毎年恒例、全社員が一堂に会する「全社総会」。
そのプログラムの一つに、昨年活躍したメンバーを盛大に称える「mixi AWARD」があります。
昨年の様子はコチラ
例年、豪華な会場に社員全員が集合し、凝った演出にて受賞メンバーやチームをステージで賞賛しているのですが、今年はご存知の通り新型コロナウイルスの影響があり、大人数で密集するようなイベント開催が難しくなっていました。開催そのものが危ぶまれていたのですが、活躍したメンバーやプロジェクトをなんとか称賛できないか、ということで、今年はオンラインで開催。その内容をレポートします。
改めての説明となりますが、「mixi AWARD 2020」を開催する理由は、「称賛と表彰のカルチャーをミクシィグループは大切にしたい」という考えが根底にあるからです。そのため前年度活躍したメンバーやプロジェクトなどを、年に一度社員全員で称えています。
しかし、今年はオンライン開催ということで、準備の段階から様々な懸念がありました。
「社員が自分事として捉え、称賛してくれるか」
「そもそもオンライン開催で社員が参加してくれるのか」
「会場で社員が集まって開催するわけではないので、臨場感や空気感が伝わりにくいのではないか」
このような課題をどう解決していくのか、運営側の準備として「参加に集中してもらうために、なるべく開催時間とプログラム内容をコンパクトにする」「コロナ対策中での実施となるため、運営は最低人数で実施」「現地で参加しないため、盛り上げる要素としてインタラクティブなしかけを導入」「機材や運用ツールなどは、不測の事態をなるべく少なくするために、運営側で扱えるツールで当日は運用する」など、イベントの設計に注力しました。
ライブストリーミング+チャット+運営=フィーバー
当日は、下記のような運用体制で臨みました。
人員
(内訳)
司会:2名
チャットサポート:1名
配信運営:1名
撮影/撮影ディレクション:1名
登壇者:複数名(自宅からのリモート)
録画:1名(自宅からのリモート)
※ネットワーク通信の安定を確保するために運営陣は出社し、会議室から配信
運用ツール
(内訳)
撮影用カメラ:1台
照明:2台
配信:Google Meet
視聴:Google Meet ライブストリーミング
その他:モニター4台、台本確認用ノートPC2台、資料共有用PC1台、キャプチャーボード1台、カメラ用三脚1台
※登壇者はGoogle Meetに参加し、その様子をGoogle Meetのライブストリーミング機能で配信する方法です。
※イベント専用のSlackチャンネルを併設
プログラム
一部
「mixi AWARD 2020」
━昨年の振り返り
━アワード受賞発表
━インタラクティブコンテンツ
開催時間:約60分
二部
「会社方針説明会」
開催時間:約30分
開始前までSlackのへの参加人数は200名前後と直雇用社員数約1/5程度。「従業員が盛り上がってくれるのか」「ライブストリーミングに参加してくれるのか」と運営陣に一抹の不安を残したまま、本番がスタート。
しかし、スタートに合わせて続々とチャンネルに集結。司会が全社総会の開催の挨拶を行うと、従業員のみなさんからの拍手でのお出迎え。
想定外にSlackのチャンネルが盛り上がりを見せていました。ニュースライクなスタイルでお送りしたのが功を奏したのか、スタート出だしの反応も上々。
昨年の会社の取り組みを資料で振り返りつつ、いよいよ「mixi AWARD 2020」の発表です。
ここで代表の木村から「ミクシィグループの事業領域が大きくなり、様々な取り組みがある中で、個人ひとりだけで成果を出すということが少なくなっていると考えています。ですので、このmixi AWARDも個人にスポットをあてることよりも、プロジェクトや取り組みを表彰したいと思います。」との説明。今年は、売上/成長率/コストリダクション/ガバナンス強化/事業継続などの観点で、事業貢献・寄与したプロジェクト・取り組みなどの”コト”を中心にアワードを選定したそうです。
※選定フローは、本部長・部室長からのチームやプロジェクトなどの単位で推薦があがり、そこから役員陣で協議の上、最終決定
それでは、いよいよ、「mixi AWARD」の発表……。
今年は下記が受賞となりました!
それぞれ「どの点で会社貢献に寄与したか」受賞ポイントについて説明があり、司会が説明していると、
画像のように、ひっきりなしに「おめでとう」「888888(拍手を表現)」と称賛コメントの嵐。司会もSlackの鳴りやまないコメントの様子を見ながら、適宜内容をピックアップしていたため、視聴している従業員と同じ空間にいるような感覚を感じました。Slackのコメントの中には「スパチャしたい」「投げ銭できないの」と前のめりなコメント内容もありました。
受賞した”コト”について、事業責任者やメンバーから代表してそれぞれ評価されたポイントや感謝の言葉など、オンラインで参加してもらい、コメントをいただきました。
※オンラインのキャプチャー画像なので荒くなっておりますが、ご了承ください。
ここでも、Slack上での称賛の嵐は鳴りやみません。事業内容を改めて振り返ったコメントや、お祝いのコメントで埋め尽くされます。
計5つの”コト”が表彰された後、Slackチャンネル参加メンバーが「MIP(Most Impressive Project:最も印象的だったプロジェクト・取り組み)」を選び投票するインタラクティブ企画を実施。
投票中も、多数のコメントをいただき大いに盛り上がりました。
※一斉にクリック開始したことによるアプリの負荷がかかってしまい、クリックできない(投票できない)との声が…
タイムリーに投票数を集計し、結果を発表。
印象的だったプロジェクトには、「モンスト 鬼滅の刃コラボ」が得票数1位で選ばれました。
事業責任者の根本より「選んでいただいて、ありがとうございます。引き続き、お客様が望んでいるニーズに沿ったサービスを提供していきたい」と、今後の意気込みを含めたコメントをもらいました。
今年は、「mixi AWARD 2020」の後に「方針説明会」を実施。2020年どのような事業戦略を描き、実行していくのか木村から説明がありました。
「コロナの影響がありつつも、今期みなさんと達成したいことについてお話させてください。」と木村から今期の目標や事業について、社会情勢を顧みながらもミクシィがどこでバリューを提供していくのか、特にエンターテインメント産業のデジタルトランスフォーメーションをどう実現していくのか力説しました。
「コロナの影響でユーザーの生活様式が変わる中、新しい働き方を模索していきましょう。また、ミクシィはこれまで生活者の行動変容のタイミングで的確にサービスを提供し、大きく成長してきました。このようなときだからこそ、是非、皆で団結し、世界中のユーザーに豊かなコミュニケーションを届けていけたらと思います。」と、社員を鼓舞する締めの言葉にて、全社総会は閉会しました。
総会終了後、Slackのポスト数などを集計したところ、
チャンネル参加数 805
投稿されたメッセージ数 1,141
このような結果でした。
また、アンケートの満足度については、最大5に対して、平均スコア4.4と非常に高い結果でした。1時間ちょっとのイベントではありましたが、大いに盛り上がり、会社が一体感を見せた全社総会になったと感じています。
ちなみに、チームの振り返りでは「コンパクトでスムーズな進行/運営」「Slackチャットによるインタラクティブなコミュニケーション」「ライブストリーミングで集中できて、視聴しながらなので、コメントも書きやすい」といった要因が影響していたためではないかと考えています。他にも要素はあるかもしれませんが、一番は従業員のみなさんが、真摯に称賛したい気持ちで会社を盛り上げていこうというマインドがあったことだと信じています。
新型コロナウイルスによる影響で、やむを得ずのオンライン開催ではありましたが、社内コミュニケーションのあり方について、大きな発見もある全社総会でした。来年はどのような受賞があるのか、称賛し合うミクシィのカルチャーを続けていきたいと思っています。