10周年を迎えた『minimo』。これまでの成長と今後のビジョンについて事業部長に聞いた

10周年を迎えた『minimo』。これまでの成長と今後のビジョンについて事業部長に聞いた

2014年1月にリリースし、今年で10周年を迎えたサロンスタッフ予約アプリ『minimo』。2023年にはダウンロード数600万件を突破、2022年には公式メディア「minimo room」を開設するなどサロンスタッフ・ユーザー双方から愛されるビューティーサービスへと成長してきました。

今回は、事業部長の小原に10年の振り返り、今後の取り組み、minimo事業部が求める人物像について話を聞きました。

小原蓉童 minimo事業部長
新卒で人材会社に入社。その後 LINE株式会社でAI事業に携わり、音声系AIを中心にアライアンスや事業開発などに従事。2021年11月に株式会社MIXIへ入社。minimo事業部にて事業企画や事業推進を行なった後、2023年12月から事業責任者に就任。

「どのサロンに行くか」より「誰に施術してもらうか」

━━まずは『minimo』の事業概要について教えてください。

『minimo』は、美容師やネイリスト、アイデザイナー(マツエク、マツパ)、アイブロウリスト、エステティシャンなど様々な美容施術スタッフを個人単位で検索、予約できるサービスです。2014年1月にリリースし、今年で10周年を迎えます。

『minimo』の一番の特徴は、サロン(店舗)を予約するのではなく、施術をしてくれるスタッフ個人を予約するという点です。一般的に「旅行に行く」「ご飯を食べに行く」際にはホテルやレストランといった店や施設を検索し、予約すると思いますが、美容施術の場合は、店や施設よりも、施術スタッフ個人との相性やセンス、スキルが大事なポイントになります。そうしたユーザーの気持ちに応えるべく『minimo』では「どのサロンに行くか」よりも「誰に施術をしてもらうのか」の観点で、美容サロンの検索・予約ができる仕様にしています。

またメニューは、ヘアやネイル、マツエク・マツパ、アイブロウ、エステ・リラクゼーションなど多様なジャンルに対応していて、さらにminimo限定価格、minimo限定メニューなど独自のコースを豊富に取りそろえているのも、特徴の一つです。“コスパよく、自分に合った施術を受けたい”と考えるユーザーから高い支持を獲得しています。

━━これまでの『minimo』の成長をどのように捉えていますか?

2014年1月のリリース以来、静止画だけでは伝えきれないスタイリング方法などの仕上がりを確認できる「動画投稿機能」や、新しいカテゴリとして「美容診断」を追加し、パーソナルカラー診断や骨格診断などの新コンテンツもユーザーからご好評いただいています。私たちはこの10年間、サロンスタッフとユーザーの最適なマッチングに徹底的にこだわり、サービスの向上に努めてきました。

『minimo』を利用したユーザーからの「お得に施術が受けられた」「自分に合ったサロンスタッフが見つかった」など多くの口コミによって、新たなユーザー利用が増えていったのだと捉えています。結果、2023年10月時点でダウンロード数600万件を突破。多くの方に愛されるビューティーサービスになりつつあります。

第二創業期と捉え、大胆なアップデートを

━━10周年を迎えたminimo事業部では、今後どのような戦略を描いていますか?

これからも変わらずに重視していくのは、サービスの肝でもある「サロンスタッフ個人単位での予約」の部分です。他の美容サロン検索・予約サイトと比べても、大きな差別化ポイントだと考えています。

どこに『minimo』を利用する価値があるのか、そして「最適なマッチング」を実現するためには、どのように事業をデザインしていくべきかに焦点を当てる必要があります。独自性のあるサービス構成とコンセプトを徹底的に磨き上げ、他にはない魅力を提供することが、私たちが直近で一番努力していかなければいけない点です。そして、私たちがもっとも大事にしている”ユーザー目線・ユーザー主体でサービスを磨き込もう”という考え方を愚直に推進したいと考えています。

━━ minimoが目指すのは、あくまで利用者主体のサービス提供ということですか?

もちろんminimoに掲載いただいている掲載者がいて、はじめて私たちのサービス提供ができるので美容師やネイリスト、アイデザイナー/アイブロウリストなど掲載いただく方が使いやすく、かつ集客面などでビジネスにしっかり貢献できるサービスにすることは重要です。

しかし、使っていただく利用者に満足していただかなければ、掲載者もminimoもビジネスとして成り立ちません。美容サービスを受ける利用者にとって最高のサービスにつくり込むことが、結果的に掲載者にとってもminimoの成長にとっても欠かせないことだと考えています。

そのため、私たちは徹底的に利用者に向かってサービス提供をしようと考えており、minimoのサービスビジョンとして「理想的な美容体験を通じて豊かなコミュニケーションで溢れた社会をつくる」ということを目指しています。

例えば、美容施術後の友達同士での会話の中で「髪切った?」「そのネイルかわいいね!」といった会話は日常的に行われていると思うのですが、そのような美容体験をきっかけにしたコミュニケーションをもっと豊かなものにしたいと考えています。

そしてそのビジョンに向かうことは、MIXIがコーポレートミッションとして掲げる”「心もつながる」場と機会の創造”に結びつくと考えています。

━━ そのようなminimoの考え方や世界観をユーザーに伝えたり、サービス成長のためのコミュニケーションとして具体的に考えられているものはありますか?いわゆるTVCM等のマスマーケティングの活用でしょうか?

もちろんTVCMも手法の一つではありますが、それが全てではありません。『minimo』というプロダクトへの理解が深まることを最大の目的におき、ソーシャルメディアのこれまで以上の活用やタイアップでのコンテンツ展開など、ユーザーの身近な接点でのコミュニケーションに力を入れていきたいと考えています。

例えば、美容師の多くは『Instagram』を利用していますし、ある一定数のユーザーはそのアカウントに投稿された写真や動画を見て予約することが分かっています。美容に関心の高いユーザー、つまり『minimo』のターゲットユーザーが多く集まり、かつ価値観が近いプラットフォームだと理解しています。

『Instagram』以外にも、これまでの枠にとらわれることなく、minimoの価値観に共感いただけるユーザーに受け入れられるチャネルやコンテンツの活用にチャレンジしていきたいですね。

━━その先にはどのような展開を考えていますか?

次のフェーズで見据えているのが「ターゲットの拡大」です。地方エリアの掲載はまだまだ課題がありますし、エリア拡大だけでなく取り扱うカテゴリーも拡大することで、minimoとしてのユースケースを増やすことが必要だと思っています。

さらにその先は「周辺事業への展開」です。現在は「予約」によって事業が成立していますが、予約に関連するところから新しいビジネスチャンスがあると思っています。『minimo』という事業単体で考えるのではなく、MIXIが手掛ける美容領域として、どういった存在感を発揮していくのかをしっかり考え、形にしていきたいですね。

サービスとして大事にすることを明確にしつつ、日々変化する社会環境やユーザーのトレンドなどに合わせた伝え方、プロダクトで提供する機能、そしてその先の事業展開、それらを繰り返しアップデートしていきたいと考えています。

━━変えないもの/変えるものをしっかり見極めていく、と。

そうですね。事業部のメンバーにも同様の話をしています。
アップデートというと、方針が大きく変わるんですか?と不安を感じるメンバーも少なくないんですが、そうではありません。私たちはこの10周年という節目を「第二創業期」として捉えていますが、これまで培ってきたものをより良くしていくにはどんなアップデートをしたらいいのだろう?と慎重に、かつ徹底的にみんなで考えていく。それはすなわち、僕らがこれまでユーザーに提供してきて受け入れていただけたことはなんだろう、ということの解像度を上げる作業だと思っています。サービスビジョンに表現しているような部分は、原則として変えちゃいけないものだと思っています。

一方で、今までのやり方を守り続けることが正しいとも思っていません。変化しなければ解決できない課題はたくさんあるので、そこに対しては保守的になるのではなく、多少の失敗は許容しながら大胆にチャレンジしていきたい。

守らなきゃいけないところは全力で守る、変えなきゃいけないところは大胆に変える。そういうスタンスで第二創業期を作り上げていきたいと話しています。

『minimo』の可能性を感じ、共に盛り上げてくれる人に期待

━━戦略実現に向けて、事業部の組織体制について教えてください。

「メンバーが主体的に、かつ考えることに集中できるような体制の強化」に注力していきます。一人ひとりがオーナーシップを持って動けるように、新たなチームを複数作り、リーダーポジションを増やしました。それぞれのリーダーが責任を持って各セクションをリードすることで、これまで以上にスピーディーできめ細やかな開発や意思決定が実現できると考えています。具体的な開発フローにおいても、一般的なアジャイル開発、ウォーターフォール開発といった型にはめず『minimo』にとって最適な開発体制は何かというところから模索していきたいと思っています。

その他にも、役職や役割に関係なく担当業務のスペシャリストとして可能な限りの権限委譲を進め、よりスピーディーで精度の高い業務推進ができるような仕組みづくりをしたいと考えています。この点は、マネジメントの役割に付いているメンバーも含めて各個人の成長を、組織としていかにサポートできるか、ということが重要だと思っています。

業務を効率化し、考えることにより集中できるようにするための環境づくりとしては、積極的にAIの導入を推進していきます。現在も動いているプロジェクトがいくつかありますが、これまで以上に精度やスピードを高めることで、コスト削減や一人ひとりの生産性向上につなげていきたいと考えています。

━━採用も強化していると聞きました。minimo事業部が求める人材とは?

前提として、必ずしも『minimo』ユーザーである必要はありません。それよりも『minimo』のポテンシャルにわくわくしたり、サービスビジョンやコンセプトに共感してもらえる人にお会いしたいですね。

10周年を迎えたサービスではあるけれど、課題点や改善ポイントはたくさんありますし、完成された何かがあるわけでもない。私としては事業の立ち上げ期に近い感覚すらもっているところがあります。

━━そうなんですね。

だから、長く続いているからとか、成長しているサービスだから……みたいな理由で入社してしまうとミスマッチが生じてしまうとすら思っています。それよりも、自分がジョインすればもっといいサービスになる!もっと成長できるはず!と信じて入っていただけたら、とても嬉しいですね。

『minimo』のユーザーは9割が女性で、事業部にも女性メンバーが多く活躍していますので、経験やスキルを活かしてバリバリ働きたいという方にぜひ応募していただきたいと思っています。一人ひとりが背伸びをして、手が届きそうで届かなそうな…そんなチャレンジングな仕事をしていく必要がありますし、そういう環境を楽しめる人がminimo事業部で活躍できる人だと思います。

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