2022年に新卒入社予定の山本さんは内定承諾後、インターンに参加。8月からの約1ヵ月間、『モンスターストライク(以下モンスト)』のサーバーサイドエンジニアとして実際の業務を体験してくれました。「これまで7社ほどのインターンに参加してきたけれど、ミクシィは圧倒的に楽しくて、嫌なことが一つもなかった」と、当時を振り返ります。
今回は、そんな山本さんにインターンでの取り組み、得られた体験、そもそもミクシィに入社を決めた理由などについて聞いてみました。
私の父親はエンジニアリングを仕事にしていたこともあって、私自身も高校生ぐらいの頃から勉強や野球に打ち込むかたわら、プログラミングにも興味を持つようになりました。学校の授業で使っていた機械を改造してものづくりの知識を深めたり、大学でも気の合う友人とともにアプリ開発に取り組んだりしていたんです。
とにかく手を動かして、もっと技術を磨きたいという気持ちも強かったので、大学2年生の頃から様々な会社のインターンにも参加していましたね。そんな背景もあってミクシィから内定をいただき「インターンに参加する」ことは、自分にとっては自然の流れだったように思います。
インターンの期間は2021年8月から1ヵ月。配属されたのはモンスト事業本部で、サーバーサイドエンジニアとしてのタスクを担当することになりました。一番最初に任されたのは、企画の方々が使うアプリの改修。最初の業務ということもあって、難易度も想定通りでこちらはスムーズにクリアすることができました。
次に任されたのは、「本番環境のデータのインポート自動化」。これまで本番環境のデータのインポートについては、企画チームがサーバーチームに依頼して、サーバーチームが手動で実行するという方法でした。この部分について自動化できないか?という依頼をうけ、私が担当することになったんです。
目指すゴールとしては、企画チームがSlackでテキストを送信すると、自動的にデータのインポートが実行されるもの。当初の見込みとしては1週間程度で解決できると思っていましたが、甘かった…(笑)。設計内容についてメンターに相談すると、突っ込みどころが満載で…。「この方法だと、もしこのタイミングでサーバーが落ちたら手の打ちようがないね」「これだと、障害を辿る手段がない」など、自分一人では気づけなかった指摘が本当にたくさんあって。多くのことを学びました。当然ですが、これまで『モンスト』ほど大きなサービスを運用した経験はもちろんありませんでしたから、実務を通じて、その裏側を見られたことは貴重な体験だったと思いますね。
インターンの期間を振り返って思うのは、想像以上にチームの雰囲気がよかったことです。これまで経験したインターンでは、必要最低限のことをSlackで伝えるという職場も多かったですから。真剣に仕事をしている中でも、冗談をいったり、雑談があったり。そして、何よりも全員が他のメンバーの業務内容を把握していることに驚きました。大変な案件があれば、自然と誰かがヘルプする体制ができていて、チームワークの強さを感じたんです。
また、メンターの存在が本当に大きかった。常に隣にいて、分からないことがあれば丁寧にサポートしてくださいましたね。一番ありがたいと感じたのは、私の出社日にあわせて、メンターの方も出社してくれたことです。私は、週4日出社・週1日リモートのスタイルで勤務していたのですが、それに合わせてメンターの方も週4日出社してくださって。ちょっと思いついたことを気軽に相談して、それに対してメンターの意見を聴かせてもらう。そんな議論の場が持てたことが、とても贅沢な時間だったと感じていますね。
あとから、メンターはそれまで週5日リモートワークだったと聞いて、さらに感激しました。「自分がインターンの立場だったとき、やってもらえたら嬉しいと思うことをしてあげたかった」と話してくれて、本当に感謝しています。
私がミクシィに入社を決めた理由は2つあります。1つは、開発したいプロダクトの方向性がミクシィと同じだと思えたこと。そして、もう1つは、起業に対する思いを尊重してもらえたことです。
1つ目の「開発したいプロダクトの方向性」についてお話しすると、私は大学生の頃から友人と一緒にいくつかのWEBサービスを開発していました。特に力を入れていたのは、日々の生活に“プラス”するようなサービス。日々の暮らしが抱える“負を解決”というよりは、人生を豊かにするサービスを作りたいと考えていて、そこから生まれたのが旅行プランの作成と共有ができる「Memorip」、旅の思い出をプレイリストで振り返る「memopic」など旅行に関するプロダクトでした。
▲旅行が好きで友人としおりを共有できるサービスを作りたいという思いから制作したWebアプリ『Memorip』と、旅行から帰ったあと好きな音楽と旅の写真のスライドショーが楽しめる『memopic』
その後、ゲーム領域へと発想を広げ、直近でいうとみんなでワイワイ遊べるアプリ「ワイワイ」というサービスをリリースしたんです。もともと自身がゲーム好きというのもありましたが、技術的にも難易度が高いのがゲームだと認識をしていて、そこにチャレンジしたい気持ちも強くありました。そして、最終的にミクシィに就職を決めたのは、私が開発したいプロダクトの延長線上にある企業だと感じたからです。ユーザー同士のコミュニケーションを通じて、人生をより楽しいものにしていく思想が、合致していると思えたんですよね。
▲“オンラインでオフライン以上にワイワイする”をコンセプトに開発されたゲーム。簡単なルールさえ覚えれば誰でも手軽に遊べる。リアクション機能が追加実装されるなど、今なお絶賛アップデート中
2つ目の「起業に対する思いを尊重してもらえた」については、取締役CTOの村瀬さんとの面接で強く感じたことです。就職活動をしながらも、私が描いていた将来の夢は「起業」。自らで会社を立ち上げ、世の中にインパクトのあるWEBサービスを届けたいと考えていたんです。
村瀬さんとの面接では、その思いを素直に伝えましたが、正直な気持ちをいうと不安がありました。起業を考えているのにインターンするの?就職するの?と思われるのではないかと。でも、村瀬さんは「むしろ、大歓迎だ」と言ってくれて。さらに「『モンスト』は、ユーザーが多いサービスだから、他ではできない経験が積める。起業するときにも役立つ技術だ」と話をしてくださいました。他にも、自分がチームで開発に携わる中で抱えている悩みをお伝えすると、的確なアドバイスをくださって、素直に“この人についていきたい、ミクシィなら多くのことが学べる”と思えたんです。
今、私が持っている技術、もしくはこれから持てるであろう技術で判断するのではなく、私の人生を受けとめて意見してくださっていることが、とても嬉しかったことを覚えています。他にも、モバイルゲーム開発会社などの選考を進めていましたが、最終的にはここでのやり取りが決め手となり、ミクシィの入社を決めました。
インターンに参加して、来年4月からの実務についてだけでなく、もう一歩先の働き方が見えたことも大きな収穫でしたね。というのも、『モンスト』のチームは、若手メンバーが多く集まる部署。大規模なサービスだけに、ベテランばかりなのかと思っていたら、実はそうではなかった(笑)。3年目・4年目の方を中心に開発・運用をされていたんですよ。実際に、私のメンターは入社2年目の方で、インターンのサポートをしながら、サーバーサイドエンジニアとしてめちゃくちゃ活躍している。その仕事ぶりに驚く一方で、自分自身もすぐにチャレンジングな仕事に取り組めるのだと期待が高まりました。
来年4月の入社までにやっておきたいことは、“起業”を前提に、ミクシィで活かせる技術を磨いておくことでしょうか。これまでにリリースしたサービスをさらに拡大させ、安定運用させていくと共に、もう一つプロダクトを開発したいと考えています。
在学中から、旅行などエンタメに関連するWEBサービスをいくつも開発してきた山本さん。旅行プランの作成・共有ができる「Memorip」、旅の思い出をプレイリストで振り返る「memopic」など、ユーザー同士のコミュニケーションの機会を生み出し、人生をより楽しいものにしていく思想は、ミクシィが大切にする世界観と非常に似ているものでした。インターンでも、前のめりに仕事に取り組む姿勢が印象的でした。来年4月からは、山本さんの価値観を大切にしながら、サーバーサイドエンジニアとして、ミクシィで大いに活躍してくださることを期待しています!