インターネットを使う子供たちに、ミクシィグループが伝えたいこと

インターネットを使う子供たちに、ミクシィグループが伝えたいこと

現在、老若男女さまざまな人がスマホを持ち歩き、メッセージをはじめ、ゲームや情報収集など、日常に欠かせないツールとして利用しています。
しかし、その普及と同じようにSNSやオンラインゲームなどでの犯罪やトラブルが増加傾向にある*ことも、見過ごしてはならない事実です。中でも問題視されているのが、中高生のSNS上でのトラブル。チャットアプリを使ったいじめや性犯罪被害、ストーキングなど、犯罪の様相も多岐にわたっています。* 警察庁「平成29年におけるSNS等に起因する被害児童の現状と対策について」より

 

ミクシィでは、こうしたインターネットのトラブルに巻き込まれないよう、2011年から小中高校生、保護者のもとに往訪し、自身の安全を守るための講座を行っています。

今回は2月上旬に「東京大学教育学部附属中等教育学校」にお伺いした際の様子をレポートしながら、どのような取り組みを行い、そして現場の先生やご両親の方々がどのような思いで子どもたちを見守っているのか、実際に伺った声と合わせてご紹介します!

 

思わぬトラブルにあわないために

今回は「東京大学教育学部附属中等教育学校」の保護者の方々にお声かけいただき、講演する運びとなりました。集まったのは、中学1年生全4クラスの皆さん。

弊社のCS部から戸谷栄一が登壇し、まずはどういったトラブルや犯罪があったのかを説明するところから講演はスタートしました。

戸谷が生徒の皆さんに「インターネットを利用したことがあるか」と聞いたところ、ほぼ100%が手を挙げ、「スマホを持っている人」を聞いたところ、約6〜7割の生徒が持っている、と回答。

さまざまな過去のケースを紹介したあと、「”SNSで関わりを持った見ず知らずの人”に、なぜ会ってしまう/心を許してしまうのか」その心のカラクリを、対面の関係と照らし合わせながら説明。


PTAの皆さんも、頷きながら耳を傾けてくださっていました。

続いては、「自画撮り」などSNSを通した未成年の性被害についてのトラブル事例を紹介。さらに「SNSにアップした数枚の写真から個人や住んでいる場所が特定されてしまったケースを紹介し、実際にどのように特定していくか、写真の例を挙げながらこと細かに説明しました。このスライドには、生徒の皆さんも興味をもって驚きながら聞いてくれていたようでした。

最後に未成年によるゲームの課金について注意喚起を行ったあと、各ご家庭でどのようにスマホを使うのか、しっかりとルールを決めたうえで利用しましょう、と講演は幕を閉じました。

 

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先生から見た、生徒のスマホ利用

講演後、実際に生徒たちを指導する先生にスマホ利用の実態と抱えている悩みについてインタビューを行いました。

 

T先生「学校では、就学中は使用禁止としているので細かく把握できない部分は多いです。さらに、実際に生徒がスマホを利用しているのは帰宅後、ご家庭にいる時間が多いので、保護者の方々にはルールを作ってください、と呼びかけています。なるべくメッセージアプリやSNSでトラブルが起きないよう、各ご家庭とコミュニケーションを取りながら対策していかなくてはいけないので。その点、こうした講演は生徒、PTA、そして我々と三者を含めて話を聞けるので、いい機会にはなったのかなと思いました」

 

保護者の方々の声

当日お越しいただいていた保護者の方々にもお話を伺ったところ、抱えている悩みはご家庭によってさまざまなものでした。

 

・スマホを使うのは◯◯時まで、と決めてもなかなか守ってくれない

・フィルタリングに加入していても、抜け道を見つけてアクセスしてしまう

・子どもにもプライバシーがあり、どこまで踏み込んでいいかわからない

・部活の連絡もアプリを通して行われていて、制限していいか判断しづらい

 

皆さん仰っていたのは「自分自身が学生の頃にスマホを利用していないから、何を制限して何を許すべきか判断が難しい」という点でした。そのため、当講演に積極的に参加してくださったとのことでした。

講演後には「今子どもたちがどのようなサービスを利用していて、どのような問題に瀕しているのかが分かるこういった講演は助かる」「保護者も参加することで情報共有もでき、ルールを決める際の参考にできる」など、嬉しい声もいただきました。

 

最後に

先生と保護者の皆さんが抱えている悩みは、想像以上のものでした。こうした問題はすべてインターネットを通して行われたものがほとんどです。

ミクシィも、ゲームやインターネットを使って事業を展開していく以上、この問題に対して、どうすれば安全に利用していただけるか、トラブルが起きないようにできるか、検討を続けていきたいと思います。

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