ヒットメーカーと挑むオリジナルゲーム開発。「新しい創造力」でつくるMIXIの次の挑戦

い- 兼吉 完聡
- 「メタルギア」シリーズの開発を経て、オンラインゲーム「ドラゴンコレクション」の企画・ディレクション・プロデュースを担当し、大ヒットに導く。その後は数々のタイトルの開発責任者を務め、2025年4月にゲーム事業を担う執行役員としてMIXIに参画。

- 上國料 勇
- ゲームクリエイター/アートディレクター/画家。「ファイナルファンタジー」の制作チームに配属され、「FFXII」「FFXIII」、「FFXV」ではアートディレクターを務める。独立後は襖絵制作を手掛けたり、映画「竜とそばかすの姫」のコンセプトアーティストとして参加したりと、ゲームの枠を超えて活躍している。
世界的ヒットを生み出したその先で、MIXIは安全な成功に留まらず、新たな挑戦を選びました。ゲーム業界の第一線を歩んできたクリエイターたちと共に立ち上がった、オリジナルゲーム開発プロジェクト。執行役員・兼吉 完聡と、アートディレクター・上國料 勇氏に、「MIXIだからこそできる」ゲームづくりへの想いを聞きました。
目次
安全な成功に留まらない。MIXIがオリジナルタイトルに挑む理由

ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」(以下、「モンスト」)。世界的なヒットタイトルを生み出したMIXIは、次の一手として“安全な成功”ではなく、新たな挑戦を選びました。
数々のヒット作を手掛けてきたトップクリエイターたちと共に、次なるオリジナルタイトルをゼロから生み出す──。執行役員としてエンターテインメントクリエイション室を率いる兼吉は、この挑戦を「MIXIの未来をつくる投資」だと語ります。
これは単なる新規開発ではなく、MIXIの次の未来をつくるための投資です。市場に本当のインパクトを与えるプロダクトは、社内に蓄積されたノウハウと、外部クリエイターの力を掛け合わせることで、これまでにない価値を生み出せると確信しています。
今回のプロジェクトで生み出すタイトルは、「今後MIXIがつくるゲームの中核を成すものになっていくはず」と話す兼吉。それゆえに、「MIXIオリジナルのタイトル」であることに強くこだわっています。
兼吉:ゲーム市場では、人気タイトルの続編や既存のIP(キャラクターや世界観などの知的財産)を活用した開発が主流になっています。それ自体は、とても合理的な選択だと思います。ただ、私たちはあえて新しいIPを生み出すことに挑戦したいと考えました。誰かがつくった成功の型にはまるのではなく、自分たちのアイデアや発想から、新しい楽しさを生み出したい。その姿勢こそが、MIXIらしさだと思っているからです。「自分たちの力で、新しいマーケットを創出する」。そんな気概を持ってゲームづくりに向き合っています。
また、ゼロから世界観をつくりあげることは、すべてのクリエイターが一度は夢見る挑戦です。MIXIは、その根源的な欲求に本気で向き合える組織でありたい。そのために、自由な発想を広げることと、アイデアをきちんと形にできること、その両方を大切にしています。
新しく生まれるプロジェクトそのものが、私たちにとっての「思考の場」。挑戦の中で得られる知識や経験、そして失敗の積み重ねこそが、MIXIが独自のIPを生み出すための確かな土台になっていくはずです。
思わず「誘いたくなる体験」を。コミュニケーションから生まれるMIXIらしさ

兼吉自身、これまで「ドラゴンコレクション」などのヒット作を手掛ける傍ら、数々の大型タイトルの開発責任者として活躍したゲームプロデューサー。さらに今回のプロジェクトでは、「ファイナルファンタジー」シリーズでアートディレクターを務めた上國料氏や本庄 崇氏、「ソニック」シリーズに携わったゲームプロデューサーの小川 陽二郎氏といった名だたるクリエイターが「MIXIエキスパートクリエイター」として参画しています。
数々のヒット作を手掛けてきたクリエイターたちをチームの「背骨」に据え、プロジェクトは今、新たな仲間を迎え入れていくフェーズにあります。ただ、個の力が強いだけでは、一つのプロダクトは完成しません。異なる背景や価値観を持つメンバーが同じ方向を向き、力を掛け合わせていくために兼吉が何よりも大切にしているのが、MIXIが育んできた「コミュニケーション」です。
もう一つ大切にしているのが、しっかりと対話するための「場」をつくることです。実際に、「一緒にゲームをする時間」を設けています。MIXIでゲームをつくる以上、コミュニケーションを大事にするコンテンツであることは欠かせません。一緒に遊ぶ中で、どの瞬間に、どんなやりとりが生まれるのかを肌で感じ取り、その気づきを設計に活かすこともできます。
開発の軸となる「MIXIらしさ」、そしてMIXIならではの強みについて、兼吉はこう続けます。
今回のプロジェクトに参画するクリエイターたちも、それぞれが時代をつくった経験のある人たちです。そんな豊かな経験を持つメンバーが集まり、時代が大きく変わりつつあるこのタイミングで、次はどんなコミュニケーションを生み出せるのか。その答えを模索しながら、まだ誰も体験したことのないものをつくっていくこと。それ自体が、このプロジェクトの一番のおもしろさだと思っています。
想像を超える世界を描く。異なる表現が交わるビジュアル設計

「MIXIらしく人々に活力を与えること」「新しい価値を創造すること」「ユーザーに新しい体験を届けること」。そうした想いを一つのゲームに落とし込む時、どんな世界観が生まれるのでしょうか。今回のプロジェクトでは、その答えを、これまでにない世界として描こうとしています。
世界設定はしっかりつくり込んでいますが、ゲーム体験としては仲間同士で肩の力を抜いて遊べるハクスラアクション(戦闘を主としたアクションゲーム)を想定しています。

今回のプロジェクトでアートディレクターを務める上國料氏は、この世界観を聞いた時の第一印象について、「兼吉さんらしい少年漫画のような尖った雰囲気を感じて、どういったビジュアルでこの世界を表現しようかとモチベーションが上がった」と振り返ります。そして、その世界観を表現することは、自分の作家性を広げることにもつながると話します。
これまで培ってきたハイエンドでリアルな表現を軸にしながら、あえて異なるアートスタイルも掛け合わせ、多様なビジュアルが共存する世界を描きたいと考えています。一つの正解に寄せるのではなく、さまざまな表現が同時に成立する状態をめざしているんです。
今回のプロジェクトでは次世代テクノロジーも積極的に取り入れながら、これまで見たことのない表現に挑戦していくつもりです。私自身にとっても、新しい一歩になります。
今はまだ、上國料氏の頭の中で構想している段階。そのイメージをチームのクリエイターたちと共有していくことで、オリジナルの世界をつくりあげていきたいと続けます。
同じように、他のデザイナーにも企画をもとにしたアウトプットをどんどん発信してもらい、互いの表現を見ながら理解を深めていく。そのプロセスそのものを、大切にしたいと思っています。
さらに、世界観を端的に言い表す象徴的な言葉が見つかれば、チーム全体の推進力は一気に高まる。今は、その言葉を皆で探っている段階です。コンセプトを端的に表す象徴的なワードがあると一気に牽引力が高まるので、これから探っていきたいですね。
ユーザーに驚きを届けるために。挑戦を後押しするMIXIならではの「自由」

上國料氏にとっても「新たな挑戦」だという今回のプロジェクト。「MIXIだからこそ」感じられる可能性があると話します。
私はゲームクリエイターであると同時に、アーティスト・画家としても活動してきました。その両方の視点を持ちながら、MIXIの中で新しい表現の場をつくっていけたらと思っています。それが結果的に、MIXIという会社のブランドを広げたり、次世代のクリエイターを育てたりすることにつながれば嬉しいですね。
アートは、1枚の絵だけでもメッセージを届けられる力を持っています。そうした表現を起点に、展覧会やトークイベントなど、ゲームの枠に留まらないカルチャーやコミュニケーションを生み出していく。地道ではありますが、そんな取り組みを続けていきたいと考えています。
プロジェクトを率いる兼吉は、MIXIが「コミュニケーションの会社」であることを、日々の開発の中で改めて実感していると言います。その根底に流れるカルチャーこそが、ゲームづくりにおいても大きな力になっているのです。
既存のビジネスの殻を破ることは、決して簡単ではありません。でも、MIXIには殻に閉じこもろうとする空気がありません。むしろ、新しいチャレンジを後押ししてくれる会社です。リスクを恐れるよりも、そこにある可能性に目を向けようとするカルチャーがあります。
私自身、この自由な雰囲気が新しいアイデアを生み出す大きな支えになっていると感じますし、MIXIだからこそ、こうしたチャレンジができるのだと思っています。
クリエイターとしてトップを走り続けながら、MIXIで新たな道をつくろうとしている二人。これから仲間になる人たちに、こんなメッセージを送ります。
自分なりの武器やこだわりを持っている人であれば、分野は問いません。そんな情熱を持つ仲間と、MIXIという魅力的な環境で、新しいものを一緒につくっていけたら嬉しいですね。
大型タイトルの開発では、5年、10年という時間をかけることも珍しくありません。しかし私たちは、そうした開発スタイルとは異なる、スピード感のあるチャレンジを選びました。現在のチームは少数精鋭で、一人ひとりの裁量が非常に大きい。自分の意思や判断が、ダイレクトにプロジェクトの方向性に反映される環境です。その分、開発者としての手応えも、確かなものになるはずです。
決まった型にとらわれず、自分の発想を信じて、新しいことに挑戦したい。そんな想いを持つ方と、まだ誰も体験したことのないおもしろさを、一緒に形にしていきたいと思っています。
MIXIエキスパートクリエイターよりコメント
「プレイヤーに価値ある体験を届けること」。これは、私がゲーム開発において一貫して大切にしてきた考えです。その実現に本気で向き合えるのが、人と人をつなぐサービスづくりを重視してきたMIXIだと感じています。
MIXIでゲームをつくるおもしろさは、ユーザーの生活に寄り添った体験設計や、コミュニケーションを軸にした独自のゲーム性に挑戦できる点にあります。
私たちは今、人と人がつながり、心が動く新しいゲーム体験に本気で挑んでいます。これまで培ってきた“遊びへのこだわり”や“作品づくりの熱量”を、MIXIという場で思いきり発揮してみませんか。

小川 陽二郎氏
ゲームをつくる上で、「直感的に心を動かし、誰かと語りたくなる驚きや感情を生むこと」はとても大切です。世界観やビジュアルは、記号的装飾ではなく、リアルな体験そのもの。MIXIが大切にする「ユーザーサプライズファースト」や人々の感情豊かな心のつながり、その熱量を重視する価値観に共感しました。それに対し自分のクリエイティブで体験の質を高め、多くの人の記憶に残るゲームに関われると感じています。MIXIには、個人の表現や視点を尊重しながらチャレンジできる環境があります。自分の「好き」や「こだわり」を、誰かの体験価値に変えたい方と一緒に挑戦したいと思っています。

本庄 崇氏
※ 記載内容は2025年12月時点のものです。











