Looker社主催のハッカソンで、モンストエンジニアが世界2位に!
米国時間11月9日~11日、Looker社による『JOIN2021』がオンラインで開催されました。そのイベント内で開催されたハッカソンに、『モンスターストライク(以下モンスト)』のエンジニアである北島が参加。世界中のLooker技術者が集まるコンテストにおいて、北島は世界2位という素晴らしい成績を残しました。今回は、イベントの内容や受賞作品について紹介していきます。
北島 祥伍(きたじま しょうご) モンスト事業本部 ゲーム運営部 解析グループ 解析チーム
2019年4月ミクシィに新卒入社。『モンスターストライク』のデータ分析やデータ基盤構築を担当。
『JOIN2021』とは?
『JOIN2021』とは、Looker社が開催している年次イベント。Looker*コミュニティとプロダクトビジョンの共有を目的に、プロダクト基調講演、入門ガイド、成功事例紹介、ハッカソンなどさまざまなコンテンツを実施。高度分析プラットフォームとして注目を集める「Looker」の知見と学びが得られるイベントです。今年は、昨年に続きオンラインでの開催となりました。
*Looker…データの調査・共有に特化したBIプラットフォーム。Google Cloud Platform.の一部でもある
単独で挑み、世界2位に!
イベント内で行われたハッカソン『Hack@Home』において、モンストの分析エンジニアとして活躍する北島が2位受賞!参加者は、全17チーム・50名。多くのチームが複数人で取り組んでいる中、なんと北島は単独で参加。2日間かけて課題に取り組みました。
▲Looker社から渡された賞状。北島は『Cheese team』としてなんと1名で参加
受賞作品について
北島の作品は、LookerのCustom Visualization*での「バーチャートレース」実装。棒グラフで作られたランキングが、時間の経過によって推移していく変化が見られる「動くランキンググラフ」を作成しました。実際の受賞作品のデモ動画がこちらです。
*Custom Visualization…JavaScriptで自作したVisualizationを組み込むことで、希望に合わせたデータ分析が可能になる機能
Looker社からの評価ポイント
Looker社から評価されたポイントについて、北島に聞いてみました。
北島:評価ポイントは、Lookerを利用するユーザーからニーズが高かった「バーチャートレース」を実装した点だと思います。単純に動いているグラフは、Lookerの中ではかなり新鮮なことでした。Lookerの発展的な利用を広く示せた点が評価されたようです。
また、12月にLooker JPユーザー会にも招待いただきました。『Lookerの先進的な活用事例紹介』として、受賞作品について話をすることになっています。
こだわりは、モンストで活かせる工夫
次に、制作でのこだわりについて語ってもらいました。
北島:私はモンストのエンジニアですから、今回はモンストのデータ分析に活用できる「Custom Visualization」を作成することにこだわりました。具体的には2点。
こだわり1:棒グラフにアイコンを設置
今回作成したものでいうと、アメリカの各州におけるランキングが表示されているのですが、棒グラフの横に州旗のアイコンを設置しました。モンストのデータはキャラごとにどのような動きをしているのか分析することが多くあるので、キャラをアイコンにして見せることを想定して作成しました。
こだわり2:データの持ち方を工夫
モンストのキャラは数千体あるのに対して、Custom Visualizationで作成した棒グラフ表示数の上限が200ということが分かりました。モンストのキャラを出す上で明らかに足りない…。そこで、ランキングの特徴を活かし上位20位を表示させることに変更。必要最低限のデータで動かせることで、処理速度も担保することができました。
参加してみての感想
最後に、実際にLooker社が主催するハッカソンに参加してみての感想について聞きました。
北島:これまではLooker上に用意されているVisualizationを活用したことはあっても、Custom Visualizationで独自に編集し、使用することはありませんでした。一方で、ここをマスターすれば今まで以上にモンストにフィットした分析やビジュアライズが可能になるし、データ内の動きがこれまで以上に見えてくるものがあると感じていました。
ですから、今回、Custom Visualizationにチャレンジできたことはとても大きな経験になりましたね。学生の頃から好きだったJavaScriptでの開発だったので、楽しく取り組めました。
そして、今後、モンストのデータ分析において新しい視覚的なスタイリングが必要となった場合でも、制作全体のイメージを持って取り組むことが可能です。ハッカソン参加にチャレンジしてみたら?と背中を押してくれた仲間やマネージャーに感謝し、業務で貢献していきたいですね。
最後に
現在、ミクシィではモンスターストライクに携わるデータエンジニアを募集中です。北島の話を聞いてみたい!などカジュアルな面談もOK。お気軽に問い合わせください。
また、本文内でも触れたLookerのユーザー会は以下の日程で実施されます。より細かな技術・仕様の話などを聞ける貴重な機会なので、ぜひご参加ください!