デザインを通してユーザーに寄り添いたい。無限の可能性を秘め、MIXIで踏み出す第一歩

2025.06.30
大平 桜子
大学時代にデザイン、テクノロジー、マネジメントを掛け合わせたものづくりを学ぶかたわら、複数の企業でUI/UXデザインの長期インターンシップなどを経験し、2025年4月にMIXI入社。現在はデザイン本部 プロダクトデザイン室 エクスペリエンスデザイン第2グループ 第2チームで新規開発案件などに携わっている。
満 博文
大学でコミュニティ福祉やメンタルヘルスを専攻する一方、アーティストのミュージックビデオ制作やライブ背景映像の演出など、個人で依頼を受けエンタメ領域を中心とした映像制作に取り組む。制作会社でのインターンシップを経験し、2025年4月MIXIに入社。現在はデザイン本部 動画クリエイティブ室 CGデザイングループ CG第2チームで活動中。
庭野 紡
大学では人間環境デザインを専攻し、人と環境を軸に、空間・生活環境・プロダクトの3分野を横断的に履修。UI/UXやグラフィック、プロダクトなど幅広くデザインを学び、授業の一環として動物園で使うゲームアプリや水族館のロゴデザインなどを手がける。2025年4月MIXIに入社し、現在はデザイン本部 プロダクトデザイン室 エクスペリエンスデザイン第2グループ 第1チームでUI/UX関連の業務に携わっている。

プロダクトデザイン室の大平 桜子と庭野 紡、動画クリエイティブ室の満 博文は、2025年4月に入社したばかりの新卒メンバー。学生時代からそれぞれのフィールドでデザインに向き合ってきた3人が、なぜMIXIに心惹かれたのか、企業理念への共感、そして思い描く将来像について語ります。

映像やUI/UX、グラフィック。デザインの世界に惹かれ、自らを磨き続けた大学時代

高校時代に物理を学んでいた大平は、あるフォーラムへの参加をきっかけにデザインの世界へと興味を広げました。

大平:実は高校生の頃は理系で、数学や物理を学んでいました。卒業後の進路について考えていた時、「その道に進みたいか」と自分に問いかけると、そうじゃないかもしれないと思って。高校2年生の時に参加した科学フォーラムでインフォグラフィックスやポスター制作にチャレンジしたことが大きな転機となりました。情報を視覚的にわかりやすく伝えるための工夫って楽しいなと思い、デザインも学べる総合大学への進学を決めました。

大学では「デザイン工学部システムデザイン学科」に在籍していましたが、実際にはデザインだけでなく幅広い分野を学ぶカリキュラムで、どちらかというと物理プロダクト(工業製品)寄りの内容が中心でした。そのため、とくに関心のあったUI/UXデザインについては授業で学ぶ機会はあまりありませんでした。

そこで、自分なりに計画を立て、1年生の頃からマーケティング会社やメーカーの長期インターンシップに参加し、2年生の夏にはIT系の6社でインターンシップを経験。その後は、アプリを展開する企業での長期インターンシップにも挑戦しました。また、大学ではデザインサークルにも所属し、先輩方からツールの使い方を学んだり、ポートフォリオに対するフィードバックをもらったりしながら、実践的な学びを重ねてきました。

一方の満は、大学時代、映像制作の世界に没頭。趣味として始めた制作活動は、やがて仕事へと発展していきます。

満:趣味で作った映像をSNSに投稿したところ、ありがたいことに仕事の依頼をいただけるようになり、アーティストのミュージックビデオ制作やライブ背景映像の演出に携わるようになりました。いただいた依頼に応えるうちに、「自分の作った物で喜んでもらえるのって楽しいな」と思うようになって。そこからどんどんのめり込んでいった感じです。
この活動を通して、まったく知らないジャンルでも自分なりにスキルを伸ばしていく方法を模索しました。まずは専門書などで基礎知識をインプットし、そのうえでこれまで見た作品の中で「いいな」と思ったところを分析して、自分の作品に取り入れる形で実践していきました。同時に、働き方の選択肢も広がりましたね。それまではアルバイトや正社員として働くものだと思っていましたが、SNS経由で個人として依頼を受けて制作するというスタイルもあるんだと知り、こんな働き方や生き方もあるんだなと実感しました。

庭野は大学の人間環境デザイン学科に在籍し、幅広い分野のデザインに触れる中で学びを深めてきました。

庭野:私はプロダクトデザイン、UI/UXデザイン、グラフィックデザインに加えて、空間デザインやユニバーサルデザインなど幅広い分野を学んできました。手がけた課題もさまざまで、動物園で使うゲームアプリにはじまり、照明やキャンプ用品のデザイン、水族館のロゴデザイン、美術館の設計、そして障がいのある方に向けた住宅改修や補助具の制作など多岐にわたります。一貫して意識していたのは、実際に使う人の心理や行動を考えながら、形や伝える情報をどう工夫するか、ということでした。

課題に取り組む過程ではターゲットユーザーにインタビューを行ったり、専門家の方にプレゼンテーションしたりする機会もありました。自分が良いと思っていたものが必ずしも相手に響くとは限らず、何度も試行錯誤を重ねて。教授や仲間たちからフィードバックをもらいながら改善を重ねていく中で、他の人の意見を柔軟に取り入れてブラッシュアップしていくことの大切さに気づくことができました。

意識したのは「新卒で入社するなら」の視点。自分が成長できるキャリアパスが見えた

就職活動においては、三者三様の価値観や想いを抱いて企業を探していました。

庭野:企画からデザインまでの一連の流れに携わりたいという想いがあり、上流工程から関わることができるIT系の事業会社を志望していました。学生時代の経験を活かし、幅広い領域のデザインを手がけられるかどうかも大事なポイントでしたね。

満:社会を知るチャンスだと捉え、最初は業界を絞らずメーカーなども候補に入れていたんですが、徐々にITやエンターテインメントの分野に目を向けるようになって。各社の選考で志望理由を話す中で、自分が興味を持っている分野の仕事のほうが自然と熱意を持って伝えられると気づいたんです。

大平:私は尊敬できるデザイナーさんがいること、チームでお互いに学び合える環境があること、そして一般ユーザー向け(toC)サービスのモバイルデザインに関われること、この三つを重視していました。とくにtoCにこだわったのは、以前インターンシップで自分が手がけた画面を、たまたま親が使っているのを目にしたことがきっかけでした。デザインを通じて身近な人の役に立てることがこんなにも嬉しいものなんだと実感したんです。

それぞれの想いはやがて、MIXIという場で重なります。

庭野:デザイナー向けの就職サイトでMIXIからスカウトをいただき、カジュアル面談に臨みました。お話を聞く中で、MIXIにはデザイン本部という横断組織があり、スキルの高い方々とつながって学びを深めたり、スキルの幅を広げたりと、成長できる環境が整っているのがいいなと思いました。その頃、子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」(以下、「みてね」)に関わったMIXIの方々の記事も読んでいて、その中からも、みんなで一つのサービスを作り上げていくチームワークのよさが伝わってきたんです。最終的に入社を決めた理由は、やっぱりサービスそのものの魅力です。MIXIは、「みてね」をはじめとして、コミュニケーションを軸にしたさまざまなサービスを展開していますよね。そのどれもが、人と人がつながる中でポジティブな感情が広がり、共有されていく様子がとても魅力的だと感じました。私も、そんな素晴らしいサービスを生み出す一員になれたらいいなと思ったんです。

満と大平は、執行役員 CDO(Cheif Design Officer)の横山 義之の存在も大きかったと語ります。

満:MIXIで映像制作系の説明会があることを就職サイトで知り、応募したのがきっかけでした。MIXIといえば、ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」のイメージが強かったのですが、実はスポーツやアリーナ事業など、幅広い事業領域があることを知り、自社サービスを持つ企業だからこそ、制作した先にあるユーザーの反応や影響まで含めて映像に関われる環境に惹かれました。

そして、何より心に響いたのは、横山さんの記事です。そこではデザイナーがどんなスキルを身につけ、どんな目標を立て、将来どう成長していくのか、キャリアパスが丁寧に描かれていて、私が考えていた未来にとても近い内容でした。「ここなら、自分の思い描いていた成長と自然に重なっていけそうだな」と思えたのを覚えています。素直にワクワクしました。

大平:就職サイトでMIXIからメッセージを受けて面談をした際、クオリティとチームとしての協調性を見事に両立させていることに感銘を受けました。私自身、「新卒で入社するなら」という視点を大切にしていたのですが、「情緒的なデザインがまだ得意ではない自分がエンターテインメントの会社に入社できる今、このチャンスを逃したくない」と強く感じて。多様な事業領域と業務内容を持つMIXIで自分を磨けば、後悔のないキャリアを築けると確信しました。

また、横山さんの存在も入社の決め手の一つでした。最終面接ではデザインの現状や未来についてお話しさせていただいたのですが、スキルの高さはもちろん、社会や組織を冷静に見つめる視点や、一候補者である学生にも真摯に向き合ってくださる姿勢がとても印象的で、「こんなデザイナーになりたい」と素直に思いました。組織で働く上で、トップに共感できるか、自分がその背中を追いたいと思えるかどうかはとても大切なことだと感じていて。横山さんの姿に自然と惹かれている自分がいたのを、今でもよく覚えています。

ユーザーの期待値を超え、よりよい驚きを届ける。先輩の姿勢から知った理念の真意

3人が共感を寄せているのが、企業理念のPMWV(※)です。中でも「ユーザーサプライズファースト」には、それぞれが強い思い入れを持っています。

大平:私は学生の頃、コンペに勝つためのデザインや、話題集めを優先したデザインに関わることがありました。でも次第に、「ユーザーに寄り添わないデザインは、自分が本当にやりたいことではない」と強く感じるようになってきたんです。

その点、MIXIの皆さんは「みてね」など、ユーザーに寄り添った温かいサービスを展開されていて、とても共感しました。面接でも、社員の方々が「丁寧にやっていこう」「ユーザーのためになることを考えよう」とお話しされていて、その姿勢が印象的で今でもよく覚えています。

満:以前は、「ユーザー目線で考える」といっても、どこか表面的な理解にとどまっていたように思います。でも、入社してみると先輩社員の皆さんが、サービスやプロダクトを使う方々のことを具体的に思い描きながら、さらに+αとしてユーザーに喜んでもらうための方法をとことん考えぬいていたんです。「ユーザーの期待値をさらに超えて、よりよい驚きを届ける」という本当の意味に気づきました。
庭野:私は、「発明」「夢中」「誠実」というVALUESを大切にしています。「ユーザーサプライズファースト」は、ユーザーが求めているものや本当に大切なものを追求し、その過程で自分自身が夢中になり、そしてユーザーや一緒に汗をかく仲間に誠実に向き合うことで初めて実現できるものだと感じたからです。

PMWVを日々の仕事にどのように落とし込んでいきたいか、イメージを膨らませる3人。

大平:事業会社なのでビジネスの視点はもちろん必要ですが、「ユーザーサプライズファースト」を実現するんだというこだわりは、どれだけキャリアを重ねても忘れずにいたいですね。ドメイン理解やユーザー目線に関する気づきは、自分の中だけで完結させるのではなく、チームで共有し、同じ目線で取り組んでいくことが重要だと感じています。そして、遊び心を忘れずに「プラスアルファ」の視点を持ち続ける。そういった姿勢を貫いていければと思っています。
満:まだまだ学ぶことだらけですが、少しずつ「もっとこうすればよくなるかも」と自分から提案していく視点を持てるようになりたいです。気になる表現や、ユーザーのリアクションなども意識して拾っていきながら、提案の引き出しを増やしていけたらと思っています。
庭野:入社後のデザイン研修でお世話になった講師の方が、私の制作物にデザイナー目線で丁寧にフィードバックをくださるなど、とても誠実な方でした。その姿を見て、私もものづくりに携わる上で、ユーザーや仲間に真摯に向き合う人間でありたいと心の底から思いました。そして、ユーザーに喜ばれるデザインを生み出すためにはまず自分自身が楽しんでチャレンジすることが大切だと、あらためて感じました。

※PMWV……MIXIの企業理念。PURPOSE「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」MISSION「『心もつながる』場と機会の創造。」MIXI WAY「ユーザーサプライズファースト」VALUES「発明・夢中・誠実」

先輩のスキルと推進力に刺激されて。MIXIで自分の強みをさらに引き出したい

これからの道のりに目を向け、「自らの強みを見つけていきたい」と語る満と庭野。

満:MIXIでは、たとえば「CGと言えばこの人」というように、皆さんがそれぞれ強みとなる武器を持っていて、本当にすごいなと日々感じています。私はまず「できること」の幅を広げていき、その過程で、自分の強みだと自信を持って言えるスキルを身につけていきたいですね。

また、学生時代は依頼内容に沿ってビジュアライズすることが中心でしたが、事業会社に入社した今は、制作だけではなく、サービスの方向性や企画の意図を踏まえて映像のコンセプトそのものを一緒に考えていくような、より上流の工程にも積極的に関わっていきたいです。そういった部分にも、おもしろさが詰まっている気がしています。

庭野:私は既存サービスのUI/UXを改善し、ユーザー体験の向上に貢献しながら、積極的にプロジェクトに関わり自分の意見を周囲に伝えていけたらなと。その際には、根拠や客観的な視点を織り交ぜるなど、相手に納得してもらうための努力が必要です。その部分をこれから鍛えていきたいと思います。

大学でさまざまなデザインに取り組んできましたが、「これが自分の武器だ」と胸を張って言える分野にはまだ出会えていません。まずはUI/UXでレベルアップをめざしつつ、ゆくゆくは「この分野と言えば庭野さんだよね」と周りに認知してもらえるくらいのスキルを身につけたいですね。

大平はUI/UXデザイナーとしての「価値」を意識しながら、成長をめざしています。

大平:最近、新規開発の案件に途中から加わることになり、いつかは自分自身でゼロからプロダクトのデザインを手がけたいという思いが強くなりました。途中加入した今でも日々の業務で手いっぱいではありますが、ゼロからの挑戦には大変さと同時に、UI/UXデザイナーとしての価値を高める大きなチャンスがあると感じています。

そのためには、ビジネス側やエンジニア側の動きをしっかりと把握し、新規プロジェクト全体の流れを理解することが第一歩だと思っています。MIXIには新規開発に経験豊富な方々が多いので、そんな方々と積極的に関わり、わからないことがあれば気軽に相談できるような関係を築いていくことも大切にしていきたいです。

最後に、それぞれに思い描いているキャリアパスについて話す3人。

満:まずは、任された制作を丁寧に仕上げ、期待されるアウトプットをきちんと出せる状態が大前提だと考えています。その上で、自分の強みを磨いていった先には、ディレクションやマネジメントといった役割も視野に入れていきたいと考えています。社内、社外の関係者と丁寧にやりとりしながら、調整や連携をスムーズに進めていく力を今のうちから意識的に育てていきたいです。
庭野:新卒の先輩方を見ていると、「もうここまでの仕事ができるの?」とびっくりするほど成長のスピードが速いんです。そんな姿に刺激を受けながら、私も「昨日の自分よりも今日のほうが成長している」と実感できるようにパワーアップし続け、納得できるキャリアを自分の手で築いていけたらなと。私は、自ら手を動かしてデザインを作るのがとても好きなので、現場の仕事に関わり続けられたら嬉しいです。
大平:私も同感で、MIXIにはスキルや推進力のある若手社員が多いと感じています。新卒2~3年目の方が最前線でプロジェクトを進めていて、ミーティングでその内容を聞くたびに「なんて難しくて、おもしろいことをやっているんだろう」とわくわくするような驚きがたくさんあります。こうして、若手のうちから大きな裁量を持って働けるのもMIXIの魅力だなと実感しています。
私には、「ビジュアルでもしっかりと魅せられるデザイナーになりたい」という目標があります。近年は、戦略やビジネスといった視点からのデザインの重要性が高まっていますが、私は感情や情緒に訴えかける表現も同じくらい価値があると感じていて。だからこそ、ビジネスの視点も大切にしながら、表層の完成度にも妥協せず丁寧に作り込んでいけるデザイナーをめざしたいと思っています。
あと、マネジメントにも少し興味があって。学生の頃、デザインサークルで後輩が上達していく姿を見るのが好きで、それが自分のモチベーションアップにもつながっていたんです。人の成長に関わりながら、自分も一緒に成長していくようなプレイングマネージャーという働き方も、いつかめざせたらいいなあと、イメージしています。

※ 記載内容は2025年5月時点のものです

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