『minimo』を業界No.1のサービスに。せっかく目指すなら、大きな目標のほうがいい。~新卒成長の軌跡、その後 #08~

『minimo』を業界No.1のサービスに。せっかく目指すなら、大きな目標のほうがいい。~新卒成長の軌跡、その後 #08~

ミクシルでは、新卒スタッフの成長をシリーズでお伝えしています。どのような成功体験や失敗体験を経験し、どんな風に成長したのか?スキルやマインドの成長に大きく役立ったターニングポイントとは?について迫ります。今回ご紹介するのは、2017年4月に新卒入社した佐藤です。入社後、さまざまなプロジェクトに従事し、幅広い仕事を経験してきたからこそ、見えてきた視点や活かせる知識があったと言います。無駄な経験は一つもなかったと語る彼に、これまでの軌跡を振り返ってもらいました。

佐藤 涼平
2017年4月入社。『モンスターストライク(以下モンスト)』のWeb広告の制作から運用、全社サービスのデジタルマーケティング、サロンスタッフ予約アプリ『minimo』のマーケティング、アプリディレクション、プロダクトの方針決めなど、さまざまなプロジェクトに従事。現在はminimo事業部 事業推進グループ所属。2022年6月よりWebチームの責任者を担当。

就活ではMIXIしか受けなかった

━━佐藤さんのMIXI入社前・学生時代について聞かせてください。
大学では現代心理学部の映像身体学科を専攻していました。「どういう映像表現をしたら、どういう見え方をするのか?」といったような心理学に近い学問で、学生時代はひたすら映像を撮っていました。

━━他にも力を入れていたことはありますか?
ボランティアサークルとインターン活動に注力していました。ボランティアサークルでは、老人ホームや障がい者支援施設で福祉活動などをしていました。障がいがある人が住みやすい世界とは何か?をみんなで考えるなど、かなり真剣に取り組んでいましたね。ボランティアを通じて、人の役に立つ喜びやコミュニケーションの大切さを学びました。インターンは、IT企業でデジタルマーケティング関連の業務を経験しました。大学で映像に関わる分野を専攻していたこともあり、将来はインターンで学んだデジタルマーケティングの知識を強みに、CM関連のマーケティングやクリエイティブなどに関われたらいいなと漠然と思っていたんです。

━━学生時代にはどんなキャリアイメージを抱いてましたか?
社会人になるからには、いつか社長になりたいと思っていました。社長でなくとも、事業部長などのポジションに就いて、新規事業を立ち上げてみたいと。大きな仕事に挑戦し、社会にインパクトを与えたいと思っていたんです。

━━大きな野望ですね!そういった目標があるなかで、なぜMIXIを選んだのでしょうか?
インターンの経験からIT業界の仕事の面白さを知り、ぜひこの業界で働きたいと思うようになりました。さまざまな企業研究を通じて僕の胸に刺さったのが、MIXIの掲げる“心もつなぐコミュニケーション”という企業理念です。

━━というのは?
僕は、自分の人生の軸に「人とのコミュニケーションに本気で向き合う」というものがあります。実は思春期の頃、家族や友だちとの間で、コミュニケーションのいざこざを経験したことがあり…。自分がみんなの間に立ってコミュニケーションを円滑にすることで、もっとうまく絆を深められたのではと後悔したこともあります。そういう経験から、コミュニケーションの重要性が自分の人生の軸になりました。だからこそ、MIXIのフィロソフィーである“コミュニケーション”が心に刺さり、「絶対にここで働きたい!」という強い思いから、MIXIの選考しか受けませんでした。

自信をつかんだのは3年目の企画がヒットしたとき

━━入社後はどのようなキャリアを築いてきましたか?
入社後は『モンスト』のデジタルマーケティングチームで2年ほど、Web広告のクリエイティブや運用を担当していました。3年目には全社のデジタルマーケティングチームへ異動し、『minimo』をはじめ、さまざまなプロダクトのデジタルマーケティングを手がけました。4年目にはminimo事業部へ異動することに。マーケティングとアプリのディレクションを経て、アプリのディレクションを専任で担当していました。6年目からはWebチームの責任者として、ディレクションだけでなくリソース管理やプロダクトの方針決めなどにも挑戦しています。

━━どんどん業務が移行していったんですね。
そうなんです。全く違う畑に異動しているように見えるのですが、これまで培ってきた経験や知見が活きる瞬間も多く、無駄な経験ではなかったんだと実感しました。

━━例えばどのようなときですか?
3年目の後半で『minimo』のデジタルマーケティングを担当するなかで、初めてプロダクトの企画ディレクションに挑戦したときのことです。『minimo』では美容院やネイルサロンなど、新規の掲載者様が日々増えているのですが、新規掲載の場合はお客様からの予約が入りづらく、離脱してしまうという課題がありました。『minimo』では、検索上位に掲載されているサロンに予約が入りやすく、新規だと検索上位に上がりづらい。そのため一定期間、おすすめサロンとして上位表示される施策を企画しました。

━━新しい導線枠を設計したわけですね。
その通りです。初めての施策ではありましたが、期待以上の効果が出ました。それはデジタルマーケティングの経験が活きていて、アプリ内のユーザー行動はもちろん、どんな施策であれば目的を果たせるだろうという予測を算出した上で実施できたからです。自分が立てた仮説通りの結果につながったので、初めてのアプリ企画ではありましたが、今までやってきたことが無駄ではなかったと自信につながりました。どんな仕事も論理的・定量的に数字を読みながらどんな対策をすべきか組み立てて、周りのメンバーを巻き込んでいけば、自分が目指す結果につながるんだというのが、個人的には一番の学びでしたね。

メンバーのやる気を引き出すために気をつけていることは…

━━2022年6月からWebチームの責任者を任されているとのことですが、マネジメントについてのやりがいや難しさはありますか?
Webチームは10名近い組織なのですが、責任者のポジションに就いてからは、『minimo』全体を見てどうしていくべきか?エンジニアやデザイナー、ディレクターの育成はどうすべきか?を考えることも役割の一つとなりました。全員の成長はもちろん、結果を出すこと、そして良い評価をもらうことにも責任を取らないといけないと自覚し、最初はプレッシャーでした。今までと全く違う世界に入ったなという印象でしたね。

━━マネジメントで気をつけているポイントは?
一つひとつの施策について「なぜやるのか?」「どの数字につながるのか?」という背景も必ず伝えています。エンジニアもデザイナーもモノを作るだけではなく、仕事に納得感や意義を感じないと楽しくないと思うので、そこは僕がやるべき領域なのかなと。

━━確かにそうですね。
Webチームの目標は、Webからアプリに流入させることにあるので、KPIはインストール数にありました。しかし、本来の目的というのは、インストール数を増やして「売上を伸ばす」というところにあります。Webは『minimo』の売上にどれだけ貢献しているのか可視化できていない状態だったので、Webが事業に与える数値を全部算出するようにしました。そこでもデジタルマーケティングで学んだ知識や経験が活きています。すると、僕らが思っていた以上にWebが事業部全体に貢献していることが分かったんです。貢献できているということ自体がチームのモチベーションにつながりますし、自分の仕事に意義があると実感できますよね。

━━コミュニケーションにおいて意識していることはありますか?
マイナス思考になるコミュニケーションはせず、「未来は良くなる」ということを常に伝えるようにしています。また、僕が意識しているのは、“定量思考”と“定性思考”を両方持つこと。メンバーのなかには定量志向が強い人もいれば、定性志向が強い人もいます。考え方が対立していても、案外同じゴールを目指していることが多いもの。議論が白熱したときは上手く自分が間に入るようにしています。するとコミュニケーションが活発になり、メンバーが同じゴールを見据えることができるようになるんですよね。

━━なぜそう思うようになったのでしょうか?
実は失敗談があります。僕はまず定性思考が働くので、「これをやれば上手くいく」と自信満々なタイプなんです(笑)。『モンスト』のWeb広告制作で「モンストユーザーの気持ちを表現した最高のクリエイティブができた!」と思い、いざ出稿したところ全く効果が出ないという経験がありました。自信があった分、とてもショックでしたし、信じられず…。結果を受け入れるまで時間がかかりましたね。

━━どうやって乗り越えたんですか?
上長のアドバイスを受け入れるようになってから、変わることができたと思います。実は入社当初からずっと指導されていたことだったのですが、当時は自分の考えを信じていたので、よく反発していました(笑)。口ごたえも数知れず。一年目から結果を出したくて仕方がなかったので、空回りしていたんですね。色んな人から話を聞いたり、反省したり、落ち込んだりしながら、「先輩の話をちゃんと聞こう」「言われたことをちゃんとやろう」という風に考えを改めるようになりました。すると、少しずつ「あのとき言われたことって、こういうことだったんだ!」と気づく瞬間があったんです。考え方を変えていく過程はしんどかったですが、たくさんの発見が得られるようになってからは、上司や先輩には感謝の気持ちしかありませんでしたね。

━━ターニングポイントとなった出来事はありますか?
3年目になって、一人でプロジェクトを推進しなければいけない立場になったときです。一人で完結できるようになったのは、全部上長から言われたことを活かせたから。3年目になって初めて、「基礎は全部、1~2年目のときに教わっていたんだ!」ということに気づきました。

『minimo』を業界ナンバーワンのサービスに成長させたい

━━今後の目標について教えてください。
まずは『minimo』のWebにおけるプロダクト全体、事業戦略の企画など、事業の根幹に関わるところまで自分が貢献できるようになりたいと思っています。課題は、事業部におけるステークホルダーの動向やニーズ、広い美容業界のなかで『minimo』はどうしていくべきなのかといった、視野を広げて考えられるようになること。ミクロだけでなくマクロの目線も養いたいと思っています。今はマネージャーが事業戦略を立てていますが、僕も経験値を積むためにアプリも含めたプロダクトの事業計画などにも挑戦しています。

━━将来的に目指しているものとは?
『minimo』を業界最大手のサービスに成長させたいです。ナンバーワンを目指すほうがかっこいいですし、メンバーも高い士気を持って仕事に取り組んでいるので、必ず実現させたいなと。個人的な目標としては、学生の頃から思っていた、「社長になりたい」という夢は必ず叶えたいです。なぜなら、自分で事業を経営する経験をしてみたいから。会社員として働く上では、事業部長というポジションに就くか、新規事業に携われるようになりたいと思っています。

━━その目標の根底にはどんな思いがあるんでしょうか?
仕事する上では、ミッションは大きければ大きいほど楽しいと思うからです。冗談交じりに言うと、ちやほやされたいという気持ちもあります(笑)。

━━根が目立ちたがり屋なんですね(笑)
そうです(笑)。

━━自分で事業やメンバーを引っ張っていきたいと。
いえ、そこは違っていて、自分が先頭に立って率いていく人もいますが、僕はちょっとだけ前に進んでみんなで一緒に走り出したいというタイプです。マネージャーには、『minimo』に関わる新規事業を立ち上げたいと提案もしていますし、将来的に会社を立ち上げるための準備も少しずつ始めているところです。

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