グループ会社経理のキャリアの先には、CFOの道が開けるって本当?~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #7~

グループ会社経理のキャリアの先には、CFOの道が開けるって本当?~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #7~

仕事内容や応募条件について記載された求人情報。(ミクシィの採用情報はコチラ)「本当のところどうなの?」「面接官はこのポジションに何を期待しているの?」「応募前にもう少し詳しくわかったらいいのに…」と思った経験がある方も多いのではないでしょうか。

ミクシルでは、求人情報の真意を探って、どこまで明らかにできるか検証を実施。そうすることで、求人をご覧になった方や応募を考えている方に求人内容をハラオチして検討いただけるようにと、「どこまで募集求人を深堀りできる?」という企画を続けています。担当と一緒に求人情報を見ながら、募集要項について詳しく聞きました。

7回目となる今回は、投資事業推進本部のグループ会社経理の求人。

連結決算グループの開と現在グループ会社の経理を担当している芦沢(あしざわ)とともに求人情報を見ながら、募集要項について詳しく聞いていこうと思います。 

 

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【コーポレート】投資事業推進_子会社経理担当

 

芦沢 哲志(あしざわ さとし) 投資事業推進本部 事業推進部 バックオフィス支援グループ
税理士法人や上場企業で経理業務を経験し、ミクシィに入社。経理税務部にて主に連結決算や開示業務を担当。その後、投資事業推本部へ異動。現在は、グループ会社のチャリ・ロト社に財務・経理部長として出向し、経理業務の高度化などをハンズオンで支援。

開 光太朗(ひらき こうたろう) 経営推進本部 経理税務部 連結決算グループ
1社目の中小企業にて経理を中心としたバックオフィス全般の業務に携わり、上場企業の子会社で整備された経理業務を経験。2017年にミクシィに入社し、経理税務部にて単体決算及び子会社経理に従事。2019年からマネージャーを担い、連結開示業務及び子会社経理業務、新規投資案件等の窓口として関連部署と連携するなど幅広く従事。

 

経理だけど、経理じゃない。 

━━早速ですが、グループ会社の経理担当を募集する背景から教えてください。

芦沢 現在ミクシィでは積極的なM&Aを推し進めています。今後の増加を見据えたときに現在のメンバーだけでは対応しきれなくなると考え、募集に至りました。

━━現在のグループ会社の経理は、何名体制で取り組んでいるのでしょうか。

芦沢 私とグループ会社で採用したスタッフを含めた計5名で進めています。グループ会社自体も急成長している中で、新規事業がスタートする予定もあり、新規事業の会計処理をイチから検討できる人材が私しかいないこともあって…正直、手一杯なんです。

━━芦沢さんは、具体的にどういった仕事を?

芦沢 グループ会社の月次・四半期・年次決算などの経理業務と財務業務、グループ会社経理のフロー構築、親会社であるミクシィの経理との連携を行なっています。連結決算や開示に必要な基礎資料の作成、経理規程の整備や会計システムの導入検討なども業務の一つですね。

━━これだけ仕事内容が多岐にわたると、求めるスキルも高くなりそうですね。応募条件を一緒に見ていきましょうか。

芦沢 簿記2級が必須になっていますが、実は簿記2級を持っていれば即戦力になるかというとそうではなくて。資格がなくても経理経験の厚みがある人のほうが即戦力としてマッチする場合もあります。なので、必須条件と言いつつ、それ相当のスキルがあればOKです。具体的な業務レベルに落とし込むと、「月次・年次決算を一人で締められる」というのが一つの目安になると思います。

 売上管理だけ、支払管理だけといったように、細分化された業務だけしか経験していない人は難しいかもしれません。

━━「会計の知識を体系的に理解されている方」というのは?

芦沢 取引というのは、全く同じ内容になることはほとんどありません。その中で「なぜこの処理をしないといけないのか」という背景を知っていれば、他の取引を処理するときも応用がきくんです。「とりあえず処理だけできればいい」という人だと、新しい取引が発生したときに行き詰まってしまうので、体系的な理解は不可欠です。

━━そういった理由があるんですね。その他に必須のスキルはありますか?

芦沢 経理の業務スキルも重要なのですが、グループ会社経理という仕事は日常業務を進めながら、規定を作成したり、上場企業の会計基準に寄せていくフロー作成、ミクシィで採用している会計システムへの移行など、多岐にわたって手掛けていく必要があるので、マルチタスクスキルが求められるんです。

━━机に座ってコツコツ仕事をしたいという人だと難しい?

芦沢 そうですね。実はコミュニケーション力も問われる仕事なんですよ。M&Aする企業とミクシィとで経理のルールが異なるケースがあるので、グループ会社の人になぜそれが必要かを説明して調整できる力が必要になるんですよね。ミクシィにおける経理のルールがあるように、グループ会社にもこれまでのノウハウを積み重ねたルールがあります。その状況で例えば「この期限までにこの資料をミクシィに提出してほしい」といった要望があれば、ルールを無視するのではなく、背景を把握した上で、グループ会社側のメンバーと上手くコミュニケーションを取りながら進めていくことが求められます。

 ルールを変えることはグループ会社の方々にも負担を強いてしまう部分もあるので、きちんと説明することは、とても重要なんです。「会社の規模が変わると社会的に何を求められるか」といった背景を含めて説明し、理解していただく必要があるので、コミュニケーション能力は必要になりますよね。

芦沢 当然経理としてやってもらわないといけないことは、各事業部の人たちに伝える必要があります。ただ、相手の事情も踏まえずに「やらないといけないからやってください」と言うのは違うと思います。それをやるためにはどうしたらいいのかを一緒に考えられる人に来てほしいなと。立場としてはミクシィの社員としてグループ会社に出向しますが、「親会社の言うことを聞いてほしい」というスタンスでは務まりません。グループ会社の事情にも耳を傾けながら、グループ会社の方々とも良好なリレーションを築きつつ、ともにルールを作っていけるようなアクションが必要です。

 

ミクシィは、“攻め”の経理が向いている 

━━こうしてみると、結構ハイスペックな人材ですよね。

芦沢 でも資質で言えば、他社の経理に求める資質とそれほど差はないと思っていて、大きく異なってくるのはマインドの部分だと思います。私はそもそもミクシィの経理に入ったときから、ずっと経理でいようとは思っていなくて、経営企画や経営管理で活躍するチャンスがあればぜひ挑戦したいと思っていたので、そういうアグレッシブなマインドの人のほうが合っているのかなと。

 確かに。ある意味、肉食系な一面はあるかもしれませんね(笑)。「同じことの繰り返しは飽きてしまうので新しいことに挑戦したい」という方のほうが合っていると思います。

芦沢 座右の銘ではないですが、私が常々思っているのは、「できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか」。

━━それくらいアグレッシブな姿勢で臨んでいらっしゃると。経験したことのないことでも、「一回やってみるか」と思える人のほうが向いているんですね。

芦沢 なかなか“攻め”の経理にチャレンジしたい人というのは少ないので、難易度が上がってしまっているのかもしれないですが…。

━━ちなみに、芦沢さんはどんなキャリアを歩んでこられたんですか?

芦沢 1社目は税理士法人に入社し、法人の税務や会計を中心に担当していました。3年半ほど勤めた後、上場企業に転職し、そこで連結決算や開示、グループ会社の経理支援のサポートなどを行なっていました。その後、3社目に入社したのがミクシィです。

 芦沢さんのようなキャリアを歩んでこられている方だと、スムーズに取り組んでいただけそうですよね。

芦沢 アウトソーサーとしての経理経験があって、かつ上場企業のグループ会社でリーダー的ポジションにいた人だと、私とキャリアやスキル感が近いのかなと思います。一つの会社ではなく、様々なクライアント先の経理を担当している方であれば、色んな会計処理を見てきていることが強みになるでしょうね。

━━なるほど。次は、入社後の流れについて教えてください。

芦沢 案件の状況次第になりますが、今私が担当しているグループ会社の経理を担当していただくことになると思います。まずは日常の経理をオンボーディングしていくことが最優先かなと。そこでご本人の適性や希望を踏まえて、同じ仕事を続けてもらうか、他のグループ会社で経理フローの構築や、親会社との連結決算に必要な資料の作成などを担当していただく感じですね。

━━経理・財務業務全般…となっていますが、どれくらいのスピード感で覚えていただくイメージですか?

芦沢 1~2ヵ月くらいで私が行っている日常的な経理業務をキャッチアップしていただき、できれば3~4ヵ月目には一人で走り出し、グループ会社の経理フロー改善や月次決算の締めまで任せられるといいなと個人的には思います。もし違うグループ会社に行っていただくとしたら、3~4ヵ月目には経理における課題の洗い出しまでお願いしたいです。会計システムにしても経理フローにしても、問題の抽出と課題解決していくための方法を提案してもらえる方だと組織がすごく上手く回っていくでしょうね。

 3~4ヵ月目以降は、課題とそれを解決するロードマップが見えていて、あとはやるだけ…という能力はあると嬉しいですね。

 

短期間で、市場価値をグッと高められる。

━━ミクシィのグループ会社経理として働く魅力とはなんでしょうか。

芦沢 短期間で濃密な経験が積める、というのが魅力の一つだと思います。先ほどもお伝えしましたが、グループ会社経理とはいえ単に経理だけを行なっているわけではありません。経理だけど経理じゃない。経理のワークフローにおけるルールを作って体制を築いていく、“ゼロイチ”を作っていく使命があるわけです。

 ミクシィのグループ会社経理という仕事は、あまり他で見かけないというか、市場にない求人ですよね。

芦沢 確かに珍しいと思います。ミクシィという基盤のもとでグループ会社のIPOを経験したり、予算管理やいわゆる係数管理、管理会計的なポジションに移ることもできるでしょうし。他の会社にいるよりも早い段階でたくさんのチャンスに恵まれる可能性があると思います。

━━キャリアパスについてはどんな選択肢があるんですか?

芦沢 将来的には、グループ会社のCFOというポジションで働くこともできるでしょうし、経営企画や経営管理という部署に異動する可能性もあるし、私はミクシィの経理からグループ会社に出向し経理を担当していますが、逆にグループ会社からミクシィの経理になって連結決算や開示に関わるキャリアパスもあるでしょう。ミクシィは、経理のその先のキャリアがたくさん広がっている環境だと思いますね。

━━グループ会社のCFOですか。

 他社にもCFO候補というポジションはいくらでもあると思うのですが、ミクシィでは確度が全然違います。もちろん力を発揮してもらうというのが前提ではありますが、変な話ですが、そのポジションに入れる人が社内にあまりいない、つまり、席は空いているとも言えます。他社だとCFOのポジションがあっても空いていないことも多いようですが、ミクシィであれば新しい方が入社して数ヵ月で芦沢さんと同じ経理部長というポジションに就くことだってできる。同じ“CFO候補”というポジションであっても、そこは全然違うなと思いますね。

芦沢 アグレッシブに自分のキャリアを積み上げていきたい人には、最高の環境だと思います。

 個人的には、ミクシィで5年働けば他の会社でもCFOといったポジションの声が掛かるんじゃないかなと(笑)。他の会社で5年勤めていただけでは中々実現できないことで、芦沢さんがもし転職しようとすれば、きっと他社からオファーの声が掛かるんですよ。ミクシィで働けば市場価値が相対的に上がるのは確かです。

━━ミクシィで経験を積んだら、多くの企業からほしいと思われる人材になれると。

芦沢 実際、ミクシィで働き始めてから、日々の成長速度が尋常じゃないと自分でも思います。経理マンとしてスキルアップしたかというと、もちろん経験分のスキルアップはあると思います、しかし、経理経験5年目の方と10年目の方のスキルという点で大きな差が作れるとは思っていなくて、「経理スキル×独自価値」が必要なのではないでしょうか。例えばPMIの現場ですと、調整力やコミュニケーション能力がぐんぐん上がっているなと。グループ会社の経理部長みたいなポジションもさせていただいているので、それこそ採用などにも携われていて、いい経験になっているなと思いますね。

━━なるほど。

 また、チャレンジに関して寛容なのがうちのいいところじゃないでしょうか。一般的に、経理=保守的なイメージが強い理由の一つが、「絶対に間違えてはいけない」と思われるところにあると思うんですよね。経理という仕事は、ミスの影響範囲が大きい仕事ではあるので、会社によっては小さなミスでこっぴどく怒られたりするんですよ。

でもミクシィの場合、ミスをしたら致命的になるような業務を急に任せるようなことはしません。なるべく影響範囲の少ない平常業務から慣れてもらいつつ、ミスをしてもリカバーできる業務は都度対処しながら覚えていける。ゆくゆくは、チャレンジングな仕事をお任せはする。つまり、着実にステップアップできる文化があるんですよね。

芦沢 確かにそれはありますね。入社年数などに関わらずチャンスを与えてくれる風土もありがたいですし、しっかり評価してくれる体制が整っているのも魅力だと思います。トライできるサイクルも早くて、評価もしてもらいやすい。ミクシィのグループ会社経理は、スピード感を持って色んな業務にチャレンジできますし、結果にコミットすればそれに見合った評価をいただけるというのが魅力的なポジションかなと思いますね。

 

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