ロジックとクリエイティビティ。両輪でマーケティングを極めたい〜新卒1年目 成長の軌跡 #26 〜

ロジックとクリエイティビティ。両輪でマーケティングを極めたい〜新卒1年目 成長の軌跡 #26 〜

2021年4月にミクシィグループに入社して1年。社会人としても成長を始めた新卒入社スタッフの軌跡を、シリーズでお伝えしていきます。どんな経験を積み重ね、この1年を歩んできたのか。そして、その先に見えてきた夢や目標は?リアルな“1年目”の声をお届けします。

今回は、『モンスターストライク(以下、モンスト)』のプロモーションを担当している水谷。配属から1年が経った手応えやここまで苦労した点について聞きました。

 

入社理由は、プロダクトに向き合う姿勢

━━現在は、『モンスト』のプロモーションを手がけていらっしゃるとお聞きしました。

『モンスト』が実施しているコラボ企画やイベントの魅力を、SNSやCMなどを通じて多くのユーザーに伝えていく仕事を担当しています。もっと『モンスト』で遊びたくなるようなプロモーションを企画し実施。その後、プロモーションの効果分析をして、次回の施策につなげていくのが仕事の流れです。

━━就職活動の段階から、プロモーションの仕事を希望されていたのでしょうか。

全然そんなことはなくて。就職活動では「WEBサービスの立ち上げ」について興味を持っていました。きっかけは、インターンでの経験。3人ぐらいの小さなベンチャー企業で、WEBサービスの企画運営の部分をお手伝いしたことがあったんです。「人々の生活を豊かにするサービスは何か?」「どのようなサービスが喜ばれるか?」など、サービスを考える部分に触れて面白いなと思うようになりました。さらに、自分が作ったサービスで普段の生活では繋がりにくい人と人を結び付け、やりたいことを叶えていける「WEBサービス」の可能性に魅力を感じたんです。

「立ち上げ」という点では、学生時代にラジオ番組を立ち上げた経験があって。それも影響しているかもしれません。

━━ラジオ番組の立ち上げ?

高校時代に放送部に所属していた経緯もあり、もともと話すことが楽しいと感じていました。声で伝える活動がしたいと思っていたところ、様々な出会いがあってコミュニティFMで実現しました。仲間5人でゲストを迎えながらフリートークをしていく番組で、ゼロから作りあげて2年ぐらい活動していました。

━━なかなかレアな経験ですね。そこからミクシィを選んだ理由は?

ミクシィに関しては、ゲームというよりはライフスタイル系のサービスから魅力を感じていました。子どもの写真・動画共有アプリ『家族アルバム みてね(以下、みてね)』やサロンスタッフの予約サービス『minimo』のサービスは知っていて、「あ、これもミクシィなんだ」と。

━━ゲームに関してはいかがでしたか?

正直いうと『モンスト』は全然詳しくなかったです。ただ、仲間と協力しながら戦っていくゲームには一時期めちゃくちゃはまっていたことがあって(笑)。友人と朝まで…なんて日もありましたね。

━━なるほど。最終的な決め手はどこに?

プロダクトに向き合う姿勢と、そこから醸成される仲間の雰囲気でしょうか。良いものを作ろうとするときに「仲間と競争する」ではなくて「仲間と協力し合う」姿勢を大事にしている点が素晴らしいな、と。就職活動では他社の様子も見させていただいたのですが、仲間をライバル視する側面が強い印象を持ってしまって、違和感があったんですよね。学生時代にラジオ番組を立ち上げたときも、それぞれの強みを活かし、みんなで協力しながら番組を作り上げていて。そこに面白さを感じていたのも大きかったと思います。

━━ライフスタイル系のサービスに興味があったようですが、「モンスト」に携わると決まった時はどのような気持ちでしたか?

日本でも最大級のゲームに携われる楽しみがありましたね。学べるスキルや他では積めない経験があるのだろうと、期待していたところは多かったように思います。

 

最初の仕事は「ドライブの整理」。8年分の戦略が学べた

━━入社して最初のお仕事は?

プロモーションに関するフォルダ整理でした。雑用?と思われるかもしれないですが、実はこれが奥深くて…。

━━どういうことでしょう?

『モンスト』はリリースされてから8年以上が経っていて、ここに至るまでにさまざまなプロモーション施策が実施されてきているんです。そして、フォルダ内にはこれまでの資料や素材が全部入っているわけで。一つひとつ整理する中で、過去にどのような施策が行なわれてきたのかを一通り把握できる機会になりました。

━━フォルダ整理には「過去の施策を把握する意図」があったんですね。そこからは?

配属から1~2か月後、コラボ企画のプロモーションを担当させていただくことになりました。これが、初めて担当した案件になりますが、最初は本当に分からなかったです(笑)。キャンペーンを打つって、何をどうすればいいの?と。メンターの方に相談をしたり、過去の施策を参考にしながら、予算を抑えつつ効果的な施策を考えていきました。

━━最初の案件を担当して印象に残っていることは?

いろいろありますが、一番は「自分の意見を持つこと」の重要性です。メンターの方からよく問われたのは「水谷さんは、どうしたい?」でした。最初のうちは、先輩に対して「どうすればいいですか?」と答えを求めるような質問を投げかけてしまいがちですが、これでは全く学びにならない。「自分はこういう理由で、これがベストだと思っています」が言えるまで、考え抜かなければいけないんだと思います。答えがないものだからこそ、自分が誰よりも考えて、意見を持って推し進めていく姿勢が大事なのだと教えていただきましたね。

━━その後も、コラボ案件を中心に担当されたのでしょうか。

そうですね。有名なTVアニメタイトルなどのコラボイベントを担当しました。手法についてもSNSだけでなく、CM制作なども手掛けてこの1年間で多くの経験を積ませていただいたと思っています。最近はコラボ企画以外のプロモーションも任されたのですが、これまでとは全然違った壁にぶつかってます(笑)。

━━どのような壁でしょう?

有名なTVアニメタイトル、すでに大きなファンダムを持った作品ですから、プロモーションの構造としてはアニメタイトルの持つ魅力を活かしコラボの開催を訴求することがプレイ意向の獲得に繋がります。でも、今担当しているのは「モンスト」のオウンドのプロモーション施策。コラボとは違い、そもそも人を集める企画から検討をしていく必要があるんです。

━━これまでとは違う筋肉を使って仕事しているような?

おっしゃる通りです。プロモーションのアイデアや切り口を見つけていくのが、すごく難しいなと感じているところです。でも先輩からは、その分からない、難しい…と感じる経験がすごく大事だよと言われていますね。「これが正解」となってしまったら、そこで思考は停止してしまうから、と話をもらって本当にその通りだなと思っています。だから自分で成長を止めるようなことはせず、「この手法でいいのか?」「もっと良い方法があるんじゃないか?」と常に考え続けていかなければと感じていますね。

 

ロジックとクリエイティビティで、驚きを届けたい

━━ここまで経験を積んできて、自身ではどのようなスキルが身に付いたと感じていますか?

プロモーション含めたマーケティングの基礎を学べたのではないかと思いますね。もちろん、まだまだ。ほんの一部ですが、いくつかの案件を企画から実践まで担当させていただけたのは大きかったと思います。プロモーション戦略を策定し、企画に合わせた適切な手法で実践する。そして、その戦略に対する効果についてデータを分析し、振り返る。自身が立てた仮説に対して、検証していく流れをだんだんと掴めるようになってきました。

━━狙った通りの効果が出たときの喜びは大きそうです。

複数の要素が絡み合ってくるので、一概に「プロモーション戦略が良かったから」と言い切れないところもありますが、自身が手がけた企画に対して、TwitterやYouTubeなどで多くのコメントが寄せられていると嬉しいですね。話題にしたくなる、誰かに伝えたくなる…そんな行動につなげられたのかなと思う瞬間です。

━━身に付いたスキルに関して、他にもありますか?

これはプロモーションに限らない話だとは思うのですが、「狙いを分かりやすく資料化して、説明する力」が身に付いたのかなと思ってます。入社当初は全くできていなかったのですが、先輩からアドバイスをもらったり、他の方の綺麗で分かりやすい資料を真似してみたり…。そんなことを繰り返しながら少しずつできるようになってきました。企画の通る/通らないも関係してくる重要なスキルですし、これからも磨いていきたいです。

━━最後、これからミクシィで目指していきたいことについて教えてください。

「ロジック」と「クリエイティビティ」の両方を高めたいと思っています。

学生の頃はどちらかというとアイデア先行で、論理的な部分が全く足りていませんでした。入社してからは自身の課題だと感じて強化してきたのですが、そればかりに目が向くと今度は面白いと思えるアイデアが生まれにくくなってきて…。アート的な発想力が足りていないように思い始めたんですね。

今はどちらかがあればいいというものではなくて、両方なければミクシィが掲げる「ユーザーサプライズファースト」は実現できないと感じています。

━━プロモーション含め、マーケティングを極めていくと?

はい、マーケティングの専門性を高めていきたいと思っています。自分にしかない強みを作っていくためにも、目の前のプロモーションの仕事に真正面から向き合っていきたいなと感じています。そして、マーケティングのことなら水谷に聞けば…という存在になれたら嬉しい。どんな場所でも活躍できる普遍的なスキルになると思います。

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