スペシャリストが集うTIPSTAR事業部。そこで見つけた自分の“武器”とは?~新卒成長の軌跡、その後 #12~

スペシャリストが集うTIPSTAR事業部。そこで見つけた自分の“武器”とは?~新卒成長の軌跡、その後 #12~

ミクシルでは、新卒スタッフの成長をシリーズでお伝えしています。どのような成功体験や失敗体験を経験し、どんな風に成長したのか?スキルやマインドの成長に大きく役立ったターニングポイントとは?について迫ります。

今回ご紹介するのは、2021年に入社以来、『TIPSTAR』の企画職として活躍している花田漱介さん。「密度の濃い3年間を過ごしてきました」と語る彼のこれまでの軌跡と、これからの展望を聞きました。

不得意な仕事にチャレンジしたかった

━━MIXI入社前、花田さんはどんな学生でしたか?

都内の大学の経営学部に入学したのですが、当時は大学に入ることがゴールになっていたので、特に志をもってやりたいことはありませんでした。単位取得や就職といった発想はゼロで、サークルを立ち上げたり、Webサイトやオンラインサロンをつくったりしていました。ゼロからイチをつくる経験が多かったですね。

━━学生時代から事業を立ち上げていたんですか?

そうですね。でも基本的には大学でサークル作ってたくさん遊んでいました。そして遊びに比重をかけてしまった結果、留年してしまったんです。友達が就職していく様子を目にしていたら徐々に焦りがでて、インターン活動をするようになりました。

━━追い込まれてから本気を出すタイプなんですね。

そうですね(笑)。広告系企業で2年くらい働いたのですが、そこでは「お金だけ稼いでも意味がない」と気づき、就職活動に本腰を入れるようになったんです。無事に外資コンサル企業から内定が出て、そのまま入社する予定だったのですが、WEBサイトやオンラインサロンの立ち上げ、運営にコミットしすぎてまた留年してしまい……そのときに出会ったというか、拾ってもらったのがMIXIでした。

━━なかなか波乱の人生ですね。MIXIを志望した理由は何ですか?

僕は2つのことを仕事に求めていました。1つ目が、「サービスや事業を1から100に伸ばすフェーズに関わりたい」ということ。もう1つが、「カオスな環境で働きたい」ということです。

━━ゼロからイチを生み出すほうが、花田さんには合っている気がしますが…。

自分でもそうだと思います。でも学生時代は1から100ができないからこそ、どれも中途半端に終わっていました。サークルやWebサイト制作も一発は当たるけれど、どれも1年ぐらいでダメになってしまう。1から100をできるようにならないと、また何かをつくりたいと思ったときに今のままでは中途半端で終わってしまうので、できないことをできるようにしたいと思っていたんです。

━━あえて試練に立ち向かおうとしたんですね。2つ目の、カオスな環境とはどういうことですか?

カオスな環境のほうが豊富な経験が積めそうだと思ったことと、誰も答えがわかっていない状態のほうが、自分の特性が活かせるのではないかと思ったからです。

友人を驚愕させた、ユーザー体験の研究

━━入社から現在までのキャリアについて教えてください。

入社以降、TIPSTAR事業部の企画グループで働いています。1年目は、『TIPSTAR』のミッションに関するデータ作成や、バナー企画からデザイナーさんへのディレクション、ユーザー向け施策の企画など、基本的な業務を担当していました。3年目を迎えた今は、月単位での戦略の策定として、ターゲット設定から施策の企画、予算管理までといった上流の仕事に関わらせてもらっています。

━━この3年間で一番思い出に残っているプロジェクトは何ですか?

2年目に任せてもらった課金ユーザー向けの施策で、前例がない仕事を自分で考えてやり切れたことが思い出に残っています。当時の『TIPSTAR』ではキャンペーンの報酬として「TIPメダル」という無料資産を付与するのが一般的でした。2021年には初めて、現金相当の価値がある「TIPマネー」。しかも1人1万円という報酬規模を付与しようという施策が立ち上がり、そのプロジェクトの推進担当を任せてもらいました。

━━その取り組みで苦労したのはどんなところでしたか?

これまでに事例がなかったので、設定した条件に対して報酬としていくら払ったら、サービスとしての払い出しはいくらになるのか?といった試算の仕方も全部自分で考える必要がありました。さらに試算が終わると、ユーザーにとって妥当な報酬なのか?を見直す作業が必要でした。手探りで報酬額を設定するのがすごく難しかったです。

━━会社が利益を出す仕組みでないといけないし、ユーザーにも納得感がある報酬に設定しないといけない。そのバランス感が難しそうですね。花田さんが一番努力したこととは何ですか?

ユーザー体験をとことん研究しました。試算は数学を突き詰めればできますが、それがユーザーにとって妥当なのか、ストレスや違和感がないかというところは、やっぱりユーザー体験を基にしないと判断できないと思ったので。

━━どのような研究をしたんですか?

とにかく他社がリリースしているベッティングサービスを数多く触りました。それだけでなく、「競輪ユーザーが競輪の何を愛しているのか?」を知るために、競輪に関連するコンテンツは全部チェックしました。その結果、何が面白くて何が面白くないかという、ユーザーと同じ目線に立つことができるようになってきたんです。

その結果、チームメンバーからも「花田さんはユーザー体験については相当勉強しているし、その知見があることが強みだよね」と理解してくれていたので、提案をしても頭ごなしに否定されることはなかったです。

━━花田さんはもともと競輪経験があったんですか?

いえ。ゼロだったので、最初は無理やり詰め込んでいました。仕事終わりに本を読んだり、YouTubeの競輪ドキュメントを見たり。もともと暇人だったので、余っていた時間を全部競輪に費やしました。後半は仕事というより趣味になっていましたね。自分自身も好きにならないと意味がないと思っていたので、好きになる努力をしました。今はもうミイラ取りがミイラになった感じです(笑)。

━━仕事のためとはいえ、急に競輪にハマった花田さんを見て、周りからどんな反応がありましたか?

実は笑い話が一つあって。『TIPSTAR』には友達招待の機能があるのですが、ユーザーに友達招待をお願いするからには、自分たちも経験していないと「なぜ知ってもらえないのか?」「どうしたらもっと知ってもらえるか?」がわからないだろうと思っていました。そこで友達50人くらいを『TIPSTAR』に招待してみたんです。SNSでメッセージを送ったり、リアルで会った友達に声をかけたり。ある日、久しぶりに会った友達に「花田は大学を卒業してマルチ商法にハマっているらしいって聞いたぞ」と言われて。ビックリしましたが、ちゃんと説明をしたので疑いは晴れました(笑)。

━━ユーザー体験の研究に没頭していたことが良くわかるエピソードですね(笑)。

地道な努力が成果につながり、現金で報酬を返すプロジェクトは大成功を収めることができました。想定の3倍の払い出しをしたけれど、結果も3倍出ているということで、チーム全員が大喜びしてくれたんです。みんなが「お手柄だね」と言ってくれて嬉しかったですね。ギャンブルに当たったときの喜びを「脳汁が出る」と表現するんですが、僕は仕事で初めて脳汁が出ました。ドバドバと(笑)。

━━努力が実を結んで良かったですね。

実はコンプレックスがあったんですよね。どのメンバーも何かしらのスペシャリティを持っているのに、僕はただの新卒社員。「武器がないと勝てないな」と考えていました。そこで組織を俯瞰して見たときに、競輪についての知見を究めることが僕の武器になるんじゃないかと思い、猛勉強したんです。また周りにアピールもしました。そうすれば、競輪の知識が必要になったときに自然と声がかかるだろうと思ったから。その集大成がこのプロジェクトだったのかなと思います。

「この人には勝てない…」という存在との出会い

━━その経験で得た知見が、今に活きていることはありますか?

ユーザー理解を研究してきたことが、実際に数字とし結果に現れ、自信になりました。また「仕事のやり方には正解がない」と気づけたのが大きいと思います。今までは既存のやり方に倣ったり、自分より他人の意見を受け入れることが結構多かったんです。徐々に競輪についての習熟度が増えていくなかで、「もっとこうしたらいいんじゃないか」という気持ちが大きくなって、上長にかけあい、前例のないことに取り組んで成功することができたので、その意識の変化は大きな収穫になったと思います。

━━前例のないことを先輩や上長に提案する時に、力を入れたことは?

どちらかが納得するまで何回でも話し合いました。僕が間違っていることを僕が理解するか、もしくは僕が合っているかもしれないと相手に思ってもらえるか。どちらかになるまでは、10回だろうが20回だろうが話し合いましたね。

━━花田さんはめげないタイプですよね。

そうですね。でも一回だけめげた経験があります。『TIPSTAR』のある機能をなくそうという話が出たときに、木村社長に直談判したときのことです。僕はユーザー体験的にその機能は必要だと実感していたので、スライドを作ってプレゼンしたのですが、その決定を変えることはできませんでした。これは僕の伝える力がなかったからなんですよね。なぜかというと、その半年後に別の人が僕と同じことを提案して、その通りになったからです。

━━それはショックでしたね。

その人は『TIPSTAR』のプロデューサーでした。今まで数々の事業を立ち上げた経験があり、僕の何倍ものユーザー体験を研究してきた人で、この人のどこをとっても自分はかなわないと思いました。

でもこの人から学んだら、周りを動かして、実際にアウトプットに落とし込める事業推進者になれるんじゃないかと思って、1年間修行の意味も込めて先輩に張りついて仕事をしていました。その1年はとにかく自分の能力の低さを自覚した1年でしたが、事業への向き合い方や仕事の進め方も大きく変わった1年でした。

3年目になって、事業のキーとなる仕事を僕が担当することになり、この1年間で学んだことを全てアウトプットできているので、本当に運がいい3年間を過ごしているなと思います。

━━入社当初と比べて成長を実感することはありますか?

攻めと守りのバランスが良くなったと思います。攻めの観点で言うと、誰に対しても徹底的に話し合うことが以前よりできるようになりました。守りの観点では、「自分は何をやっても成功しない」と思えるようになりました。

━━どういうことでしょう?

入社当初は周りから「根拠のない自信だけはナンバーワンだよね」とずっと言われていたんですよね。でも尊敬する先輩から「絶対に失敗すると思って全てを考える」というスタンスを学び、「これが失敗するとしたら、どういう状態だろう」「失敗したら次はどうしよう」という見積もりができるようになったので、希望的観測や思い込みも減り、予定通り失敗したとしても次の案を用意しているので、落ち着いてカバーできるようになったと思います。

━━先輩の存在が今の花田さんを形成しているんですね。厳しいフィードバックもあったと思いますが、落ち込むことはなかったですか?

いえ、本当に感謝の一言しかないです。できないことをちゃんと面と向かって言ってくれて、実はかなり大喜びしていました。優しさや愛が前提にあるフィードバックだったので、中長期的に見ると今言ってもらえて良かったなと思っています。

サービス全体を俯瞰できる立場を目指す

━━今後のキャリアビジョンについて聞かせてください。

『TIPSTAR』のプロデューサーを目指しています。年次が上がるごとに任される範囲や、巻き込める人の数、課題解決に向けて選択できる手段の数もどんどん増えていて、サービスにも影響を与えられている実感が持てるようになってきました。今もやりがいを持って楽しく取り組んでいますが、僕が企画職として担える手段というのはまだ点でしかないと思っているので、プロデューサーのような最上流の立ち位置で、マーケティングやデザイン、サービス方針など全体を俯瞰して、全てを手段として捉えて最善案を判断できる立場にいつか立ちたいなと思っています。

━━プロデューサーという目標に向かって、どのようなプランをたてていますか?

短期的には、周りから市場理解ができているという評価をもらえるように、ちゃんと数字の成果を出したいです。また、企画職に必要な知識のみならず、事業推進に必要な知識をトータルで身につけていきたいと思っているので、最近ではマーケティングや統計学の勉強などを始めました。今よりももっと広い視野でサービスを見つめ、発展させていけるように前進あるのみです。

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