ユーザー体験から始まる恩返しの旅。デザイナーが追求する心つながるプロダクトづくり
- 橋本 卓朗
- Web制作会社にて5年間Webデザイン、ディレクションを経験。事業会社にデザイナーとしてコミットしたいという思いから、2016年にミクシィ(現MIXI)へ入社。ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」をはじめとするWebサイトや広告媒体デザインで活躍した後、デザイン本部へ異動。
デザイン本部にてさまざまなプロダクトのUI/UXに携わるUXデザイン第1チーム。ここでリーダーとしてメンバーに寄り添い、デザインとビジネスの融合に取り組むのが橋本 卓朗です。日常の経験から着想を得ながら、コミュニケーションを大切にするMIXIで働き続ける橋本がこれまでのあゆみについて語ります。
誠実な姿勢で信頼を紡ぐ。MIXIのデザインリーダーが語る心に響くものづくり
各事業部に対し、横断的に業務を行うデザイン本部。その中でも、橋本はUXデザイン第1チームのリーダーとして業務にあたっています。
各事業部から寄せられる相談は多岐にわたると言います。
他部署との交流が多く、さまざまな人と関わりながら仕事をするからこそ、デザイナーである前にMIXIの一員として信頼してもらうことを常に意識していると言います。
また仕事をする上では、MIXIの PMWV(※)の一つにもある『誠実』という言葉を意識することが多いですね。仕事をする上でも、デザイナーとしてものづくりをしていく上でも、時にはトラブルが重なったり、意見がすれ違ったりして現場がカオスな状況になることはあります。そんな時でも、誠実さを忘れずに一つひとつ丁寧に物事を解決していくようにしています」
橋本が率いるUXデザイン第1チームのメンバーは4人。メンバーにも常に誠実に向き合っています。
ユーザーとしての感動をデザイナーとして還元。SNS「mixi」がつないだキャリア
Web制作会社にてクライアントワークを5年間経験した後、MIXIへの入社を果たした橋本。そこには、インハウスデザインへの憧れがありました。
他社の選考も進んでいた中でMIXIへの入社を決めたのは、橋本自身がSNS「mixi」のユーザーとして大切な思い出を持っていたからです。
こうして2016年に入社。前職での経験を活かし、MIXIのWebデザイナーとしてキャリアをスタートさせます。
また、デザインチームのものづくりへの姿勢にも感動しました。単に仕様書通りのものを作るのではなく、常によりよくするために頭を働かせ、アイデアを提案できる雰囲気なんです。これはさらに規模が大きくなった2024年現在でも変わらない、MIXIの魅力の一つですね」
入社から数年後、横断的にクリエイティブに貢献するデザイン本部が立ち上がり、同部署へ異動。これまで関わったことのない事業にも携わるようになったほか、仕事の幅も徐々に広がっていきました。
MIXIに入社して8年。デザインに向き合う姿勢にも変化が生じたと言います。
チームの垣根を越えた、MIXIでの新たな挑戦。FANUP誕生秘話と成長の軌跡
自社プロダクトのデザインを心から楽しむ橋本。2023年には、初めて自らがクリエイティブをリードする立場としてプロダクトを作り上げました。
プロダクトを作っていく上でさまざまな立場の人の意見をもらったり、期日に迫られたり、ビジネス的な制限があったりして、まとめていくのが困難な時もありました。とくにクリエイティブをリードしていく立場である以上、自分の意思決定が周囲の人の未来を変えてしまうこともあるので、責任重大なんです。そんな中でもMIXIがめざす『ユーザーサプライズファースト』の精神を胸に、最後まで誠実に仕事をやり切った時は達成感がありました」
あらためて、MIXIでプロダクトを作る魅力も感じたと言います。
『FANUP』でも、サービスのあるべき姿の設定からプロジェクトに加わり、企画やマーケティングチームとも綿密に話し合うなど、自分がデザイナーだったことを忘れるくらい幅広い領域で制作に加わることができました。リリース後は事業部のメンバーにも『もっと早くデザインチームに相談すればよかった』と言ってもらえて、感謝されたことが嬉しかったです。
また、直接ユーザーの反応を得られることもやりがいにつながります。2024年2月に実際に『FANUP』がリリースされ、ファン同士の新たなコミュニケーションの場として活用されているのを見ると、励みになりました」
デザイナーとして、そしてディレクターとして常に高いスキルを要求される中で、橋本は日常生活における経験を仕事に活かすことを大切にしています。
たとえば、私はベテランのバーテンダーがいるような『オーセンティックバー』に行くことが趣味なんです。それはもちろんおいしいお酒を楽しみに行っている部分もあるんですが、バーテンダーの接客の仕方やお酒の提案の仕方、美しい所作などを学びに行っているところもあって。バーテンダーの会話のキャッチボールの仕方や手つき、目つきなどを観察していると、自分の仕事やコミュニケーションに活かせることがいっぱいあるなと思っています。本当に彼らはコミュニケーションのプロですよね。こんなふうにコミュニケーションの本質って、日々の何気ない日常の中にあると思うんです。それを常に捉えて、仕事に還元していきたいと思っています」
SNSからゲーム、スポーツまで。コミュニケーションを軸に挑戦するMIXIの魅力
IT業界の目まぐるしい変化の中で、8年間MIXIの一員として働いてきた橋本がMIXIの魅力を語ります。
また社風としても優しい人が多く、居心地のよいところが気に入っています。ただ、それだけではなくて、個々人のコミットメント力がとても高く、一人ひとりが当事者意識を持って動けるところがMIXIらしさ。周囲への優しさを持ちながらも『よいプロダクトを作りたい』という熱くたぎるような気持ちも持っているんです。組織として利益を追求することはもちろん大切ですが、ロジックだけでなくそれ以上に『よいサービスを届けたい』という思いが強い。つまりユーザーサプライズファーストにつながるようなサービスをちゃんとつくろうとする、そういうエモーショナルな部分が好きですね」
そんなMIXIで活躍できる人柄については、こう述べます。
「mixi」で経験した原体験を胸に、「MIXIがコミュニケーションカンパニーであり続ける限り、恩返しがしたい」と語る橋本の描く未来とは。
そのために私がなりたいものは、制作に幅広く携われる、豊富なスキルを持ったジェネラリスト。これまでの経験を活かしながら、より多くの人を巻き込んで事業を進めていける人材になりたいと思っています。また、学生時代から信じてきた『デザインの力』をこれからも信じ続け、それを基盤としてより広い視野で事業を推進していきたいです」