「git challenge(ギット チャレンジ)」とは、プログラムの変更履歴を記録、追跡することができる、分散型バージョン管理システム、「git」で起こりうる問題を2人1組のチームで解いていくという、学生向け競技型技術イベントです。複数で作業を行うプロジェクトでは必要不可欠な「git」は、エンジニアにとっても必要不可欠なスキル。ミクシィでも現場で活用されているスキルを学生の皆さんにも体験し、学んでいただきたい。そして、いつか一緒にサービスの課題を解決していける仲間と出会いたい。そんな想いを込めて開催されてきた、通称「ギッチャレ」。2015年に1回目をスタートし、2019年5月18日(土)に第11回目の開催を迎えます。
git challenge概要についてはコチラ
学生向けgit謎解き技術イベント「git challenge」のご案内
ギッチャレを運営しているのは、新卒で入社したメンバーが中心となった社内有志達。11回目の開催が迫る中、これまで開催してきた歴史を振り返りながら、運営に対する想いを新旧の運営メンバーに語ってもらいました。
運営メンバーOB: 森本、村山、辻、中西
現運営メンバー: 轟、佐藤、松原
(左手前から中西、辻、轟、松原 右手前から森本、村山、佐藤)
伝承されていくのは「マニュアル」ではなく「マインド」
━━━━「git challenge」の初期から関わっていた皆さんは、現在の運営状況をどう見ているのでしょうか。
辻:新卒のメンバーが中心になって運営していますが、頑張ってくれていると思います。イベント運営における、さまざまな課題の改善を重ねている姿勢を見ると、運営メンバーそれぞれがオーナーシップを持って取り組んでいると感じられて、心強いですね。
森本:自分たちの取り組みが受け継がれていると感じて、嬉しいです。
村山:発起人として、これまでイベント全体を見てきましたが、特に決まりや方針などは決めず、自由に設計しようというスタンスでした。そして後輩にもどんどん運営に関わってほしいという想いもありました。アクティブでやる気のある後輩が、各自の意志で引き継ぐという、そんなマインドがあったからこそ続いてきたと思っています。
━━━━ギッチャレはどのような経緯で生まれたイベントなのですか?
森本:ギッチャレの前身となる「Scrap Challenge」という技術系イベントがありました。バグを仕込んだSNS「mixi」の偽サイトを作り、攻略してもらうという、当時としてはとてもユニークなイベントでした。でも、偽サイトとはいえ大規模なSNSのシステムを動かすわけですから、大変です。そして、そこにうまくはまるようなバグを入れるのも、センスと技術力が必要です。さらに世の中のブラウザも進化していて、システム内にある脆弱性を回避する機能が追加された結果、せっかく入れたバグが作動しないこともありました。
そんな大変さを打開できるような、全く新しい技術イベントを開催できないかという想いからギッチャレの発想が生まれました。最初は3名ぐらいの有志だけでしたが、現在では新卒を中心に、当日の運営も含めて10名以上が積極的に参加していると聞いています。
━━━━今年で開催4年目を迎えますが、運営していて変化を感じることはありますか?
中西:学生時代にギッチャレに参加した経験を持つエンジニアが、ミクシィに入社して「自分もギッチャレを運営してみたい」と言ってくれている、という話を聞くようになりました。そんな積極的な姿勢は、他の新卒メンバーにも良い影響があるのではないかと感じています。
辻:自分が関わっていた時には、運営フローの改善にまで手がつけられなかった。アーキテクチャーやインフラまわりなど、開催してみて分かるトラブルもたくさんありましたが、問題作成や当日の対応に関する方針を考えるのが精一杯でした。それを後輩たちが主体的にイベントを改善しながら受け継いで、常にバージョンアップしています。そんな姿勢を見ると、本当に頼もしいなと思います。
轟:若手代表として一言申します(笑)と、問題や採点のシステムなど基本的なものは全て構築されていましたし、運営フローもきちんとまとめていただいていたので、引き継ぎやすさもありました。ベースを先輩たちが作り上げてくれていたからこそ、後輩の僕たちは負担を感じることなく、運用フローやインフラの改善、新しい問題制作に注力できたと思います。
松原 佐藤:その通りですね。
━━━━明確な指示やマニュアルがあったわけではないと聞きましたが、なぜ運営方針やマインドなどが伝承されているのでしょうか?
森本:それは、やはり「イベントに参加してくれた学生に良い体験をしてもらいたい」という運営メンバー共通の想いがあるからだと思います。
中西:日々の業務で「課題を発見して解決する」という姿勢が身についているので、それがギッチャレにも活かされているのではないか、とも思います。改善意識の高さというか。
轟:それから、バックアップされたデータの存在も大きいと思います。インフラを刷新したときなど、本番で何が起こるかわからないという不安がありましたが、先輩が古いシステムも動くように全部バックアップをしてくださっていて。そんな安心できる状況が、新しい挑戦を続けていく原動力に繋がったと思います。
「こういうことをやっておくと、安心して次に進める」ことが分かった、貴重な経験になりました。自分が後輩に引き継ぐ時にも、先輩にしてもらったようなことを後輩の為にしてあげられたら良いなと思います。
エンジニアに必要なのは技術、だけではない。
━━━━有志でイベントを運営している皆さんですが、その原動力は何でしょうか。
中西:個人の業務が本当に忙しい場合は、その時やれる人に任せるというメンバーに対する安心感や信頼感が前提としてあります。でも忙しい時は、余裕がなくなって視野が狭まってしまことも。そんな時にイベント準備をやると息抜きにもなるし(笑)、運営メンバーと色々な話をしていると自分の視野が狭まっていたなという気付きもあります。
村山:プロジェクトや所属事業部を超えて仕事ができるというのも大きいですね。
森本:普段関わりが少ないエンジニアたちと一緒に仕事をすることで刺激を受けますよね。
佐藤:入社同期や仕事上での繋がりがないと、他部署のエンジニアと関わることができません。ですから、普段お会いできない先輩方とコミュニケーションが取れるのはありがたいです。社内でのエンジニアの繋がりを広げることができました。
辻:自分自身の気分転換にもなりましたし、問題を解いてみるのも楽しいということもありますが、「参加してくれた学生の将来に繋がるような経験を提供したい」そんなギッチャレ開催の根底にある想いに貢献したいという気持ちが、運営メンバーに共通する原動力になっていると思います。
━━━━インナーコミュニケーションにも繋がっているのですね。ところでギッチャレの問題は更新しているのですか?
松原:そうですね、新しい問題を追加していった方が運営側も楽しいだろうなと思うので、随時更新しています。
村山:問題作成、本当に難しいですけどね。ものすごい時間をかけて考えながら作っています。あまり知識問題に寄ってしまうのも面白みがないので、そこが考えどころです。
辻:実際の業務で遭遇するようなシチュエーションでやってもらわないと、使う機会がないので。単にイベントのゲームとして面白いというだけではなく、実際に使えるノウハウを身に付けて帰ってほしいという想いがありますからね。
轟:だから、良い問題を思いつけば追加するという感じですね。1問作るのに1ヶ月近くかかかることもあります。
中西:イベントで出題する新しい問題を作成した場合、共有されるので問題のチェックはしていますが、難易度のバランスなども考えながら出題問題全体を設計してやってくれていると感じますね。
━━━━前回のギッチャレでは、難問を解いた学生がいらっしゃったとか。
松原:そうなんです。イベント自体はチームで解いていくのですが、これまで誰も解答できなかった問題を、ついに解いたチームが現れました。問題数が多い中、そのチームは全問挑戦していました。
佐藤:問題の難易度と量のバランスを調整したということもあるかと思いますが、運営側もザワつくレベルでしたよ。
辻:全問を解いてみたんですけど、1人でやると普通に9時間くらいかかる問題でした。それをチームとはいえ3時間足らずで解くのはすごいですね。
村山:技術的な部分だけではなく、分からないところを積極的に質問したり、協力したり。そんなコミュニケーション能力の高い学生を見ると「やるな」と思います。
━━━━参加者の皆さんに驚きと喜びを感じていただけるようイベントを、今後も伝承していけたら良いですね!
中西:そうですね。このまま後輩たちに任せておけば、どんどん良いイベントに育てていってくれるだろうと信じています。
辻:問題の入れ替えや点数の付け替えなどは、ゲーム性も変わってくるのでかなりヘビーな変更だと思うんですけど、そういうことにも積極的に取り組んでくれているし、運営方針に関しても「こうしろ」といったわけではないのに引き継がれている部分も多いので、これからも頑張っていって欲しいです。
村山:このまま引き続き、学生に面白い体験をしてもられるようなイベントを維持してほしいと思います。
松原:新卒を中心に若手が運営しているので、最近では先輩方とギッチャレで関わる機会もなくなっています。先輩方もぜひ、積極的に来ていただけたら嬉しいです。
佐藤:学生にとっても、新卒中心の若手だと話しやすいとは思うのですが、もう少しキャリアを積み、若手とはまた違った視点を持ったエンジニアとも話しができると、より勉強になるのではないかと思いますので、ぜひ先輩方にも来ていただきたいですね。
一同:笑
git challenge運営メンバーからのメッセージ
git challengeは、2名1組のチームで問題に挑戦してもらいますが、苦戦しているメンバーを積極的にサポートしたり、協力し合う姿が見られます。また不明点を運営メンバーに質問する際、論理的に説明しながら明確に伝えようとする姿も。
「スキルが不安で…」「独りで参加しても大丈夫だろうか」などの心配があるかもしれませんが、エンジニアとしても大切にしたい「コミュニケーション」を、イベントで体感してみませんか?
実際のサービスを開発しているミクシィのエンジニア達や、同じ志を持つ仲間とも知り合えるこのチャンスをお見逃しなく。エンジニアを目指す皆様のご参加をお待ちしています!
お知らせ
第11回git challenge開催概要
日程:2019年5月18日(土) 11:00-19:00予定
概要:出題された問題を制限時間以内に解き、獲得ポイントをチームごとに競う形式のイベントです。2名チームとなり、提示されたissueを解決していただきます。
※締め切りは2019年4月23日(火) 23:59までです。参加をご希望の方はお早目にお申込みください。
参加資格:
・2019年4月以降に、大学、大学院、専門学校、高専のいずれかに在籍されている学生の方
・gitの利用経験がある方
・プログラミング経験があり、1人でアプリケーションを作成する実力をお持ちの方
・当日、ノートパソコンを持参出来る方
参加特典:
・当社規定額の交通費を支給
※関東圏以外よりお越しの方は、新幹線利用額の約半額をお支払致します
・ミクシィグループノベルティプレゼント
※優勝チームには豪華プレゼントもご用意しています!
git challengeへのお申込みは下記から
https://mixi-recruit.snar.jp/jobboard/detail.aspx?id=DxbrxvASR_c