グループ企業のCHROから転籍入社?! 投資事業推進本部の宮本さんは#なんでMIXIに?24

グループ企業のCHROから転籍入社?!  投資事業推進本部の宮本さんは#なんでMIXIに?24

MIXI GROUPには、様々な経歴のメンバーが所属しています。それぞれの専門性やスキルを手に転職を決めた方々は、どのような経歴で、そしてなぜMIXI GROUPを選んだのでしょうか。

中途入社した方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」を聞く『なんでMIXIに?』。今回は、出張撮影サービスを展開するラブグラフがMIXIにグループインしたことをきっかけにして、MIXI投資事業推進本部付で完全転籍をしたHRビジネスパートナーの宮本さんに話を聞きました。

宮本 広大(みやもと こうだい)
投資事業推進本部 HRビジネスパートナー(HRBP)/ 投資先人事管掌

人事経験12年。担当者レイヤーからCHROまでを経験。複数社にて、採用・教育・評価・労務などの人事業務全般に従事。また人事企画管掌として従業員の待遇改善や福利厚生の充実など、社員の働きやすい環境作りにも注力。2022年3月、HR MGR 兼 事業部MGRとして勤務していたラブグラフがMIXIにグループイン。同時に執行役員CHROに就任。2023年5月から、MIXI 投資事業推進本部を兼務し、主要国内/海外グループ HRBP/人事管掌に従事。2024年3月、MIXI 投資事業推進本部付で完全転籍。

MIXIでの役割は「人事全般なんでも」

━━宮本さんの、MIXIにおける現在の役割について教えて下さい。

私の役割は大きく分けて、「投資先企業におけるHRを起点としたグロース支援」と「ソーシャルベッティング事業本部と投資事業推進本部におけるHRBPおよび統治構造の設計」の2つです。

まず、「投資先企業におけるグロース支援」についてですが、主にHRの観点における経営統合作業や事業を強く推進するための人事戦略の立案・採用支援や組織開発などを行なっています。ゆくゆくはこの領域で、MIXI GROUP全体の人材の流動性を高め、より強い組織を作り上げることを目指しています。

投資先企業の数が増えるにつれ、社員にとってはキャリアの選択も増えると考えています。例えば、優秀な社員が新しいミッションを求める際に、他社への転職を考えるのではなく、MIXI GROUP内でのキャリアチェンジを検討できれば、会社としても本人としても大きなメリットがあると考えています。個人の能力を伸ばすためにも、適所適材的な考え方で人材の流動性をさらに高める必要があります。

また、投資先企業の経営・事業・組織のコンディションを可視化することにも注力しています。特に、経営だけでなく人的な観点から組織の状態を把握することが重要だと考えています。例えば、MIXI GROUPに加わった会社の社員は、「私たちの大切にしてきたカルチャーが壊れてしまうのではないか」と不安に感じることが少なくありません。社員との対話を重ね、MIXIのカルチャーとその企業の想いが重なる部分を見つけ出し、どのような文化を醸成すべきかを考えています。

━━2つ目についても教えて下さい。

「ソーシャルベッティング事業本部と投資事業推進本部におけるHRBPと統治構造の策定」についてですが、まずHRBPに関しては、組織開発や採用の課題解決に向け、事業責任者の方々のディスカッションパートナーとなり、施策を推進していく役割を担っています。

既存のメンバーがよりキャリアデベロップメントしていくためには、どのような仕組みが必要なのか、レベルアップを図る外部研修をどのように組み込むのが良いか、どうすれば自身の成長を考えるきっかけにつながるのか、といった点について事業責任者の方々と定期的に話し合い、組織開発の今期のテーマ決定や施策の実行を行なっています。

統治構造の設計については、上司である奥山さん(上級執行役員 投資事業推進本部 / ソーシャルベッティング事業本部担当)と共に、本部としての正しい組織のあり方について議論を重ねています。

極端な例を挙げると、10人の組織構造と、100人の組織構造は全く異なります。そのため、事業部を切り離したり、スピンアウトして新しい本部を立ち上げたりする必要がある場合もあります。本部の成長に合わせた最適な統治構造を設計しています。

━━かなり幅広い業務を担っているんですね。

そうですね。人事全般なんでもやる感じです。それに加えて、最近では人事本部との連携も大事にしていて、日常的に対話の機会を持っています。全社人事戦略や人事企画といった大きなテーマに対して、壁打ち相手となったり、意見を述べたりしています。

MIXI社員になってこそ「できること」があると思った

━━宮本さんがMIXIに入社したきっかけは何ですか?

以前は、出張撮影サービスを手掛けるラブグラフのHRマネージャー 兼 事業部マネージャーとして勤務していたのですが、ご縁があり、2022年3月にラブグラフがMIXI GROUPに加わることが決まりました。同時期に執行役員CHROとなり、経営に深く関わりながら人事業務を統括していたのですが、奥山さんから「幅を広げて、MIXIの投資事業推進本部で投資先のHR支援をやってみないか?」という話をいただいたのがきっかけです。

MIXIの投資事業推進本部から見ると、ラブグラフは大事な投資先の1社であり、同じように重要な投資先が数多くあります。その中で人事PMIを担う人材、HR領域で伴走支援できる人材が求められているという話がありました。しかし、当時は執行役員CHROの役割を持っていましたし、ラブグラフでやり残したことも多くあったので、まずは兼務という形で2023年5月から投資先のHRBPに従事することになったんです。

━━兼務してみての感想はいかがですか?

最初はチャリ・ロト社を担当したのですが、カウンターパートである人事本部長とディスカッションをしながら、HR領域のパートナーとして伴走支援をしていく仕事に非常にやりがいを感じました。

特に、ラブグラフとは異なる業界・事業なので、当然ですが人事テーマも全く異なります。過去に業務として担っていたもののラブグラフでは使っていなかった知識や経験を活かすことができる感覚がありました。取り組んだことで成果が出て、皆が喜んでくれることで、自分が介在する価値をリアルに感じられました。

そこから担当企業を増やし、コールドクター社ネットドリーマーズ社、海外事業も加わり4社にHRBPとして関わるようになりました。軸足はラブグラフにありましたが、次第にタイムシェアの比率が変わっていく中で、奥山さんからMIXIへの完全転籍の話をいただきました。

━━完全転籍の決め手は何ですか?

兼務期間中にしっかり成果を出すことができ、投資先企業のさらなる成長を見据えて、もっと自分にできる余地があると思えたことが大きかったです。そして、それらを実行しようとする中で、歯がゆさを感じる場面がありました。

例えば、人事領域の課題を適切な手順・タイミングで解決する上で重要な従業員データは、MIXI正社員でなければアクセスできないデータの一つであり、そこにアクセスできなかったことです。

また、ラブグラフの経営陣が背中を押してくれたことも、私の決断に大きく影響しました。兼務を始めた当初から「いいと思う」「これは良いチャレンジじゃないか」とポジティブな声をかけてくれ、完全転籍についても全面的に応援してくれました。ラブグラフの経営陣とは、転籍後の方が仲が良いのでは?と思うぐらい(笑)、最高の円満転籍となりました!

━━成果のお話がありましたが、成果を出す上で大事にしていることは何ですか?

意識してることが3つあります。「圧倒的な当事者意識」と「圧倒的な問題意識」「圧倒的な相乗意識」です。

「圧倒的な当事者意識」とは、自身の置かれた状況下でどれだけ主人公としての役割を担えるかということです。その領域における主体者として、2つ・3つ上の等級レベルや役職を見据え、業務を遂行することを大事にしています。また、「当事者」というのは、ユーザー視点を持つことでもあります。プロダクトを作っている会社であればサービス利用者の目線、人事であれば従業員の目線を持つことが重要です。当事者サイドの本質的な課題や意志を理解するためには、ユーザー目線での当事者意識が大事だと思っています。

次に「圧倒的な問題意識」とは、自分の管轄範囲内外を問わず、自分自身が見ている景色の中で問題が起こっていないか、違和感はないかというアンテナを持つことです。日々感じる不安や不満がビジネスの種となり、人々の生活をより豊かにするポイントだと考えています。

最後に「圧倒的な相乗意識」とは、まず前提として大きな仕事は一人では絶対に成し遂げられません。大切なのは、周囲と協力しながら、この場面で自分はチームの中でどのような相乗効果を生み出せるかを考え、行動することです。自分のスキルや経験でしっかりと成果を出せる「貢献領域」と、自分がやりたいことや足りない部分の「挑戦領域」を切り分けて取り組むことが大事だと思っています。

「貢献領域」が大きすぎるとコンフォートゾーンに入ってしまい刺激がなくなり、自己成長にはつながりにくく、逆に「挑戦領域」が大きすぎるとなかなか成果が見いだせず自己肯定感が下がってしまうパニックゾーンに踏み込んでしまうため、ちょうど良いバランスを個人でもチーム全体でも見極めながら、ミッションに取り組むことを意識しています。

失敗しても「ナイスチャレンジ」と称賛できる文化を作りたい

━━宮本さんが大切にしている「仕事観」を教えてください。

自分のキャリアの転機において、スタンフォード大学のクランボルツ教授の「プランドハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)」が非常に納得できるものでした。

この理論のポイントは「個人のキャリアの実に8割は偶然の出来事で決まる」「偶然の出来事を活用して、自身のキャリア形成に役立てる」「偶然を意図的に生み出せるよう行動する」といったものです。私のキャリアもまさにこれに当てはまります。最初のキャリアからここまで全てが計画通りに進んだわけではありませんが、その時々の偶然に必死に向き合いながら、キャリアを築いてきました。

そして、この計画的偶発性を引き起こす5つの要素として「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」があります。振り返ると、自分は確かにこれらを持ち合わせていると考えています。

例えば、「冒険心」と「好奇心」を持ってスタートアップの世界に飛び込み、先が見えないながらも「このメンバーなら何とかなるだろう」という「楽観性」を持ち、時々の課題に合わせて適切なムーブを変化させる「柔軟性」で「持続性」を持ち、ここまで取り組んできました。日々の業務でも、こうした要素を意識しながら向き合ってきたと感じています。

━━最後に、今後の取り組みについて教えてください。

先ほど「貢献領域」と「挑戦領域」の話をしましたが、これからのMIXIには、一人ひとりの社員がキャリア・ディベロップメントの観点で、挑戦できるフィールドをきちんと用意していくことが重要だと考えています。

そのためには、手を挙げ、果敢に挑戦した社員がもっと賞賛されるような組織風土が必要です。バッターボックスに立ち、どんどんバットを振っていく。その行為そのものが称賛に値するんだというカルチャーを作り上げていきたいと考えています。

たとえ失敗したとしても、それは「ナイスチャレンジ」なんです。まずはバッターボックスに立ったこと自体が勇気ある行動ですし、しっかりボールを見るという観点も非常に大事です。そして、怖いながらもバットを振り切れたという経験が必ず次に生きてくる。失敗経験もアセットにするという考えを持ち、社員のチャレンジを全社で支援していく仕組みを作りたいです。

ここが実現できたら、MIXIはさらなる高みを目指せると本気で思っています。現在、MIXIは社内外から「働きやすい会社」として高い評価を受けています。それはもちろん素晴らしいことですが、そこに甘んじていてはいけません。次のフェーズに踏み込むためには、「働きやすくも、働きがいのある会社」へと昇華させていく必要があると考えています。

新たなチャレンジができる環境を作り、大きなチャレンジをしたいと思える人材を増やしていき、その結果、MIXIから世界を幸せな驚きで包むサービスが生まれていくことが私のミッションです。まずは投資事業推進本部からそのカルチャーを生み出していきたいと考えています。

▼関連する求人
【投資事業推進本部】オープンポジション
【投資事業推進本部】事業推進ポジション(グロース・再生担当)

※上記求人は、本記事公開時の募集情報です。
※募集終了の場合、募集職種一覧ページが表示されます。

PAGE TOP