「プログラミング教育事業に関する協定」を締結したミクシィでは、昨年から中学校向けのプログラミング教室を実施しています。
具体的には、渋谷区立鉢山中学校にて、プログラミング学習クラブ通称「テカステ (TAKE A STEP TOWARDS PROGRAMMINGの略で、プログラミングに向けて一歩を踏み出そうの意味) 」を複数回講義として実施。『論理的思考やプログラミング的思考などのプログラミングの基本』『キャラクター制御で基本的なプログラミングを学ぶ』『プログラミングで作図に挑戦する』など回ごとにテーマを設け、自社オリジナルの教育アプリを用いて、参加を希望する生徒に実践的なプログラミングを学んでもらいました。
ミクシィのスタッフがどのような想いで実施してきたのか、また参加した生徒の感想、先生の想いなどをレポートします。
※本レポートは、2020年1月29日に行われた様子を中心にレポートしております
自己発見にも繋げてほしい
そもそもプログラミング教育に取り組む背景には、コチラの内容に加え、2021年から中学生向けのプログラミング教育が渋谷区で本格稼働します。6者の協定に参加した経緯から、少しでも未来の子供たちのために何かお役にたてることはないか、一助となれればという想いが強くあるからです。次世代育成のため企業訪問や子ども向けネットリテラシーの講義など、ミクシィがこれまで実施してきた幾多の経験活かしていきたいと考えています。
今回、渋谷区立鉢山中学校と連携し、実現したいこと。それはプログラミングに触れてもらいプログラミングそのものへの興味・関心が深まってほしい。プログラミング講義の参加体験によって、新しい自己発見にも繋げてほしい。すなわち、得意分野の発見や、進んでみたい将来の方向性など、新しい自分の可能性に繋がれば、との想いがあります。
気になる講義内容は
2020年1月に実施したテカステの講義内容を写真を中心に紹介していきます。
家庭科室が講義の教室。懐かしいですね。
講師担当はCTO室のエンジニア田那辺。2019年夏に実施した「プログラミングサマーキャンプ2019」等でも講師を担当。
この日は、『グラフィックとアニメーションのプログラミング』というテーマにて講義スタート。
参加者の生徒は、プログラミングで図形を表現していくことにチャレンジしていきます。座学、実践プログラムそれぞれ30分程度を目安にしているそうですが、毎回時間が足りなくなるほど熱中しているそうです。
田那辺の話を熱心に聞く生徒のみなさん。
不明点があれば、お互いに教え合う。すばらしいですね。
ちなみに、専用のプログラミングアプリは、全て自社オリジナル。生徒の端末にソフトをインストールして使用します。プログラムの入力支援機能があり、タップしていけば、プログラムが組める仕様になっています。もちろん直接タイピングしてコードを入力することもできます。
ミクシィの社員が教室を見回りサポートしておりますが、生徒が自主的に進めて行くケースが多かったと思います。
おっ!丸が書けてますね。それも三重。写真では伝わりにくいのですが、しっかりアニメーションになっていました。
完成したプログラムをお互いに見せ合う様子。ほほえましいですね。
こちらは複数の円を重ねて動かすことができました。プログラムで線に色をつけて円を表現する。言葉だと簡単そうですが、いとも簡単に実行できる若い感性は素晴らしいですね。
わからないところがあれば、丁寧に教えていきます。
手順について話を聞いていても、正直???だったのですが、生徒のみなさんは理解が早く、次々に新しい画が完成していました。
先生、生徒の声
プログラミング講義に参加してくれている先生に話を聞いたところ、「直観的にわかりやすいアプリもあって、生徒が思っている以上に成果をだしてくれている」と生徒の理解度の早さに驚嘆しているようでした。また「勉強が苦手な子、学校生活に馴染めていない子などが、プログラミングに抵抗なく取り組めているのも意外だった」と、生徒の新しい側面を発見できた点もよかったそうです。「学校のカリキュラムだけだと気付けない視点に導いてくれるこの講義にはとても感謝している。生徒にはこの講義でプログラミングに興味を持つというよりも、先を見据えて、〇〇となると△△に進めるといった論理的思考が養ってくれれば」と期待も抱いていました。
講義の終了後に参加してくれていた生徒の皆さんにアンケートを実施しているのですが、
・とても楽しかった。アニメーションを作る大変さを感じた
・またやりたい
・前回参加できなかったので残念でした
・他のプログラミングも習いたい
と、参加している生徒がほぼほぼ満足してくれているようでした。
最後に修了証を生徒一人一人にお渡しし、講義は終了しました。
最後に
「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」にて木村が「これからプログラミングを学んでいく子供達には、楽しく学ぶと書いて楽習(がくしゅう)を届けていきたい」と話していた通り、プログラミングが楽しいものであること、様々な可能性が広がることを本活動を通じて伝えていきたいと思います。