新サービス『humy』リリース!アーティストとファンのための会員制ファンコミュニケーションプラットフォームとは?事業担当者に聞いた

新サービス『humy』リリース!アーティストとファンのための会員制ファンコミュニケーションプラットフォームとは?事業担当者に聞いた

2022年12月2日。MIXIの新サービスとして、アーティストとファンのための会員制ファンコミュニケーションプラットフォーム『humy(ハミー)』が全世界に向けてリリースされました。今回の記事では、『humy』の開発を手掛けるライブエクスペリエンス事業本部 事業戦略室の中川に『humy』とはどんなサービスなのか、リリースに至った背景、今後の事業展望などについて聞きました。

中川 敬介 ライブエクスペリエンス事業本部 事業戦略室
2009年 大手エンターテインメント会社に新卒入社。代表取締役副社長の運転手、秘書を経験後、国内外にてエンターテイメント業界における新規事業開発に従事。2018年11月株式会社ミクシィに入社。現在はライブエクスペリエンス本部 事業戦略室長として、『Fansta』含めたスポーツ、エンタメ領域の新規事業開発を統括。

MIXIがついに音楽業界へ参入!

━━『humy』とはどんなサービスなのか、詳しく教えてください。
『humy』はアーティストとファン、そして、ファンとファンをつなぐ会員制ファンコミュニケーションプラットフォームです。アーティストや運営が独自のコンテンツを提供し、それをきっかけにアーティストとファンとのコミュニケーションが生まれるような設計が基本機能です。

━━「コンテンツ」とは具体的にどういったものですか?
会員限定のオンラインライブやファンイベント等の他、スペシャルなコンテンツを考えています。例えば、アーティストの素顔が垣間見られるライブの舞台裏や、どんな風に音楽を作っているのか、休みの日はどう過ごしているのかといったなかなか観ることのできない映像など、あとはアーティストとファンとで一緒に何か企画を行っていくみたいなことは将来的にやっていけたらと思っています。僕が思う『humy』というプラットフォームのイメージは、芸能人の深夜ラジオなんです。アーティストがテレビなどマスメディアに対して見せる顔と、クローズドなコミュニティで見せる顔は少し違うもの。『humy』のようにクローズドなプラットフォームだと、親近感もさらに感じやすいだろうと考えています。

コミュニケーション×ゲームの知見を最大限に活用

━━なぜファンビジネスにこのタイミングで参入することにしたのでしょうか?
MIXIが音楽業界という全く新しい分野に参入したと思われる方もいるかもしれませんが、私たちはこれまでもゲーム業界、スポーツ業界を通じて“ファンビジネス”と“コミュニケーションサービス”の知見を積み重ねてきました。そんな私たちが、音楽業界に参入することで、ファンクラブビジネスをさらにアップデートできるのではないかと考えています。例えばですが、毎日アクセスすることでログインボーナスがもらえたり、友達を紹介すると称号が変化したりといった、ゲーム事業で培ったコミュニケーション × ゲーム = ゲーミフィケーションの知見など僕らならではの発想を音楽業界のファンビジネスに盛り込むことで、新しい価値を提供できると考えているんです。

━━なるほど。
実は海外にはすでに競合サービスがありますし、日本国内にもファンとアーティストをつなぐWebサービスやECサイトを運営する企業は多数あります。ただし、既存のサービスはアーティストとファンのコミュニケーションがメイン。MIXIはアーティストとファンだけでなく、ファン同士をどれだけ楽しませるかにも焦点を当てています。これはITとコミュニケーション領域に強いMIXIだからこそできることだと思いますね。

━━アーティストとファンの間だけのコミュニケーションとは一線を画すわけですね。
音楽というのは、友達や家族の影響で好きになることが多いと思うんです。「お兄ちゃんが聞いていた」とか「友達がファンだから聞くようになった」とか。そういった背景を踏まえると、『humy』のコンセプトは親和性が高いと思っていて、自分の友達が『humy』に入会して「このアーティストいいよ」「一緒にオンラインライブを見ようよ」と勧められたら興味を持ちますよね。そういう繋がりが生まれることが、まさに“MIXIっぽい”サービスなんじゃないかと。

『humy』は日本だけではなく、世界を対象としたサービスです。自分の信頼できる人に勧められたものは興味を持ちやすいというのは全世界共通だと思うんですよね。家族や友達の影響力を『humy』で最大化することを世界レベルで実現できたら非常に面白いはず。そこをどう実現するかというのが僕らの腕の見せ所ですね。

参加アーティスト第一弾はチャーリー・プース!

━━『humy』ではなぜ欧米アーティストをターゲットに?
欧米アーティストはそもそも世界中に強固なファンベースがあり、欧米には日本やK-popのようなファンクラブカルチャーがまだ確立していないんです。たまにアーティストが各々の国に行ってライブをするだけというケースが多いので、アーティストが一体どんな人物なのか謎めいている部分も多いんですよね。そこを埋めるツールとして『humy』は存在価値を発揮できると思っています。さらに、彼らは今までツアーでどれだけ稼ぐかというのが基本的なビジネスモデルだったのが、新型コロナウィルスの流行によってツアーができなくなり、ファンと直接つながる場所としてのファンコミュニケーションプラットフォームの重要性に気づいてくれました。こういったマーケットや世界情勢を踏まえ、ターゲットを欧米アーティストに決定しました。

━━そういった背景があったのですね。記念すべき第一弾の参加アーティストはチャーリー・プースとのことですが、彼を起用した背景について聞かせてください。
大前提としてチャーリー・プースは音楽的才能が豊かであるということ、そしてSNSの活用が非常に上手なアーティストです。TikTokやInstagram、FacebookなどSNSのアカウントは一通り持っていて、我々が求める感性に一番近いところがありました。

━━求めていた感性というのは?
一般的な音楽ビジネスは出来上がったコンテンツ、クリエイティブをファンに出すことでビジネスを成立させてます。でも僕らは、音楽やライブのプロセス自体や、日常に紐づいたコンテンツをプラスアルファで継続して出し続けていくことが、ファンとのエンゲージメントを高めるためには必要だと考えていました。チャーリーサイドも同じ認識を持っていたので、彼と一緒にシナジーを発揮して高めあっていきたいという思いから、声をかけさせていただいたんです。

ファンの活動を総合的にサポートする世界のサービスへ

━━『humy』の今後のビジョンについて教えてください。
まず直近の目標としては、チャーリー・プースやファン同士のコミュニケーションを盛り上げ、ファンビジネスを成功させることが第一。その先はウェスタンアーティストを中心に、参加アーティストを増やしていきたいと思っています。もちろん欧米アーティストに限らず、世界中の才能豊かなアーティストをターゲットに広げていく予定です。将来的には、“ファンコミュニケーションプラットフォームといえば『humy』”という認知を業界内外で獲得していきたいですね。これまでアーティストはデビューするとCDリリースやツアー開催が基本的なフォーマットでしたが、ファンコミュニケーションプラットフォームも持つべきだという流れが出てきたときに、一番最初にノックしてくれるのが『humy』になるでしょうし、世界的サービスへと成長するチャンスもあると思っています。

━━まさにプラットフォームですよね。
ファンコミュニケーションプラットフォームが機能すると、一番熱いファンが『humy』上に集まっているので、音源の販売やさまざまな企画を通じてマーケティングができるようになります。ファンの熱量を高めてどう満足度を高めていくか、ファンを増やしていくかは、プラットフォーム次第で結構変わってくると思うんですよね。その知見が溜まってきたら音楽業界だけでなく、スポーツ業界にも転用していきたいと思っています。スポーツバーや飲食店の検索・予約サービス『Fansta』やスポーツ特化型NFTマーケットプレイス『DAZN MOMENTS』と、スポーツのファンクラブを連携させることで、ファンの活動を全部MIXIがフォローできるようになると。

━━ファンの活動を多面的にフォローできるようになると、ユーザー側にはどんなメリットがありますか?
例えば、『Fansta』とスポーツのファンクラブが連携していれば、アウェー戦の観戦でもファンクラブ内のステータスが上がったり。『DAZN MOMENTS』でFC東京のNFTを買った人はファンクラブのステータスが上がる、というようなゲーミフィケーションを取り入れることで、よりファンの満足度は高まると思います。

━━リリース後もサービスを拡大させていくために、今後も積極的に採用に力を入れるとのことですが、『humy』事業が求める人材について聞かせてください。
『humy』に関わる人については、音楽が好きということが重要だと思います。「洋楽が好きでライブによく行く」とか「日常的にファン活動をしている」とか。なぜなら僕らは常にユーザーに寄り添って、ユーザー目線で何か正解か?を導き出す作業をしているので、自分の原体験がある人は非常に重宝されるだろうと。さらに「こうだったら嬉しかったな」「自分が提供する側だったらこうする」といったように創意工夫できることも欠かせません。僕らはファンビジネスのスペシャリストなので、どうしたら一番効率よくファンを増やし、ファンの満足度を上げられるかを一緒に追求できる人と働きたいですね。将来的には世界進出を見据え、グローバルなマーケティングも必要になるでしょう。日本だけでなく海外のファンは喜ぶだろうか?という視点でモノづくりできるのはきっと面白い体験になると思います。

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