MIXIは2022年1月にロゴやコーポレートブランドを刷新し、新たな一歩を踏み出しました。国内外での信用力をより高めるため、10月1日には社名もカナ表記の「ミクシィ」からアルファベット表記の「MIXI」へと変更し、MIXIにとってさらに大きな進化を遂げるべく、変わりつつあります。
この記事では、新たに掲げられたパーパスやミッションから、現在の事業領域や各サービス・プロダクト、グループをあげたサステナビリティへの取り組みまで、一挙にご紹介します。
既にご存知の方にも、あまりご存知ない方にも、この記事を通してMIXIの”今”を知っていただけると幸いです。
*当記事は、2022年9月に発行された「ミクシィグループ統合報告書 2022」から一部を抜粋し、編集を加えたものです
目次・MIXIについて |
MIXIについて
ただ「つながればいい」という効率的な機能の提供ではなく、歓喜や興奮、温かな思い、幸せ、居心地の良さの共有を通じて、その先に、もっと深くて濃く豊かな、心のつながりを生み出していく。新しいMIXIは、人々をもっとワクワクさせ、世界中を笑顔で満たすために、エモーションとコミュニケーションで、「心もつなぐ」場と機会を創造し続けます。
企業理念
PURPOSE(パーパス)
豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。
私たちがすべての領域で創業以来大切にしてきたことであり、未来へ向かってさらに大切にしていく意思でもあります。
私たちはこれからも、コミュニケーションの量や頻度よりも、その質、すなわち、熱量の高いエモーションを大切にし、濃く深い、豊かなコミュニケーションをドライブすることで、感情豊かで幸せな驚きに包まれた世界を生み出していきます。
MISSION(ミッション)
「心もつながる」場と機会の創造。
私たちがパーパスの実現のために大切にするのは、ただ「つながる」のではなく、「心もつながる」こと。そのために、仲間や家族とつい話題にしてしまうような楽しくてワクワクする「コンテンツ」や、そこから生まれる感情を一緒に分かち合う「場と機会」を世界中に創り出していきます。
MIXI WAY(ミクシィ・ウェイ)
ユーザーサプライズファースト
ミッションで掲げた「創造」を実現するために、私たちは改めて「ユーザーの驚きを最優先に考える」というMIXIらしい言葉を掲げました。ただのユーザーファーストでもなく、マーケティングファーストでも、自分たちファーストでもない。「そこに幸せな驚きはあるか?」という問いを、制作現場から経営判断までのすべての基準にしたい、という意志が込められています。
VALUES(バリュー)
発明
想像を越えよう。本質を追求し、新しい視点で、大胆な発想を心がけよう。
夢中
まずは自分たちが楽しもう。主体的に物事を動かし、仲間を巻き込み、仕事を磨き抜こう。
誠実
正直でいよう。どんな時も、ユーザーや仲間、自分に対して、真摯に向き合おう。
▲リニューアルしたコーポレートブランドの全体図
4つの事業セグメント
MIXI GROUPは、友だちや家族といった親しい人々とのコミュニケーションを活性化する、様々なサービスを開発・提供しています。スポーツ・ライフスタイル・デジタルエンターテインメントの3セグメントに加え、2022年6月より投資部門を事業セグメントに加え、現在は4つのセグメントで事業を展開しています。
『TIPSTAR』は、競輪・オートレースをライブ観戦し、ネット投票を楽しめる共遊型スポーツベッティングサービスです。サービス内通貨「TIPマネー」を用いた有料でのベット以外に「TIPメダル」を使えば完全無料でレースにベットが可能です。国内ベッティングサービスで唯一、友だちと一緒に楽しめるのが特長で、他のユーザーの予想に「のっかりベット」ができるなど、エンターテインメント性の高さも魅力です。
また連結子会社のチャリ・ロト社では、競輪・オートレース車券のオンライン販売サイト『チャリロト.com』を運営するほか、リアルでも車券を購入できる「チャリロトプラザ」を、競輪場や場外車券場など全国で31店舗※展開中です。これらノウハウも基にしつつ、自治体から競輪場の運営を受託した包括運営事業者(玉野・高松・小松島・広島競輪場)、そして施設を所有・運営する施設所有者(富山・伊東温泉競輪場)の立場での安定収益の確保、さらには地域の新たなエンターテインメント拠点としても施設を活用し、地方創生とともに競輪市場でのプレゼンスを高めていきます。
※2022年8月現在
『Fansta』
スポーツ観戦できる飲食店を「エリア」だけでなく「放映 予定」からも検索することができるサービスです。「その日、お店はスタジアムになる。」を合言葉に、スタジ アムが遠方で観戦に行けないなど様々な都合で現地へ 応援に行けないサポーターの方、スポーツ観戦が好きな方 が『Fansta』を通して近隣のDAZN視聴可能店舗に集まり、 仲間と一緒にスポーツ観戦を楽しむことができます。
1999年より提供中の『netkeiba.com』は、現在、月間ユーザー約1,700万人を数える国内最大級の競馬総合メディアで、最新レース情報や競走馬・騎手のデータベースなどコンテンツが豊富です。有料のプレミアムコースでは、「JRA全レース映像」など多彩なサービスを楽しめます。2020年には、この運営ノウハウを活かし姉妹サイトの競輪総合メディア『netkeirin』もスタートしました。これら2つのメディアは相互アクセスが簡単なうえ、『netkeirin』では『TIPSTAR』『チャリロト.com』とも連動しており、公営競技ファンの拡大につなげています。
プロスポーツチーム運営
・B.LEAGUE所属 プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」
・明治安田生命J1リーグ プロサッカークラブ「FC東京」
プロスポーツチームについては、事業者からのスポンサー収入を軸に、サポーター・ブースターの皆様へのチケット販売、マーチャンダイジングや、ジュニア・ユースの若い世代へのスクールの経営による収入により運営しております。
千葉ジェッツは、地域に根差し、バスケットボールの普及や、ブースターの皆さまや競技者たちに憧れを持ってもらえるような強く魅力的なクラブをめざします。
FC東京は、地域社会・行政・企業との協力体制により、長期的な視点から真の「都民のための地域密着型」のJ リーグクラブづくりをめざします。
パパとママが撮った子どもの大切な写真や動画を、祖父母や親戚など招待した家族だけにリアルタイムで共有できる、写真・動画アプリです。無料・無制限(※動画は3分以内)で写真や動画をアップロードでき、家族みんなで楽しくコミュニケーションできるとご好評いただいています。2015年4月にサービスを開始し、2017年7月には英語対応を開始しました。現在は7言語・175の国と地域でご利用いただけ、2022年8月に利用者数が1,500万人を突破しました。
収益化を着実に推進
2019年4月に従来のサービスよりも利便性を向上した月額課金制のプレミアムサービスを提供。また同年6月にスマホフォトプリント事業などを手掛ける株式会社スフィダンテを子会社化し、同社のノウハウを活かした『みてね年賀状』の提供を開始し、収益化を前進させました。さらに、同社のフォトギフトサービス『OKURU』との連携により、母の日・父の日ギフトサービスや子ども向けギフトECサービスなど、『みてね』の写真を使用したギフトをオーダーできるサービスを提供することで、収益化の機会を拡大させました。今後も『みてね』のユーザーアセットを組み合わせ、新しい価値を提供し、事業を強化していきます。
▲ご家族の記憶に残るおくりもの体験をお届けする、子ども向けギフトECサービス『みてねギフト』
サロンスタッフ直接予約アプリ『minimo』
24時間いつでも、お客さまが美容師やネイリスト、アイデザイナーなどのサロンスタッフ個人を直接予約できるアプリで、 2014年1月にサービスを開始しました。従来のサロン単位の予約ではなく、サロンスタッフを直接、予約でき、お客さまが選んだスタッフと事前に希望のスタイルについて相談や質問ができるのでミスマッチを防げます。お客さま、サロンスタッフ双方にご好評いただき、2021年12月に累計500万ダウンロードを突破しました。
会話AIロボット『Romi』(ロミィ)
数億の日本語データをAIの最新技術であるディープラーニングをフル活用して学習した会話AIロボット。人のように都度返事を考え、会話のキャッチボールをします。本体は生き物のような可愛らしい動きと、手のひらに乗るサイズ感が特徴です。
その他にも、創業時のサービスであるIT・Web業界の求人情報サイト『FINDJOB!』や、社名の由来であるSNS『mixi』も、このライフスタイル領域にあたります。加えて、音楽好きのカラオケ動画コミュニティ『KARASTA』なども提供しています。
一緒にいる友だちと最大4人まで同時に遊べる協力プレイ(マルチプレイ)が特徴の、誰でも簡単に楽しめる爽快アクションRPGです。2013年10月より日本国内で配信を開始し、現在では、台湾、香港・マカオにおいても提供しています。アプリの枠に留まらず、マーチャンダイジング、リアルイベント、動画配信など、多岐にわたるメディアミックスを展開しています。 2022年8月には世界累計利用者数が5,800万人を突破しました。
2022年7月19日にリリースしたモンストシリーズ最新作となるスマホアプリのオバケ蹴散らし”3+1″アクションゲーム「モンスターストライク ゴーストスクランブル」(以下ストブル)。「ストブル」は、ヒカリ攻撃と味方オバケの「モンQ」を駆使してオバケと戦う「バスター」3人と、広い視野とガイドで「バスター」を監督しアイテム投下やHP回復で味方をサポートする「ドローン」1人の、”3+1”で盛り上がるオバケ蹴散らしアクションゲームです。プレイヤーは「バスター」と「ドローン」という2つのプレイスタイルで連携してオバケに立ち向かいます。
「ことば」で闘う新感覚RPGです。文字の精霊「コトダマン」を組み合わせて「ことば」をつくり、ステージクリアを目指します。つくった「ことば」の長さや数で敵に与えるダメージが変化し、最大4人で協力しながら遊ぶマルチプレイでは、友だちや家族とワイワイ盛り上がりながら、それぞれの知識を出し合って「ことば」づくりを楽しむことが可能です。生き物、食べ物、地名、歴史上の人物から、流行のあの「ことば」まで、29万語以上に対応。「ことば」は日々追加しており、無限に楽しみが広がる、究極のことば遊びゲームです。
4つの事業セグメント
投資事業
当社は2019年3月期からの4年間で、約700億円の投資を実行してきました。ゲームに関わる事業のボラティリティを考慮して、数百億円規模のキャッシュを手元に置きながら、今後の3年間では「既存事業とのシナジーの創出」が見込める出資300〜500億円行うことで、注力事業の成長の加速と事業実現の確度向上を推進する方針です。既存事業はもちろん、新たに見えてきた成長領域に対しても機動的に投資を行っていきます。
さらに当社は、2022年6月の定時株主総会の決議をもってスタートアップ出資等を対象とする投資活動を事業化しました。この背景には、例えばVCファンド出資では過去からの積み重ねによって残高も大きくなり、リターンも出始めていることがあります。「投資活動としての利益を創出する」「将来のM&Aにつながるパイプラインを確保する」といった二軸で投資事業を推進し、2023年3月期売上高10 億円を目指します。
私たちはコミュニケーションサービスを提供する会社です。投資についても、コミュニケーションをサービスに加えることで、新たな価値を提供するためのシナジーを拡充する手段として活用していきます。(取締役CFO 大澤 弘之 コメントより抜粋)
投資事業における主な投資先
MIXI GROUPは、様々な事業を通して心のつながりを提供しています。その中には、「熱いつながり」と「温かいつながり」があります。「みんなでワイワイ」のスピリットやスポーツの興奮を軸とする「熱いつながり」、SNS『mixi』や『家族アルバム みてね』から生まれる、親しい友人や家族との心地よいつながりを軸とする「温かいつながり」を、これまで以上にお届けしていきます。
「熱い感情が高ぶるシーン」「温かい感情がわきあがるシーン」を創り出して、豊かなコミュニケーションをドライブする企業として、さらなる成長に挑戦していきます。