家族のつながりを豊かに。新卒デザイナーが追求する「みてねらしさ」への挑戦
- 綾 哲志
- 大学でデザイン・建築学を専攻。1年間休学し、ブログやメールマガジンなどのライティング業務にも従事した経験を持つ。大学院で伝統工芸・伝統芸能・印刷技術を研究した後、2023年にMIXIへ入社。現在はVantageスタジオ みてねプロダクト開発部 デザイン1グループとして、主に新規プランの開発・改修に注力する。
2023年に新卒入社し、みてねプロダクト開発部にてデザイナーとして働く綾 哲志。大学・大学院で建築やデザインを学んだほか、1年休学してライター活動をしてきた異色の経歴を持ちます。PMWVを胸に家族間のコミュニケーションがより豊かになるような幸せな体験を届けたいと語る綾の仕事にかける思いとは。
デザインの力で家族の思い出をより豊かに。プレミアムProに携わるデザイナーの想い
Vantageスタジオ みてねプロダクト開発部 デザイン1グループに所属する綾。現在、「家族アルバム みてね」内の有料プランに関する新機能の開発や既存機能の改善に従事しています。
加えて、綾は部内の「20%ルール」を用いて以下のような業務にも参加しています。
もう一つが、『みてね』が個別で持っている採用サイトの運用改善です。昨年度末にリニューアルを実施し、その後も月に1度の定例ミーティングを実施しながら、採用情報の更新や不具合の修正、アクセス増に向けた改善を行っています」
MIXIのデザイナーはプロジェクトの上流から下流まで幅広く関わっていることが特徴だと語る綾。日頃の業務内容について語ります。
綾が所属するデザイン1グループのメンバーは7人。非常に気さくで話しやすい環境だと言います。
仕事をする上で大切にしている価値観について、綾は次のように語ります。
入社直後は制作したデザインに対してレビューをもらうことにかなり緊張してしまい、会議の前日は眠れなくなることもありました(笑)。しかし、回数を重ねるうちに先輩方が一つひとつのアイデアに誠実に向き合ってくれることがわかって。アイデアを出せば出すほどよい体験に向けた誠実なフィードバックがもらえ、私としても勉強になるので、次第に積極的に安心して共有できるようになりました」
デザインやUI、UXに関わる上では以下のようなことを大切にしていると言います。
ものづくりへの憧れを仕事へ。両親の喜ぶ顔を原点に、デザインで人々の幸せを追求する
幼少期からクリエイティブな分野に興味があった綾は、建築とデザインが学べる大学へ進学します。
また、電気工事の仕事をしている父の影響も大きいと思います。現場で使う棚など身の回りの必要なものを自作している様子を見て、自分でもノコギリで木材を切って箱を作ってみるなど、大工のようなものづくりに携わる仕事がしてみたいなと思うようになりました。一方でデザインにも興味があったため、建築とデザインの両方が学べる大学へ進みました」
大学での学びを深める中で、綾はさらなる挑戦を決意します。1年間の休学を選択し、ライターとしての経験を積んだのです。
就職活動では、三つの軸を大切にしていました。
そんな中、就職活動サイトでMIXIからのメッセージがきっかけとなり、さらに調べていく中でMIXIの事業に引き込まれていきました。
まずライフスタイル分野では、もともと家族が『みてね』ユーザーだったんです。姉夫婦に子どもが生まれた時、姉夫婦と両親が『みてね』を通じて子どもの写真を共有しているのを隣で見ていました。孫の写真を眺めて両親が喜んでいる姿を見て、『こんなに便利なサービスがあるんだな』と感動したことを覚えています。
またスポーツ分野では、もともと小学校時代にサッカーをやっていて、地元にサッカークラブがあることが自分の夢を広げてくれ、頑張るための熱意を与えてくれるものでした。そして、地元にはボートレース場もあって、夏には会場を地域に開放してお祭りが開かれるなど『公営競技』というものが自分にとっても身近にありました。そのため、MIXIのグループ会社が運営しているスポーツチームや共遊型スポーツベッティングサービス『TIPSTAR』にも関心が湧きました。
さらに幼少期からゲーム好きだったこともあり、デジタルエンターテイメント領域も含めどの事業領域でも一生懸命頑張れる自信が生まれたんです。これが入社の大きな決め手になりました」
そして2023年に入社。みてねプロダクト開発部に配属されます。
先輩のサポートも、大きな支えとなりました。
「みてねらしさ」を追求する若手デザイナーの挑戦。初めての経験で見つけた成長の糸口
綾がとくに印象に残っている出来事として挙げるのは、2024年2月に実施されたプロジェクト。「プレミアムPro」リリースを記念した既存の契約ユーザー向けのプレゼントキャンペーンで、綾はそのランディングページ作成を担当しました。
具体的には全体構成の提案、キービジュアルを含めたデザイン制作、さらにはタイトな期日の中でのスケジュール管理など、プロジェクトの初期段階から着手。短い期日の中でこれまでの経験を活かし、自分なりに業務フローを考えて動けたことが自信につながりました」
しかし、プロジェクトの進行中には苦労も多くありました。
この経験を通じて、綾は過去の事例や他社事例と比較しながら、「みてね」のブランドアイデンティティを深く理解することに努めました。
分析を通じて感じた、私の思う『みてねらしさ』とは、シンプルで温かみのあるプロダクト。画面や機能がごちゃごちゃしておらず、一つひとつの機能に心温まる仕掛けや仕組みが散りばめられているのが、『みてね』の特徴の一つだと感じました。それ以来、『みてね』の雰囲気やこれまで培ってきた『みてねらしさ』を守ってデザインをすることをとても大切にしています」
またこのプロジェクトを通じて、チームワークの重要性も再認識したと綾は語ります。
チームの垣根を超えて磨かれる「みてね」の価値──MIXIならではの協働文化
MIXIの企業理念であるPMWV(※)。綾はパーパスの「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」を重視し、家族間のコミュニケーションのあり方を考え続けています。
日々の業務の中でもPMWVを落とし込む努力をしていると語る綾。デザインが無難なものになりがちな時は、いつでも「ユーザーサプライズファースト」を意識し、何が驚きや感動につながるのか考えます。
キャスト機能自体がユーザーに驚きを与えるサービスですが、複雑な操作などでその感動を阻害しないよう、使いやすい動作を模索。とくに『みてね』ユーザーには機械操作が苦手な年齢層の方も含まれるので、誰にでも使いやすい機能をめざすことであらゆるユーザーにサプライズを届けられるよう、心がけました」
アジャイル開発の中ではミニマムで開発が進む傾向がありますが、綾はその中でも「ユーザーサプライズファースト」の精神を忘れません。
綾だけでなくMIXI全体も「よいプロダクトを作りたい」という想いに溢れていると言います。
たとえば、みてねプロダクト開発部内のチャットツールにはさまざまなチームのデザイナーが集まるチャンネルがあって、そこにアイデアを投げると、日頃全然関わりのないデザイナーからもレビューがもらえたりするんです。このようにチームの分け隔てなく、『みんなでブラッシュアップしていこう』とする文化があるところが、MIXIの魅力の一つだと思います」
理想的な環境で働けていると語る綾が、MIXIで活躍できる人材について自身の経験を踏まえて考えを述べます。
一方でそれだけじゃなくて、業務を進めていく上で会話などを通じた日常的な社員同士のコミュニケーションも大切にできることが大切だと思っていて。成果物と日々の振る舞いの両方で、コミュニケーションを大切にできる人なら活躍できるのではないかと思います」
最後に今後のビジョンについて、綾は二つの目標を挙げました。