アニメーターや漫画家を夢見て来日したドラさんは なんでMIXIに? #08

アニメーターや漫画家を夢見て来日したドラさんは なんでMIXIに? #08

MIXI GROUPには、様々な経歴のメンバーが所属しています。それぞれの専門性やスキルを手に転職を決めた方々は、どのような経歴で、そしてなぜMIXI GROUPを選んだのでしょうか。

中途入社した方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」を聞く『なんでMIXIに?』シリーズ第8回目は、今秋北米でリリース予定のクロスジャンル非対称対戦ゲーム『Asym Altered Axis』のコミュニティマネジメントを担当しているツルキ ドラへのインタビューです。

ツルキ ドラ (Turki Dorra)
デジタルエンターテインメント事業本部 マーケティング部 インハウススタジオマーケティングG Asymマーケティングチーム

チュニジア出身。チュニジアの大学を卒業後、2017年に来日。ソリス社に就職し、3Dアニメーション、3Dアートデザイン、2Dデザイン、海外パートナー採用、海外フリーランス採用などを手掛ける。2019年にKlabへ転職。モバイルゲーム「キャプテン翼」のプロモーション・マーケティング企画をはじめ、コンテンツマーケティング戦略、ロイヤリティ向上&コミュニティマネジメント、公式SNS運用に携わる。2020年、MIXIへ。アラビア語とフランス語がネイティブ。日本語、英語、イタリア語はビジネスレベル。趣味はコスプレ、ビデオゲーム(League of Legends)、アニメ(ワンピースとドラゴンボール)、犬、Digital Painting。

夢を叶えるため、憧れの日本へ

━━はじめに、ドラさんの経歴について聞かせてください。

チュニジアの大学を卒業し、2017年に来日しました。初めて日本を訪れたのは2015年のこと。大学生のときでした。私はコスプレが趣味で、そのイベントに参加するために日本に来たんです。

━━日本で働きたいと思うようになったのはいつですか?

実は12歳の頃から考えていました。

━━そんなに小さな頃から…!?

はい(笑)。12歳の頃に日本について色々調べて、日本の文化を好きになりました。3Dアニメーションのデザイナーや漫画家になりたいと思って、日本にやってきたんです。

━━ということは、昔から日本語も勉強していたんですね。

チュニジアでは日本語の語学学校に通っていました。でも学校では基礎的なことしか学べなかったので、あとはアニメなどを観て独学で覚えました。日本に来た当初は敬語も使えなかったので、大好きな少年アニメっぽい日本語を使っていたんですよ(笑)。先輩に「来い!」とか「行こうよ!」とか(笑)。周りの人の話し方やマナーを見て、ちょっとずつ自分で学んできました。

━━なるほど(笑)。2017年に来日したときはどんな仕事をしていたんですか?

3DCGを中心としたゲーム・アプリ・映像などの制作会社にインターンで入社し、3Dモーションを作っていました。2018年には正式に社員として入社し、アニメーション制作やWebデザイン、海外パートナー企業との渉外、海外イベントへの参加など、マーケティングに近い仕事も手掛けるようになりました。

━━そして2019年にモバイルゲームの会社に転職したんですね。

はい。その会社では、公式SNSのコンテンツ作成や投稿、プロモーション企画などを担当していました。具体的には、Twitter、Facebook、YouTubeなどのソーシャルメディアのコンテンツ作成や、通話&チャットアプリ「Discord」でユーザーとのコミュニケーションを取ることなどが主な仕事でした。また自社配信番組として、英語やフランス語、アラビア語、日本語での配信を行っていたのですが、番組のMCとして毎週番組にも出演していました。他にも、フランスやアメリカで開催される『Japan Expo』やドバイで開催されるアニメ・漫画などの祭典『Comic con』などにもMCとして参加していたんです。

━━2社目ではアニメーション制作ではなく、マーケティング寄りの仕事が多かったんですね。

そうなんです。私は絵を描くことが好きで、アニメーション制作の仕事も好きだったのですが、ずっと一人でPCの前で集中していると「寂しい」と思うときがあって。マーケティングの仕事を経験したときに、色んなイベントに参加して色んな人と話すことができ、「こっちのほうが自分に合っているな」と思ったんです。そんなとき、タイミング良く友だちから「ユーザーとコミュニケーションを取る仕事や、イベントMCの仕事に興味はありますか?」と声を掛けてもらって、「ぜひやりたい!」と手を挙げました。

感激を覚えた面接での一言

━━MIXIに転職することになったきっかけは何でしたか?

前職では毎日同じ仕事をこなしていたので、もう少し新しいことにチャレンジしたいと思うようになったからです。遠い知り合いから、「MIXIで“コミュニティマネジメント”のポジションを募集している」という話を聞いて、興味を持ったんですよね。

━━まず仕事内容に惹かれたんですね。

そうですね。コミュニティマネジメントの求人は、当時は他にありませんでした。

━━他に入社の決め手はありましたか?

一つ目は企業カルチャーです。MIXIには外国人だけでなく、日本人にも英語が話せる方や海外で勉強されていた方が多く、グローバルな環境があるところが魅力的でした。

━━やっぱりチーム内に英語が話せる人がいると安心ですか?
はい。たまに英語でプレゼンすることもあるのですが、プロデューサーやチームリーダーに理解してもらえるのですごくありがたいです。英語から日本語に翻訳する言葉を忘れてしまったときに、サポートしてくれることもありますし。本当に助かっています。

━━なるほど。

そして一番の決め手になったのは、面接での出来事です。マネージャーから「新しいチャレンジに取り組んでいきましょう」「失敗しても大丈夫、次のやり方を考えましょう」というお話があって、素晴らしいなと感激しました。毎日同じことの繰り返しだと自分自身も飽きてしまうし、チャレンジもできません。トレンドというのは日々変わっていくものなので、色々なことにトライしていかないと、若者を中心としたユーザーを獲得していくのは難しい。マネージャーから「失敗しても問題ない」と言われたのは、とても心強いなと思いました。

━━ドラさんは新しいことにチャレンジすることが好きなんですね。

そうですね、自分でもSNSのアカウントを持って発信しているタイプなので、新しいSNSが出たらまず自分で触ってみて、どんなSNSなのか、みんなどんな投稿をしているのか、どんなトレンドがあるのかをリサーチするようにしています。

SNSを使って新規ユーザーの獲得を目指す

━━ドラさんは現在、どういった仕事を担当していますか?

北米向けにリリース予定のクロスジャンル非対称対戦ゲーム『Asym Altered Axis』に関わるマーケティングを担当しています。具体的には、新規ユーザー獲得を目的としたゲームの公式ソーシャルメディアの立ち上げと運用です。TwitterやInstagram、Facebook、Discord、YouTube、TikTokなどのSNSを使って、どんなコンテンツを発信すべきかを考え、投稿しています。

━━コンテンツの内容はどういうものですか?

YouTubeでは『Asym Altered Axis』のプレイ動画を生配信したり、TikTokではチームの紹介なども行っています。Discordでは、ユーザーとコミュニケーションを取ることもあります。コンテンツの企画だけでなく、バナーやプレイ動画の制作、ナレーション収録など、一部のクリエイティブ業務も仕事の一つなんです。

━━幅広い仕事を担当していますね!今までのクリエイティブのキャリアも活かしつつ、ユーザーとのコミュニケーションを取りたいという希望も叶っているんですね。

確かにそうですね。『Asym Altered Axis』の面白さを世界に伝えるというミッションを担って、色々な企画とクリエイティブで挑戦しています。

━━なかでも一番楽しいと感じる仕事は何ですか?

ユーザーとコミュニケーションを取る仕事です。Discordでユーザーとやりとりをしたり、生配信でユーザーのコメントや反応を見ながら会話したり。そういうのが楽しいですね。あとは、TikTokで面白い動画やくだらない動画を作るのも楽しいです(笑)。

━━MIXIに実際に入社してみての印象はどうですか?

チームメンバーが本当に優しくて、本当にいい雰囲気の会社だなと思っています。みんなアニメやゲームが大好きで、「あの作品観た?」「え!あの作品が好きなんだ!」というように共通の話題で盛り上がることも多く、楽しいです。出社しているときにはみんなでご飯を食べに行くこともありますし、私の動画制作にも協力してくれるので助かっています。例えば、オフィスツアーの動画を撮るときに、「何をしたらいいですか?」「どんな風にしていたらいいですか?」と聞いてくれたり、一緒に盛り上げてくれるんです。

━━オープンマインドな人が多いんですね。

はい。うちのチームは自分のプロダクトや仕事が大好きで「みんなで最高のプロダクトを一緒に作ろう!」という同じ思いを持って取り組んでいるところが本当に素晴らしいと思います。前の会社は200人というたくさんの人が同じプロダクトに携わっていたので、みんなと仲良くなるのはなかなか大変でした。今は10~20人くらいの規模なので、家族みたいな雰囲気でプロダクトを作っているので、そういうところも魅力的です。

OKが出るまで諦めずに提案し続ける

━━逆に仕事で大変だったことはありますか?

『Asym Altered Axis』はまだ開発中のゲームなので、リリースされていないからこそ、ユーザーに伝えられる情報にも限りがあります。広報とは「この情報を出してもいいですか?」「ちょっとこれは無理かも」「これはどう?」「これはダメですね」というやりとりが毎日あります。そういった状況の中で、何を伝えればユーザーに興味を持ってもらえるかを考え、メディアに投稿していくのが本当に大変でした。毎日何時間も他社のソーシャルメディアを分析して、コンテンツの企画を練って…。ゲームに関するコンテンツだけでなく、オフィスツアーやチーム紹介、TikTokのmemeで面白い動画を撮影したり、色々と工夫しました。やっぱり毎日、内容の違うコンテンツを投稿することが大事だと思うので、それについては本当に頑張ったと思います。

━━毎日違うコンテンツが必要となると、発想力が問われますよね。

開発中の案件のソーシャルメディア運営は本当に難しいですね。でも諦めたくなかったので、TikTokやTwitterのトレンドを調べて、毎日新しいコンテンツを作りました。10秒の動画でも撮影から編集まで2~3日掛かるもの。結構大変な作業なんです。この仕事で私もやりたいことができましたし、TikTok動画などトレンドを踏まえたクリエイティブにも関われたので、チャレンジではありましたが結果としていい経験を積むことができました。

━━MIXIの働きやすさはどうですか?

自由な環境が魅力ですね。例えば、どんな作業が必要なのか、どんなコンテンツ内容にしたいのか、どんなチャレンジをしたいのかを自分で決められますし、締め切りやスケジュールについても自分で決められます。それができるのはすごくいいですよね。他社では、「ハロウィンのテーマに合う企画を考えてください」といったように、大枠が決まってることが多かったです。MIXIは逆に「ソーシャルメディアをどうすればいいか?」という段階から相談してくれるので、自分から提案できるのが嬉しいです。自分のペースで、自分がやりたいことができる。自分が自分のリーダーなんです。セルフマネジメントができる環境は、本当に良い環境だと思います。しかも困ったときはちゃんとサポートしてもらえるカルチャーもあります。

━━それは仕事がしやすいですね!

朝会では毎回タスクを確認していますし、困ったことがあればすぐに相談できます。例えば、「コンテンツ企画で悩んでいるんです」とか「今度生配信があるのでサポートしてくれませんか?」「今ミーティングをしてもいいですか?」といった内容です。いつでも連絡できる環境があるので、仕事で困ったことはほとんどありません。

━━大きな問題になる前に解決できるんですね。

「どう思いますか?」「どうしましょう?」と聞けば、すぐに返事が返ってくるので心強いです。みなさんの優しさに甘えてしまって、もう少し自分で考えるようにしないと、とは思っているのですが(笑)。

チームでコミュニケーションマネジメントに挑みたい

━━最後に、これから挑戦してみたい仕事や、どんなキャリアを積んでいきたいかについて教えてください。

コミュニティマネジメントの仕事は自分に合っていると感じているので、将来的にはチームのリーダーになりたいと思っています。ユーザーとのコミュニケーションや生配信、ソーシャルメディアの運用など、担当している仕事の幅が広いと1人だけでは難しいので、2~4人くらいのチームでコミュニティマネジメントに取り組んでいきたいです。

━━チームメンバーで分業していく形ですか?

TwitterやInstagram、Facebookなどソーシャルメディアのコンテンツを企画する人、投稿や要約を担当する人、ユーザーとコミュニケーションを取る人、プロモーションを企画する人、生放送の企画や出演をする人など、チームで協力し合って進められたらいいなと思っています。

━━ドラさんが今全部手掛けている仕事のメソッドを分解して、チームとして共有し、ユーザー獲得を強化していきたいということですね。

そうですね。またゲームがリリースされてユーザーがどんどん増えるなかで、ゲームについてのフィードバックや質問も増えると思います。そのときに一人で対応するのは難しいかなと思うので。

━━ユーザーからのフィードバックを開発チームに伝える仕事も出てきますもんね。

ゲームの問い合わせフォームや、YouTubeの生配信など、ユーザーからのフィードバックは色々な方面から送られてくるはずなので、この質問にはどう答えるかというのも事前に考えなければいけません。リリース後は、ゲームの成長とともに仕事も増えていくと思いますが、それと同じくらいまだまだチャレンジできることも増えていくと思うので、楽しみでもありますね。

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