4回インターンに参加した候補企業もあった。それでもMIXIを選んだのはなぜ?

4回インターンに参加した候補企業もあった。それでもMIXIを選んだのはなぜ?

新規事業部で1ヵ月と『TIPSTAR』で2ヵ月半、MIXIのインターンを経験された小川さん。MIXIだけでなく「直前まで入社を悩んでいた」と語る他の大手IT企業でも、複数回のインターンを経験。しかし、最終的にMIXIへの入社を決めてくれました!(2022年10月1日入社)

今回は「MIXIのインターンではどのような仕事に携わったのか?」「なぜMIXIに入社したいと思うようになったのか?」など、小川さんの本音を語ってもらいます。またインターン期間中メンターを担当した先輩の鈴木やマネージャーの萩原にも取材。小川さんの仕事に対する姿勢や考え方について、どのように感じていたのかも聞きました。

 

企業選びで大事にしていた3つ。2社で迷いに迷った…

大学では情報系の学部で、そこでコンピューターサイエンスを学んでいました。研究テーマは、“人の認証”についてで、私が扱っていたのは、黒目による「虹彩認証」や眼の周りによる「眼周認証」。大学4年生に研究室に所属し、そこから大学院に進みました。研究に取り組んでいく中で、だんだんと自分のやりたい方向が定まってきて、研究に専念というよりは企業で課題解決のためのサービスを作りたい気持ちが強くなっていきました。

そこから就職を意識するようになったんですが、正直いうと、最初はMIXIについては詳しく知らなかったんです。就職先でいうと別のIT企業も考えていましたし。大学院に入ったばかりの頃に、MIXIからスカウトメールをもらって、気軽な気持ちで人事面談をしたのがきっかけです。話を聞かせていただく中で、「意外と自分に合うかも…」と。インターンがあるからとお話をもらい、選考を進めようと決めました。

MIXI以外の企業でいうと、それこそ競合に当たるような大手IT企業をいくつか候補にしていて。そのうちの1つでは、4回ほどインターンに参加させてもらいました。トータル2ヵ月半ぐらい、いろいろな部署で経験をさせてもらったんです。

MIXIでも2回参加したので、去年1年間はMIXIのインターンを終えて、すぐに別の企業のインターンに行くような生活をしていました。途中から、MIXIとその1社で本当に迷っていて…どちらが自分に合うのだろうと考え続けていましたね。

迷う中で、私が会社を選ぶ上で重視していたことは3つあります。一つ目は「成長できる環境」、二つ目が「働きやすい環境」、三つ目が「BtoCのサービスを扱っている環境」です。

一つ目の「成長できる環境」ですが、その判断軸としてあったのは、その企業で活躍しているエンジニアの技術力です。レベルの高さはもちろん、その技術力が活かせる裁量の大きさを見ていました。他には、複数のプロダクトがあることも気にしていた点ですね。複数あるということは、それだけ使っている技術やアーキテクチャが異なると思うので、さまざまな技術に触れる機会があるのだと感じていました。

二つ目の「働きやすい環境」は、リモートワークなどの福利厚生の部分もそうですが、社員同士のコミュニケーションや関係性、社風は気にしていたところです。自分に合っている、それはつまりストレスなく働ける話だと思っていました。

三つ目の「BtoCのサービスを扱っている環境」は、世の中に対してインパクトのあるプロダクト作りに興味があったので、企業向けではなく一般ユーザーの方に楽しんで使ってもらえるようなプロダクトを作りたかった。インターンに参加してプロダクト作りに触れる場面も多くありましたが、その際には企画やエンジニアの方がどれだけユーザーのことを意識しているのか?は重視していたところではありました。

 

インターンでは、開発チーム全体に関わる部分も担当

MIXIで最初に参加した夏のインターンでは、まだリリースされていない新規事業に配属されて、アプリケーションのサーバサイドの開発やどれだけ負荷に耐えられるかをテストする「負荷試験ツール」の基盤作成を手がけました。仕事の難易度でいうと、サーバサイドの開発は経験があったので取り組みやすかったのですが、負荷試験ツールのほうは本当に分からなくて…。何をしたらいいのか全く分からないし、先輩から言われる単語すら分からない状態(笑)。そんなレベルでしたが、周りの方々にサポートしてもらいながら、何とかやり切った感じです。

2回目の冬のインターンでは『TIPSTAR』に配属されて、大きく2つの仕事を担当しました。1つは、開発チームとしてのパフォーマンスを評価する「Four Keys」と呼ばれる指標の導入です。『TIPSTAR』の開発チームでも、組織のパフォーマンス分析として取り入れてみようという動きがあり、そのメンバーとして参加させてもらいました。

「Four Keys」とは、その名の通り「リードタイム」「デプロイ頻度」「変更失敗率」「復元時間」といった4つの指標があって、これらの指標を使って「開発組織として良い状態なのか?」を可視化するもの。私はその中の、コードを本番環境にデプロイする、もしくはエンドユーザーにリリースした頻度を意味する「デプロイ頻度」の指標を担当させてもらいました。

いま改めて振り返ってみると、開発チーム全体に関わるようなところまで任されていたなと思います。いつまでに何をどうするといった明確なタスクではなく、どういう方向性で進めるかから検討が必要な割とふんわりとしたタスクだったのですが、そこから一緒に参加させてもらえたのは貴重な経験でした。インターンだからと仕事が制限されている感じは全くなかったですね。

このプロジェクトは1ヵ月半~2ヵ月弱ぐらい担当して、残りの3週間は「エンジニアの開発業務を効率化するツールの実装」を行ないました。エンジニアが手作業で入力していた部分を自動化すると同時に、そこでは誰が何を使っているのかを把握する必要があったんですが、アナログで進めていた部分も多かったので、その状況がいつでも誰でも分かる仕組みを作りました。結果的に、開発の業務効率化につながったのではないかと思っています。

とはいっても全てが順調だったわけではなくて、苦労したこともありました。その一つは、作ったものを周知して、日常的に使用されるツールにする点。「こういうツールを作りました!」とエンジニアの方に伝えたとしても、これまで手動で対応していたので大きな不便は感じていないんですよね。しかも、自動化システムって、何が起こるか分からない怖さもある。ボタンを押したら何が起きるんだろう…と。エンジニアの方々が納得して、それなら使ってみようと思える伝え方が必要なんだなと分かりました。

そこで、インターンの最後に「スライド発表会」があって、そこには『TIPSTAR』のエンジニアの方々も多く参加されていたので、実装したツールについてのプレゼンも行なったんです。これはどのような課題を解決するものなのか、具体的にどのような仕組みになっているのかを含めて話をして、これは便利だねと思ってもらえるような発表を心がけました。結果、今では当たり前のように使ってもらっていて、とても嬉しいです。

 

技術力の高さと、社員が持つ情熱や意志に魅力を感じた

先ほどお伝えしたように、私は会社選びにおいて「成長できる環境」「働きやすい環境」「BtoCのサービスを扱っている環境」の3つを大事にしていました。その上で、最後まで悩んでいたMIXIともう1社に関しては、「成長できる環境」「BtoCのサービスを扱っていくる環境」の2つは、どちらも同じぐらい満たしていて。本当に優秀な方ばかりが活躍されていて、こういう場所で経験を積むことができたら、エンジニアとして高い技術力が身に付くだろうと想像ができたんですね。

ですから、大きな差を感じたのは「働きやすい環境」だと思います。他社でも多くのインターンを経験してきて、やっぱりMIXIが圧倒的に居心地が良かったんですね。メンターの方のサポートだったり、社員同士のフラットな関係性だったり、面接の進め方だったり…。あらゆる場面において、自分の存在を尊重してくれていたし、チームでいる意味が感じられた。実際に他社でインターンをしていたときは、「全部テキストで送ってね」とあまりコミュニケーションを取りたくなさそうにされた経験もありましたし、業務が縦割りで自分のタスク以外に興味がないように見えた場面もあったのも大きかったと思います。

それにMIXIのエンジニアの方々は技術力の高さはもちろんですが、1人1人に意志があるように思うんです。それは「多くの人に喜ばれるプロダクトを作りたい」「自分が責任を持ってやり遂げたい」といった想いです。私もやるからには本気で向き合いたいと思っていましたから、MIXIの温度感も最終的な決め手になっていると思います。

2022年10月に入社を迎えて、“自分のスキルは未熟だ”と肌で感じています。なので、まずは「これ」と胸を張っていえるような専門性を持ちたい。そこから、これについては「小川さんに聞けば大丈夫」「小川さんに意見聞いてみよう」と思われる存在になりたいです。一つずつ自分だけの強みを増やしながら、周りから信頼されるエンジニアになれたらと思っています。

そして、少し先の将来ではユーザーにとって新しいコミュニケーションの価値を生み出すプロダクトを作っていきたいですね。マネージャーや部長といったポジションも見据えながら、世の中に大きなインパクトを与える仕事を手がけていきたいと思っています。

 

メンターとマネージャーから見た小川さんは?

最後にメンターを担当した鈴木と、面接を担当したマネージャーの萩原にも話を聞いてみました。

 

■メンター:鈴木

━━小川さんの第一印象について教えてください。

私がメンターを担当したのは、小川さんが2回目のインターンに参加されるタイミングです。事前面談があって、そこが最初の出会いになりますね。第一印象は、仕事の価値観というか、目指す方向性が明確になっている人だなと思いました。物怖じしない、堂々とした印象を持ちました。
 鈴木
鈴木

━━メンターである鈴木さんとの距離感は?

「身近な先輩」として、仕事に限定せず相談に乗ることもありましたね。たとえば、小川さんが個人的に勉強している内容について話を聞いて、質問に答えたり…なんてことも多かったように思います。小川さんのやりたい気持ちを尊重するような形で、上手くサポートできたらと思っていましたね。
 鈴木
鈴木

━━仕事に取り組む様子については、どのように捉えていましたか?

初めてのことにチャレンジしていく中で、当然ながら壁にぶつかるところがあると思うのですが、小川さんの強みだなと思うのは、その“つまづき”を自分で抱え込まず、周囲に相談できる点です。しかも、自分なりに考えた上で相談や質問をしているので、良いアドバイスをもらえていたように思います。持ち前の責任感も発揮しながら、自分が任された仕事に関しては最後までやり切っていたように感じています。
 鈴木
鈴木

━━入社後はどのような活躍を期待していますか。

インターン期間中は、解決したい課題についてこちらから提案することが多かったのですが、小川さんの能力を考えると、きっと入社後は自分で課題を見つけて、どんどんチャレンジしていってくれるんだろうなと期待しています。現在の開発チームにはまだまだ改善の余地があるので、積極的に取り組んでくれたら嬉しいですね。
 鈴木
鈴木

 

■マネージャー:萩原

━━小川さんの第一印象を教えてください。

萩原
萩原
私が小川さんに最初にお会いしたのは面接です。そこではご自身が目指すエンジニア像について話を聞いたのですが、受け答えを聞いて「しっかりした人だなぁ」という印象をもっていましたね。その当時、小川さんは「先頭に立てるようなエンジニアになりたい」と答えていて、やるからには中途半端ではなく、先頭を目指したいんだとお話されていました。自分自身が企業の枠を超えて通用する力をつけて行けば、手掛けるサービスも先頭に行けるはずだから、と。そのお話はとても印象に残っていますね。

━━インターンの間も小川さんとのやり取りはあったのでしょうか。

萩原
萩原
ありました。直属の上司でもあったので毎週1on1を実施して、二人で話をする時間を設けていました。他社のインターンに参加している話や、MIXIともう1社で迷っている話も聞いていて。その中で思い出深いエピソードとしては、小川さんがMIXIに入社を決めたときのことです。

━━何があったのでしょう?

萩原
萩原
小川さんからDMをもらって、2人で飲みに行きたいですと急に誘われたことがあったんです。その瞬間、私は「あ…もう1社に入社を決めたんだな」と思ったんですね。そっか、残念だな…とガックリしていて。でも、実際に会ってみると「MIXIに決めました」と話してくれた。これが本当に嬉しくて!嬉しすぎて、その日はめちゃくちゃ飲みました(笑)。

━━素敵なエピソードですね。萩原さんから見た小川さんの強みについても教えてください。

萩原
萩原
2つあると思っていて、1つは「謙虚さ」。自分はまだまだ、もっと頑張らなくちゃという思いを常に持っている。だから、周りにしっかり相談できるし、上手に頼れるんですよね。

もう1つは「本質思考」。なぜこれが必要なのか?といった問いを常に持っている人なんです。物事を決めた背景や決断した理由から理解を深めていける方なので、私も小川さんと話をするときはその辺りは意識的に説明するようにしていますね。もちろん現場に入ってみると、「特に理由はありません」とか「それは開示できない情報です」とか、そういった壁にもぶつかると思うんです。でも、小川さんはそんな場面でも自分を納得させられる術を身につけていけると思うし、あまり心配はしていないです。その状況にもがく場面は出てくると思うけれど、落とし込んだ後は、ものすごくポジティブに取り組んで、成果につなげていける方だと思っていますし、大きな期待を寄せていますね。

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