MIXIが渋谷区と締結した「S-SAP協定」とは?今後の活動プランを担当者に聞いた

MIXIが渋谷区と締結した「S-SAP協定」とは?今後の活動プランを担当者に聞いた

2023年7月14日、株式会社MIXIは渋谷区(区長:長谷部健)と「S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定」を締結しました。「S-SAP協定」とは、渋谷区内に拠点を置く企業や大学などと区が協働し、地域の社会的課題を解決していくための公民連携制度です。

今回は、MIXI本社で執り行われた調印式の様子をレポートするとともに、S-SAP協定締結の意義および今後の活動プランについてご紹介します。

【目次】
Part1 S-SAP協定締結の背景
Part2 締結式ダイジェストレポート
Part3 今後の活動プラン

Part1 S-SAP協定締結の背景

MIXIは創業から24年、渋谷にオフィスを構えてさまざまな事業活動を行ってきました。2019年度からは、渋谷区と共に区立中学校でのプログラミング及びICT学習支援部活動におけるMIXIオリジナルの学習コンテンツ提供などを通じて、主に次世代育成の分野で多様な社会貢献活動を進めてきました。今後も他分野を含めた社会貢献活動に継続的に取り組むため、このたび本協定を締結することになりました。

また、MIXIのグループ会社である東京フットボールクラブ株式会社(以下、FC東京)も、ごみの分別や落書き防止の啓発動画制作、渋谷防災キャラバンへのブース出展などを通じて、環境や防災の分野で渋谷区と協働してきた実績があり、今後もMIXIとともに渋谷区との連携をより強化していく予定です。(※協定の内容はこちら

Part2 調印式ダイジェストレポート

▼木村 弘毅(株式会社MIXI 代表取締役社長CEO)挨拶要旨
今回は貴重な機会をいただきましてありがとうございます。当社としては「教育」というテーマに非常に興味関心がありまして、未来のIT企業を支えていってくれるのは、やはり子どもたちだと考えています。また当社の事業にはゲームやスポーツの領域がありますので、文化的な側面も含めて子どもたちに伝えていけたら良いなと思っています。

テクノロジーを使ってゲームをいかに楽しんでもらえるようにしていくのか、あるいはスポーツをいかに楽しんでもらえるようにするのか、といったことも含めて日本らしい教育の手助けをしたいと考えております。


▼長谷部 健(渋谷区長)挨拶要旨
このたびはS-SAP協定の締結ありがとうございます。MIXIは、設立当初より渋谷区に拠点を置き、かねてより小中学生プログラミング教育の「Kids VALLEY(キッズバレー)未来の学びプロジェクト」や、「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」など、特に教育分野において区政にご協力いただいています。

渋谷区では現在、「未来の学校」プロジェクトとして、最先端の教育環境の整備を進めており、今後建て替えていく区立小中学校は、地域に開かれた施設としてリデザインするとともに、グローバル社会を生きる子どもたちが渋谷から世界へと羽ばたけるよう、他にはない新たな学びの導入を検討しています。

MIXIとは、今回の協定締結を機に一層連携を深め、「未来の学校」で子どもたちが自発的に取り組む「探究の学び」をはじめ、プログラミング学習など多様な学びのコンテンツを協働して創り上げていきたいと思います。


▼川岸 滋也(東京フットボールクラブ株式会社 代表取締役社長)挨拶要旨
本日渋谷区とMIXIが本協定を締結し、さらにFC東京が協定を通じて渋谷区内でのスポーツを主とした社会貢献活動に携われること、大変嬉しく思っております。
渋谷区とは昨年認定いただいた「PLAY渋谷区」をはじめ、落書き防止啓発や区内清掃活動など様々な取り組みを進めております。今回の締結により、スポーツの力を通じて渋谷区がより元気に、より活発な街になるようにクラブとしてできることをMIXIと連携し全力で行ってまいります。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。


3者の挨拶後、和やかな雰囲気のなか、S-SAP協定書への調印が行われました。

Part3 今後の活動プラン

今回のS-SAP協定締結の意義と、今後の活動プランについて、本協定締結を推進してきた株式会社MIXI 経営推進本部 広報部 サステナビリティ推進グループ マネージャーの池谷洋平に話を聞きました。

━━「S-SAP協定」を締結した意義について教えてください。

池谷洋平
池谷洋平
木村のコメントにもありますが、当社は創業から一貫して渋谷にオフィスを構えており、常に新しいトレンドやエンターテインメントが生まれる渋谷で事業活動を行ってきたからこそ、SNS「mixi」やモンストなど多くのユーザーに楽しんでいただけるコミュニケーションサービスを生み出せてこれたと考えています。

近年は企業として大きく成長する土台となった渋谷区に対して、どのような社会貢献ができるかを考え、現在渋谷区教育委員会等と連携し、渋⾕区立中学校に当社エンジニアを派遣し、プログラミングやICT学習支援を行っています。また、渋谷区の部活動地域移行(シブヤ「部活動改革」プロジェクト)に伴い、年間を通して「デジタルクリエイティブ部」を運営するなど、当社が培ってきたITのノウハウを活かして様々な社会貢献活動を行っています。

さらに、2021年に当社はサステナビリティ方針及び8つの重要課題(マテリアリティ)を定め、その一つに「地域社会との共栄」を掲げています。今後も継続して渋谷区への社会貢献活動を行っていく方針を固めたこともあり、S-SAP協定を締結することで、さらなる支援の拡大、そして渋谷区及び社内外のステークホルダーに当社の社会貢献活動への意志を広くお伝えしたいと考え、渋谷区に提案して今回の協定締結に至りました。

━━今後の協働プランについては、いかがでしょうか?

池谷洋平
池谷洋平
本協定締結以前から行っている渋谷区立中学生へのプログラミング支援や部活動支援等を、より充実させていきたいと考えています。両取り組みは協定締結前から行っていましたが、昨年までの当社の取り組みを渋谷区教育委員会や渋谷区部活動を運営する一般社団法人渋谷ユナイテッドに高く評価をいただき、今年度は支援時間や提供コンテンツの大幅な拡充を依頼されるなど、支援活動をより広げています。今後も様々な課題に合わせた当社ならではの支援活動を継続して行っていきます。

さらに、今回の協定にはグループ会社のFC東京も参画しており、渋谷区・FC東京と協働して更なる社会貢献活動を行っていきたいと考えています。

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