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マネージャーも惚れた新卒エンジニアは、元高校球児。期待の新人は『みてね』で成長を誓う。

株式ミクシィは会長の笠原健治を中心に、子どもの写真・動画共有アプリ『家族アルバム みてね』(以下、みてね)を運営しています。開発現場は、全員がインフラからフロントエンドまでできる体制を実現。『みてね』に配属された新卒入社エンジニア金銅の奮闘ぶりと、彼の成長を見守りサポートするマネージャーの酒井に、『みてね』の開発現場についてインタビューしました。
(写真 左:酒井 右:金銅)
 
新卒だけどベテランです。

━━━━2017年4月に新卒で入社した金銅さんの配属先を決める面談時に、酒井さんがとても「前のめり」だったそうです。

金銅 基本的にこれまでやってきたことを僕が説明していたのですが、それに対するツッコミや姿勢がとても前のめりで(笑)。

酒井 「金銅さんという技術力のあるエンジニアが入社したから会ってみるといい」という噂があって。そのため、色々聞いてみようという思いが姿勢に出てしまったんだと思います。

金銅 酒井さんはとても話しやすかったです。愉快に真面目に、学生時代のことに質問してくださって。

━━━━学生時代にはどんなことを?

金銅 ゲームを作ったり、株式売買のシステム作ったり、SNS「mixi」や他社でインターンしたり…とあるアルバイトではサービスをReact.に載せ替えたり…

酒井 学生時代に、クリティカルな仕事や地道な仕事まで幅広く経験していて、そういった部分がとても興味深かったです。新卒エンジニアとしてフレッシュな面ももちろん大事ですが、アルバイトやインターンですでに6年の業務経験がある金銅さんには、正直なところ、即戦力としても期待できる部分があるのではないかと思いました。

━━━━ずっとエンジニアになりたかったのですか?

金銅 そもそもずっと本気で野球をやってましたので、大学入学前ですかね、エンジニアを本気で目指したのは。

━━━━ええ?高校球児がなぜエンジニアに?

金銅 大学でも野球をやる気満々でした。どうせやるならプロになりたかったんですけど、怪我が多くて。同級生やドラフト会議をみていてレベルの差を感じ、このまま惰性で大学で野球をやるのも時間の無駄かも…とも思いました。しかし特段やりたいこともその時はなかったので、とりあえず大学には行こうかと考えていて。ちょうどその時、iPhone3G(2008年)が発売されたんですよ。

━━━━iPhone3Gがきっかけだったのですか

金銅 はい。iPhone触ってみて、アプリかっこいいいな、これどうやって作るんだろというのが最初の感想でした。色々調べると理系の情報系に行くのが良いとはわかったんですが、予備校で模試を受けるも散々でした。本当に野球しかやってこなかったので(笑)まわりには「文系でも行けるところに行ったほうが良い」とも言われて。

━━━━では大学に入ってから独学で学んだのですね

金銅 はい。自分でWebアプリを作って、大学1年目の7月からバイトをはじめて、卒業まで色々転々と渡りました。

酒井 「どうなってるんだろ、かっこいいな」という興味や憧れとか、それをやってみたいという欲求に正直になることはすごく素敵だと思います。自分の欲求に正直で能動的に行動した経験がある人はとても好きです。ちなみに大学生活は面白かった?(笑)

金銅 大学よりも、開発にのめり込み「これができるようになりたい!」という気持ちの方が強かったです。未経験で始めたアルバイトはとても楽しくて…気づけば6年半大学生活を過ごしました。

酒井 4年間で卒業してそれなりのところに就職して与えられた仕事するよりも、若いうちから自分で選んで好きなことやっている人のほうが面白いと思います。実際、金銅さんには6年半のエンジニア経験があって、実績をみせながら、自分の好きなこと・やってきたことを技術的に一歩ずつ確実に積み上げている感じがとても好印象でした。
 
新卒2人のスクラムチーム。本番環境で開発

━━━━新卒らしからぬ金銅さん。みてね配属後最初の業務は?

酒井 『みてね』はスクラム開発と言う手法を取っており、プロダクトオーナーである笠原さんと一緒に開発メンバー全員でお客さまにとって、もっとも価値のある改善施策を熟考して優先順位をつけ、その順序通りに課題を解決して行くようにしています。そういう中で、他に優先すべきことが多くてなかなか手をつけることができなかったけれど、プロダクトオーナーがずっと気になっていたような機能の開発を、新卒エンジニア2名で小さなスクラムチーム作ってもらって、『みてね』の開発手法を実際に体験してもらいました。

━━━━いきなり新卒2名で?

酒井 もちろん、自分を含めて先輩3名がサポートしながら開発を進めました。色々開発してもらいましたが、最初の大きな案件としてはアルバムの写真・動画の撮影日時を変更する機能でした。これはお客さまから頻繁に要望をいただいていた機能。iOS版とAndroid版両方のUIの開発、サーバー側で用意するAPI、画像のEXIF情報を扱う部分など、機能にかかわるすべて幅広く開発してもらいました。リリースまで、中途の人でも複数人で2週間程度の工数がかかる見積もりをしていたタスクでした。

━━━━いきなり本番環境での開発。その意図は。

酒井 実際にリリースしてユーザーさんの役に立つことを体験してもらいたかった。なのでリリース後には、ユーザーさんのお問い合わせに対してCSメンバーに返信してもらって、喜びのフィードバックをもらうといったところまでを味わってもらいたいな、と。失敗することもあると思うんですけど、楽しさをまずは味わってもらいたいなと思っていました。

━━━━iOS版とAndroid版両方の開発と、サーバー側のAPIと、裏の画像のEXIFで写真データ処理…担当した感想を。

金銅 テーブル設計など、コードを書くよりコードを読み解くのに苦労しました。『みてね』の開発環境はiOSはSwift、AndroidはJavaで最近はKotlin、サーバサイドはRuby on RailsでAWSで稼働。裏も表も全体を一気に見れるので楽しかったです。障害があっても、全部触ってみれるので原因特定もできるし。

酒井 ちなみに、今はフォトブックなどの商品を販売する際にお客さまが利用する決済機能の導入をお願いしています。

━━━━また重たいところを。絶対ミスできない部分じゃないですか。

酒井 チームメンバーが必ず設計をレビューし、問題があればそのレビューの時点で気づけるので、問題があるものをお客さまに届けることはありません。また、失敗はチームの責任であり、個人の責任となることはないので、難しいことでもやってみようという姿勢で開発してもらっています。

金銅 『みてね』は隔週でスプリントのレビューがありますが、そこでアプリ開発で動いたものを見せた時とか、こうしたほうがいいよ、こっちのほうが使い勝手いいかもなどのアドバイスを笠原会長を含めてチームで反応してくれるので、そこが楽しくてモチベーションにつながっています。
 
全部「自分で」理解したい。

━━━━課題に感じることは?

金銅 業務経験が浅いので、インフラまわりを詰め込んでやりたいです。様々な場所に不具合が発生したり、突如負荷が高まったりするので、どういう観点で見ると原因箇所がみつけやすい、などの勘所を持ちたいですね。実際に起きた障害をみてても、難しいなあということが今はまだあるので。

酒井 負荷分散については、お客さまの増加に伴って、サービスの規模がどんどん大きくなっているので『みてね』の開発グループ全体の課題でもあります。なにか障害が発生した時にパッと原因を見つけるのは難しいこともありますが、障害発生時に一人よりも二人の方がチームとしてスムーズな解決につながります。サービスにとって、障害はできる限り少なくあるべきですが、それによって得られる学びも多いので、積極的に関わっていってほしいですね。

━━━━仕事をする上で大事にしていることはなんでしょう。

金銅 分からないことを知っている人に聞かない。というのもすぐ聞いてしまうと、コードを読む体力がつかないですから。極力自分で理解してから、最後に答え合わせとして聞くことにしています。

酒井 それって大事ですよね。自分でギリギリまで粘って、どの辺が自分でわかってないのか洗い出しをして。

金銅 そうなんです。コードが理解できてないのにそのまわりを開発することが怖いので、できる限り「自分で」理解をしたいです。「○○さんが□□と言ってたのでこう動くはずです」とは言いたくない。

酒井 自分で理解するというのは大事な感覚ですよね。僕はユーザー目線をなによりも大事にしています。『みてね』の場合、笠原さん自身がご家族のためにアプリを作りたかったという経緯があり、笠原さんが最大のヘビーユーザーですからね。そのため、笠原さんの希望を判断基準として重視しています。それが一番はっきりしてますし、ユーザーさんが近くにいる環境でサービスが作れることはとても貴重です。

仕事全体でいうと、一番大事にしていることは、メンバーのことを尊敬する、自分自身もメンバーに対して謙虚に振る舞う、の2点ですね。それに加え、チームでやることを最大限大事にしています。基本的に一人で仕事をやるというよりも、どんな時も一人以上でできるように進めていきたいと思っています。

金銅 『みてね』の開発では一人のエンジニアが全部をやる、いわゆるフルスタックなんです。最初はそうはいっても、広く浅く程度なのかな…と思ってました。(苦笑)。しかし実際はレベルがとても高く…酒井さんは本当になんでもできるのですごいなって思っています。

酒井 金銅さんの苦手なところやもう少し経験した方が良いところが見えてきましたので、今後もあえてそういった部分をどんどんお任せしていきたいなと思っています。
 
余裕と欲求を見せつけてほしい

━━━━では最後に、みてねで今後どのように成長していきたいですか?

金銅 酒井さんがやっていることを全部できるようになりたいです。障害だったり、こういった要望がきていますので見てください、と言われてサクっと調べて解決できるところを目指したいです。全部触れて、一人でもサービスを作れるようなエンジニアが将来像かな。

酒井 経験をつんで知識が増えてくると、余裕が出てきて「○○をやってみたい」という欲求が出てくると思います。その意欲を包み隠さずに積極的に色々やってもらいたい。例えば、サービスに活かせそうな論文やドキュメントを読んだから、これが本当に実現できるかやってみたい、という提案なども聞きたい。一人で考えてプロダクトに導入することは難しいと思うけど、会長の笠原さんはじめ、サポートできるメンバーが僕らにはいるので、形にならなくてもいいのでやってみたいという欲求を見せて欲しい、そこからみんなで考えていきたい。

一人でできるようになるのは、それはそれで素晴らしいんですけど、みんなの力を信じてこういうのやりたいと言った時に、みんながサポートしてくれる人材になってほしいですね。

━━━━巻き込み力ということですか?

酒井 そうですね。「ちょっとやってみたいんですけど、うまくいくかわからないんですけど時間ください」と言える人がいいなと思います。うまくいかなかったからといって誰も批判することではないので、チャレンジする気持ちを持って欲しい。一年くらい同じことをしていると飽きや、モチベーションの維持が課題にもなってくるんですよね。自発的な欲求がないと仕事を変えたり、辞めちゃう人もいるので、やはり大事なことだと思いますし、『みてね』ではそんな欲求ウェルカムです。

例えば、僕はスマホアプリ開発を何年もやってきましたが、『みてね』を運用する中で、自身の課題は負荷の高いサービスを運用するためのインフラの知見や技術が乏しいことであることが少しずつわかり、そこを解決するために最近は積極的にそういった課題にチャレンジするように心がけています。

『みてね』は利用ユーザー数がとても多くなってきており、提供している機能も豊富になっています。不具合や意図しない負荷が発生してしまう可能性があるため、毎日システムの健康状態をチェックしたり、積極的に新しいコードを読み、自分がコードを書いた範囲以外の状況をキャッチアップしたり。できる限り不具合やサービスが止まってしまうような事態を回避するためです。

ただ、そういう活動は、お客さまにとっての価値を最重要として高速に開発していくスクラムの中で、定型化できないタスクでもあるので、スクラム開発の流れにとらわれず、自分なりの違う視点でもサービスと向き合うようにしています。

金銅 確かに別視点は大事ですね。色んな案件に携わって、僕も貪欲に成長していきたいです。

酒井 篤(写真:左)
2011年4月ミクシィ入社。mixi日記・mixiボイスの各種改善を行った後、mixiモール・mixiマイ取引など新規事業を複数立ち上げ、その後、会長の笠原とともに初期メンバーとして、『みてね』を立ち上げ、開発グループ全体のマネージャーを担当。
金銅 康成(写真:右)
2017年4月ミクシィ入社。学生時代は、未経験でPHP開発をはじめ、ゲーム・株式売買のシステムなどを開発。『みてね』事業部にて、フルスタックエンジニアとして開発を担当。
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