投資事業部 荒木部長がMIXIアワードで評価された「マネジメント」の手法とは? ~Valueの体現者たち 07 ~

投資事業部 荒木部長がMIXIアワードで評価された「マネジメント」の手法とは? ~Valueの体現者たち 07 ~

MIXIでは、従業員の行動指針として「発明」「夢中」「誠実」という3つのバリューを掲げています。そしてバリューを体現した = 頑張った従業員を称える「MIXI AWARD」を毎年開催しています。

今回は、MIXI AWARD 2023でマネジメント賞を受賞した投資事業部 部長の荒木豪司さんに、普段仕事をする上で意識していることや、MIXIの3つのバリューの捉え方、そして今後トライしたいことについてお話を聞きました。

チーム全員の専門性を最大限に活かしたい

━━荒木さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

MIXIに入社する前は、メーカーでマーケティングやファイナンスなどの業務に従事していました。MIXIに入社したのは2019年3月。以来、投資事業部にてM&Aやスタートアップ投資、ファンド出資等の業務を手がけてきました。

━━アワードではマネジメント賞を受賞されました。感想はいかがですか?

マネジメント賞の選考基準に、「組織サーベイのPMWVのスコアが高いこと」があるとうかがいました。私個人が受賞したものではなく、チームとしてPMWVを意識してきたことが評価されたものだと考えています。

投資事業部は、M&A、PMI、ファンド出資、スタートアップ投資、あるいは投資先支援から他部署と連携した事業開発という、幅広い業務を担っています。一人が全ての業務を専門性高くカバーすることはなかなか難しいので、投資事業部では多用な強みを有した方に活躍いただいています。

金融機関や公認会計士のように投資に近接したバックグラウンドを有した方ももちろん活躍していますが、事業開発や営業、マーケティングなど、より事業に直結した経験を有した方もそれぞれの強みを活かして投資戦略検討や投資先支援に貢献いただいています。

そのため、一人ひとりのメンバーが持つ専門性を最大限活かすことが、チームとしての最大限の成果につながります。みなさんが活躍できる場を作ることは、投資事業部の部長というポジションにおいて非常に重要な責務だと考えています。それぞれのメンバーがやりたいことと会社としてやってほしいことがマッチする領域で最大限力を発揮してもらえる仕組みを作ることが私の役目ですね。

メンバーの壁打ちや言語化の支援に注力

━━アワードの受賞理由に、「気づいたらメンバーが限界突破できていた」との評価がありましたね。

投資案件は、取締役会や経営会議など経営の意思決定になるものがほとんどです。マネジメントが考え、意思決定し、メンバーは指示に従って手を動かす、という役割分担が合理的だという考え方もあり得ます。ですが、その動きだけですと、組織として出来ることの幅が広がっていきません。誰よりも熱量を持ってコミットして進めるメンバーを強く後押しすることで、プロジェクトの成功確度を上げ、組織の厚みを増したいと考えています。

そのために、メンバーの壁打ちや言語化の支援には力を入れています。たとえば、現有リソースや投資先候補など、自分の立場や組織の状況を意識しすぎてしまうと、発想が止まってしまうことがよくあるんですよね。「会社にとって本質的な価値がある動きなのか?」を常に意識できるよう、思考の幅を広げるサポートに努めています。

━━そのスタイルはどのように身につけたのでしょうか?

一つ判断の軸を持てていることが大きいです。私の場合はコーポレートファイナンス業務に携わってきたので、「企業価値向上」に繋がるのか、そのための構成要素は何か、を常に意識できているのが今の自分の軸になっていると思います。

━━本人の自主性を尊重した「さりげないサポート」もアワードで評価されていました。

うちのメンバーは、本当に優秀な人たちばかりなんですよ。私ではできないこともみんなはできるし、一人ひとりが責任感もあって、コミットメントが高く、それぞれの投資案件や投資先に関わってくれています。

例えば、インドでの投資活動を本格化するにあたって準備段階から長期間出張をしている方もいますし、投資先に本気で入り込んで一緒に事業開発を進める方もいます。それぞれのプロジェクトに本気でコミットしてくれる方々がいるので、私自身はサポートに多くの時間を使えています。

━━具体的にはどのようなサポートを?

人には得意なこともあれば、苦手なこともあるものなので、苦手なことについてはチームで補い、得意なことでレバレッジが効くようにした方がいいという考えでサポートしています。
例えば、推進力はあるが決裁を得ることが苦手な人がいるとすると、承認に向けたプロセスを最大限サポートするようにしています。

投資事業部が解釈する「MIXIのバリュー」とは?

━━メンバーの特性を伸ばすために、どのような取り組みをしていますか?

「発明」「夢中」「誠実」というMIXIの3つのバリューを自分たちなりに解釈し、3つの行動指針に落とし込んでいます。そのなかの1つに掲げているのが、“深化と探索を両立させること”です。

━━というのは?

主体的に動き、想像を超える成果を出すことを期待しています。個人としてもチームとしても、専門性と好奇心を併せ持ち、深さと広さを両立させたいんですよね。

例えば、マーケティング経験を持った方が投資事業部に参画いただいたとすると、まずは、投資検討時の事業面での評価や、投資先のマーケティング支援で貢献いただきます。急成長事業に携わるなかで専門性を発揮いただくことになりますので、キャリアの厚みを増していただくご経験になると考えています。

合わせて、これまで経験のない投資実務も担当いただくことで、ご自身の幅を広げ、大きな成果に繋げられると考えています。各メンバーが異なる専門性を有しているからこそ、サポートをし合う環境を作れているのがこの動きを実現する下支えになっていると思います。

━━メンバーの深化と探索を両立していくために、具体的に取り組んでいることとは?

リソースの20%ぐらいはメインミッション以外で自由に発想する動き方をしましょうと話しています。そうすると、その人の本当にやりたいことが見えてくるんですよね。その“やりたい”ことが、うまく“できること”と重なっていって、MIXIバリューの“発明”や“夢中”につながっていくのかなと思っています。

━━なるほど。自由に発想できる活動が、さらなるスキルの厚みにつながっているんですね。

はい。ちなみに残りの2つの行動指針である「正しいことをする」「敬意を持って振る舞う」は、MIXIバリューの“誠実”に紐づいています。我々の部門は会社の重要な資本を預かって、毎年、数十~百億円単位の投資活動をしているので、高い倫理観と責任感を求められます。透明性や説明責任は欠かせない重要な要素です。また、投資活動は、法務や経理をはじめとする専門家に、いろんな方に実務面でしっかり支えていただいて、はじめて成果が出るものですので、各所への敬意や尊重も重要です。

━━法務や経理の協力があるからできている、ということについては普段からメンバーにも共有しているんですか?

そうですね。我々は新しい事業領域を切り拓いたり、新たな国への投資を始めたりと、様々な挑戦に取り組ませていただいています。一緒にドライブいただいているみなさんには本当に感謝しないと、持続的な成果には絶対に繋がらないと考えています。

また、投資は実行するだけでは価値を出すことは出来ず、実際に事業を推進いただいているチームに最大限パフォーマンスを発揮いただいてこそ成果に繋がります。そういった観点でも、常日頃から、他者を理解し、丁寧なコミュニケーションを行い、尊重することは非常に重要で他メンバーへのリスペクトというのは非常に重要なものだと考えています。

━━最後に何かお知らせはありますか?

2022年から、「両利きのM&A」というタイトルでPodcastを配信しています。我々の投資活動の考え方について様々な角度から語っていますので、ぜひ一度聞いていただけると嬉しいです。

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