神山まるごと高専生がMIXIに来訪!学校の様子や社員の印象を聞いてみた

神山まるごと高専生がMIXIに来訪!学校の様子や社員の印象を聞いてみた

2023年4月、徳島県神山町に開校した「神山まるごと高等専門学校」(以下、「神山まるごと高専」)は、デザインとテクノロジー、起業家精神を学ぶ独自カリキュラムや、MIXIおよび取締役ファウンダーの笠原健治からの出資を含む民間企業11社からの総額100億円規模の出資による学費の実質無償化など、多方面から注目を集めています。

今回は、2023年8月にMIXI本社を初訪問した「MIXI奨学生」の4名(後列左:薦田さん、後列右:安田さん、前列左:鈴木さん、前列右:香留さん)と、当プロジェクトを担当したMIXI投資事業推進本部の山口に取り組みの概要を聞きました。

Part.1 神山まるごと高専「MIXI奨学生」インタビュー

━━学生のみなさんが「神山まるごと高専」を選んだ理由を教えてください。

鈴木さん:私は昔から将来は起業をしたいと思っていて、高校進学を考えるタイミングで、「神山まるごと高専」の話を母から聞きました。「私に合っているんじゃない?」と勧めてくれたんです。授業では多くの起業家と話せる機会があると知り、ここなら起業家として必要な心構えが学べるのではないかと思い入学を希望しました。

薦田さん:僕も最初に知ったきっかけは母の勧めです。もともと高専を希望していていろいろ調べていましたが、「神山まるごと高専」は他の高専とはまるで違うと感じたんです。特に専門的な分野を深めるだけではなく、ビジネス視点を学べるところに魅力を感じました。加えて、進学のタイミングで親離れしたい気持ちもありました。

安田さん:私も同じです!当時は思春期で親から離れて暮らしてみたい気持ちがありました。そんなときにサマースクールのことを知って、最初は気軽な気持ちで参加したんですが、これがめちゃくちゃ面白くて!デザインやアートが好きな自分に合っていると感じ、絶対に行きたいと思うようになりました。

香留さん:私はニュースでサマースクールの様子が取り上げられていて興味を持ったのですが、当時すでに高校生。もし通うとなると入学しなおすことになるのですが、それでも「神山まるごと高専」に行きたいと思えるほど魅力に感じたんです。私は中学生の頃、不登校の時期が2年ぐらいあったので、“その時間を取り戻したい”という気持ちもありました。

━━入学してから半年ほど経ちましたが、学校生活はいかがですか?

香留さん:毎日が刺激的です!毎週2名の講師によるトークライブがあったり、夜には少人数でのナイトセッションがあったりと、1日1日がすごく充実していて長く感じます。

安田さん:僕らの挑戦を応援してくれる環境だと思います。先生にこんなことがやりたい、と相談すると、どんどんやっていこう!と背中を押してくれる。頭ごなしにNOと言われたことはありません。僕はデザインに興味があるので、徳島県の海水浴場でグラフィティアートにチャレンジしたいと考えていて、相談して進めているところです。

薦田さん:仲間とずっと一緒に過ごす時間がとても貴重だなと思います。「こういうことがやりたいんだよね」「こんなことが気になってるんだ」と時間を気にせず気が済むまで話ができるので、自然といいアイデアが生まれていく感覚があります。

個性豊かな仲間が多いのでそれぞれの意見がぶつかることはありますが、それだけみんな真剣ということだと思います。そういう場面をたくさん経験していく中で、僕自身、話し合いのスキルが少しづつ身についてきたと思います。自分の意見を主張するだけでなく、一度ひいて全体を見てみる。そこから新しい道が見えてくることが多いと感じています。

━━学校の授業だけでなく、仲間との寮生活から学ぶことが多いんですね。

鈴木さん:そう思います。私は入学前、寮生活には否定的な考えでした。。けれど、入学してみたら想像していた以上に楽しくて!平日は一緒に勉強したり、休みの日はご飯を作ったり、共同生活を思い切り満喫しています。

香留さん:一般的な学校生活より仲間と一緒にいる時間が圧倒的に長いので、気づきや発見が多いです。私は、人付き合いにおいて“人にちゃんと言わなければ、何も伝わらない”と学びました。お互いに意見を言いながら、自分たちの手で良い環境を作っていくのだと感じたんです。

━━「MIXI奨学生」として、渋谷本社オフィスを訪問した感想はいかがですか?

鈴木さん:みなさん本当に楽しそうに働いていると感じました。実際は上下関係はあるんでしょうけど、それを感じさせない、アットホームな雰囲気が素敵だなぁと。

香留さん:好きなことを仕事にしている方の話を聞いて、自分も同じ気持ちで働きたいと思いました。まだ将来の夢が明確になっていないけれど、「神山まるごと高専」での生活を通じて、真剣に打ち込めるものを見つけたいと強く感じました。

安田さん:僕は取締役の村瀨さんがポッドキャスト収録をしているところを見学して、少しお話をさせてもらいました。当たり前ですが、自分との大きな差を感じて。でも、その中で“村瀬さんと同じ考えだ!”と思える部分があって、すごく嬉しかったです。

Part.2 投資事業推進本部 山口大貴の狙いと手応え

━━次に当プロジェクト担当者である投資事業推進部 山口さんにお聞きします。MIXIが「神山まるごと高専」のスカラーシップパートナーになった理由を教えてください。

山口さん:一番は、「神山まるごと高専」が掲げる理念や学生像、そしてそれを実現するための独自カリキュラムに共感したからです。「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を掲げ、15歳からの5年間かけて、広い選択肢を有する魅力的な20歳を育てる。“天才の卵”が集まる場所だと感じたんです。今後未来を切り拓くエンジニア、デザイナー、起業家がますます求められる中で、革新的な長期プロジェクトだと捉えました。
その上で、MIXIがさらに成長していく上で欠かせない「世界を驚かせる可能性を秘めた学生」にリーチできる場所として、出資を検討していきました。

━━出資実現に向けて苦労した点は?

山口さん:学費の実質無償化を実現するための奨学金基金への拠出・寄付を行う「スカラーシップパートナー」は、1社10億円。非常に大きな額になりますから、役員会では何度も議論を重ねていきました。

最大のポイントとなったのは「継続性」です。長期的なプロジェクトになりますから、一時的な関わりではなく、学生とMIXI社員が互いに刺激を与え合う持続的な関係づくりが行えるのかは、厳しくチェックしたポイントです。

━━「互いに刺激を与え合う持続的な関係づくり」とは、具体的にどのような活動でしょうか?

山口さん:大きく2つあって、1つ目は「MIXI奨学生とMIXI社員の接点をたくさん設けること」です。これまでオンラインでエンジニア、デザイナー、人事との接点はありましたが、リアルは今回が初めて。徳島から本社に来て、2日間、MIXIの雰囲気を肌で感じてもらいました。ランチ会やプレゼン大会などのイベントを通じて、学生の中に何か心に残るものが一つでも生まれていたら良いなと思っています。

2つ目は「MIXIとの共同で、1年に1つ何かを作ること」です。エンジニア、デザイナーと相談段階ではありますが、学生の意見を尊重しながら、アプリや簡単なウェブサイト、ちょっとしたデザインなど、MIXI社員と共同ですすめる研究や課外活動を実施したいと思っています。

━━これから「MIXI奨学生」に期待していることは?

もっともっと大胆にチャレンジして、いろいろな経験をしてもらいたいですね。僕自身が本当に羨ましくなってしまうほど自由な学校で刺激的な日々を過ごしているので、この環境を存分に活かしてもらいたいと思います。

例えば卒業と言わず在学中に起業する、学校を飛び出して地域のための活動をするなど、視野を広げて挑戦してほしい。これからも続いていく「MIXI奨学生」のカルチャーを作るのは、ここにいる4名の学生だと思うので失敗を恐れず積極的に行動してください。そして、大きな学びを得て、ゆくゆくは社会を変えてくれる人材に育ってくれたらとても嬉しいですね。

Part.3 オフィスツアーの様子(ダイジェスト)


木村 弘毅(株式会社MIXI 代表取締役社長CEO)と対面、名刺交換。


社内のサウンドブースで村瀨 龍馬(取締役 上級執行役員 開発本部 / デザイン本部 / セキュリティ室担当)とPodCastの収録にチャレンジ。


奥山 翔(上級執行役員 投資事業推進本部 / ソーシャルベッティング事業本部担当)ら社員と一緒にランチ。


LT大会でMIXI社員を前にプレゼンテーション。


渋谷スクランブルスクエアからの都心の眺望を臨む。


エントランスホールで記念撮影。

PAGE TOP