先日より、ミクシィグループの新卒社員研修のプログラム職種別研修について3回にわけてお送りしています。2回目はデザイナーの研修について。今年は2016年新卒入社のデザイナー5名が講師となり、3日間の研修コンテンツを作成いたしました。どのような研修をどんな目的で実施したのか、内容と講師陣の研修にかける想いについてレポートします。

自分でしっかり考える それが全て
社会人になって3年目を迎えた講師陣5名は、ミクシィグループのデザイナーが求められる力として「自分でしっかり考える力。そして自分の考えを他人に説明できる力」と挙げます。自分たちもこの2年間の実務で学んだとのこと。

「モノを綺麗に作る・スタイルを綺麗に整えることだけがデザイナーの仕事ではありません。企画の指示通りにデザインするのではなく、サービスを良くするためにデザイナーから自分で課題を見つけ、その課題を解決するために積極的に提案することが、どの部署でも共通します。」と話します。


そこで、研修では実務を体験しながら【自分で考え・課題を見つけ・提案できる】コンテンツにしたとのことです。

 

1日目【クエストに挑戦したくなるインゲームバナーの制作】
モンスターストライク(以下、モンスト)でおなじみのクエストバナーを

  •  ・デザインとタイトル文言をリニューアルする
  •  ・キャラクターの世界観に沿った表現を考える

というお題のもと、昔のクエストをユーザーさんが改めて遊んでもらえるようにリニューアルを想定して制作してもらいました。

2時間という限られた制作時間での、クエストの第一印象に直結するクエストバナー制作。コピーライティングにまで挑戦すると思っていなかったメンバーですが、ミクシィグループのデザイナーは企画の初期段階からプロジェクトに参加します。だからこそ、これまで経験してこなかったデザイン業務や領域外への挑戦も必要となります。

過去のYouTube動画や、攻略サイト、Twitterでユーザーの反応を調べたり…企画チームから出たイメージ案や先輩がポイントだと話す「視認性」「世界観の表現」「属性感」について考えたり…一人ひとり頭をひねって考えている姿が印象的でした。


制作したバナーについて、意図や想いを発表する新卒メンバー

時間内に完成させることができなかった!と悔しがるメンバーもいましたが、講師陣から「この研修の最大の目的は【ゴール達成のために自分で考え抜いて、その考えを他者にアウトプット】することです。」と研修の真意が話されました。「みんなはこれまで自分の描きたいものをデザインに落とすと言うことをしてきたと思います。しかし、僕たちのサービスの先には、必ずそれを楽しんでもらうユーザーさんがいます。自分ではない誰かのためにデザインすることの難しさや楽しさを経験してもらいたいと思い、このコンテンツを研修の最初に設定しました」と続けます。

ユーザーさんに楽しんでもらうためにデザインをする。

これまでの学生生活では経験してこなかったけれど、ミクシィグループで活躍するために必要なことを学んでもらうには十分な研修のようでした。

 

2日・3日目【キャラクターの魅力を伝えるWEBページの企画】

キャラクターの魅力を詳細に伝えるため、このゲームで遊んでみたい!とひとりでも多くの人に思ってもらうため、LPの制作もデザイナーの重要な業務です。直近では激獣神祭に新登場した弁財天が話題にもなりました。実務の流れを説明する中で「戦略・ディレクション」を意識すると制作は圧倒的に深みを増す、と講師は話します。「誰に届け」「どう思ってもらいたのか」「どんな課題を解決したいのか」これらを意識して、今後さまざまな制作に携わってもらいたいという想いから、LP制作の課題に2日間かけてチームで挑んでもらいました。




タイムオーバーした前日の反省を生かし、最初にスケジュールを引くメンバーもいました。

実はこのLP制作では、まだ世間にお披露目されていなかった新キャラクターを利用しました。既存のLPを見てしまうとデザインを無意識に寄せてしまいがちです。そのため既存の情報に左右されることのないように、新キャラクターを取り上げました。ここでは、デザインはもちろんのこと情報リテラシーの大切さについても改めて学びます。自分たちの取り扱うキャラクターやサービス情報が世の中にどれだけ影響を与えるものなのか、その自覚をしっかり持って社会人として過ごしてもらうために、厳しい言葉もありました。


ポートフォリオ、著作権や特許権など、権利周りの講習の様子

各班、10分間でこだわったポイントや意図を発表。ユーザーの利用イメージが十分に想定されていた施策には拍手も起こり、完成度が高い作品の創出ができました。

「全体的によく考え、デザインに落とし込められていてよかった。デザインには、正解の数はたくさんあると思う。だからこそ、自分が持ってない視点を増やしていって、みんなでより良いものを世の中に生み出していこう。」とデザイングループのマネージャーやデザイン領域の執行役員が総評しました。

※以下研修を受講した新卒デザイナーの声を紹介します。

  •  ・仕事のフローや自分たちの取り扱う情報の重要性も理解できた。
  •  ・学生時代では経験できなかったチームで働く楽しさや想いを共有する難しさを知れた。
  •  ・デザインの裏側にあるものを考えることが好きだったが、それが業務でも大切だと知れて、これからがますます楽しみ。

研修の最後に、講師である16新卒達が、自分たちが新卒研修で制作したバナーと、2年間の実績を披露する場を急遽設けました。

「自分たちも同じ様に新卒研修を受けた立場。同じスタートラインだった私達が、2年でこれだけ成長できたんだよ、安心して配属先で頑張ってね、とどうしても伝えたくなった」とのこと。

「チャレンジや提案を受け入れる風土がミクシィグループにはあります。だから、デザイナーも受け身である必要はありません。サービスをよくするために、自分から企画を練り、課題を解決するためにどんどん手を挙げてほしいです。悩み・つまづいた時はその都度まわりに相談してみてください。意外と先輩達は後輩からの声を待っているものですから(笑)」

 

デザイナーとして
実際にミクシィグループで新卒研修を経験したことのあるメンバーが講師となって専門研修を実施するからこそ、新卒デザイナーの悩みに寄り添った内容にすることができました。配属後、新卒メンバーも様々なデザイン手法を身に着けていくことと思います。しかし、この研修で学んだ「誰に届け」「どう思ってもらいたのか」「どんな課題を解決したいのか」をしっかり自分で考え、チームで取り組んでいく大切さを忘れずに、デザイナー道を極めていってほしいと思います。

 

 

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