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2018/11/16

チームでやる楽しさがわかると未来が変わった 〜新卒入社のキャリア〜 #2

ミクシィグループに新卒として入社し、数年のキャリアを歩んできたメンバーに、これまでのキャリアや携わってきた業務について振り返ってもらうインタビューを実施。入社時の心境、ターニングポイント、そしてこれからのキャリアビジョンについて迫ります。

#2は、2013年に入社し、現在は新規事業の開発リーダーを務めている養安(ようあん)。念願の新規事業に携わるものの、プロジェクトが終了し大きな挫折を味わったそうです。しかし、現在も新規事業でチャレンジ中。プロジェクト失敗の反省をどのように活かし、どのようなキャリアを描いているかインタビューしました。

養安 元気 キャリア年表

 年  主な業務内容
2013年 アプリ運用チームに配属。アプリ運用の基礎を学ぶ。
2014年 「モンスターストライク」の運用を手掛ける。
2015年 「モンスターストライクスタジアム」の開発を担当。「ブラックナイトストライカーズ」の開発を担当。
2016年 「ブラナイダッシュ」の開発を担当。
2017年 新規事業の開発リーダーに就任し、新規事業の開発を担当。
2018年 継続して新規事業の開発に携わる。

 

ツワモノに追いつけるか不安…

━━━━養安さんは入社後はどのチームに配属されたのでしょうか。

運用チームですね。詳細をいいますと、SNS「mixi」のミドルウェア以上のアプリケーションサーバーの運用/管理を主に行っていたチームです。突発的なアクセス急増や過負荷にシステムが耐えられるような準備や改善を行い、サービスの安定稼働をミッションとしていたところです。

━━━━「mixi」を安定稼働させるための部署ですね。

数千台のサーバが並び、莫大な数のユーザーを支えるサービスですから、そこには、ツワモノエンジニアがたくさんいました。何年修行したらこの人達に追いつけるのか…。不安だらけでしたね。

━━━━となると、キャリア設計などは…。

もちろん考える暇などありません(笑)。「○○のスキルを磨いて、1年後に○○になって…」などを描くより、とにかく目の前のタスクをこなすことに集中していました。

大規模サービス群の運用経験などこれまでやったこともありませんから、運用していくにあたりどうしていくのか、何となく予想はつくものの、どうすればいいのか見えてこないという恐怖がありましたから。

━━━━わからないことだらけと。

ひたすら先輩たちの動き、つまり解決手法や手法の考え方などを見ては真似て、それでもわからないところはとにかく聞いて、課題を解決していました。ソースコードを見ながら「なぜここのコードはこのような書き方になっているか」などの質問を多々やったと思います。

━━━━数千万ユーザーのアプリケーションを運用するにあたり、恐怖はありませんでしたか。

恐怖だらけですよ。実際、色々やらかしましたし。

━━━━え。

サービスへの影響はなかったのですが、例えば、「mixi」の本番サーバーにアクセスする前に、別の窓口へのアクセスが必要でした。そのサーバーを落としてしまったんですね。社内で権限が委譲されたエンジニアしかアクセスできなかったのですが、そこが落ちてしまったらそもそもサービスへのコミットができないので。

他にも、使わなくなったと思っていたサーバーの電源を抜いちゃって(苦笑)。バックアップのおかげで事なきを得ましたが。

━━━━冷や汗ものですね。ミス防止策とかは考えていましたか。

一度やったことはもう二度とやらない意識と防止策は考えていました。基礎的なところはコマンド内容を確認するとか、本番サーバーに入っているときには黒いターミナルコンソールを赤い背景に変更するとか。少しアナログ感も否めないですけどね。

 

新規サービスへの挑戦と挫折

━━━━一年目は、目の前のことで精一杯だったのですね。

2014年の年明けから「モンスターストライク(以下モンスト)」のユーザー数が急増してきたため、「運用体制を整えたいから手伝ってもらえないか」とお声を掛けていただきジョインしました。

━━━━アプリ運用周りを。

そうですね。障害時の対応、障害防止策の検討、監視体制の構築などを対応していました。ある程度落ち着いたタイミングで、「サーバーサイドの開発をやってみないか」と先輩にお声がけいただき、いわゆるサービスの開発にも携わることになりました。

━━━━そうなんですね。「モンスト」はRuby、「mixi」はPerlだったかと。

はい。実は、社内用ツールに一部にRubyが使われていたので、それで個人的に学んでいました。

━━━━具体的にはどんな開発を。

初期の頃は、チート対策です。ガチャ限定のキャラクターが、クエストで誤ってドロップしないような実装ですね。あとは「友人のAさんが○○のキャラをゲットしました」などのプッシュ通知なども対応しています。

━━━━なるほど。業務での初めてのサーバーサイド開発は楽しかったですか。

やはり目に見える開発は楽しかったですね。アプリ運用では、いかに安定運用するかという別の楽しさがあるんですけどね。ただ、楽しさと同時にスキル不足を痛感しました。

━━━━なぜ。

開発したコードは動くには動くのですが、思い通りではないんですね。例えば、データベースへの負荷が思った以上にかかっていたり、頭では運用をにらんだ設計を検討しているものの実現できていなかったり、と。大規模サービスならではの課題に自身の力量不足があり、相当焦りましたよ。

━━━━焦りますね。

障害が発生した場合なども、私が理由を考えている間に先輩方は解決策を考えていて、なぜ解決策になるのか思案していると、『これでもう動くようになると思います』と先輩は解決策を既にコードにまとめている。

━━━━先輩達はやはり一歩先に行っていたと。

ええ。その光景を目の当たりにして、このままじゃエンジニアとしてだめだと思い、勉強に本腰入れ始めたときでもあります。実践が一番勉強になると思い、一個サービスを作ってみました。簡単にいうと個人のお小遣い帳のサービスのようなものを個人サーバーに立ち上げて運用を始めました。

━━━━スイッチが入った。

プライベートで、コストをかけてでも勉強していこうと。何のスキルが今の自分に足りていなくて何が課題か、何をやれば補えるか真剣になりました。正直1年目はあまり勉強していなかったので、今考えると遅すぎるというか情けないというか(苦笑)。

━━━━とはいえ、気づいて実行に移したのは素晴らしいかと思います。それからモンストを中心に。

モンストの開発・運用を並行しながら「モンスターストライク スタジアム(以下モンストスタジアム)」にも関わっていました。こちらはリアルイベント用ってことでしたので、そこまでがっつり開発したわけではないんですが。

━━━━新規サービスに飛び込んでいきますね。

その後も今にいたるまで新規サービスを担当することになるのですが…。モンストスタジアムの後は、新規ゲーム「ブラックナイトストライカーズ」「ブラナイダッシュ」と立て続けに開発を担当させていただきました。

 

モノ作りに欠かせないもの

━━━━新規サービスに次々と…。華々しいキャリアじゃないですか。

聞こえは良いかもしれませんが、今だから話すと結構つらかったところもあるんですよ。

━━━━それは、携わっていたサービスが終了したからでしょうか。

もちろんそれもあります。しかし、それ以上に私自身の「モノ作りに対する姿勢が欠けていたこと」が一番悔やまれています。

━━━━どういうことでしょうか。

サービス開発に関わる際に、どう負荷分散させて上手く安定稼働させていくかの視点しか持っていなかった。ゲームプランナーの意図をくみ取る意識もありませんでしたし、サービスへの愛着もそこまで持っていなかった。結局自分の守備範囲だけしか見ていなかったんですね。これでは良いサービスはできない…。思考停止をしていた自分に悔やまれます。

━━━━なるほど。

大いに反省し、そこから自分の中に意識改革をおこしました。それからというもの、なぜその企画を実施するのか、ユーザーにどんな行動を起こしてほしいのか、プランナーの方に背景や理由を確認しています。また企画内容から「○○の方が良いのでは」とこちらから提案するなど、「良いサービスを作るために」を意識して、自分の中でハラオチしてから実装に入るようにしています。

━━━━その行動変化によって何かかわりましたか。

例えば、目的を理解することで、「○○を実現したいのであれば、△△の機能も必要になるのでは」と先読みができるようになりましたし、そもそものモチベーションが上がりましたね。あとは圧倒的にコミュニケーションコストが減りました。

━━━━良い成長ですね。

あと2017年後半ぐらいから新規事業にエンジニアチームのリーダーとして携わっているのですが、組織として機能していくために何をやるべきか、という視点で今は色んな取り組みにチャレンジしています。

━━━━どんな取り組みをやっているのでしょうか。

エンジニア主導の勉強会ですね。とはいっても、よくあるエンジニアのための技術勉強会ではなく、「Gitの使い方」「プルリクとは」「SSHの鍵について」など、非エンジニアに向けた勉強会です。

━━━━具体的には。

デザイナーの方にいきなりGitを使ってくださいとお願いしてもわからないですよね。その場合、通常は社内にまとめてあるドキュメント資料を確認してもらったり、知見があるデザイナー同士で教えあったりなどでカバーすることが想定できます。しかし、「そもそもなぜ使うのか」や「使用するメリット」など、先ほど私が話したように前提の知識がないと理解が進みにくいと思いました。また知識不足も相まって、調べてもわからない場合ってあるじゃないですか。だからこそチームのメンバーに「エンジニアの責任でもっと説明していこう」と声掛けし実施しています。

━━━━取り組みの効果はいかがでしょうか。

効果てきめんでした。開始当初は参加数、エンジニア10人に対して1名のデザイナーの割合でしたが(笑)。今では企画の方も含め20名ぐらいがその勉強会に参加してくれていますし、「この場だと何でも質問できるから楽です」との声もいただいています。最近では「企画の考え方」「デザイナーのツールの使い方」など様々なテーマに派生しています。また学んだデザイナーの方が、新しく入社されたデザイナーに教えるというサイクルもできています。メンバー間の相互理解が進み、何でも気兼ねなく言えるチーム…私が目指していたものが文化としてできつつあるので嬉しいですね。

━━━━良い傾向ですね。そもそもなぜ始めたのでしょうか。

シンプルに知見やノウハウの共有・学習のため、もう一つは一時期チーム内のコミュニケーション促進のためです。どうしたらメンバーがお互いに理解し合い、働きやすい環境を作り、チームとしてパフォーマンスを発揮できるのかを検討していました。

━━━━その一つの答えが勉強会だったと。

はい。これは私自身の体験でもあるのですが、ある過去のプロジェクトにおいて、メンバー間がギスギスしており、進捗の遅延や企画内容の齟齬などが発生していました。原因は典型的なメンバー間のコミュニケーションミスと感じていました。これを防ぐためにも相互理解を進めていく必要があると思ったため実行しています。

━━━━そうだったのですね。

作業の負担をかけないように勉強会の資料作成や発表を業務時間内で実施しています。また勉強会自体もオープンな場なので、誰でも参加可能です。最近では他部署の方が著名なイラストの先生を招いて開催していることもあります。人がチームを作るんじゃなくて、チームが人を作るんだと学びとしてありましたね。そのような文化を創り出せたのが嬉しいです。

 

エキスパートかマネジメントかそれとも…

━━━━マネジャーとして役割を全うされているかと思いますが、今後どのようなキャリア構想を持っていますか。

エンジニアとして入社していますので、やはり入社当初からエキスパートとしての道に憧れを持っています。優秀な先輩を何人も見てきましたし、技術の知見に長けた後輩をみると刺激になりますね。ただ、現在の役割としては、今のチームをマネージメントすることが求められていますし、私自身も所属しているチームで、面白いモノ作りに関わっていきたいと意識が変化しています。

━━━━エンジニアとして技術を磨いていくことよりも、マネジメントの立場としてまとめていくと。

個人的にエキスパートを諦めたわけではありません。しかし良好な関係が築けているチームも面白いし、新規事業にも愛着がある。今はそこへの興味関心が強いですね。一つのサービスを生み出す工程において、エンジニア、デザイナーなどの垣根をとって、みんなで協力しながらモノ作りに励める場所をマネジメントの立場で創出していきたいですね。

━━━━なるほど。全ては新規事業を成功させるため。

メンバーみんなで協力してサービスをリリースしたいと思っています。「モンストスタジアム」を手掛けた時にも感じたのですが、チーム一丸となってサービス開発に関わることが自分には合っていると認識しましたから。自分のキャリアを振り返ると、少人数のチームで動く新規プロジェクトにアサインしてもらうことが多かったです。このあたりは上司がくみ取ってくれたんだと思います。それには感謝ですね。

━━━━良いチャレンジですね。ちなみに養安さんは、どのような動機で入社したのでしょうか。

学生時代の憧れの先輩が声をかけてくれたからですね。「ミクシィで働くのは面白い。養安も来い」と。あとは一緒に働くエンジニアが魅力的だったのも動機としては大きかったです。実際入社して、ツワモノエンジニアの元で学べましたし。

━━━━やはり一緒に働く人は大事ですね。

そうですね。今だから話しますが、昔一度だけ他のネットサービス企業が気になったことがあります。しかしよくよく考えると、中で働いている優秀なエンジニアがいたからなんですね。

━━━━となると、その方が他のネット企業に転職したらそっちの会社に興味が。

そうかもしれませんね(笑)。とはいえ、社内にはたくさんのツワモノエンジニアが在籍していますから、幸せなことにまだまだ彼らから学習できることがたくさんあると思います。

━━━━仮に新卒として就職活動するとしても同じ考えでしょうか。

そうですね。その考えは変わらないです。あとは、今のようにチームでモノ作りに関われるかどうかだと思います。

 

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