MIXIの投資事業推進本部が「Podcast」を配信する理由は?狙いを担当者に聞いた

MIXIの投資事業推進本部が「Podcast」を配信する理由は?狙いを担当者に聞いた

MIXIの投資事業推進本部では、ラジオ形式のPodcast番組『両利きのM&A』を、毎週配信しています。内容は事業会社が行う具体的な投資活動の紹介や、MIXIと関わりのあるゲストをお呼びしたトーク会など。投資に興味がある方はもちろん、そこまで詳しくない方でも楽しめる内容が話題を集めています。

今回は、『両利きのM&A』企画・運用の大谷(人材採用部 新卒採用G / 写真左)、MCの田熊(投資事業部 カバレッジグループ / 写真中央)、サウンドディレクターの笠島(デザイン本部 動画クリエイティブ室 クリエイティブデザイングループ サウンドチーム / 写真右)に、番組を始めたきっかけ、この1年の取り組みや番組運営のこだわりについて聞きました。

「事業会社の投資活動とは?」をわかりやすく伝えたい

━━Podcast番組『両利きのM&A』を始めたきっかけを教えてください。

大谷: MIXIでは2022年4月よりスタートアップやファンド出資などの投資活動を事業化していて、今後より一層注力していく領域と捉えています。しかしながら、事業会社が行う投資事業とは、どのような活動意義があるのか、ファンドやベンチャーキャピタルとは何が異なるのか分かりにくいという課題がありました。また、その分かりにくさが、採用課題にもなっていました。まずは、多くの方にMIXIの投資事業部の取り組みを知ってもらいたいと考えたのがきっかけです。

━━発信手段としてPodcastを選んだ理由は何ですか?

大谷: 検討段階ではイベント実施の話が出ていたのですが、認知を高めていくためには継続的な発信が重要になる中で、イベントにすると工数が高く数回で終わってしまう可能性がありました。事業部の限られたリソースで最大限の効果を出すには、SNSコンテンツが最適ではないか、となったんです。加えて経営や投資などビジネスに関心の高い方は、Podcastで日常的にスキマ時間を利用して情報収集を行っているという話があったので、音声コンテンツを始めてみることにしました。

━━人材採用部の大谷さんから、投資事業部に提案を?

大谷: そうですね。投資領域の中途採用を行っているメンバーとともに投資事業推進本部長の奥山さんに提案したところ、認知に関する課題を同様に持っていたので、スムーズに話が進みました。その後の運用設計については、投資事業推進本部と一緒に決めていきました。

━━『両利きのM&A』という番組名に込めた想いについて教えてください。

田熊: これは、チャールズ・オライリー教授が提唱している「両利きの経営」からの造語で、事業部のメンバーと相談して決めました。内容についてはご存じの方も多いと思いますが、既に成功を収めている大企業が今後も生き残るためには、既存の業務を効率的に行うための「運用型の能力」と、変化やイノベーションを生み出して新しい価値を作るための「探索型の能力」の両方を持つことが重要。この2つの掛け算によって新しいサービスが次々と生み出されると示しています。

この話は会社の経営戦略についてですが、そのまま「投資」に当てはめたのが番組タイトルの『両利きのM&A』です。

━━「事業会社の投資には、重視することが2つある」という意味でしょうか?

田熊: おっしゃる通りです。
1つは既存事業をより伸ばしたり、深掘りしたりするための投資、もう1つは今後伸びていく可能性が高い市場やサービスへの投資です。既存事業だけに集中していると、全く新しいビジネスモデルが出てきたときに、その変化に追いつけず取り残されてしまう。そのリスクを減らすためにも、両輪での投資活動が重要だと考えています。

大谷: 番組タイトルを受けて、内容も「両利き」は意識はするようにしています。投資事業推進本部の業務内容やMIXIの事業ニュースを中心に、世の中で話題になってるテーマなど、取り上げるものはさまざまですが、「深掘り」と「探索」の2つの側面が見える企画にしています。

イメージは「芝生の上での雑談」のようなカジュアルさ

━━番組MCは田熊さんですが、司会進行のこだわりを教えてください。

田熊: ゲストトークでは、“ここでしか聞けない話”を聞いてみたいと思っています。ゲストは有名な起業家や話題のプロダクトを開発した方などが中心なので、イベントやセミナーに登壇する機会が多数あると思うんです。だからこそ、すでにリスナーの方々が知っている情報ではなく、『両利きのM&A』にしかない話にできたら、と考えています。

例えば、どういう子供時代を過ごしていたか?高校時代の部活は何か?など、そういうちょっとライトな話。いきなり真面目に入るのではなく、最初にゲストのパーソナリティが分かるエピソードを話してもらうと場の空気が和らぎますし、その話が現在の経営哲学や開発秘話につながることがよくあります。

━━演者がリラックスして話せる空気感が大事なんですね。

笠島: 『両利きのM&A』のサウンド編集を担当していますが、物理的にもリラックスできる環境づくりはすごく気を遣っている部分です。

例えば、収録時のゲスト同士の距離感。収録はMIXIのサウンドルームで行っているのですが、番組スタート期はコロナの影響があったので、ゲスト同士、適度なディスタンスを取らないといけない。けれど、あまり離れていると話しづらさが生まれてしまうんですね。どんなに話し慣れている方でも収録となると少なからず緊張するものなので、少しでも柔らかな気持ちで臨めるレイアウトを大事にしています。

━━“理想の環境”は、どんなイメージですか?

笠島: 芝生の上に座って、みんなでサークルになって雑談してるイメージですね。収録なんだ、マイクの前で話すんだ、リスナーが聞くんだ……と意識しないで語り合える。横向いたら隣の人の顔が見えて話ができる。そんな環境づくりを、いろいろ試しながら探っています。

僕自身は投資の話に詳しいわけではありません。むしろ投資 = 難しい・縁がないと距離をとってきたタイプですので、できるだけ気軽に聞ける雰囲気の番組にしたいと考えています。だから田熊さんのこだわりはすごく良いなと思うし、サウンドディレクターとしてもそこは追求していきたいところです。

━━他にこだわりはありますか?

笠島: オリジナルBGMですね。サウンドチームで、『両利きのM&A』内で使用しているBGMを2つ作曲しました。BGMの役割は、居心地の良さを含めたリスナーの聞きやすさだと思っているので、それが実現できる曲を目指して社内で制作しました。かなりこだわって作っているので、ぜひこちらにも注目してもらえたら嬉しいですね。

リスナーの反応多数。もっと役立つ情報提供を目指して

━━リスナーからの反応はいかがですか?

大谷: 採用現場側からいうと、応募者の方から「『両利きのM&A』、聞きました!」という嬉しい声をもらうケースが増えてきました。当初の目的だった認知度向上につながっている手応えがありますね。それから、選考を進める中でもう少しMIXIの投資事業について理解を深めてもらいたいと感じた際には、「番組を聞いてみてください」と勧めているのですが、その結果「理解が深まりました」となることがあって。MIXIの投資事業の魅力を伝える有効な手段になっていると感じています。

田熊: 私は日々の業務内で、外部の投資に関わる方々とお会いする機会が多いのですが、「『両利きのM&A』、いいですよね」「いつも聞いて、勉強してます」と声をかけてもらうことがよくあります。世の中にベンチャーキャピタルの方々が情報発信しているコンテンツはわりとたくさんあるのですが、“事業会社の投資活動”は情報が少ないので少しでも参考になっているのかなと嬉しく感じているところですね。

━━今後の活動方針について教えてください。

大谷: この1年間はコンテンツを積み上げることにパワーを注いできて、現時点で配信本数は40本以上になりました。笠島さん含むサウンドチーム、広報や知財、子会社の方々などたくさんの協力があって、リスナーが喜ぶ良いものが作れたなと改めて感謝しています。

笠島: 僕は、デザイン本部のサウンドチームが関わる意味を大事にしていきたいですね。単なる収録技術者で終わりにしてはいけなくて。コンテンツを盛り上げていくにはどうしたらいいのか?という視点で、同じチームの仲間として制作に関わっていきたいです。

大谷: 嬉しいですね。今後の施策として考えてるのは、リスナーとの交流です。例えば、リスナーからの質問にゲストが応えていくなど、双方向のコミュニケーションで番組を盛り上げていけたらいいなと思っています。気付きや学びが多くありそうです。新しいことに積極的にチャレンジしながら、それぞれのプロのこだわりが集結した『両利きのM&A』を人気番組に育てていきたいと思います。

━━最後に、皆さんのおすすめ配信回を教えてください。

田熊: 私のおすすめは「#23 【リリース記念】株式会社LinQに出資しました! ゲスト:原田 豪介さん(株式会社LinQ)」です。MIXIより、位置情報共有アプリ「whoo」を運営する株式会社LinQに出資させて頂くこととなった際に、プレスリリースが出るタイミングに合わせて公開した回です。ゲストの株式会社LinQ代表取締役CEOの原田さんが、お若いながら、日本発で世界で使われる次世代SNSを生み出そうという気概にあふれており、お話していてとても刺激を受けました。投資に関わる仕事をされている方だけでなく、C向けプロダクトの開発に関わる全ての方に是非、聞いて頂きたいです!

笠島: 僕のおすすめは「#44 【特別回】神山まるごと高専のMIXI奨学生から村瀬さんに質問してみた」です。今の高専生が何を思って未来を見ているか、どう生きるかっていうところ、それに対してアドバイス的なところや、MIXIが考えているところなど聞けるので魅力的な内容だったと思います。

大谷: 私は「#2 MIXIの投資事業推進本部をご紹介します!」と「#17 採用について 本部長からのメッセージ」の2つです。前者はPodcastを始めたころのエピソードです。まだサウンドスタジオでの収録を始める前なので音声環境が少し良くないですが、本部長の奥山さんがMIXIの投資事業推進本部について、どういう想いで活動しているのかを伝えています。11分程度でサクッと聞けるので、ぜひ導入編として聞いてほしいです。後者はこの2、3年で投資事業推進本部の人材の採用が活発になっている背景と今後の展望についてお話ししています。事業会社の投資部門ではどういうことをするのか?どういう人材が活躍するのか?が簡潔に分かりやすいのと、部門を管掌する方がどういう人材と働きたいのかを聞く機会はあまりないと思うので、ぜひこの機会にPodcast番組『両利きのM&A』聞いてみてほしいです!

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