技術よりもスキルよりも、”ゲーム好き”であることが重要。それが『コトダマン』のエンジニア ~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #5~

2021.06.10

仕事内容や応募条件について記載がある求人情報。(ミクシィの採用情報はコチラ)「本当のところどうなの?」「応募前にもう少し詳しくわかったらいいのに…」と思ったこと、ある方も多いのではないでしょうか。ミクシルでは、求人を見ていただいている方や応募を考えている方に求人内容をハラオチして検討いただけるように「どこまで募集求人を深堀りできる?」というシリーズ記事を公開。

5回目となる今回は『コトダマン』のサーバサイドエンジニア募集について。面接担当でもある崔埈碩(チェ ジュンソク)と一緒に実際の求人情報を見ながら、詳しく聞いてきました。

 

技術的な話より、“チームで開発できること”が大事

 

━━早速ですが、求人情報の募集条件についてお聞きしたいです。改めて業務経験を見ていて、「ゲーム開発におけるサーバサイド開発」が必須だったり、「Javaを用いた開発」があると望ましい経験だったりと、レベルの高い方を求めているように感じたのですが…。

確かに、業務経験だけ見るとそう取られてしまうかもしれません。
でも、実際のところはもう少し幅を持って選考を進めているのが現状です。最初の段階で必須条件としているのは「何かしらの言語で、WEBアプリケーションサーバの開発経験」です。Javaを用いた…と記載はしていますが、言語に関する制約も設けていません。経験年数だけで言い切るのは難しいですが、だいたい3~5年ぐらいの経験をお持ちの方をイメージしています。

━━そうなんですか!意外と門戸が広くて驚きました。

採用を始めたばかりの頃は業務経験をたくさん並べていたのですが、選考を進めていく中で、経験よりも重視していくものが見えてきた感じです。歓迎する人物像にも記載していますが、『コトダマン』のゲーム作りにおいては「積極的に意見を出しながらゲーム作りに携わっていきたい」「ゲームが好き」というマインドが特に重要だなと感じています。

━━なぜでしょう?

大きな理由の一つは、『コトダマン』は“スクラム開発”を行なっている点です。
開発体制についてもう少し詳しくお伝えすると、現在、事業部には業務委託の方などを含めると100名近くのメンバーがいます。大きく3つのグループに分かれていて、各グループに企画、エンジニア、デザイナー、QAなどが所属。各グループ内では、上司・部下という関係性ではなく、職種・役割が異なる横並びのチームとして、開発を進めています。

━━スクラムマスターもいるのでしょうか?

スクラムマスターの資格を持っているメンバーは10人近くいますが、実際に組織の体制にはスクラムマスター、という一人のポジションはいません。それぞれのグループに“スクラムマスター的ポジション”の人がいて、メインで進めていくような流れですね。
それくらいスクラムに馴染みの深い組織なので「こういう機能の実装をしようと思うのだけど、どう思いますか?」「それだったら、◯◯のほうがいいんじゃない?」…という会話が飛び交っている。職種の垣根を越えて、意見を出し合っている姿が日常なんですよね。上から降りてきた案件をただ実装するのではなく、自分たちが良いと思うことを提案して、ゼロベースから作り上げていくのが大きな特徴になっているんですよ。

━━なるほど。これは、“スクラム開発”に慣れていない人には難しい環境?

“スクラム開発”の経験がないと厳しいというよりは、ウォーターフォールなど他の開発スタイルに慣れてしまっている方は、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。。
たとえば、新機能開発を行なう際は、週に1度、まるまる1日使ってセレモニーを実施しています。開発に携わる全メンバーが集まって、進捗状況や開発内容について話をしていきます。他にも振り返りや来週以降何をやっていくのかを確認。数時間ではなく、本当に1日使って行っているので、“スクラム開発”に慣れていない人から見ると、戸惑いを感じるかもしれませんね。

━━この時間に開発が進められるのに…と?

そうです。ですが、週1回きちんとフィードバックを得る機会を持つことが大切で。もし期待している成果が得られないようであれば、1週間の巻き戻りですむわけです。期間が空けばあくほど、手戻りのリスクが高くなる。チームで多くの会話を交わしながら少しずつ作っていくことで成果を最大化させるのが“スクラム開発”ですし、これまでの『コトダマン』の開発手法でもあります。そういった理由からも、「積極的に意見を出しながらゲーム作りに携わっていきたい」というマインドが強く求められるんですよね。

━━メンバーとのコミュニケーションが大事なんですね。

その通りです。そして、メンバーとコミュニケーションを取っていくうえで共通言語となるのが、やっぱり“ゲーム”なんですよ。このゲームでこういうアクションがあった、面白いギミックがあった、『コトダマン』でもできないか…という話につながっていくからです。ですから、「ゲーム開発経験」はなくてもよいですが、「ゲームが好き」ではあってほしい。そのほうが活躍できると思いますし、何より本人が楽しんで取り組めると思います。

━━確かにそうですね。現在のメンバーも皆さんゲーム好き?

みんな本当に好きですね!もちろん私も大好きです。事業部内のSlackには、ゲームについて語るチャンネルがたくさんあって。それぞれハマっているゲームについて、そこで語り合っています。あの敵は何分で倒せたとか、自慢しあっています(笑)。こういったユーザーとして“面白い”とか“カッコイイ”を感じることで、『コトダマン』がさらに進化していくのだと感じていますね。

 

作りたいゲームを形にできる、最高の環境

━━「自分たちが良いと思ったものを開発できる環境」についてもう少しお話を聞かせてください。企画やディレクターから話が下りてきて、デザイナーやエンジニアが実装するというのが一般的な流れと思っていただけに驚きがありました。

確かに一般的にはそうかもしれないですね。『コトダマン』のゲーム開発は、「何を作るか?」について全員で話をするところから始まります。だから、自分が良いと思うアイデアはどんどん発信できるし、自分が作りたいゲームを形にしていくことができる。これは、『コトダマン』で開発に携わる大きな魅力になると思います。私自身も、一番面白いと感じているところです。

━━なかなかない環境です。実際に「新機能開発」の仕事は多いのでしょうか。

現状でいうと、新機能開発7割・サービス運用周りが3割ですね。『コトダマン』は、2019年にセガ社からミクシィに移管された、まだまだスタートしたばかりのゲームです。ユーザーを集めていく段階ということもあり、新機能開発に注力してきました。

ただ今後については、もう少し技術負債・業務改善についても力をいれていかないと、と考えているところです。運用周りのタスクが溜まりがち…というのが本音だったりします(笑)。理想は溜まっている技術負債・業務改善タスクを片付けるまでは新機能開発6割・技術負債・業務改善4割ぐらいでしょうか。

━━そうなんですね。このまま行くと問題がある?

「技術的負債」というか、長期的なパフォーマンスが落ちてしまうことが懸念されています。少しずつ複雑さが増していき、新機能追加することの難易度があがってしまう可能性がありますね。ですから、今期は、運用周りのタスクについて課題を洗い出し、優先順位をつけて改善していくことにパワーを注ぎたいと考えています。これまでは新機能開発・実装の話が多かったので、そこまで手が回っていないのが現状なんです。

━━なるほど。それは、今回の募集背景の理由でもありますか?

おっしゃる通りです。新機能開発とサービス運用のバランスを取っていくためにも、そして、『コトダマン』がゲームとしてもう一つ上のステージにあがるためにも、サーバサイドエンジニアを増やすことが絶対に必要だと考えています。なるべく急ぎで採用を進めていきたいと思っています。

 

この規模だから経験できることは多い

━━今回採用される方は、新機能開発もしくはサービス運用担当のどちらになるのでしょう。求人情報を見ると幅広く記載がされていますが…。

そういう意味で言うと、両方です。『コトダマン』の現場においては、新機能開発だけ、サービス運用だけというスタイルは取っていません。全員が、マルチプレイヤーとしてどちらも担当しているんです。なので、もし運用周りの経験がなかった方でも、新たにチャレンジしながら経験を積んでいくことが可能です。

━━開発から運用まで。幅広いです。

こんな風に役割を限定せず、幅広く担当できることも『コトダマン』のサーバサイドエンジニアとして働く魅力かもしれません。さまざまな経験を積む中で、自分の得意なこと/不得意なことが見えてくるので、今後のキャリアを考えていく機会にはなるのではないでしょうか。

━━全員がマルチプレイヤーとして活躍できる。それは『コトダマン』の規模も関係していますか?

そうだと思いますね。個人的には『コトダマン』の規模は、エンジニアとしてちょうどいいと感じています。まだまだこれからのタイトルですから、決まった形はなく、自分のやりたいことに自由にチャレンジできる環境です。開発言語についても同様です。サーバに関しては、セガ社から移管された経緯もあってJava言語に限定されていますが、追加機能に関する技術はこだわりはなく、自由です。

先日、入社1年目のエンジニアがユーザーに合わせたおすすめデッキをレコメンドしていく「自動でかんたん編成」を開発したのですが、それはAIを活用しています。こういう技術を使ってみたい、という声を歓迎していく風土ではありますね。

それでいて、『コトダマン』のDAUもそれなりの規模だから、負荷対策など経験できることも多くある。人気のIPとのコラボ企画を実施したり、夏には『ゴッドインジャパン』というイベントを開催したり…と話題性も十分です。着実に規模が拡大しているサービスだからこそ、サーバサイドエンジニアのキャリアにおいても価値ある経験が積めると思いますね。

━━この規模感だからこその魅力が多いわけですね。

そう思います。それは、言い換えれば、このタイミングだからこそ経験できることでもあるのだと思いますね。また、これは今後の話ではありますが、事業部として新しいタイトルが誕生する可能性も十分にあります。その場合は、タイトルそのものをゼロから立ち上げる経験を積むことができるでしょう。どういった方向性で、どのぐらい成長するのか…大きな可能性を秘めた事業部だと思っています。

 

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