15年勤め上げた企業から、初の転職。大規模サービスのPMを務めた金沢さんが #なんでミクシィに? 03

15年勤め上げた企業から、初の転職。大規模サービスのPMを務めた金沢さんが #なんでミクシィに? 03

あらゆる業界、さまざまな仕事の経歴を持つメンバーが所属しているミクシィグループ。これからのキャリアを真剣に考え、それぞれの“思い”を持ってミクシィへの転職を決めています。『なんでミクシィに?』のシリーズでは、中途入社された方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」をお聞きしていきます。

第3回目は、開発本部インフラ室映像技術グループ 金沢。現在、『TIPSTAR』のレースのAI編集を手掛ける金沢が初の転職を決めたのは、40歳のときでした。新卒入社し15年勤めてきた会社を退職。次のキャリアとしてミクシィを選択した背景には、いったいどのような思いがあったのでしょうか。

金沢 広峰(かなざわ ひろみね) 開発本部 インフラ室 映像技術グループ 
大手TV局の子会社に新卒入社。アプリケーション開発・インフラ運用などを手がけ、その後PMとしての経験を積む。クライアントワークではなく、自社サービスの開発経験を積みたいと考え、ミクシィに入社。現在は、『TIPSTAR』におけるレースのAI編集を手掛ける。

 

━━これまでのキャリアについて教えてください。

もともと映像配信に興味があったこともあって、WEBサイトの制作、インターネット動画配信、データ放送などを手がける大手TV局の子会社に新卒で入社をしました。エンジニアとして、アプリケーション開発やインフラ運用などに携わっていて、少しずつ業務の領域が広がっていき、入社10年目ぐらいからはPMとしての仕事が多かったですね。新卒入社して同じ会社に15年働いていましたから、これまでの経験やスキルである程度の仕事ができる…そんな状況だったと思います。

━━長く勤めていた中で、転職を考えたきっかけは?

一番大きな理由は、「自社サービスの開発・運用を経験してみたい」という思いでした。前職ではクライアントワークが中心で、自社サービスに携わることはほとんどありませんでした。顧客の要望を聞いて、失敗がないようシステム開発していく、問題が起きないようインフラ運用をしていく…この働き方でいいのだろうかと焦燥感を覚えたことがきっかけですね。“自分が作った”といえる愛着ある作品のようなものを手に入れたい気持ちは、長く抱えていました。もう少し現場に近い場所で、エンジニアとして手を動かしていきたいと思っていたんですよね。

━━なるほど。

それから、転職を考えた当時、私は40歳。前職を15年勤めて、なんとなく節目のタイミングのようにも感じていて。私は未婚なので、家族に心配や迷惑をかけることがない身軽な立場だったのも大きいかもしれません。自分の意志を尊重して、わがままな転職をしてみるのもありなのでは?と考えていました。

━━とはいえ…不安はありませんでしたか?

めちゃくちゃありました(笑)。社会人15年目で初めての転職ですから。自分が積んできた経歴がどのぐらい価値があることなのかも見えなかったですし、そもそも転職活動ってどうやってやるんだろう…とか、不安だらけでしたね。このまま管理職としてやっていったほうがいいんじゃないか…いや、最後にチャレンジしてみよう…と揺れながらの決断でした。

━━転職活動を始めて、ミクシィと出会った経緯は?

転職サイトを利用している中で、ミクシィからスカウトの連絡がありました。SNS『mixi』をバリバリ使っていた世代ですし、昔から知っている企業に声をかけてもらえたことは、素直に嬉しかったですね。

そして、仕事内容を見てさらにワクワクが高まりましたね。『ミクシル』に掲載されていた記事(低コストで高品質って両立できるの? 『TIPSTAR』の“映像伝送システム”の仕組みとは~TIPSTARの開発の裏側 #1~」)を読み、『TIPSTAR』の映像・伝送技術のレベルの高さを実感しました。このチームの一員になれるんだ、一緒にこのサービスを作ってみたいという気持ちが強くなっていったことを覚えています。

━━転職に不安がありながらも…最終的にミクシィへの入社を決めた理由は?

技術的な話だけでなく、働き方も「モダン」に感じたところでしょうか。上司から部下に指示をして動いていくのではなく、ボトムアップがベースになっている。現場を一番知っているメンバーの意見が重視されていて、アイデアを出したり、改善を提案したりすることが歓迎されていると思ったんですよね。会社もメンバーに任せているから、それぞれが自主性を発揮して、成果につなげている。会社と社員の関係性が素敵だと思ったんです。

そういう意味では前職とは全然違う働き方でしたから、もちろん不安もありましたけど、最終的には「やりたい」という気持ちが勝ち、入社を決めました。

━━実際に入社してみていかがでしたか?

想像していた以上のスピード感に驚きました。これまではクライアントワークの案件中心だったので、基本的に失敗がないような進め方をしていくんです。失敗のリスクを「時間をかけて」減らしていく。けれど、ミクシィは事業にとってプラスになることであれば、すぐに改善をするんです。進めていく中でエラーが起きたとしても適宜調整を加えればいい、といった、スピードを優先した考え方が浸透しているんですよね。

━━記憶に残っている案件はありますか?

9月に『TIPSTAR』の遊び方で大きな変更があったのですが、それに合わせて映像編集システムも変える必要があったんです。けれど、依頼が来たのが8月で…。これまでの私の感覚だと、2カ月半ぐらいはかかるプロジェクトだったので、とても驚きました(笑)。1ヵ月しかない中で、最終的にスケジュールをずらすことなく、リリースまでやり切ったことは大きな経験になりましたね。

━━確かに、想像以上のスピードです(笑)

他には、選考途中でも感じていたことではありましたが、メンバーが自主的に動く働き方はとても魅力に感じています。プロジェクトの状況だったり、チームメンバーが何をやっているのかを見ながら、じゃあ自分はこれをやるのがいいんだなと判断し、動いていく環境は新鮮です。“チームに貢献するために何ができるのか”を考えて、仕事に向き合えるのはとても心地よいですね。

━━これからのビジョンについて教えてください。

転職してみて、まだ慣れきっていない環境や技術に対して不安があるし、一方で「自社サービスの開発」というやりたいことがやれた喜びもあるし…というのが本音ではありますが、この両面があるから頑張れるのかなとも思っています。

私はエンジニアからスタートし、PMを経験し、再びエンジニアとし手を動かしていますが、このキャリアは絶対に無駄にならないと思っています。再びPMになるときには必ず役立つでしょうし、かつてやっていたPMとはまた違ったスタイルで仕事に向き合えるのだと思っています。そして、その先に描いているのは、新サービスの立ち上げです。映像・伝送技術を使って、新たな自社サービスの開発に携わることができたら嬉しいですね。

 

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