ビジネスとエンジニアの架け橋をめざして──インターンで見つけたMIXIの魅力

2025.10.20
加茂 勇樹
大学で計算機科学を専攻し、大学院では推薦システムにおける公平性を研究するかたわら、MIXIを含む複数の企業のインターンシップやアルバイトに参加。2024年にMIXI入社後は、Vantageスタジオ minimo事業部で管理ツールや新機能の開発など、フロントエンドとバックエンドの両方に携わっている。

就業型インターンを通じて、チームの一員として挑戦を重ねてきた加茂 勇樹。数々の企業を経験した彼が、なぜMIXIに惹かれたのか──「ビジネスとエンジニアの架け橋になりたい」という想いを原動力に、成長を続ける加茂の歩みから、MIXIのインターンの真価が見えてきます。

挑戦の場を求めて。実務型インターンで成長を重ねた学生時代

Vantageスタジオでサロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」のエンジニアとして活動する加茂。学生時代は情報学を専攻し、大学院で研究していたのはレコメンデーションシステムです。

「大学院では、AI分野の中でも機械学習を専攻していました。ECサイトや動画サービスでよく見る『あなたへのおすすめ』のように、ユーザーに合った商品を提示する仕組みを研究していたんです。新商品やあまり知られていない商品でも、その人に合うものを適切に推薦できるよう改善を重ねることで、市場の偏りをなくし、より活性化させていくことを目指していました。研究以外では、バドミントンサークルの会長として活動し、合宿やイベントの運営をはじめ、メンバーに役割を振り分けながらチームをまとめていました。人と協力して成果を出すおもしろさを実感し、将来はチームで何かをつくる仕事がしたいと感じるようになりました」

さらに、エンジニアとして活躍するキャリアを見据え、アルバイトやインターンシップで実務経験を重ねてきたと言います。

「一般的には大学院1年生からインターンシップに参加する人が多いのですが、私は大学生の頃からエンジニアのアルバイトを始めていました。それに加えて、総合IT企業やクリエイター向けプラットフォームの運営会社、DXサービス企業など、就業型のプログラムを実施している企業のインターンシップに積極的に参加しました。就業型を選んだのは、インターン用に用意されたプログラムをこなすだけでなく、チームの一員として働く実践的な環境の方がおもしろそうだし、将来に活きると考えたからです」

加茂が早くから将来のキャリアを意識するようになった背景には、受験期の経験があります。

「もともと脳科学に興味があり、大学でもその分野を専攻したいと思っていました。しかし受験がうまくいかず、浪人期間中に将来についてじっくり考える時間ができて。そのとき『これからはAIの時代が来るのではないか。それならば、脳の仕組みを応用しながら世の中に貢献できる人工知能を学ぼう』と情報学科に進学することを決めたんです。情報学科で学ぶうちにプログラミングやものづくりの楽しさを知り、エンジニアという道を選択しました」

そんな中、MIXIのインターンシップに参加したきっかけは、身近な人たちからの評判でした。

「何人かの先輩がMIXIのインターンシップに参加していて、皆が口をそろえて『技術力の高い人が多くて、良い経験ができるよ』と話していたんです。その言葉に惹かれ、『自分も参加してみよう』と応募を決めました」

一人のエンジニアとして挑戦できた。MIXIインターンで見えた“距離の近さ”

MIXIのインターンシップには、大学院1年生の夏と内定後の2回参加した加茂。それぞれ1カ月と2カ月半の間に、さまざまなタスクに取り組みました。

「最初のインターンシップでは、競輪・オートレース投票サービス『TIPSTAR』の開発チームに参加して、新規機能の開発をしたり、バグの原因を調査して修正したりと、粒度の異なるタスクを複数担当しました。開発環境の構築や『TIPSTAR』の運用方法などを教わった後、すぐに実務に入ったことを覚えています。私自身、他社のインターンで実務経験があったことと、MIXIのサポートもとても手厚かったので、大きな不安はありませんでした。
2回目のインターンシップでは、現在の担当でもある『minimo』の開発チームで、美容系のトピックスを発信する『minimo room』のリプレイスを行いました。メンターの方はいつでも快く質問に答えてくださり、困った時にはすぐにサポートしていただけたので、とても仕事がしやすかったです」

希望どおりチームの一員として業務に取り組む中で、『TIPSTAR』の新規機能を開発した経験がとくに印象に残っていると話します。

「競輪のオッズを表示する機能を開発した際、既存ユーザーにとって少し使いにくい部分があると感じました。そこでビジネスサイドの社員の方に改善案を提案したところ、その意見が採用されたんです。大きな変更ではありませんが、インターン生でも自由にアイデアを出せて、ビジネスサイドの方々と意見を交わしながら進められたことに驚きました。一人のエンジニアとして意見を尊重してもらえた経験は、MIXIならではの文化を実感する出来事でした。この“距離の近さ”は、今所属している『minimo』のチームでも変わらず感じています。
こうした文化があるからこそ、MIXIのエンジニアには独特の雰囲気があると感じます。 『技術が好きで、ただコードを書いていたい』というタイプよりも、より良いサービスにするために積極的に提案する人が多いんです。実際、私が担当した機能も、もともとはエンジニアの発案から生まれたものでした」

加茂は、このインターンでの経験からMIXIへの入社を決意します。その決め手は、自身が思い描く将来のキャリアを実現できそうだと感じたことでした。

「今は、転職があたりまえの時代です。いつか自分もキャリアの選択をする日が来るかもしれない――そう考えたとき、まず思ったのは『エンジニアとしての市場価値を高めたい』ということでした。そのためには、技術力だけでなくマネジメント力も磨き、より良いサービスをつくるためのビジネス視点も持つ必要があると感じたんです。MIXIには、エンジニアとビジネスの距離が近く、キャリアに関係なく企画提案ができる文化が根付いています。さらに、若手のマネージャーも多く活躍していて、自分がめざす成長を実現できる環境だと確信しました」

頼れる先輩と共に挑む。MIXIで学んだ“チームで成長する力”

入社後は、「minimo」のエンジニアとしてフロントエンドからバックエンドまで、さまざまな業務に携わってきました。

「最初に担当したのは社内向けの管理ツールの開発でした。外部に公開されるものではないためデザイナーがおらず、自分でUIをデザインしながら『どうすれば使いやすくなるか』を考えるのがおもしろかったです。

その後は、急な空き枠を特別価格で予約できる『直前割』機能の開発や、クレジットカード登録時の本人認証機能(3Dセキュア)の実装、管理ツールのバックエンド開発など、さまざまな業務を経験しました。とくに3Dセキュアの開発は、技術的にも難易度が高く、セキュリティ面でも慎重さが求められるチャレンジングな仕事でした。未知の領域に取り組むプレッシャーもありましたが、責任ある仕事を任せてもらえたことは大きな学びでした。

現在は、新しい施策に向けたLP(ランディングページ)のフロントエンドやバックエンドなど、幅広い業務を担当しています」

中でも、管理ツールを移行する際にフロンドエンドの開発を担当したことは、自身の成長につながる挑戦だったと話します。

「開発メンバーのマネジメントに加えて、AIを活用した開発効率化を提案し、実際に取り組むことになったのです。

管理ツールは似たような画面を作成することが多いので、既存のコードを学習して、それに倣ったコードを生成させる仕組みを設計しました。AIに的確な指示を出すための設計は難しかったですが、生産性向上を実感できました」

市場価値の高いエンジニアになるためにMIXIを選び、1年目からチャレンジングな仕事に取り組んできた加茂。恐れることなく挑めたのは、MIXIの風土と先輩たちのおかげだと振り返ります。

「フロントエンド、バックエンド、UIデザインなど、想像していた以上に幅広い仕事に挑戦させてもらえています。AIを使った開発効率化のような新しい取り組みも積極的に受け入れてもらえますし、将来はマネージャーをめざしていると伝えると、そのために必要なスキルを身につけられる仕事を任せてもらえるんです。インターンシップで感じた『挑戦しながら成長できる環境』を、今まさに実感しています。

また、頼りになる先輩方がたくさんいるので、困ったことがあればいつでも相談できて『なんとかなる』という安心感があるんです。責任ある仕事を任せてもらうからこそ、開発方針をドキュメントにまとめてレビューをもらいながら、自分の考えをしっかりと示し、周囲を巻き込んでゴールに向かう大切さを学びました」

“あたりまえ”を変える発明を。プロジェクトを動かすエンジニアへ

管理ツール開発へのAI導入など、新たなアイデアも実践してきた加茂は、企業理念PMWV (※)の中でも「発明」が好きだと言います。

「仕組みや組織のあり方を、新しいアイデアで根本から変えていくことに強く惹かれています。それによって生産性を高め、チーム全体がより良く動くようにする――そんな発明に興味があるんです。たとえば、管理ツール開発でのAI活用もその一つ。人の手でコードを書くのが“あたりまえ”だったやり方を見直し、AIを取り入れることで新しい可能性をつくり出せたと思っています。

発明を実践するために、今では新しい作業に出会うたびに一度立ち止まり、『これはAIでできないか?』と考えるようにしています。こうした姿勢も、日々そばで刺激をくれる先輩たちから学んだものです」

めざすのは、「ビジネスとエンジニアの架け橋となる存在」。自身の強みを活かしながら、その目標に向かって着実に歩みを進めています。

「学生時代に塾講師のアルバイトをしていたこともあり、人にわかりやすく伝えるのは得意なんです。その経験を活かして、ビジネスサイドとエンジニア、それぞれの考えを翻訳しながらつなぐ役割を果たしたいと思っています。お互いの理解が深まれば、議論はもっと活発になり、そこから生まれるアイデアの質も上がるはずです。

そのために今は、技術の幅をさらに広げること、そして周囲への気配りを欠かさないことを意識しています。技術への理解がなければマネジメントはできませんし、チームの状況を把握していなければ、認識のズレや立ち止まるべきタイミングを見落としてしまうからです。

そうして力を積み重ね、将来はマネージャーとしてプロジェクトを推進できる存在になりたい。ビジネスの視点を持ちながら、長期的な視野で技術的な判断もできる。そんなエンジニアをめざしています」

MIXIのインターンシップでの経験を土台に、大きく成長を遂げている加茂。入社2年目にして明確なビジョンを描き、自ら磨くべきスキルを見据えています。そして今は、成長のステージとして選んだMIXIそのものの価値を高めていきたいと話します。

「今以上に開発効率を高めて、生産性の高い会社づくりに貢献したいと思っています。ビジネスとエンジニアをより強く結ぶことで、プロジェクトの企画の質が上がり、コミュニケーションコストも減っていくはずです。その先にあるのは、より多くの質の高いサービスを世の中に届けられる会社。
そんな未来を、MIXIで仲間と一緒につくっていきたいです」

※PMWV……MIXIの企業理念。PURPOSE「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」MISSION「『心もつながる』場と機会の創造。」MIXI WAY「ユーザーサプライズファースト」VALUES「発明・夢中・誠実」
※記載内容は2025年9月時点のものです

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