ミクシィグループで実施している「git challenge」。分散型バージョン管理システム git を用いた学生向け競技型技術イベントです。2018年は「第9回」として9月の開催が決定しています。

新卒入社のエンジニアが運営の主体となって開催しており、開催毎にバージョンアップしている本イベント。2018年度「git challenge」の開催記念として、運営メンバーにインタビューを実施しました。

git challenge概要についてはコチラ
学生向けgit謎解き技術イベント「git challenge」のご案内

実務に近い体験を提供していく

━━━━9回目の開催、次回は記念すべき10回目が迫っています。改めて本イベントの開催意義について教えてください。

 「git challege」は、ミクシィグループのエンジニアが運営している技術イベント「challengeシリーズ(※1)」の中で、2015年に生まれたイベントです。
※1 TDD challenge や Scrap Challenge などがある。

開催意義としては、チーム開発を学生に体験してほしいという想いがあります。

━━━━どういうことでしょうか。

 私の学生の頃、チーム開発の機会があまりなく、あったとしても小規模でした。だからこそ、学生時代にチーム開発を感じることができるChallengeイベントを提供して、今後のキャリアにおいて良い経験に繋がってくれればと思っています。この想いは当時立案したエンジニアから現在も脈々と引き継がれています。

━━━━なるほど。普段はgitの利用機会が少ない学生だからこそ体験してほしいものですよね。これまで計8回開催していますが、何か変わってきた点はあるのでしょうか。

 色んな面で進化していると思います。例えば、問題の増減、難易度の調整はもちろん、イベント準備にかけるコストのスリム化、スムーズなイベント進行などですね。そういえば、競技においてはCircleCIが当時機能していない問題があって(笑)。

佐藤 ありましたね。CircleCI でうまくいかなかった問題を解決するために Jenkins に移行したんですが、当時はチーム数分用意するような構成で大変でしたね。その後のイベントでは、シュリンクできたので、どんどん運用コスト(※2)を下げることができたと思います。
※2自動採点の高速化を実現した話

 運用コストの面でいえば、学生が問題を解いた後、問題をスタートした時点の元の状態に戻したい状況がありまして、都度運営の担当者がコマンドを入力してダブルチェックして…と手動で対応していたんですね。

━━━━手間がかかりそうですね。

当日のスコアボードの様子

 ええとても。複数チームから同時に「問題をリセットしてください」と来られると、もう大変です。そのため、Slackで簡単にリセットを確認できるbotを作りました。ダブルチェックが不要で、対応もサクサクでき、非常に運用のコストダウンにつながりました。

佐藤 当日運用が暇になり過ぎちゃってどうしよう、みたいな嬉しい悲鳴もありますけどね(笑)。それぐらい当日の運営がスムーズになったことは確かです。

━━━━イベント開催の度に様々な改善につながっているのは大きいですね。イベントの面白味についてはいかがでしょうか。

 それについては、2018年4月に入社し、今年から運営に携わることになったフレッシュなメンバーに語ってもらいましょう。

喜んでいる顔が忘れられない
ということで、今度は運営初参加のメンバーに意気込みやgit challengeの魅力を素直に語っていただきました。

━━━━まずは、git challengeを知った経緯や面白さについて教えてください。

松原 学生時代に、友人とgitに関する会話の中で、”git challenge”っていうイベントがあることが話題になりまして、興味をもち、僕は第5回大会に参加しました。

━━━━友人との会話の中で知ったのですね。

松原 ええ。そもそも、CTFやプロコンなどが好きでしたので、git版のイベントだろうと想定はできたんです。話を聞いてみて面白そうだから競技者として参加してみようと思いました。実際参加してみて楽しかったですし、勉強にもなりましたし、実務で有用なところにも魅力に感じました。エンジニアとしては課題があってそれを技術の知識やパワーで解いていけるのは楽しいものですね。

━━━━実務でも有益とのことでしたが、どのような場面でそのように感じましたか。

松原 正直、業務上で全く同じシチュエーションってなかったんですけどね(苦笑)。イベントの参加がきっかけでgitについて勉強をスタートしましたし、仕組みをしっかり理解してからは、「gitなら俺に任せろ」の気概を持つことができ、大きな自信になりました。

業務上で有益と話した背景には、問題解決の考え方においてですね。git challengeで問題を解いていくこと自体、どのように課題解決に向けてアプローチしていくか、どう検討すると解決につながるかなので、業務においても似ていると感じています。

━━━━なるほど。ありがとうございます。萩原さんは内定者時代に運営として関わっていたと聞いています。

萩原 そうですね。私が感じたのは、競技者である学生の姿が印象的です。

━━━━というのは。

萩原 問題の中にはいじわるというか性格の悪い問題が一部あります。その問題に苦悶している学生の姿も印象的ですが、問題解説の際にアハ体験といいますか、「なるほど」と理解したときの表情がなんとも言えないほど清々しくて。食い入るように解説を聞いているので、こっちもなんか嬉しくなっちゃいました(笑)。

あと、ここまでgitに特化したイベントはあまり参加したことがなかったのですが、これほどまで熱中できるイベントなんだと体感しました。

━━━━参加者の学生が良い表情なんですね。

萩原 ええ。例えば複雑なコマンドを駆使して解答しなければいけないと思っていた問題が、実は簡単なコマンド一つで解決するとわかったら、私だって「ウォー」って叫びたくなりますよ(笑)。

━━━━確かに。目から鱗というか、ハラオチしたというか。

萩原 あとは松原が言っていました「git challengeが実務で有益」という点では、その通りだと思います。実務においてあるコミットから突然テストが落ちるようになっていたケースがありまして、なんとなくgit challengeの問題を眺めていたら解決してくれるコマンドがありました。まさに練習問題が本番で出題されたような感じです。

━━━━そうなるとガッツポーズをとるように快感ですよね。続きまして神谷さんは、git challengeへの参加自体が今回初めてとのこと、どのような心持ちですか。

神谷 楽しみで一杯です。学生の間でもgit challengeを知っている方が増えてきているようでそこに携われることができるのは嬉しいですね

━━━━今問題を解いている最中だとか。

神谷 全部まだ解いたわけではないのですが、通常の業務では出会えない課題と対面して楽しいです。中には競技者泣かせな、いやらしい問題もありますけどね(笑)。解いていて思ったのが、gitのスキルが仮に100だとしたら仕事で使う能力って70ぐらいかと。ただその70をどれだけスムーズに引き出せるかは100の知識があるかどうかだと思います。そのため、本イベントに参加して、苦しんで問題を解いた経験っていうのは、日常的に使う範囲の中でもすごく力になるんじゃないかなって思ってます。

━━━━タイムリーに問題にチャレンジしている方が言うと説得力ありますよね。それぞれ参加の意気込みを教えてください。

神谷 git challenge初心者の私としては、イベントがどのように進行されていて、イベントやシステムの課題があれば改善に寄与できたらと思います。あと、目の前でユーザーの反応が見える機会は多くはないので、そのあたりは非常に楽しみです。

萩原 私も、参加してくれる学生と話せること自体が楽しみですし、競技を楽しんでもらいたいと思っています。個人的には問題の解説をドヤ顔で話せるように準備しておきたいです(笑)。

松原 先輩方に問題のスコアボードに関するシステム周りのコミット権限をもらったので、ガンガンコミットしていきたいですね。

━━━━最後に、競技に参加する学生にメッセージをお願いいたします。

神谷 gitがメインのイベント自体が珍しかったりもしますので、有効活用してほしいですね。「なんとなくgit使ったことある」くらいの経験の方でも、イベントに参加して今まで使ったことのなかったコマンドをバンバン使えるようになりますからどんどん詳しくなれたらいいかと。

萩原 add、commit、push、mergeなどができる状態であれば十分土俵に立てると思いますから気軽に参加してほしいですね。gitのスキルで競うイベントではありますが、私自身gitの知識を増やすためのイベントだと思っていますから多くの人に体験してもらいたいです。

松原 必ずしも熱心勉強していないと楽しめないわけでもないのですが、せっかくだから今回の参加を機にgitの勉強をして、問題を楽しんでもらいたいですね。エンジニアとしてキャリアを歩んでいくならデフォルトで必要になるツールですし。

萩原 gitの問題を解くというメインコンテンツもそうですが、10人くらいの現役のエンジニアと一気に出会える機会はなかなかないかと思います。キャリアの話やどのような考え方をもって働いているか、勉強方法など様々な情報交換ができる良いタイミングですので、IT・WEB業界で働くことをイメージしている方は、是非有効活用してほしいですね。


git challenge運営メンバー


git challenge開催概要

日程:2018年9月8日(土) 11:00-19:00予定

概要:
出題された問題を制限時間以内に解き、獲得ポイントをチームごとに競う形式のイベントです。2名チームとなり、提示されたissueを解決していただきます。
※締め切りは2018年8月15(水) 23:59までです。参加をご希望の方はお早目にお申込みください。

参加資格:
・2019年4月以降に、大学、大学院、専門学校、高専のいずれかに在籍されている学生の方
・gitの利用経験がある方
・なんらかのプログラミング経験と、1人でアプリケーションを作成するスキル

参加特典:
・当社規定額の交通費を支給
※関東圏以外よりお越しの方は、新幹線利用額の約半額をお支払致します
ミクシィグループノベルティプレゼント

git challengeへのお申込みは下記から
https://mixi-recruit.snar.jp/jobboard/detail.aspx?id=1EOcCnms2F8

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