研修はオンラインでもできる ミクシィ新卒研修~ビジネスプランナー編~

研修はオンラインでもできる ミクシィ新卒研修~ビジネスプランナー編~

4月1日、2020年新卒としてエンジニアとビジネスプランナー含めて15名の新入社員が入社しました。

本来であれば、入社式を執り行った後、社内の各プロフェッショナルの講師による対面での研修がスタート……なのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で研修内容やスケジュールの予定を大幅に変更。急遽、全ての研修をオンラインで実施することに。講師も人事も「初めての試みで、研修が無事できるか正直不安があった」とのことでしたが、オンラインだからこその工夫や取り組みも含め、その全容をご紹介します。
※過去の研修内容はコチラ
※本記事はビジネスプランナー向けの研修内容になります

 

ビジネスプランナー向けの研修一覧

ビジネスプランナーの研修の一部はエンジニアと共通で、全部で10の研修/講義を実施。ビジネスプランナー向けの特別研修/講義には、

・Will Can Hope研修
・インタビュー研修
・社内報制作研修(インタビュー研修2)

などがありました。では早速一つひとつ見ていきましょう。

 

自分の将来像を描く~Will Can Hope研修~

ミクシィ社内で導入しているキャリア開発の考え方に「Will Can Hope」とよばれるフレームワークがあります。

こちらは、よく世間で言われているのは「Will Can Must」かと思いますが、より個人の自主性や自分事化を意識してほしいという考え方から、社内ではMust⇒Hopeと呼称しています。

本研修の目的は、セルフアップデートできる人材を目指してほしいというメッセージを伝えること。働き手の価値観の多様化、ビジネスモデルの変化など、日々労働市場は変化しているため、働き手も常に変化が求められている時代に突入していると考えています。そのため、自ら変化に柔軟に対応し、変化し続ける存在になってほしいという期待も込め、この研修を実施しています。

本来なら、対面でワークショップの予定だったのですが、今回の研修では完全オンラインのため、研修の目的やゴールを説明し、思考を整理しながら各々が記入していくスタイルで進行。といっても、入社して数日と日が浅いため、「今現状のスキルや経験で本人ができること」を洗い出すのはなかなか難しいですし、「会社が本人に期待している(いそうな)こと」を想像するのも容易ではありません。

研修を受けている新卒のみなさんも苦戦していたようですが、改めて、なぜミクシィに入社したのか、ミクシィに入社して何を達成し実現したいのか、を振り返りながら検討していました。

 

「目的は先輩のHOPEを知る」ではない?~インタビュー研修~

「Will Can Hope」をより深く理解し、自分のものとして活用していくためにも、次はインタビュー研修を実施。これは、先輩へのインタビューを通して「Will Can Hope」のフレームワークをどのように捉え、考えているのか、知見やノウハウを学びセルフアップデートに繋げていってもらうねらいで行いました。

インタビュー研修の講義で行ったことは、大きく3つ。「インタビューそのものをやる意図の説明」、「インタビューの目的の理解」、「インタビューテクニック」です。特に「インタビューの目的の理解」については、重点をおいて説明。というのも、先輩の話を聞くことや「Will Can Hope」の答えを知ることについ満足しがちです。手段の目的化にならないためにも、この研修の本質は何かということにフォーカスして講義しました。

実際の先輩へのインタビューでは、二人一組のペアで役割(インタビュー担当と書記)をわけてオンライン会議にて実施。先輩がどのような経緯で現状の仕事を担当しているのか、どのような思考で仕事に取り組み、どのような志向性を持つに至ったのか。考え方やマインドの変化や至ったフローを学ぶべく、インタビューでのやりとりを通して、キャッチアップに励みました。

先輩インタビューの実施後は、そこで得た知見をベースに早速「Will Can Hope」を各々がブラッシュアップ。1年後と5年後の「Will Can Hope」を考え抜き、インタビューに携わってくれた先輩方に向けて発表。これからミクシィでどのように成長していくか宣言し、本研修は終了しました。

立案スキルのために ~インタビュー研修2~ 

例年、入社して約2週間ほどで配属先を決定しているのですが、今年は新型コロナの影響で配属先決定までに時間を要していました。そのような背景もあり、座学研修以外で新卒のメンバーのためにできることはないかと、急遽「インタビュー研修2」を設計し実施。前回のインタビュー研修から一段ステージをあげて、記事の企画、インタビュー、原稿制作など、記事がどのようなフローで作られているのかを体験してもらうことにしました。

ねらいは、立案力(どんな課題があるのかを理解し、どのような解決手段をとっていくのか企画の検討)、議論スキル(不明点の洗い出し、有益な情報の引き出し方)、伝えるスキル(理解してもらうため、必要な情報を整理し的確に伝えるスキル)などのベースを養ってほしいという観点からです。

今回のインタビュー研修は、ミクシィ内のWeb社内報に掲載するための記事制作です。「部署紹介」というテーマで、各部署のミッションや役割を理解してもらうために各部署にインタビューを実施し、記事制作まで行います。インタビューで抜けもれなく情報を得るための最適な質問は何か、どのような情報と構成であれば、読者(社内メンバー全員)の理解が進むか。記事制作の経験が少ない中ではありましたが、記事制作の座学や過去のインタビュー研修から学んだ内容を活かしつつ制作にチャレンジ。また、伝えることのプロである広報グループの全面バックアップがあったため、より充実したサポートを受けながら、研修に望むことができたようです。


※ちなみに社内報は社内イントラ限定です。記事は随時公開しています。

 

研修を終えて

1ヶ月と少しの研修期間を終えて、無事配属先が決定したビジネスプランナー職のメンバー各々に研修を振り返ってもらいました。

・研修を通して、一番よかったのは、インプット⇒アウトプットまでがワンセットと捉えることが大事だと理解できたこと。インプット⇒アウトプットを実践することで、深い理解につながるし、本当にインプットできたのか認識できる。インタビュー研修は質問が単発になってしまい、会話として成り立たない場面があったのが辛かった。この失敗から得た知見を配属部署で活かしていきたい。

・全てオンラインでの研修/講義と聞いていたので、当初全く想像できなかったし、実際に独りで作業する時間を多く感じた。しかし、オンラインでも研修担当の方や、同期の仲間としっかりコミュニケーションをとりながら進めることで不安は特になかった。研修一つひとつに、自分の中で意味を見いだせたのは大きな発見。

・先輩にインタビューすること自体に、大きなプレッシャーを感じていた。インタビューが初めての経験ということもあったし、先輩と話すことも緊張した。研修を通して感じたのは、本当に学びが多かったということ。自分の知識不足を痛感したし、思考を深堀りできない点も力不足を感じた。ここで得た経験を配属先でも活かせるようにしたい。

他にも、「エンジニアとの共同のワークショップは、話す機会が多くてよかった」「人の上に立ちたいなら、人の倍インプットとアウトプットをやるべきという言葉が胸にささった」など、コメント内容を見る限り、大きな収穫につながった研修になったようです。

最後に

今年は全てオンライン研修ということで、運営側にも不安がありましたが、無事完了し自信をもって現場に配属できてホッと胸を撫でおろしたとのことです。「新型コロナウイルスの影響で世の中が閉鎖的になりつつあるが、そんな状況だからこそ、価値提供に真剣に取り組んでいきたい」と、頼もしいコメントを残してくれた20新卒メンバーに期待しています。

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