シャッフルランチで本当に仲良くなれるのか、無作為に選んだ4人で検証してみた

シャッフルランチで本当に仲良くなれるのか、無作為に選んだ4人で検証してみた

皆さんは「シャッフルランチ」という言葉を聞いたことがありますか?  シャッフルランチとは、あまり繋がりのない社員同士でランチに行って交流を深めよう、というランチのシステム。ランダムにグループを作ったり、役員も交えて行ったりと会社によって手法はさまざまですが、実際に制度として取り入れている企業もあるとか。ただ、この制度には引っかかる部分があります。

 

ほぼ知らない社員同士でランチをしただけで、本当に仲良くなれるの?

 

というのも、仕事の合間のひと休憩、ランチの時間こそ仕事から離れてリフレッシュしたい、なんて人も少なくないのではないでしょうか。そんな時間に、ほぼ知らない社員とご飯を食べる。半ば業務の一環のような取り組みで本当に仲良くなれるのか……ふと疑問が湧きました。

 

ということで今回は、ほぼ交流のない社員同士をシャッフルランチに呼び出してみました。

 

できるだけ準備してみる

疑心暗鬼ながらも、せっかくなら仲良くなってほしい。できれば黙々とご飯を食べる光景は避けたい、そんな思いから、さまざまなシャッフルランチを参照して仕掛けを準備することにしました。

 

開催場所について検証しておく

オフィス外に食べにいくと、ランチの時間が短くなってしまいます。まずお店に向かうまでも気まずい可能性があるうえ、お店に着いても内装やメニューの話ばかりに終始してしまう。それなら、皆さんに馴染みがあって近い場所…オフィスのカフェスペースに決定しました。リラックスできるのは大事!

 

なにを食べれば成立するか検討しておく

皆で集まっても、食事に集中してしまうと意味がありません。会話しながら皆で囲んで食べられるもの…そう、ピザですね。ピザを食べながら喧嘩したり不穏になっている人を見たことがありません。ピザに決定しました。

 

ちゃんと質問カードも用意しておく

参加してくれた人が皆さん無口だった場合、大変気まずい思いをすることになります。そんな時のために“アイスブレイクっぽい”質問カードを準備しておくことに。「出身地の魅力」「学生時代の話」「年末の思い出」など、誰でも答えやすい質問を用意したので間違いないはず。

 

一応、ファシリテーターを立てておく

会話に行き詰まった末に喧嘩になってしまうとよくないので、ファシリテーター(司会)として編集部のメンバーも参加します。うまく喋れるかは分かりませんが、困った時には質問カードを使おうと思います。これでなんとか…

 

緊張した面持ちの中でシャッフルランチがスタート

今回のシャッフルランチでは、PRグループから森野、事業支援室・事業開発グループから荒木、社長室・戦略グループから金丸、ミクシィ・リクルートメント事業部から庄司の4名に参加をお願いしました。全員が「初めまして!」のステータスです。

 

早速カフェに集まった皆さんの表情を見ると、すこし緊張した様子…。この時点で不安が募りすぎて、「参加してくれた人に気まずい思いをさせたら…」「こんな企画考えなければよかった…」と後悔しました。とはいえ、あれだけ開催されているシャッフルランチなんだから仲良くなれるだろうと奮い立ち、ピザの温もりだけを頼りにランチをはじめました。

 

 

司会:今日は集まって頂きありがとうございます! 皆さん少し緊張してますか?

 

森野
森野
「緊張というか、何を話していいのかわからない気持ちは少しあります(汗)ランチを食べて終ってしまうんじゃないかと少し心配です……」

 

司会:(ですよね〜〜〜…ごめんなさい、ピザだけはおいしいので食べて帰ってください…

 

荒木
荒木
同じ会社同士でも初対面の人と会って話すのは、少し緊張しますね。でも自分は、友達から“コミュニケーションモンスター”と呼ばれるくらい人と話すのが好きなので、今日は楽しみにしてきました!

 

司会:(あ、ありがたい人きた!!!自分でいうほどなんだから、これは期待できるのでは!?)

 

金丸
金丸
誘っていただきありがとうございます。僕は、社長本部以外の部署の方と関わる機会が少ないので、こういったランチの場は貴重ですね。

 

庄司
庄司
皆さんノリノリですね(笑)荒木さんみたいな方が、一人いてくれると助かります。私も今日は少し緊張してます……

 

司会:(皆さん前向きにとらえてくれる…。でも緊張してるし、めちゃくちゃ不安。もう今回はコミュニケーションモンスターに頼りきるしかない。自己紹介だけしてもらって、あとはモンスターに任せよう…)

 

司会:まずは、一人ずつ自己紹介からお願いします。

 

森野
森野
PRグループから参加しました、森野です。今はモンストやモンパニなどのプロダクト関係のPRを担当しています。事業部と連携を取りながら、PR施策を考えたりプレスリリースの作成などをおこなっています。

 

金丸
金丸
はじめまして、社長室・戦略グループの金丸と申します。前職の経営コンサルの仕事から転職してミクシィグループに入社しました。今は新事業の立ち上げと既存事業の運営、社長支援の業務を請け負っています。

 

庄司
庄司
私はミクシィ・リクルートメント事業部に所属していて「Find Job!」の事業に携わっています。「Find Job!」の企画やCSなどを担当しているんですけど、なかなか他部署の方と接する機会も少ないので今日はよろしくお願いします。

 

荒木
荒木
荒木です。今は、ディレクターとして新規事業の立ち上げを担当しています。もともと、前職もゲーム会社で勤務していてゲームの設計や開発に関わる仕事内容だったので、割と泥臭い仕事をしていました(汗)

 

庄司
庄司
実は私も前職がゲーム会社の勤務だったんですよ。ゲーム制作会社の現場って良い意味で泥臭いというか、ストイックな社風のところが多いですよね……

 

荒木
荒木
ストイックですよね! ゲームを制作しているプロセスで色んなトラブルがあったりして(汗)ゲームを設計している時に『このゲーム面白くなるのかよ!』ってチームメンバーから詰め寄られたり…… 楽しいゲームを作りたい気持ちが強いからこそ、ドラマチックなことが発生しやすい環境な気がします。制作物に関しては、ストイックに泥臭く作っていく現場が多いですからね……

 

司会:(モンスタ〜〜〜〜〜!自分の話題に乗っかってくれた人に、共感を交えながら自身の経験を交えて話してくれてる!こういう人がいるから、会話って成立するんだよなあ…)

 

荒木
荒木
もちろん、すべてのプロジェクトが上手くいくわけではないんですけど、ゲームがリリースされる頃には、同僚が“同じ戦いを生き延びた戦友”みたいになるんですよ(笑)。 ゲーム作りは大変ですけど、その分リリースされた時の達成感といったら……

 

庄司
庄司
うんうん、本当にそう思います。

 

司会:( モンスターのおかげで会話に火がついてる…。同じ業種だからできる話題を一般的なワードにして掘り下げることで、その業種以外の人にも面白さを伝えるテクニック…やばすぎる……。とはいえ、一人が喋り続けてしまってもよくない。ここは仕切り直して、ほかのメンバーが盛り上がれる話題を探ろう…)

 

まだまだ緊張した雰囲気が残るテーブル。自己紹介に加えて、もう一度共通の話題を振ってみることに――――

 

【質問】ミクシィグループに入社したきっかけは?

森野
森野
私は前職では、京都の企業に勤務していました。40人くらいの企業だったので、業務に携わる範囲が広かったんですよね…… 幅広い業務をこなす人間より何かのプロフェッショナルになりたかったんです。そんな中で私はPRや広報のスキルを身に着けたかったので、ミクシィグループに転職しました。

 

司会:入社した当時のミクシィグループの印象はどんな感じでしたか?

 

森野
森野
第一印象は『うわ!オフィスが綺麗やな!』って思いました(笑)

 

司会:(あー関西弁!関西弁の人がいると一気に緊張感が和らぐ気がする。ありがたい!そのままフランクな感じで場を回してくれませんか〜)

 

森野
森野
ミクシィグループに入社するまで、IT系のメガベンチャーって業界的にピリッとしている印象があったんです。でも入社してみたら優しい人が多いし、コミュニケーションを取りやすい人が多くてすぐに馴染めましたね。

 

庄司
庄司
それはわかります! 優しい感じの方多いですよね。

 

森野
森野
遊び心があったり、面白いことを常に考えている社員の方が多いですよね。

 

荒木
荒木
確かに良い意味で“変わっている人”が多いかもしれません。

 

司会:(みんなめちゃくちゃ賛同してる!…え?同じ会社の話だとこんなにスムーズに喋れるもの??もしかしてシャッフルランチって、だから仲良くなれるのか…?)

 

森野
森野
ところで、金丸さんは前職でどんなジャンルのコンサルティングをされていたんですか?

 

金丸
金丸
僕は前職では、企業の戦略と業務に関するコンサルティングを担当していました。国内の上場企業のコンサルタントを担当していて、通信や金融関係の案件が多かったんです。

 

荒木
荒木
いい意味で見た目とのギャップがありますね!

 

司会:(いやもうツッコめるほどの仲になってるやん!ちょっとまって、シャッフルランチは成立しないことを立証したかったんやけど…)

 

金丸
金丸
よく言われます(笑)初対面で経営者の方と会うと『ん?彼大丈夫?』って思われる時があるんですけど、プロジェクトに入ったら0日目から結果を出すことで、信頼してもらえるように意識していましたね。例えば、——–(以下省略)——-

 

ーー10分後……

 

 

森野、荒木、庄司、金丸「ワイワイガヤガヤ!!」

 

司会:(よかった〜〜〜〜!!参加してくれた皆さん、ありがとう!モンスターもありがとう!)

 

ピザを食べながら自然と会話が盛り上がるメンバー達。ここで更に会話を盛り上げるため、事前に準備していた「質問カード」を投入することに――

 

“アイスブレイクっぽい”質問カードを投入

ここで更に盛り上げるべく、質問カードを投入。用意したカードは、裏面に伏せた状態にして参加メンバーに引いてもらうことに。

 

司会:まずは金丸さんから1枚引いてください!

金丸が質問カードをドロー!  出たカードは……『出身地の魅力を教えてください』

 

森野
森野
っお! いいカードが出ましたね金丸さん、関西出身同士としてプレゼンお願いします(笑)

 

金丸
金丸
神戸市の魅力を一言で言うと『衣・食・住』が整った街ですね。まずは『衣』の部分ですが、モダンな雰囲気がある街並みなのでセンスを感じる洋服屋さんも多く立ち並んでいます。また『食』の部分でいうと、海と山が市街地から近いので魚だったり神戸牛だったり、食べ物が美味しいですね。最後に『住』の部分ですが神戸の人は、人柄的に——–(以下省略)——-以上。神戸市の魅力を『衣・食・住』の観点で説明しました。

 

森野
森野
地元愛が素晴らしいですね!

 

庄司
庄司
プレゼンが上手い!完全にコンサルタントの方の話し方ですね(笑)

 

荒木
荒木
完全にプレゼンですね(笑)。自分は地元のこと語れませんよ……

 

司会:(すげえ!スムーズに会話が進む…。お互いが地元とか前職のキャラクターを活かして会話掘りさげられるようになってる…。もう司会いらないな…)

 

次に森野が引いたカードは……『学生時代はどんな学生生活を送っていましたか?』

森野
森野
なかなか難しい質問ですね(汗)。私は出身が滋賀県なんですよ。琵琶湖が近くにあるので、夏は琵琶湖で泳いだり、山が近いので冬はスキーをしたりアクティブな学生生活を送っていました。高校生の時は、キャンパスライフとか大学生に漠然とした憧れがあったので、大学の学園祭に友達と良く遊びに行ってましたね! 中学校も高校もアクティブに動き回る学生だったと思います。

 

金丸
金丸
かなりアクティブな学生生活を送っていたんですね!

 

司会:(森野さんもすごい喋ってくれてるし、モンスターも相槌のスピードと精度があがってる…ええ…1時間でそんなに会話できるようになるんだ…)

 

司会:「今日はこの企画に参加して頂いてありがとうございました。参加してみてどうでしたか?」

 

荒木
荒木
ピザが美味しかった!(笑)

 

庄司
庄司
楽しかったです。参加させていただいてありがとうございました!

 

森野
森野
はじめは何を話そうか迷いましたけど、ランチが始まったら皆さんの話が面白くてまったく緊張しませんでした。

 

金丸
金丸
はじめは少し緊張しましたけど、社内に友達が増えた気がして楽しかったです!皆さん社内で会っても無視しないでくださいね(笑)

 

ーー参加してくれた皆さんありがとうございました! これにてシャッフルランチは終了。

 

【結果】無作為に選んだ4人でも、思いのほか仲良くなれる

最初はどうなることかと思ったシャッフルランチですが、想像していたよりも皆さんで会話を進めてくれて、なんとか楽しくランチをしてもらえたようでした。業務で同じプロジェクトに関わるようになったり、二人で飲みにいくようになったりと目に見えるような変化はありませんが、「他人同士」から「声をかけやすい関係」にはなった様子でした。オフィスですれ違った時に軽く話したり、その部署に相談事ができた時に声をかけやすくなったりするだけでも、仕事が楽しくなる部分はありますよね。

 

とはいえ、ほぼ知らない同士の4人なので、ぎくしゃくとした時間があったことも事実です。シャッフルランチを行ううえでは、自身の業務内容をはじめ、前職でのエピソード、出身地や思い出話など、誰でも持っているような話題を引き出し、それに対して相槌を打ちやすいムードをつくることはすごく重要だと実感しました。何といっても、場を盛り上げてくれるムードメーカーの存在はとっても大事だと改めて気付かされました。

※コミュニケーションモンスター(荒木さん)、ありがとう!

 

最後に、行った準備を振り返って表にまとめてみました。

まだまだ改善の余地はありそうです。

 

今回の企画を通して、シャッフルランチを実践する企業が多いことにも納得。もちろん、毎回うまくいくことばかりではないと思いますが、こうやって少しずつでも部署を越えた横の繋がりを作っていけると、職場はもっと快適になりそうです。

 

〜完〜

 

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