MIXI GROUPには、様々な経歴のメンバーが所属しています。それぞれの専門性やスキルを手に転職を決めた方々は、どのような経歴で、そしてなぜMIXI GROUPを選んだのでしょうか。中途入社した方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」を聞く『なんでMIXIに?』。今回は「みてね事業部」でエンジニアとして活躍する小野寺にインタビューしました。
小野寺 旬(おのでら じゅん)Vantageスタジオ みてね事業部 プロダクト開発グループ
大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。サーバサイドエンジニアとして社内システムの開発を担当。その後、ハイブリッド型総合書店「honto」の運営を手掛ける企業で経験を積み、株式会社カカクコムに転職。女性向けメディア兼ECサイトの開発を手掛ける中で、ネイティブアプリのバックエンド開発など業務領域を広げる。結婚・出産を経て、さらなる活躍フィールドを広げるべく2022年7月株式会社MIXIに入社。
育休中、「仕事の充実感」の大事さに気づいた
━━MIXIに入社前の仕事について教えてください。
大学卒業後はヤフー株式会社にサーバサイドエンジニアとして入社をして、その後に2社経験しているんですが、一貫して同じ仕事を続けてきました。社内システムの開発を担当したり、ネイティブアプリのバックエンド開発を手がけたり、企画やデザイナーと一緒にサービスを作ったり……改めて振り返ってみると、結構いろいろな経験を積ませていただいたなと思っています。
━━今回転職を考えた「きっかけ」は何だったのでしょうか?
3年ほど前に出産をしたのですが、その育休中に自分にとって「仕事で得られる充実感」がとても大事なものなのだと気づかされました。希望のタイミングで保育園に入れず、結果的に1年半ほど育休を取ったので、家で子どもとだけ向き合う期間が長かったことも要因だったと思います。社会と断絶されたような気持ちになってしまったんですよね。その時に、人との関わりや仕事の成果を含め、仕事で得られる満足感みたいなものの重要性を再認識しました。
復帰後はしばらく前の職場にいて、最初は「1日7時間」の時短でスタートしていたのですが、慣れてきた頃に「もう少し仕事の比重を上げていきたい」と感じるようになりました。勤務時間が1〜2時間減ったところで、フルタイムのときと比べてもそんなにパフォーマンスは変わらなかったので、「もっとガッツリやれそうだし、やりたい」という気持ちが強くなっていったんです。けれど、以前の職場には少し物足りなさを感じてしまって……。
━━“物足りなさ”とは?
ビジネス職と開発職が組織上分断されていることもあって、WhatやWhyの部分 (何を作るか、なぜやるか) の議論に参加しづらかった点、そして分業が進んだ結果、エンジニアが受け身な体制になりがちだった点です。自分としてはオーナーシップをもって、企画やデザイナーと議論をしながら、開発をリードしていきたいと思っていたところがありました。残業はそこまでできないけれど、短時間でパフォーマンスをあげる働き方を考えていく中で、もっとチャレンジできるフィールドを探したいなと思うようになりました。
エンジニアが開発をリードしていける体制にひかれた
━━転職活動はどのように進めていきましたか?
気になる企業のHPや採用情報をひたすら見ていって、あとは「カジュアル面談」をたくさん受けました。昼休みを利用して、20社以上は受けたと思いますね。毎日のようにいろいろな企業の社員の方と話をして行く中で、一番気にしていたのは「組織の文化」とか「開発体制」みたいなところです。企画やデザイナーなど他の職種との関わり方や開発に向き合う考え方などが、自分の希望する環境と合っているのかを注視していて。MIXIは、この観点が合っているように感じたんです。
━━具体的にはどのような点ですか?
最初に“いいな”と興味を持ったのは、エンジニアの開発ブログの内容です。わりと少人数でプロダクト開発に取り組んでいて、チームに裁量が与えられている印象をもちました。その中で、それぞれのメンバーがオーナーシップをもって、開発に向き合っている文化がすごく素敵だなと感じたんです。「この技術で開発しました」「こんな想いを持って取り組んでいます」と発信されていて、エンジニア自らが積極的に開発に向き合える環境があると思ったんですよね。
━━能動的に開発をリードしていける環境に魅力を感じたんですね。
それから、事業の一つである『家族アルバム みてね(以下、みてね)』への共感も大きかったと思います。やはり出産を経験してからは、子どもに関することへの興味や関心がすごく高まっていたのも事実で、なんらかの形でそういった領域のサービスに関われたらと思っていました。
━━いくつか選考が進む中で、最終的な決め手は何でしたか?
総合的に見てMIXIの『みてね』が一番良いなと考えていて。開発における組織体制やカルチャーもそうですが、給与・待遇などの働く環境も希望しているものに近かったんです。転職したら仕事の比重を上げていきたいと思っていましたが、思い切り残業ができるわけではないですし、リモートワークじゃないと正直フルタイム勤務は難しい……。それに子どもを育てる上でお金がかかるのも実感していましたから収入も大事なポイントです。このあたりの希望も含めて考えた時に、全てにおいて条件を満たしているのがMIXIだと感じたんですよね。
━━なるほど。
もう一つ、最終的な後押しになったのは、エンジニアリングマネージャーからいただいた内定オファーの文章です。選考のフィードバックや入社後に期待していること、任せたい仕事について丁寧にまとめてくださっていて、とても嬉しかったですね。
サーバサイドエンジニアの経験を活かして、プロダクト開発に携わってもらいたい、興味があればネイティブアプリ開発にもチャレンジして欲しいなど入社後の業務はもちろん、中長期的なキャリアパスについても提示してもらって感動しました。MIXIに入社したら「こういう仕事ができそう」「こういう役割を期待されているんだな」が明確になり、スキルや経験への不安が解消されて、結果的に「MIXIでやってみたい!」につながっていったように思います。
MIXIには誰でも議論に参加できる文化がある
━━入社して5ヶ月ですが、想像と違っていた点は?
『みてね』のアプリ内に写真プリントやフォトブックなどの商品販売に関する機能があるのですが、そこの開発を担当しています。入社後に感じたギャップは、思っていたよりも“若いチーム”だなと感じました。メンバーの年齢的な話ではなくて、個々の経験値は高くて優秀な方ばかりなのですが、チームとしてはまだできたばかり、という意味です。ワークフローだったり、アジャイル開発の進め方みたいなところで、改善の余地があるのは意外というか新鮮でした。自分の経験やスキルが活かせるかも、と思えたのは良い意味でのギャップだと思います。
━━他にもありますか?
事業部全体でのコミュニケーションが活発なところですね。たとえば、毎日全体での「朝会」があって、60人ぐらいのメンバーがオンラインでつながって情報共有を行っていたので、これは驚きでした。テキストコミュニケーションも頻繁で、Slackなどでも多くの情報が共有されていて、他のチームの動きが自然と見える状態が作られているのは、すごく良いなと感じましたね。自分としても、他の仲間がどのような動きをしているのかが気になる方なんですね。「こういう議論があって、このデザインになったんだな」とか「この機能追加の背景はこれだよな」とかがわかっているほうが、自分も動きやすいというか。気になったら誰でも議論に参加できる文化は、MIXI独自のものだと思うし、わたし自身もどんどん首をつっこんでいきたいですね。
━━『みてね』のプロダクトオーナーはMIXI創業者の笠原ですが、どのような印象を?
最初は選考の面接でお会いしたのですが、「笠原さんがエンジニア採用の面接に出てくれるの!?」とびっくりしました。私も芸能人を見るような感じでお話させてもらったのを覚えています(笑)。
入社してからもプロダクトオーナーとして、開発現場とものすごい近い距離で物事を判断されていたのでそれも驚きでした。サービスに対して真摯に向き合う姿勢や周囲のメンバーに対する細やかな対応に日々触れていると、刺激をいただく場面はとても多いです。笠原さんという力強いプロダクトオーナーが事業を引っ張っている点は、自身のキャリアにおいてもプラスになると感じています。
「エンジニアの組織」を良くしていける人でありたい
━━この先、MIXIでどのようなキャリアを描いていきたいですか?
入社後にネイティブアプリの開発に関してもチャレンジさせていただいて、すごくありがたいなと思いつつ、ここはきちんと勉強していきたいと思っています。まだまだ素人で言語仕様とかアーキテクチャとかわからないことだらけなのですが、チーム内のエンジニアには知見を持った方も多くてすぐに質問できる環境です。恵まれているなと感じるところですね。
━━中長期的な視点ではいかがでしょう?
チームの働きやすさを含めた開発体制の構築にも、コミットしていけたらと考えています。ちょうどチーム内でも開発のやり方を見直していこうという話になっていて、そこに対して自分の経験が活かせることもあるのでは?と感じているんです。過去に開発プロセスにおける改善を手がけたことがあったので、何か役立てたらなと思っています。
━━「エンジニアの組織づくり」にも興味をお持ちなんですね。
そうですね。チームとか組織を良くしていける人でありたいなと思っています。そこを主体的にやる立場としてのマネージャーには興味があります。なので、チームをリードしていけるだけの、知識や経験、スキルを身につけていきたいと考えていますね。それが、MIXIに入社した時に思い描いていた理想の姿のようにも思いますし、「仕事で得られる充実感を高めていくこと」なのだとも思っています。今後は事業の売上に貢献できるエンジニアとして、これまで以上にプロダクトに積極的に取り組んでいきたいです。
━━これからの活躍も楽しみにしています。ありがとうございました!