新卒の提案企画は果たして通るのか? 実践型研修をのぞいてみた。~ビジネスプランナー編~

新卒の提案企画は果たして通るのか? 実践型研修をのぞいてみた。~ビジネスプランナー編~

先日入社式が執り行われた様子を公開しましたが、早速翌日から新卒研修がスタートしました。コロナ禍の状況のためオンラインとオフラインを融合して様々な研修を実施。部署に配属されるまで2~3週間足らずでしたが、どこまでキャッチアップし自身の糧とすることができたのか。研修の様子をレポートします。

※過去の研修内容はコチラ

※本記事はビジネスプランナー向けの研修内容になります
エンジニア編はコチラ

※オフラインの研修は緊急事態宣言前に実施されたものです

 

ビジネスプランナー向けの研修一覧

ビジネスプランナーの研修の一部はエンジニアと共通。全部で8つの研修/講義を実施。

社会人基礎研修
広報研修
ミクシィのビジネス戦略について
メンタルヘルス研修
コミュニケーション研修
CS研修
朝会企画研修
インシデントハンドリング研修 

※太字はエンジニアも共通

社会人基礎研修では、「Slack」「Google meet」などの今となってはビジネスコミュニケーションには欠かせないものから「メール」「電話」「名刺交換」などの昔からあるツールまで、基礎的な使い方やマナーについて学びます。昨今Web会議が主流になりつつありますが、特にビジネスプランナー職の場合、社内メンバーだけでなく外部のクライアントやパートナーなどとリアル対面での商談が発生する可能性があります。社内外問わず、コミュニケーションをとるうえで必要なマナーを理解し、各種ツールを利用するうえで意識すべき点や注意すべき点をしっかり理解してもらいました。

 

「ミクシィのビジネス戦略について」では、イントロダクションとして、会社概要や経営陣の紹介、経営理念や業績推移など「ミクシィとはどんな会社なのか」という観点で説明。後半は、ビジネスにおけるフレームワークについて紹介。「3C分析」「SWOT分析」「マーケティング・ミックス分析(4P)」「5フォース分析」など、ビジネスの場面で実際に利用するフレームワークを事例を用いて解説しました。『事業にはいろんな課題がある。その課題を解決する際に、「フレームワーク」を使うと、より網羅的に、効率的にやるべきことが見えてくる。しかしながら、フレームワークはあくまでも考えるための型であって、導き出された戦略で必ずうまくいくわけではない。プロダクトやサービスを深く理解して、最大のイシューは何なのか、それをどうやって解決に導くのか、追求する姿勢が大事。』と担当講師からのメッセージに、納得したメンバーもいたのではないでしょうか。

 

広報研修では、広報・PRの業務内容を業務事例を交えて説明しつつ、『社員全員で広報を』というメッセージが。『プロダクト・サービスを通して、みなさんの活躍を世の中に広めていくことで、会社や世の中の人たちに、ミクシィのファンになってもらう。そのためにも、ぜひぜひみなさんにもご協力をお願いしたい。社員全員で、会社の良さを伝えていきましょう。』と熱いコメントもありました。研修の後半では、昨今度々話題になっているSNS運用の注意点について。『個人のSNSについては個人の責任で行うもの。しかしながら不用意な発信により、会社も責任を問われる可能性もある。みなさんは、ミクシィの社員だということを常に頭の片隅に置いていただき、振る舞いも含めて責任ある行動をとるように心がけてほしい』、との講師からのコメントには、新卒社員のメンバーも気が引き締まったことでしょう。

 

他にも、仕事や普段の生活の悩みなど様々な要因によって引き起こされるストレスに対して、どのように自分自身が向き合っていくのかを理解するメンタルヘルス研修。役員の奥田含め、CS部門のメンバー講師となって、ミクシィが考えるカスタマーサポート組織の在り方やどのような想いで日々の問い合わせに寄り添っているのか説明したCS研修。様々な研修や講義を通して、社会人の基礎やサービスに取り組む姿勢を学んでもらいました。

そのような研修を1週間ほどかけて行い、ビジネスプランナー職向けの最後の特別研修が、実践編となる朝会企画研修です。

 

悩みに悩んだ朝会企画

朝会*研修の内容は、ミクシィグループの朝会で実施するコンテンツを0から企画し、朝会運営担当者へプレゼンまでを行います。採択されるかどうかは企画内容次第と、なかなかシビアな実践型研修。制作テーマは朝会で社員みんなが楽しめる新規動画コンテンツです。

*朝会…ミクシィでは、毎週30分ほど全社交流ミーティングを行っています。リリース情報の共有、経営からのメッセージ、事業部の取り組みなどをオンラインにて共有しています

2週間の研修の目的は、社会人としての基礎スキルの習得と、配属後も高い視座を持って行動していくための姿勢やマインドの醸成です。その中でもこの朝会研修では、全社視点での考え方の理解と習得を目的としています。朝会はミクシィで働くメンバーの皆さんが参加されるため、全社視点、全社最適などの思考やプロセスを学ぶには絶好のコンテンツだと思います。今後、配属され、ゆくゆくは事業やチームメンバーを牽引していく存在として活躍してほしいという想いもあるため、このようなプログラムを用意しました。
また、スケジュールの意識やコミュニケーションのとり方など基礎的なビジネススキルをこれまで学んできた中で、企画からプレゼンまでの一連のプロセスを通して体現する場としての役割も担っています。(研修担当より)

 


研修担当から企画検討フローやプレゼン資料の作り方などを説明。企画検討に必要な情報を各自収集し、早速企画検討に入ります。

動画コンテンツを0から想起して、何が課題でどのようなアプローチをすれば解決に繋がるのか、これまでの研修内容を総動員させ、ワークシートも活用させながら検討していきます。

朝会運営担当の経営企画部 部長の石田からも企画内容についてアドバイス。「入社していきなり実業務で企画を考え、大勢の前でプレゼンするのは、正直高いハードルにチャレンジしていたと思っています」とのこと。

 

企画検討からプレゼン発表まで、わずか数日しかありません。限られた時間の中で、どうベストパフォーマンスに結びつけるのか、3名のビジネスプランナー職のメンバーがチームで取り組みます。ちなみにアイデアベースでは各自が持ち寄り、企画内容としてベストなものをプレゼンするとチームで話し合って決めたそうです。

 

中間報告をしていたら、あっという間にプレゼン発表のときが。

 

プレゼン前まで最終打ち合わせ。あまり緊張の様子はない模様。

 

プレゼンの時間がやってきました。チームハナミズキの動画企画の発表です。
※ちなみにハナミズキは新卒メンバーの名前からもじったそうです。

今回の目的とテーマなど概要から説明し、アイデアを固めていったフローや、そこから絞り込んで最終的な動画コンテンツに落とし込んだ経緯などを丁寧に説明していきました。メンバーで発表するページを振り分けて堂々と説明している姿に、発表を聞いている朝会運営関係者も、真剣に聴講してくれました。

発表終了後は、質疑応答の時間。「現在のコンテンツにどのような課題があるのか」「セットを作るコストはどのように考えているのか」「演者をどう探していくのか」と実際に動画コンテンツにしていく上で想定される課題についての厳しいコメントもありつつ、「目的から逆算してコンテンツを検討していくプロセスは素晴らしい」「ターゲットを意識した骨子になっていて理解はできた」といった、評価の声もありました。

 

最後は総評として石田からのコメント。

「個人的には非常に楽しいプレゼン発表でした。企画の詳細化、資料への落とし込み方、プレゼン自体、どれも想像を上回っていて、素晴らしいなと思いました。研修とはいいつつ、全社視点で会社全体に向けた企画を検討をする機会はなかなかないはずなので、この経験で得ることができた視点を、今後の社会人生活に活かしてほしいなと思います。また新卒のメンバーで一緒に議論をして全社企画を検討したという体験は、10数年後も記憶に残るはず。この先仕事でしんどいことがあったとして、原点に戻りたいなというときはこの研修をエピソードとして思い出してもらえたらなと思います。短い時間でしたが、企画検討においてみなさんと会話をさせてもらって、メンバー一人ひとりに頼もしさも感じました。今後の皆さんの活躍に期待しています」とエールを送り、研修は終了しました。

※このプレゼン内容の企画は、時間やスケジュールの都合上早急に実現というわけではありませんが、朝会の動画コンテンツとして前向きに検討していくそうです。

 

メンバーの声

朝会研修を終えて新卒メンバーの声を聞いてみると

・その企画のターゲットはどんな状況(いつ・どこで・誰が・何を)であるかをイメージすることの大切さを感じた
・それぞれの関係者の視点に立つことの重要さ
・ユーザー目線に立ち「どう感じるか」を意識して考えていきたいと思う

2週間の期間ではありましたが、研修に参加したことで大きな学びに繋がったようですね。

 

最後に

現在は各新卒メンバーは、それぞれが事業部に配属されて忙しい日々を送っているとのこと。入社して数週間で配属され、数ヶ月しか経っていないためまだ慣れないところもあるかもしれません。これからも、辛いことや厳しい局面に何度も立ち合うことにもなるでしょう。しかしながら、石田の言葉にあったように「◯◯の研修をやったよね」「□□について相談したよね」といった、この研修を懐かしみながらも、ポジティブに活躍してくれることに期待しています。

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