モンストのマーケ部長→不動産業界→MIXI投資事業推進本部へ再入社。岡野さんは#なんでMIXIに?14

モンストのマーケ部長→不動産業界→MIXI投資事業推進本部へ再入社。岡野さんは#なんでMIXIに?14

MIXI GROUPには、様々な経歴のメンバーが所属しています。それぞれの専門性やスキルを手に転職を決めた方々は、どのような経歴で、そしてなぜMIXI GROUPを選んだのでしょうか。

中途入社した方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」を聞く『なんでMIXIに?』。今回は大手パズルゲーム運営会社からMIXIに入社し、一度退職した後、MIXIに再入社した投資事業推進本部 マーケティング担当の岡野さんにインタビューしました。

岡野吾朗
投資事業推進本部 事業推進部 事業推進グループ 事業推進チーム

大手IT・通信企業系列のオンラインゲーム会社でパズルRPGのマーケティングを担当した後、2015年にMIXI社へ入社。モンストのマーケティングなどを担当。2021年に都内リノベマンションを手がける不動産会社に移ったのち、2022年にMIXI再入社。新たな趣味を作るべくサーフボードやSAPを購入するが、ほぼインテリア状態。海辺暮らしの丘サーファー。

時代の変遷とともに、営業からマーケティングへ

━━岡野さんのこれまでのキャリア変遷について教えてください。

2003年に社会人デビューしてから2006年まで営業職として働いていました。買い物が大好きだったので、実績が上がるにつれてインセンティブが支給される給与体系に魅力を感じたんです。営業をしているとお客様から「うちで働かないか」とお声をかけてもらえることがあって、その流れで大手IT・通信企業系列のオンラインゲーム会社に転職しました。

━━そこでも営業職をしていたんですか?

いいえ。長い間グループ会社に出向し、当時日本に上陸したばかりのiPhoneにおけるアプリ開発会社を、大手キャリアと共同出資で立ち上げる業務に携わっていました。一方本社では、スマホの爆発的な普及に伴い、事業の中心であったPCオンラインゲームが苦戦していたので、起死回生でスマホのパズルRPGゲームをリリース。その際に、スマホアプリに詳しい人はいないか?ということで、白羽の矢が立ったのが私でした。以前営業職として会社や消費者など、色々なステークホルダーと利害調整を含む折衝をしていたので、その知見を活かし、大手広告代理店との折衝が必要なマスプロモーションを任されるようになったんです。

━━時代の流れに合わせて、仕事が少しずつ変化していったんですね。

そうなんです。徐々にスマホのパズルゲームの人気が出るようになり、国内でも著名なタイトルに成長していきました。当時はMIXIの『モンスターストライク(以下モンスト)』をはじめ、他社からも有名なゲームアプリがたくさんリリースされ、ゲーム会社が数多くのテレビCMを打っていた時期。あるとき、テレビ局でゲーム会社の特番が組まれるということで、私の所属会社をはじめ、MIXIなど合わせて4社のマーケティング担当が一堂に会する機会がありました。そこで大きな衝撃を受けたのが人数です。自社のマーケティング担当者は私一人のみ。MIXIには担当者が7~8人もいて、正直「羨ましいな」と思いました。

━━それはなぜですか?

一人でマーケティングを担当していると、リソースの制限がかかってしまい、当時はやりたいことの半分もできない状態でした。MIXIのようにチーム体制であれば、いろいろなことができるかもしれないと興味を持って、MIXIのコーポレートサイトから直接エントリーをしてみました。これがMIXIに転職したきっかけです。2015年3月に入社し、『モンスト』のマーケティングを担当するようになりました。

「やりきった」達成感を胸にMIXIを卒業

━━『モンスト』がリリースされて1年半くらいのときですね。実際に入社してみての印象はいかがでしたか?

まだまだ人も少なくて、当時はとにかく忙しかったのをよく覚えています。でも忙しくも楽しい日々でした。チームで仕事ができるようになり、自分のやりたい施策にも挑戦することができ、学ぶこともたくさんありました。

━━岡野さんはその後、一旦MIXIを退社しましたよね。

MIXIに7年弱勤めるなかで、モンスト3周年の企画も成功を収めましたし、やりきった気持ちが強くなり新たな職場でのチャレンジを考えるようになりました。次のフィールドとして選んだのは、不動産業界です。リノベーションを手がける不動産会社に入社しました。実はその頃、家を購入したばかりで「家って素晴らしいな」と思っていたところに、タイミング良く不動産会社からお声がけをいただいたんです。実体験をもとに家の良さを伝えられるかもしれないし、とりあえずやってみようと思ったんですよね。

━━全くの異業界に転職したんですね。

ゲームはコンテンツの世界、プロダクトありきの世界です。コンテンツのクオリティが高ければ、ユーザーに支持されて勝手に売れていくという側面もあります。でも、ゲーム以外の不動産などは、ターゲットのライフスタイルに合わせて家をどういったモノとして捉えるか、情報を編集することで売れ方が変わることもある。その自由度の高さというか可能性の高さに惹かれて転職を考えました。

━━なるほど。

実はこの“捉え方一つで打ち出すものや目指すものが変わってくる”という考え方は、2つの原体験から学んだことでした。1つ目が、自分で会社を作って商品企画をしていたときのことです。西陣織を扱う会社さんと取引することになった際、先方の若旦那から、西陣織というのは「光らせる技術」であるということを教えてもらいました。西陣織はシルクと金箔銀箔、和紙という3つの素材を用いて、独特な光沢を作り出すのだと。昔、日本には宝石がなかったので、西陣織の光沢が、帯というそもそもの機能だけでなく、ジュエリーのような位置づけとして愛されていたのではないかという話を受けて、捉え方によってこんなに商品の見え方が変わってくるんだと驚いたんですよね。

━━興味深い話ですね。

もう1つの原体験は、MIXIに入社してからの出来事です。入社当時、衝撃的だったのが「モンストはゲームではなくコミュニケーションツールである」という言葉でした。ゲームじゃなくてツールだという捉え方をすると、新たな見え方ができるようになってきました。

捉え方を変えてみるという考え方を落とし込めたのが、3周年で企画した「モンストくじ」です。当時はすでに多くの人がスマホを持っている状況でした。『モンスト』はダウンロード無料なので、そのハードルは元々低く、なんならもう自分のスマホ内にあると考えてもよいくらいなわけです。なので、「どうやったらモンストをダウンロードしてもらうか?」ではなく「もう自分のスマホ内にあるモンストをどうしたら開いてもらえるか?」という風に考えてみる。そこで、自分は何がもらえるかを確認するためにアプリを起動してもらうことを目的に設定したんですよね。

━━それは斬新な考えですね。

その後も、自分たちが伝えたいことを捉え方を変えて伝えていく作業を、企画を通じて形にしてきた結果、良い反応を頂くことができました。たまたま運よくユーザーに受け入れられたところもあったので、もうちょっと突き詰めて挑戦してみたいなと思ったんですよね。捉え方一つで変わるというのは、マーケティングのコミュニケーションにおいては面白い作業だと思うので、エンターテイメントコンテンツ以外の製品やプロダクトで挑戦してみたいという思いがあって転職を考えました。

━━そして不動産業界に転職したわけですね。

2021年10月から半年くらい勤めました。2022年2月に再度MIXIに入社したので、一瞬ではあったんですが(笑)。

転職したからこそ見えたMIXIの3つの魅力

━━MIXIに再入社したきっかけは何だったんですか?

投資事業推進本部で働いている方が近くに住んでいた縁があり、不動産会社に転職して数か月後に、ご飯に行く約束をしました。そこで、「戻ってくる選択肢はあるのか?」ときっかけをくれたんです。投資先が増えて、さまざまな成長ステージの企業があり、マーケティングの協力を求められることもある、と。投資先の成長に何かできることがあればという思いで、声をかけてくれたのだと思います。

━━再入社について、ネガティブな気持ちはありましたか?

一度退社してみて、外に出たことでMIXIという会社の良さに気づくことができたので良かったと思っています。

━━どういったところに魅力を感じましたか?

3つあります。1つ目が、ユーザーサプライズファーストというMIXI WAYです。ユーザー志向を掲げていても、実情は自社ファーストという企業もあるなか、MIXIはユーザーに誠実に向き合うという、ユーザー志向が真摯に貫かれているところが良いなと思いました。
2つ目は、「志」の部分。ユーザーサプライズファーストという言葉にもありますが、“驚き”を狙うためには、そもそも「みんなが普通はこう考えている」という、一定のパイに共通認識があるところが重要なんです。驚きを構成する要素というのは大体2つあると思っていて、1つは、例えば普通は10万円だと思われているものを100円で提供するといった、とんでもない強さでその常識を上まわることか、または「モンストはゲームではなくツールである」といったように常識とは方向性をズラすことか。驚きを提供するというのは多くの人の共通認識を超えたりずらしたりすることだと考えており、なかなかできることではないので、そこに志を感じるんですよね。

━━確かに。

3つ目は、人間臭さがあるところです。志があると言うと、「世の中を良くしていこう」というように、ちょっと高尚になりがちじゃないですか。優等生っぽいというか。でも人間ってそんなにきれいなものじゃないですよね。ドロドロした欲望を持っていて、それがかわいらしくもあるのが人間だと思うのですが、その人間らしいところに向き合って驚きをつくっていくぞというMIXIの姿勢が、楽しいし面白いと思うし、好きなんですよね。

マーケティングの知見を武器に、企業価値向上を目指す

━━再入社後の仕事内容について教えてください。

投資事業推進本部の事業推進部で、マーケティングの仕事をしています。私のミッションは、取引先を含むMIXI GROUP全体の企業価値向上。マーケティング視点で何をすれば企業価値が上がるレベルまでにたどり着くか、を考えるのが私の仕事です。

━━これからの目標や課題はありますか?

まず1つは、成功事例をつくっていきたいと思っています。グループにジョインしてくださっている企業の方々が、MIXIと組むことでどんな成果が返ってくるのか、期待値をわかりやすくできたらと考えています。そうすることで、安心して相談できる信頼関係を築いていけたらと思っています。グループ会社の経営レイヤーの方々と。「何年後の目標に向かって、今、何をしなければいけないのか」という話をする機会も多く、今までとは違った角度からモノを見られるようにしたいなと思っています。

━━仕事で心がけていることはありますか?

モンスト事業部で働いていたときに、当時の事業部長が「景色」という言葉を良く使っていました。要はビジョンを指す言葉だと思うのですが、「この景色をつくるために、今何をすべきか」という考え方がわかりやすかったんですよね。投資事業推進本部においては、企業価値向上を目指すためにみんなが目指す世界観を共有し、なぜ自分たちができるのか、自分たちの武器は何なのかを点検するところから始まるのだと捉えています。日々の仕事に打ち込むだけでなく、まずは目指す景色を描くこと、というのは教わったことでもあるし、まさに今挑戦していることでもありますね。

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