ミクシルでは、新卒スタッフの成長をシリーズでお伝えしています。どのような成功体験や失敗体験を経験し、どんな風に成長したのか?スキルやマインドの成長に大きく役立ったターニングポイントとは?について迫ります。
今回は、2022年4月に新卒入社したエンジニアの岡本です。MIXIのユーザーサプライズファーストに自分の軸との共通性を感じ、入社を決めた彼は、ソーシャルベッティング事業本部にてTIPSTARの開発に関わっています。最近ではデータ基盤の整備プロジェクトにも関わり、苦労しながら成長しています。約1年半の実務を通じて、仕事への取り組みがどう変わったのかを語ってもらいました。
岡本 紀輝
2022年新卒社員として入社。ソーシャルベッティング事業本部 開発室システム2G所属。TIPSTARの開発や、そのデータ基盤開発に取り組む。
思っていた以上に人と関わることが多い
━━まずは自己紹介をお願いします
2022年入社で、ソーシャルベッティング事業本部に所属しています。TIPSTAR本体の開発や、データ分析基盤などに関わっています。
━━TIPSTARではどのような開発に関わっていますか?
機能開発について設計から実装まで関わったり、バグ修正も行っています。
━━データ分析についてはどうですか?
TIPSTARの運営で使っているデータ分析基盤の改善や、BIツールのダッシュボードにデータを可視化させる取り組みなどをしています。データ基盤では最初にデータを取得する必要があるので、そのためにサーバーにログを仕込んだり、クライアントサイドの開発チームと相談してログを追加しています。
━━対応範囲が幅広いですね
そうですね。サーバーサイドエンジニアとデータエンジニアの両面で関わることが多いです。
━━入社前のイメージと比べて、働き方にギャップなどはありましたか?
内定が決まった後、内定者バイトとして働いていたので大きなギャップはありませんでした。強いて挙げるなら、思っていた以上にいろいろな方と関わることが多いですね。
データ分析に関係しているのもありますが、企画担当者やクライアントアプリ開発チームなどさまざまな方と関わっています。
大事なのは学び続けること
━━これまでに担当した中で、印象に残ってる案件について教えてください
TIPSTARの中で表示するバナーに関わったのが面白かったです。TIPSTARのどの画面でどのバナーがタップされたかというイベントを送ってもらって、それをBIツールで可視化しました。結果はデザイナーが見て、バナーの良し悪しを評価するのに利用しています。
━━データをデザイナーの人たちも見ているのですね
そうですね。TIPSTARではデータ活用が進んでいて、ビジネスや企画に関わる方たち、デザイナー、エンジニアもデータを見られる環境が用意されています。
━━データが見られるのは、エンジニアにとってもメリットがありそうですか?
自分たちでユーザーを思い描いていても、実際に提供してみると実態とは異なることは少なくありません。ユーザーの動きを可視化して、改善につなげるというのはTIPSTARを継続させる上でも大事だと思うので、自分でも大切にしています。
━━現在関わっているプロジェクトについて教えてください
TIPSTARのデータ整備プロジェクトに苦労しながら取り組んでいます。TIPSTARの運用も3年経って、データ収集もさまざまな変遷をたどっています。LookerというBIツールに集計されていますが、別のツールで集計もしています。そのため、どのデータが最新であったり、どれが正しいのかが分かりづらくなっています。これらのデータ統合を現在進めています。
━━どれくらいの期間で取り組んでいるのですか?
まだゴールラインは見えていません。全体で1年くらいはかかるかなと思っています。
━━何人くらいで取り組んでいますか?
これは組織横断的に取り組んでいて、データアナリストやエンジニアなど全員で6人くらいです。その内、エンジニアは私含めて3人です。
━━組織横断的な場合、コミュニケーションが大事になりますが、工夫していることはありますか?
ミーティングを通じてていねいに説明するよう心がけています。たとえば、いまデータ構造を分かりやすくするためのテーブル構造をシンプルな形に落とし込もうとしています。これはエンジニアにとっては分かりやすいのですが、データアナリストにとっては難しいものになってしまっています。使ってもらうためにも、ていねいな説明が欠かせないと考えています。
━━このプロジェクトは今後、別の仕事でも活かせそうですか?
そうですね。データマネジメントを意識したモデリングははじめての経験で、悩むことが多いです。そのため、社内にあるドキュメントを読んだり、データマネジメントの書籍を読みあさっています。そうした知見をTIPSTARの課題と照らし合わせて比較したり、外部の勉強会に参加して他社事例を学んでいます。こうした知見は今のプロジェクトの中で実際に活用しています。
得られたこととしては、新しい知識はもちろんですが、たとえ既知であっても学び続けるのは大事なんだなということを改めて感じています。
フィードバックがモチベーションにつながる
━━入社前は、キャリアをどう考えていましたか?
元々MIXIを選んだのは、アニメやゲームなどエンターテインメントが好きだったからです。それをきっかけとして、MIXIに興味を持ちました。採用担当の方からユーザーサプライズファーストというキーワードを聞いて、MIXIだったら熱量持って仕事に取り組めるかなと思ったのが理由です。
━━岡本さんの目標はMIXIで実現できそうですか?
そうですね。今はTIPSTARを使っているユーザーというよりも、社内のデータを使う人たちにアプローチすることが多くなっています。とはいえ、使っている方を便利にしたり、役立つ情報を提供するといった点は共通していると考えています。
アプリを使っているユーザーの声を直接聞くことはできませんが、彼らがどうTIPSTARを使ってくれているかのデータは取得できます。そうしたところからユーザーの声を拾っています。
━━社内向けの開発は利用者の声が直接聞けるのが良いですね
そうですね。社内の利用者から直接フィードバックがもらえて、役立ててもらったり、喜んでもらえています。そういった声はモチベーション向上につながります。
━━そもそも、エンジニアとしての原体験は何ですか?
自分で作ったゲームや動画を友達に見せて楽しんでもらったのが嬉しかったという原体験があります。自分が持っている技術で、他の人たちがやりたいことを実現したいという軸があって、MIXIに出会ったのもその軸があったからだと思います。
━━学生のころにゲームを作っていたのですね
中学生のころにUnityでゲームを作って、文化祭で展示していました。
━━それはすごい!
今思えば結構カオスなゲームだったなと思いますが(笑)
━━今はもうそうしたゲームは作れないですからね、良い経験ですね!
そうですね(笑)。今ならちゃんと設計を考えて、綺麗に作っちゃいそうですね。
課題を解決できるエンジニアになりたい
━━仕事を進める上で改善していること、変えたこと
最初は上長から言われた仕事をこなす、といった受け身の姿勢だったと思います。いまは自分で課題を見つけたり、自分でタスク化して解決することが増えています。いわゆる課題発見力が培われてきたと感じます。
━━課題を発見するために何か注意していることはありますか?
ひたすらSlackを見て、他の方がどういったやり取りをしているかチェックしています。とはいえ、直接的に課題を書いてくれるケースはまれなので、文脈の中で探っています。あとはTIPSTARでは過去にあった障害などをまとめているのですが、そこから今取り組むべき課題を探しています。
━━今後の目標について聞かせてください
直近でいえば、先述のデータ整備のプロジェクトを進めて、成果物を利用者の方々に届けたいですね。個人的にはデータ分析に関する知識をもっと得たいですね。たとえば原因分析のような、データ分析に関する手法に関する知識はまだ足りていないと感じているので、学びたいと考えています。
━━中長期的な目標はどうですか?
MIXIに入る前は技術を使って人々のしたいことを実現したいという思いがありました。そしてMIXIに入って、課題を抱えている人は結構多いんだと感じました。そうした課題を解決できるようにエンジニアになりたいと思っています。
━━TIPSTARの中で実現できそうですか?
そうですね。自分で実際に手を動かせる環境にいるので、着実に歩んでいると感じます。