インターンで確信した、MIXIで働く魅力。刺激を力に、信頼されるエンジニアへ

2025.06.30
櫛引 淳之介
大学・大学院で情報工学を専攻し、IoTセキュリティの研究に携わる。MIXIを含む複数の会社でSRE/セキュリティ分野のインターンシップを経験し、2025年4月にMIXI入社。開発本部 CTO室 SREグループに配属され、現在は社内向けのゼロトラストプロキシの運用などに携わる。

 

田中 亮太朗
大学・大学院時代に情報工学や機械学習を専攻し、AIを使った読唇術などを研究。MIXIのインターンシップや内定者アルバイトを経て2025年4月に入社し、開発本部たんぽぽ室 AIモデリンググループに配属。現在ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」で、エンジニアがAIを使って効率的に作業する仕組みづくりに関わる。
山田 隼人
大学・大学院時代に情報工学を専攻し、ARを活用したキャンパス内ナビゲーションシステムの開発などに携わる。MIXIのインターンシップや内定者アルバイトを経て、2025年4月に入社。現在、デジタルエンターテインメントオペレーションズ本部 モンスト開発部 モンストサーバ1グループ サーバ2チームでサーバエンジニアとして活動する。

2025年4月に新卒入社し、開発本部 CTO室に配属された櫛引 淳之介とたんぽぽ室の田中 亮太朗、モンスト開発部の山田 隼人。入社前からMIXIでのインターンシップを経験した3人は、何に共感し、入社を決めたのか。先輩や同期社員から刺激を受けながら奮闘する現状や、これから挑戦したいことも交えて語ります。

ビジネスのリアルや、ものづくりの本質。技術の習得を通して学んだことは

学生時代には、それぞれのアプローチで技術を学んでいた3人。田中にとっては大学時代に経験したインターンシップが、技術と向き合う上で大きな転機になったと振り返ります。

田中:大学に入学してからプログラミングを始め、趣味でコードを書いたり、機械学習のコンペや競技プログラミングに参加したりしていました。でも次第に「実際のビジネスの現場はどうなっているんだろう」と興味がわいてきて、インターンシップを経験できる企業を探していたところ、ある会社が受け入れてくれたんです。

そこで思い知ったのが、趣味とビジネスがこんなにも違うのかということでした。実際の現場では、より良いものをめざすだけでなく、時間やコストとのバランスを考えながらどう判断するかが求められる。趣味の開発とは違う視点が必要なんだと実感しました。この経験を通じて、ビジネスとして技術と向き合う姿勢が変わりましたし、間違いなく今の自分の土台になっていると思います。

山田は学生時代、短期間でプロダクトを開発する「ハッカソン(Hackathon)」に精力的に参加する中で、「ものづくりに携わる上で大切なこと」に気づかされたと話します。

山田:印象深いのは、ある自治体が主催していたハッカソンですね。ITの力でその都市の人口流入を増やせないかという課題がテーマであり、私たちは自治体の職員の方々にヒアリングを重ねた上で、課題解決につながるアプリの実装・提案に取り組みました。このチャレンジの中で、実際に困っている人たちのことを具体的に想像しながらものづくりをすることが、エンジニアとして働く上で大事なんだということを知りました。

エンジニアでない方々とコミュニケーションをとる中で、「伝える難しさ」も実感して。ITの専門用語をなるべく使わずに、できるだけわかりやすく説明しようと心がけていたのですが、思ったように伝わらないことも多く、相手との認識の差を埋める努力や工夫も必要だと感じました。

一方で、IoT機器のセキュリティに関する研究に打ち込んでいた櫛引。コロナ禍に見舞われながらも、研究室内のコミュニケーションの活性化に力を尽くしました。

櫛引:研究室に配属された頃は、まだコロナ禍でリモートでの研究活動が中心だったんです。たまに研究室に行っても誰もいなくて、ちょっと相談したいことがあってもなんとなくしづらい雰囲気で。もっとみんなとの交流を増やしたいと思い、積極的に自分から仕掛けていったんです。たとえば、それまであまり使われていなかったコミュニケーションツールを活用してオンラインでも雑談しやすい雰囲気をつくったり、みんなで研究室に集まる日を決めたり、食事会やLT会を開いたりして対面で会う機会を増やしました。

こうして動き始めてから、みんなが研究しやすく、活躍できる環境づくりに貢献することが自分は好きなんだと気づいて。それからは、自分は何をしたら楽しいと感じるのか、モチベーションが上がるのかを自然と考えるようになりましたね。

「働くならここ」と確信できたインターンシップ。チーム力と人の温かさに触れる

MIXIをはじめとするさまざまな会社でインターンシップに参加してきた3人。その経験が、就職活動を進める上で重要な軸になったと語ります。

山田:私は大きく二つの軸がありました。一つめは「自社開発であること」。​​自分がサービスに関わるなら、できる限りユーザーに寄り添いたいという思いが強く、その点は重要視していましたね。自分自身ゲームが好きなので、IT業界の中でもゲーム事業を展開している会社がいいなと。二つめは、「社内の雰囲気を知ったうえで決めたい」ということです。雰囲気がわからない状態で飛び込むのは正直怖い気持ちもあったので、インターンシップなどを通じて働く環境を実際に感じたうえで判断したいと思っていました。
櫛引:私ははっきり軸を決めて就職活動をしていたわけではなく、どちらかというと流れに身を任せていたところもあるんです。でも、山田さんと同じように職場を見たり社員の方々と話したりする中で、入社前に会社の雰囲気を知ることは大事なんだと感じて、自分の肌に合う会社に入りたいと思っていましたね。なので、インターンシップに参加したことのあるWebサービスやSaaS系の会社の中から選ぼうと考えていました。
田中:櫛引さんと同じではっきりと軸を定めていたわけではないのですが、一つだけ意識していたこととして、AIと開発の両方にチャレンジできるかという点でした。あとは、仕事が楽しめるかどうかも大切にしていて、人生の中で働いている時間って長いからこそ、技術に関する議論ができたり、積極的に情報を共有したりと、夢中になって頑張れる会社がいいなと思いました。

そして3人は、自らの価値観に合致する場所としてMIXIを選択します。

山田:入社を決めた理由は二つあって、まずはインターンシップを通して、職場環境が自分に合っているという実感が持てたんです。リモートワークが多い中でもコミュニケーションツールを使って気軽に雑談ができたり、何か質問した時は何人もの先輩がすぐに返事をくれたりして、コミュニケーションのとりやすさと人の温かさを感じましたね。就活中も、人事の方が私の言葉に丁寧に耳を傾け、相談に応じてくれる真摯な姿勢に心を打たれました。

もう一つは、自分が中高生の頃からプレイしてきたひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」(以下、「モンスト」)にエンジニアとして関われるって、すごく幸せなことだなと。自分が夢中になったものを通して、今度は誰かを夢中にさせたいと思うと、迷いはありませんでした。

田中:私もインターンシップが決め手になりました。参加させていただいたチームの皆さんが、お互いに連携しながら開発に挑む様子に団結力を感じて。メンバーの方々と一緒に議論して盛り上がったのも楽しかったですね。さらに隣のチームでは技術的なことを真剣に、オープンに話し合っていて、自分もそういう輪に加わって成長していきたいと思いました。

櫛引:一番の理由は、配属先となる開発本部 CTO室SREグループでの働き方が自分に合いそうだと確信できたことです。働く仲間をサポートしたり、事業部のエンジニアと一緒に課題を解決したりと「今、困っている人たちのところに飛びこみ、手を差し伸べる」というグループで、まさに自分が学生時代に感じた「誰かの役に立つ喜び」を得られるなと思って。少数精鋭で技術力が高く、外部発信にも力を入れていて、若手にもチャンスが巡ってきそうな環境であることも魅力的でしたね。

そして、インターンシップでの経験もとても印象的でした。現場で本物の技術に触れたことでレベルの高さを肌で感じましたし、学生であっても社員の方たちと同じ目線で接してくれて、チームの一員として大切に扱ってもらえたのが本当に嬉しかったです。

現状に甘んじず「驚き」を生み出し続ける。失敗も学びに変え、多くのチャレンジを

MIXIで新たな一歩を踏み出した3人が、日頃から心に留めているというのが企業理念のPMWV(※)です。

櫛引:とくに意識しているのは、VALUESの「発明」ですね。社内にはスペシャリストであり、ゼネラリストでもある方がとても多くて。複数の分野を組み合わせて新しい価値を生み出すためには、やはり両方を兼ねている必要があるんだろうなと実感しています。

私が今携わっているのは、社内向けのゼロトラストプロキシの運用とその改善のための開発業務で、能動的に動いて困りごとを解決するのがミッションです。いざという時にいろんな角度から対応できるように、自分のスキルを常に磨いておきたいですね。「こういうふうにしてほしい」と助けを求められた際、「もっといいやり方があるよ」と相手の期待を上回るような回答ができたとしたら、それは「発明」と言えるんだと思います。

田中:先ほどお話しした「仕事を楽しめるかどうか」という話にもつながるのですが、私はVALUESの「夢中」に強く共感しています。今の部署では、その価値観を実践している人が本当に多く、AIの技術を活かしてコスト削減や精度向上に本気で取り組む姿勢に、いつも刺激を受けています。
私は今、「モンスト」に携わるエンジニアとして、AIを使って効率的に作業を進めるための仕組みづくりに関わっています。気がつけば時間が経つのも忘れて、つい「もうこんな時間か」と感じるくらい夢中になって作業をしている自分がいて。仕事を楽しむという意味では、「夢中になれるポイント」を見つける視点も大切にしたいと思っています。

山田:私が大切にしているのは、VALUESの「誠実」です。先輩方の姿を間近で見ていると、その意味が本当に実感できるんです。どんなに忙しい時でも、ユーザーに対してだけでなく、社内の他部署や社外の人たちとも丁寧にコミュニケーションをとっていて、「誠実ってこういうことなんだな」と改めて感じることができました。

これからサーバエンジニアとして働く中で、エラーを出してしまったり、ピンチに直面したりする場面があるかもしれません。そんな時こそ、ユーザーや同僚に対して誠実な対応を貫けるかどうかが大切だと感じます。仮にチームの誰かがミスをしても、「自分は関係ない」と放置するのではなく、チーム全体で真剣に向き合い、共に解決に向かうことこそが、「誠実」と言えるのだと思います。

さらに3人は、「ユーザーサプライズファースト」に対する自分なりの想いも明かします。

田中:AIのポテンシャルを最大限に引き出し、よりよいサービスをつくって世界を幸せな驚きで包んでいけたらいいなと。そうなった時こそ、「ユーザーサプライズファースト」が実現できたと言えるんだと思います。
山田:「モンスト」って今でも十分おもしろいんですが、現状に甘んじてはいけないなと思っていて。今のユーザーにも、そして触れたことのない方々にも「こんなにおもしろいのか!」と驚いてもらうためには、どんな体験を届けたらいいのか、これからずっと考え続けていきたいです。
櫛引:MIXIはSNS「mixi」や「mixi2」、「モンスト」など愛されるサービスをいくつも生み出してきましたよね。でもMIXIの今の姿って、きっと10年前には誰も想像できていなかったんじゃないかと。新しいことにどんどんチャレンジし、失敗も学びに変えて、驚くべきプロダクトを世の中に広めるというベンチャーマインドを、これからは私たちが受け継いでいけたら。そんなふうにイメージしています。

※PMWV……MIXIの企業理念。PURPOSE「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」MISSION「『心もつながる』場と機会の創造。」MIXI WAY「ユーザーサプライズファースト」VALUES「発明・夢中・誠実」

「困った時は任せて」と言える存在に。技術と信頼を積み重ねて、めざす高み

MIXIという舞台で、3人が思い描く成長への道筋。それぞれに挑戦したいことやキャリアプランを話す中で、共通するのは「つながり」や「困っている人を助けること」を大切にする視点です。
田中:チームの中にはAIにも開発にも詳しく、一人でなんでもできる人がいて、驚かされます。私もその背中を追いかけ、AIと開発のどちらのスキルも長期的に高めていきたいなと。両方の領域に強みを持つことで、より多くの場面に関わりながら、より良い開発を実現できるようになりたいと考えています。
将来的にはAIと開発の両方を担うことで、双方の橋渡し役にもなれたらいいですね。たとえば、あるサービスにAIを取り入れることになった場合でも、両者の調整をスムーズに進めることでスピードアップにつながればいいなと思っています。

山田:まずは「モンスト」内での新規案件に関わって、新たなコードを書く中で自分の力を少しずつ発揮していけたらと思います。わからないことがあれば自分からどんどん先輩方に聞きに行き、意見を伝えながらフィードバックをいただくような言語化やコミュニケーションも、エンジニアに欠かせない能力だと感じています。

ほかにも、チームが抱えている日々の困りごとを解決していきたいという気持ちも強くて。運用面をはじめ課題はいくつかあるので、その一つひとつに根気強く向き合って、一緒に働く皆さん、ひいてはユーザーに還元できるようにしていきたいです。

自分の中で、「つながりを支えられるサーバエンジニアになりたい」というテーマがあるんです。エンジニアとしてもチームで結束することにこだわりたいですし、将来的にはマネジメントにも関心があって。人と人をうまくつなぎ、事業の発展に貢献できるような存在になりたいですね。

櫛引も同期や先輩社員の仕事ぶりに触発されつつ、高みをめざします。

櫛引:入社してからよく思うんですが、同期社員がとにかく優秀なんです。技術面で選り好みせずなんでも挑戦し、キャッチアップも早くて、「よくこんなところに自分が入社できたな」と。そんな同期たちに刺激を受け、今は日々の仕事を夢中になってやっています。

目標は、社内の方々に「困ったことがあれば、櫛引に任せたら安心」と思ってもらえるようになることです。周囲を見渡せば、メンターの方はインフラや運用にとどまらず、手広く何でもできますし、別の先輩はサーバやモバイル、AIにまで精通していて。私も、目の前の仕事を地道にこなして少しずつ信頼を得ながら技術の引き出しを増やしていき、いつかは助けを求める人にそっと手を差し伸べられるようになりたいです。

※ 記載内容は2025年5月時点のものです

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