ミクシィグループが“まるわかりできる”メディア

「エンジニア」と「エンジニア総会」と「Developer Relationsチーム」

ミクシィグループにはサーバーサイド、フロントエンド、インフラ、アプリ、解析、広告、社内システム、セキュリティ、SRE、CRE、など様々なエンジニアが活躍しています(サービスや事業に使用されている技術スタックはこちら)。その数は社員だけでも200名を超えます。そのエンジニア達が一堂に会して、技術の共有や方針などを発表する「エンジニア総会」が四半期に一度開催されています。

総会では、技術領域執行役員CTOの村瀬の挨拶や技術トピックの発表、最後に懇親会などを行います。1月に開催されたその「エンジニア総会」の様子と、会を企画運営している「Developer Relations(デベロッパーリレーションズ)チーム」の役割についてご紹介します。

 
常にアップデートし続けよう。

まずは、技術領域執行役員CTOの村瀬のオープニングトークからそのままセッションがスタート。「今年の書き初めで私が書いた『アップデート フォー コミュニケーション』の通り、変化を楽しんでいきたい。というのも、市場や技術の世界をみても激しいアップデートが実践できないと、今後は生き残れないと危惧している。」とエンジニアを奮い立たせる挨拶。続いて「エンジニアリングが関連するミクシィグループ全体のプロジェクトは、モンスターストライク、みてねなど既存のサービスと新規プロジェクト、その他BIT VALLEYやオフィス移転など含めると、数十ある。多数のサービスがあるが、当社はコミュニケーションサービスを生み出す方針で、多様なコミュニティを支えるプラットフォームの会社だ。」と改めて会社の事業方針を説明しました。

 

またミクシィグループのプロジェクトを横断してサポートしている開発本部の役割についても説明。「現在、様々なプロジェクトや事業が立ち上がっている。そのボトムアップの状況を支えるのは当然のこと。共通基盤を整備して、現場のエンジニアが悩む状況を打破し、事業やプロダクト開発に集中できる土台を作っていく。例えば、人材の採用、クラウド環境の整備、全社基盤、Engineer Back Officeチームなど。どうやって支えていくか常に検討し、『嬉しい涙を流せる準備』を支えていきたい。」と熱く語りました。

その他開発本部で、アップデートした内容の発表や質疑応答を行い、「まわりを巻き込んでもっともっとアップデートしていきましょう。」と力説し、セッションは終了しました。

 
「AI」と「海外展開」
続いての勉強会セッションでは、AI・ロボット事業部の信田が事業の開発進捗とチーム紹介を、みてね事業部の清水が海外展開における技術課題とその解決方法を発表しました。

「AI」と「海外展開」という関心が高いテーマのため、参加しているエンジニアも興味津々。

信田からは、「感情に寄り添った会話ができるロボット」の会話部分にどのようなアルゴリズムを組んでいるのか、会話のベースとなるデータをどのように収集しているかなどについて話がありました。印象的だったのは、会場にいるエンジニアと実際に会話できるデモンストレーション。テキストレスポンスではありますが、「今日は疲れたなあ」など他愛もない話をすると、「お疲れ様。」「たまにはゆっくりしたほうが良いよ。」といった自然なレスポンスがリアルタイムに。もう一つのデモでは、会話からの「楽しい」や「困った」などの感情の識別。例えば「最近〇〇を買った」「〇〇を買い忘れた!」などと会話をしたら、嬉しい感情、ショックを受けた感情などと識別されました。精度の高さに会場もどよめいていました。

最後にチームカルチャーについて。「雑談対話のAIはやらないといけないことが漠然としている。雑談というものが漠然としている上に、まだ世の中に解決方法がないものを作っているから。だからこそ、demo or dieというスタンスで、とにかく作っては試してみるというのをひたすら繰り返している。また、業務時間の20%は好きなことに充ててよいというルールを設けて、業務とは関係のない開発でもアイデアや思い付きを試してみたり論文を読んだりすることもできる。」とチームルールについても紹介がありました。研究開発の側面が強く、それぞれが様々な異なる分野に携わっているからこそ、デモを通してチーム内でしっかり共有し目線をすり合わせていくことが重要とのこと。Qiitaに自身でポストした「褒める組織」も紹介し、信田のセッションは終了しました。

 

清水は、400万ダウンロードを超えた「みてね」の海外展開の技術的課題と解決方法について話しました。「ここ一年で海外ユーザーが増加しており、特にアメリカのユーザーが好調に増加している。」と全体でユーザー数が増えている中でも、海外ユーザーの割合が徐々に増えている現状を紹介。そして「『画像・動画のアップロード』『画像・動画のダウンロード』『APIアクセス』『負荷』と大きく4つの箇所で、共通しておこる課題には『スピードが遅い』『ネットワークが安定しない』がある。」とのこと。それらの課題に対して、起きる理由と対策をそれぞれ説明。例えば、「画像・動画のアップロードにおける課題要因は、全世界からのアップロード先がAmazon S3 Tokyoリージョンなので、現状においては物理的に距離が遠くなりやすい。そのため、Amazon S3 Transfer Accelerationを使い、Amazon CloudFrontのネットワークを経由したアップロードに改善。また、マルチパートアップロードにも対応することで、十分な帯域であれば速度アップが期待できるし、パケロス時にも細かい単位でリトライされやすくなる。」と現在取り組んでいる改善策を説明していました。

「一方的にAWSを使うだけでは改善できない部分もあるため、直接フィードバックできる機会に参加させてもらった。」と昨年参加した「AWS re:Invent 2018」での EBC(Executive Briefing Center)でAWSのプロダクト開発者とのミーティングした様子についても話がありました。

最後に「まだまだ課題は多数あるし、これから新しい課題も出てくると思うが一つひとつ改善していきたい。」と述べセッションは終了しました。

 
懇親会では
セッション終了後は参加者で懇親会。お互いにどんな技術に今関心を寄せているかわかりやすいように各自で興味のある技術分野やツールの名称を書いたシールを体に貼り、普段は話す機会の少ないエンジニア同士で技術談義に花をさかせていました。

エンジニア総会終了後にアンケートを実施したところ、

・規模が大きくなってなかなか難しい面もあるかもしれないですが、この距離感で別の部署の人と喋れるのは良い事だと思いました。
・誰が(どこの部署が)どういう知識を持っているのかを知る良い機会だった。今後も継続的に実施してほしい。
・交流の場になってよかったと思います。

と結果があり、参加者に満足いただけたようで、運営チームもホッとしたとのことでした。

今度はこちらのイベントを企画・運営している「Developer Relationsチーム」の喜多に、企画背景や工夫点について話を聞きました。

 
全てはエンジニアのため

━━━━「エンジニア総会」の開催お疲れ様でした。そもそも本イベントの開催背景は何なのでしょうか。

ミクシィグループには200名以上のエンジニアが在籍していて、次々に新しいメンバーがジョインしています。年々様々なサービスやプロダクトが生まれ、組織も拡大している一方、エンジニアは自分が所属している部署以外の状況や保有する技術知見については、見えづらくなっている課題が発生していました。

━━━━組織が大きくなると見えてくる課題ですね。

情報共有のための施策として、少しでもエンジニア同士が自分たちの持つ知見やノウハウを共有したり刺激を受けたりするような場を作りたいと思い開催しました。これをきっかけに気軽に相談したり協業したりする機会が増えれば、との想いが大きいです。例えば、ある部署が「ある課題をAIを使って解決できないか」と考えたときに、AIについて発表した信田さんに気軽に相談できるような関係性が構築されているみたいな。理想は、新しいプロジェクトの誕生や新規サービスのアイデアに繋がることですけどね。

━━━━なるほど。今回の開催に際し、取り組みの工夫や仕掛けなどはあるのでしょうか。

まずはセッションのテーマですね。今回の「AI」「海外展開」というトピックは割と多くのエンジニアが普遍的に気になっているテーマかと思います。その領域について話せそうとのことで、AI・ロボット事業部とみてね事業部から登壇してもらいました。あとは、技術領域のTOPである執行役員CTO 村瀬からの話ですね。技術領域のTOPの考えをみんなに知ってほしい。つまり、自分たちの組織がどういう方向に向かおうとしているのか、組織のリーダーとしてどんな考えを持っているのか、そもそもどんな人物なのか、みんな知りたいと思いますから。

━━━━他には。

交流を促進するために懇親会では「今年学びたい技術」を書いてもらったシールを名札シールと一緒に胸に貼ってもらいました。イベントで使用する自己紹介用のシールは、試行錯誤を続けてきています。というのも、以前のイベントで予めいくつかの技術名称が印刷されているシールから選んでもらう形にしたんですが、「(その中に)推す技術がない」との声や、大勢が集まると選ぶのに時間がかかってしまうといった課題がありました。かと言って「自由項目」にしてしまうと、「選択肢が増えすぎてしまい何を書いていいかわからない」という声もありました。今回は年明けすぐの開催ということもあったのでそのような新年らしいトピックを設けました。あとこれは本当に細かい話ですが、予定を忘れている方のために会がスタートするタイミングで、改めてSlack上で「今からやるよ」と告知したり、懇親会のビールを2日前から冷蔵庫に入れてキンキンに冷やしたりしました(笑)。みんなに気持ちよく楽しんでほしいですからね。

━━━━細かいところまでありがとうございます。少し話を変えて「Developer Relationsチーム」の役割について改めて教えてください。

こちらの通り、より良いものづくりのために開発者同士の関係を構築・強化する、中の人とも外の人とも。これがチームの役割ですね。もちろんエンジニアが働きやすい組織づくりの実現と採用ブランディングも兼ねています。

━━━━そのために必要なことであればなんでもやると。

そうですね。まだまだチームもできたばかりで色々と手探りで進めているので、今回のようなエンジニア総会の開催も当然ながら、「技術者向けカンファレンスへの協賛」「社内・社外勉強会やイベントの企画・運営サポート」「AWSやGCPなどのオフィスアワーの運用」「MediumTwitterYouTubeなどでの情報発信」「執筆や登壇などのエンジニアの社外活動のサポート」などですかね。

━━━━チームのメンバーが全員元エンジニアですよね。エンジニアからしても心強いかと思います。

そうですね。今は現場を離れているけれど、サービスを開発していた頃のエンジニアとしての視点や気持ちを忘れずに、現役エンジニア達と一緒になって、様々なことに取り組んでいきたいですね。また、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいですね。

 
最後に
エンジニア総会の様子とDeveloper Relationsチームの取り組みについてレポートしました。これからもミクシィグループで活躍する社員やパートナーの方々が働きやすくなるような仕組みづくりやカルチャー醸成の取り組みなど、お伝えしていきます。

 

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