2人チームで、1人が育休取得。それでも育児に集中できた?〜仕事と育児と子育てと #01〜

2人チームで、1人が育休取得。それでも育児に集中できた?〜仕事と育児と子育てと #01〜

キャリアを築いていく上で見過ごせないのは、ライフイベントの存在。
中でも、育児や子育てとの両立に頭を悩ませる方も少なくないのではないでしょうか?

「育児休業制度」は本来法律で定められた制度ではありますが、厚生労働省の調査*によると、育休取得率は女性で約8割、男性で約1割程度に留まっています。

*「令和2年度雇用均等基本調査」(令和3年7月公表)

一般的に育休取得をためらう理由には「キャリアの断絶」「復帰後の仕事への影響」「家計への影響」「職場の理解・サポートへの不安」などが挙げられますが、ミクシィ社員は、どのような育休を体験し、子育てと向き合っているのでしょうか。

今回は2020年7月から約半年の育休取得をした喜多に話を聞きました。

喜多 功次(きた こうじ) 開発本部 CTO室 DevRelグループ
2012年にエンジニアとして株式会社ミクシィに新卒入社。SNS mixiや広告開発、minimoの開発などに携わった後、エンジニア組織を縁の下で支えるDevRel(Developer Relations)として技術広報活動や社内の交流会・勉強会の企画運営を担当。

 

半年の育休期間。その間の仕事は?

━━喜多さんが育休取得を考えたタイミングについて教えてください。

2019年の3月に結婚しまして、同年の年末には第一子の妊娠が判明し、翌年7月に出産予定日を迎えることになりました。もともと子供が大好きで、育児はしたかったので育休は必ず取得しようと考えていました。

━━必ず取ると決めていたと。そのためにどのような準備をしたのですか?

情報収集としては、社内の育休制度を把握するとともに、DocBase(社内情報共有ツール)に投稿されている育児に関する様々な話を読んで参考にしました。その記事を読んでいると出産直後の育児は本当に手がかかって大変なんだということがよくわかったので、改めて育休の取得はマストだなと思いましたし、なるべく長く取得した方が良いなと思いましたね。

━━育休の期間はどのように決めたのですか?

国の制度である「育児休業給付金」で月給の2/3相当の給付金が得られるのが6ヶ月間(6ヶ月経過後は1/2相当)なので、出産予定日をターゲットにちょうど6ヶ月取得することにしました。

━━計画的に半年取ったんですね。

本当は病院で出産現場に立会いたかったですし、妻のそばになるべくいてあげたかったのですが、コロナ禍の影響により自宅からLINEでこまめに連絡するしかできなかったのは残念でした。とはいえ出産日の1週間前には育休に入り、自宅で色々と子どもを迎え入れる準備ができましたし、仕事のことを気にせずいつでも妻と連絡がとれる状態になれていたのは良かったですね。

━━育休中は、仕事は完全にシャットアウトなのですか?

SlackやDocBaseといった業務ツールはアカウントが遮断(停止)となります。Gmailは使えますが、育休期間中は不在通知メールを自動返信する設定にしておくので、基本的にノータッチでしたね。育休取得前にDocBase内に自分の業務内容や引継ぎ事項を整理するとともに、チーム内外への周知や諸連絡も万全にしておいたので、特に大きなトラブルはありませんでした。

━━それはすごいですね!「あの件、どうなってる?」みたいな連絡もなかったのですか?

確認事項があったようですが、DocBaseにまとめておいた情報でいつの間にか解決していた…ということはありましたね。おかげさまで、育休期間中は仕事のことを考える必要がなく、100%育児に集中できました。

 

100%育児にコミット。それでも…

━━育休中の生活はどのような感じでしたか?

妻は出産後の約2週間は静養が必要でしたし、コロナ禍の影響もあって私や妻の両親によるサポートも望めなかったので、本当に24時間まるっと育児対応という感じでした。以前は一晩中遊んでも平気でしたが、3日休めない日々が続くと体力の限界を超えてきますし、メンタル的にも相当きつかったです。妻と二人で支え合ってなんとか乗り越えられましたが、逆に育休をとってなかったら…と思うと想像を絶しますね。ワンオペ育児は本当に無理だと思います。

━━ペースがつかめてきたのは、どれくらいからですか?

慣れてきたのは2~3ヶ月経った頃からですね。夜泣きが続かなければそれなりに睡眠時間もとれるようになりましたが、子育てには色んな段階があって…ハイハイを始めるようになったら危険予防をしないといけないですし、おむつ交換に抵抗する力も徐々に強くなってきます。離乳食を食べるようになれば、色んなところがベタベタになるし…育休期間が完了してもまだまだ大変なことは多いです。

ちなみに、今年の6月に「育児・介護休業法」が改正され、2022年4月から育休の分割取得が可能になったので、今後はより柔軟な育休取得ができるようになったようです。

━━分割取得は確かにありがたいですね。復帰にあたって、苦労したことなどはありましたか?

職場で使うツールが新しくなっていたり、業務フローのアップデートが行われていたりしましたが、それは部署異動等でもあることなので、それほど適応が大変ということはありませんでしたね。一番心配していたのは仕事のペースや感覚を取り戻せるかという点だったのですが、育休に入る前に「育休明けの自分のタスク」のリストをまとめておいたので、育休明けもそのリストを参照しながら「そうそう、これこれ!」と一つずつ感覚を取り戻すのに役立ちました。

 

周囲のサポートがあるからこそ

━━上司や同僚からの理解やサポートはいかがでしたか?

私の周りには、育休経験のある社員がそれほど多くいたわけではありませんでしたが、育休取得はごく当然のこととして受け止めてもらっていたので、弊害はなかったですね。また復帰後も育児は続きますが、普段の雑談の中で育児に関する会話を上司や同僚たちとしているので、夜泣きの影響で寝不足になった時や、子どもから風邪をうつされて体調がすぐれない時などに「今日は休みます」が言いやすい雰囲気があって助かっています。コロナ禍の影響で保育園が閉鎖されていた時期などは、体力的に本当にきつかったですし、そうした背景を職場のメンバーが理解してくれていたのはありがたかったですね。

━━育休は明けても子育ては続きますよね。復帰後の働き方で変化はありましたか?

育児をする上で「時短」は本当に重要で、子育ても仕事も両立しつつ、自分の休息にあてる時間を捻出するためには削れるものは極力削る努力が必要です。なので、業務を効率化することを迫られ、仕事に対する意識の変化はあったと思います。家庭でも少しでも時短を図るために、ドラム式洗濯機を購入するなど色々と工夫しています。

また通勤時間を節約できるリモートワークは今や欠かせないですね。育休取得前からリモートワーク制度はありましたが、コロナ禍により会社のカルチャーとしてリモートワークが定着したのは大きいと思います。現在は「週3日までリモートOK」という規定ですが、事業部によってフルリモートが認められる場合もあり、私もなるべくリモートワークを活用しています。イベント対応時など必要な時はオフィスに出社しますし、各種調整しながらバランスをとっている感じです。

━━最後に、今後育休取得を考えている人へのアドバイスや会社への要望などありますか?

私は育休期間が2020年7月10日~2021年1月11日までだったので、2020年10月~2021年3月の評価を受けるために必要な勤務日数が1週間足りなくなりました。復帰のタイミングをあと1週間前倒しにしていれば、1回は評価を受けられたのでもったいなかったですね…。1ヶ月差とかであれば諦めがつくというか、育休を優先しますが、1週間であれば少し早めに復帰しても良かったと少し悔やみました(笑)。僕も育休中はそこまで気が回せていなかったので是非取得される方はそのあたりも気をつけると良さそうです。

他に要望を挙げるとしたら、育休中もSlack内の育児チャンネルが見られるようなると、育児の先輩方とタイムリーにやりとりできるので嬉しいですね。また、育休だけでなくその他の育児支援なども充実して、ますます育児と仕事バランスがとれるカルチャーになって欲しいなと思います。

 

マネージャーの声

引き継ぎのリストや復帰後のタスクリストなどを作っておき、半年の育休に備えた喜多。では、育休取得前後の同チームマネージャーはどのように感じたのか、本人に聞いてみました。

DevRel 杉田
DevRel 杉田
育休の取得を事前に聞いた時は、正直いうと悩みました。ですが、取得することに抵抗があったわけではありません。ミクシィ社で働くことの魅力を社外に伝える立場でもあるDevRel(Developer Relations)だからこそ、会社の制度をうまく使ってワークライフバランスを充実していってもらいたいと思っていますし、子どもの成長はあっという間なので、その限られた大切な時間をしっかりとお子さんに使ってあげてほしい、そう思っていました。

当時はDevRelが2名体制だった背景もあり、これまで通りに業務が順調に進むか不安を感じていたのはたしかです。ですが、喜多さんが育休に入ってからは他部署含めて周囲の方々がとても協力的で、Slack上で手が回っていなくて反応できてない質問など代わりに回答してくれたり、自分たちでイベントの企画をまとめて相談してきてくれたり…と、喜多さんがいない分のサポートをしてくれたので、想定より大変になることはあまりありませんでした。

喜多さんの育休をきっかけとして、“属人性の排除”には、以前よりも気をつけるようになりました。業務柄、属人的になりがちなものもあり、しっかり引き継ぎをしていたつもりでも、後で聞かないとわからないようなこともありました。本人が引き継ぎを準備することはもちろん重要ですが、組織的に普段から“属人性”を排除していく。こうした細々とした改善や見直しが、育休なども取りやすい環境に繋がるのかなと思います。

 

パートナーの声

喜多のパートナーの方にも、育休をどのように感じたか聞いてみました。

━━育休を取る前に、事前にどのような話し合いを行いましたか?
お互いの両親が遠方な事に加え、コロナ禍で育児の知識を学ぶ病院や行政の「両親学級」が全て中止ということもあり事前に取ってほしいと伝えてありました。2人で育児していくので、準備や育児練習ができないのはお互い先々辛いなと感じてました。

━━仕事と育児を並行して進めていく中で感じたことをおしえてください。
夫がほぼリモートワークなので、子供に合わせた生活スタイルができる事は大変助かっています。お互い仕事をしているのでお風呂や食事、寝かしつけなどのタスクを分担しながら、子どもの時間管理が出来ています。ただ、自宅で残業する際に、子供の声が入ったり、近くに行ってしまったりするので、あまり集中出来なそうだな…と不安になることはありますね。

━━喜多さんが育休を取っていてよかったと思いますか?
今回緊急帝王切開で面会謝絶の中での出産という事もあり、心身共にダメージが思ったよりも大きく、近くにいてもらえるだけでも有り難かったです。身体も思ったように動けず体調が悪い時や、夜中の育児などほとんどお願いできる環境で育てることができ、安心して2人で育児に向き合えました。

 

最後に

復帰後を見据えた万全な準備をしてパートナーの出産を迎えた喜多。リモートワークの環境は「非常にありがたかった」と振り返ります。

育児や子育てと仕事の両立を実践する上では、こうした働き方もセットで考えていくことで、より働きやすい環境を築いていけるのではないでしょうか。「ミクシル」では、今後も引き続き子育てにも仕事にも奮闘するメンバーの様子を紹介していきます。

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