副業って本業に役に立つの? 副業しているスタッフに聞いてみた!
2017年あたりからしばしば話題になっている「働き方改革」。制度の新設や労働環境の改善について取り組んでいる企業も多いかと思います。
特に「副業制度」についてしばしば議論の的になっていますが、ミクシィグループでは、実は2009年から副業制度を社内に設けています。申請を提出し、上長の承諾さえもらえば、自由に堂々と副業することができます。(もちろん本業に支障をきたさないなどのルールを守り、節度を保つ必要はありますが…)
スタッフがどのような副業をしているのか、また副業をすることで、本業にどのような影響があるのか、実際に副業をしているスタッフ数名にインタビューを実施。「始めたきっかけ、理由」「本業に活かせる点」「副業で得た気づきや学び」などをヒアリングし、実態をまとめてみました。
※スタッフに「副業について」のアンケートを送付。回答者のみヒアリングを実施。
副業内容について
まずは、どんな副業を実際に行っているのか、内容について紹介します。
・海外マンガの翻訳
・マンガ雑誌の表紙イラスト
・服飾デザイナー
・作家業
・雑誌のライター
・占い師
・ジムのインストラクター
・ゲームアプリの開発
バラエティ豊かな結果がでました。
デザイナー、エンジニアなどを本業としている方であれば、アプリ開発やデザイン制作などを副業に行っている方が多く見受けられました。意外だったのが、占い師やインストラクターなど本業とは異なるジャンルの副業を行っている方がいた点です。どうやってそのような副業にチャレンジしようと思ったのかも気になるところですね(後ほど、理由を紹介します)。中には副業を複数兼務している方もいました。
【始めたきっかけ、理由】
まずは副業をスタートしたきっかけや理由を質問してみました。
・経験があり、またやりたいと思ったから
・マーケティング視点を養うため
・アメコミが好きで趣味でやっていたら、結果的に副業に繋がった
・スキルアップにつながり、ゆくゆくは収入アップを視野にいれていたため
興味深かったのは、「趣味でやっていたら、結果的に副業に繋がった(海外マンガの翻訳)」です。
詳しく聞いてみると、“思い入れの強い作品(アメコミ)があり、翻訳版がなかったため原書で読んでいたが、自分で翻訳してみたくなって英語→日本語に翻訳した。せっかく全訳したことだし、とても良い作品なのでより多くの人に読んで欲しいと思い、出版社に持ち込んだら仕事に繋がった”とのこと。まさに『好きが高じて』を体現した形。
また「配偶者(旦那さん)が大きな趣味を始めたので、自分も何かやってみようと思った(占い師)」の場合、もともと占いが好きだったそうです。“自分でも興味のあることを始めてみようと”好奇心で占う側を始めてみたとのことでした。ジムインストラクターの場合は、「以前インストラクターをしており、健康を維持するため体を動かす仕事も再開したい」と再チャレンジしたそうです。
【本業に活かせる点】
続いて「副業が本業において活かせているか、またどんな点が活かせるかについて」ヒアリング。
・占い業務によって様々な方と話す機会があるため、コミュニケーション手法そのものが向上し、社内での円滑なコミュニケーションにつながっている
・制作を依頼される側と依頼する側それぞれの視点での理解が進んだため、制作発注時に気持ちの良いコミュニケーションが実現できている
・個人でのスマホアプリ開発で得た知識や試してみたツールなどを本業の開発でも提案している
・副業で開発したアプリがベースになって、本業において一施策へとつながった
本業で得た知見を活かし副業へ、そして副業で得た知見を本業でさらに活かす。良い循環を実現できている印象的なアンケート結果でした。驚くことに、本業と副業との関連性が薄い場合でも、何かしらパフォーマンスに繋がっているのは良い傾向だと思います。
【本業と副業の業務バランスについて】
副業をやっていると「本業に影響はでないのか」「どのように時間を確保しているのか」といった点が疑問として挙げられますが、どのように業務バランスをとっているのか聞いてみたところ、
・平日に着手してしまうと、副業にも意識が強く向かってしまうので、土日など休日にやる
・本業以外全ての時間を費やしている
当たり前の回答ではありましたが、みなさん就業時間とは別に副業で作業する時間を設けて対応しているようです。「就業時間内に副業も行っている」との回答があっても困りますが…(苦笑)
【その他のご意見】
その他ヒアリングしてみて、下記の意見がありましたのであわせて紹介します。
・表紙イラストや挿絵などを作成したことで、改めて人に見てもらうことが好きだと実感がわいた。お金をいただいて絵を描くため責任を感じる上、購入する読者もいるので自信にもつながった。
・副業の業務、本業の業務と様々な視野で見わたせるのは、大きな気づきにつながるし、大きな利点。
まとめ
正直、「お小遣いのため副業をやっている人が大勢」と思っていた自分が恥ずかしいです(副業をやっているみなさま、本当にすみません)。現状の業務のスキルアップやキャリアアップを意識した副業を実施している方が多く、真剣に将来になりたい自分の姿を想像してアクションをしているの点に感心しました。
会社としても、優しい制度や仕組みで副業する方をサポートしていきたいと考えています。
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