“戦況を変える決定的な仕事”をする戦略担当は、おせっかいな人でこそ?~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #8~
仕事内容や応募条件について記載がある求人情報。
「本当のところどうなの?」「面接官はこのポジションに何を期待しているの?」「応募前にもう少し詳しくわかったらいいのに…」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
ミクシルでは、求人情報に記載してある内容の真意を探り、求人を見ていただいている方や応募を考えている方に求人内容をハラオチして検討いただける記事を企画。新たに「どこまで募集求人を深堀りできる?」というシリーズをスタート。
今回、話を聞いたのは、次世代エンターテインメント事業本部の事業戦略担当のポジション。
面接担当でもある金丸、吉池、鈴木と一緒に実際の求人情報を見ながら、募集要項について詳しく聞いていこうと思います。
次世代エンターテインメント事業本部 事業開発部
大学卒業後、メガバンク傘下の金融事業会社にて法務部門(訴訟代理人)・事業企画部門(戦略策定・新規サービス立上げ)で従事。MBAを取得したのち、大手コンサルティングファームにて経営コンサルタントとして、金融業界・通信業界を中心とした上場企業の戦略策定・新規事業立上げ支援・プロジェクトマネジメント等を担当。2019年、ミクシィへ中途入社、現在は次世代エンターテインメント事業本部、事業開発部にて部長を務める。
次世代エンターテインメント事業本部 事業開発部 事業支援グループ
大学院にてソーシャルロボティクスの研究に従事。博士(工学)。2012年にエンジニアとして新卒で入社し、SNS『mixi』や『モンスターストライク』の開発運用、新規スマホゲームの開発に携わる。その後、エンジニアの経験を活かし、複数の新規事業の開発・企画・ディレクションを担当。決済関連事業(6gram)のサービス立ち上げののち、現在は事業支援グループにてマネージャーを務める。
次世代エンターテインメント事業本部 事業開発部 事業開発グループ
大学卒業後、大手外食チェーンにて数十店舗のエリアマネジメントに従事。2014年にミクシィのグループ会社へ中途入社後、イベント事業・婚活事業を中心に事業責任者としてサービス企画・新規事業立ち上げに従事。2019年に再入社後、スポーツ事業支援/PMI・新規事業PMなどを担当。現在は次世代エンターテインメント事業本部、事業開発部、事業開発グループにてマネージャーを務める。
事業開発部は“登竜門”?
━━今回の募集にいたる背景について教えてください。
金丸 今回の募集には大きく2つの狙いがあります。
1つは事業開発部としての業務量の増加にともない、純粋に増員を行いたいということです。次世代エンターテインメント事業本部長の石井公二(執行役員)には何年も前から「社長室(現事業開発部)を本部内の登竜門的な場所にしたい」という思いがありまして、事業開発部に在籍し続けるのではなく、事業開発部からメンバーが育ち、各事業をリードしていける人材として羽ばたいていくことを良しとするカルチャーがあります。今回は昨年まで在籍していたメンバーのうち4名が各事業部や他社へと巣立っていったこともあり、新たな人材を募集することになりました。
━━ポジティブな意味での欠員補充ということですね。もう1つの狙いとは何ですか?
金丸 今後の業務領域の拡充を見据えて部として保有するスキル・ナレッジの裾野を広げたいという狙いがあります。従来は事業コンセプトやビジネスモデル、ビジネスプランを考えることや、考案したビジネスの実現に向けてアライアンスを組む場合の準備や各種調整が業務の中心となっていたのですが、現在はプロダクト開発におけるUI・UXのディレクションといった、かなり深くて細かいところまでメンバーの一員としてハンズオンで関わるようになってきています。
そのため、いわゆる戦略の立案や数値を立てる従来の“サイエンス”領域のメンバーに加えて、感性・感覚的な視点でも物事が捉えられて、クリエイターなどとも共通言語を持った“アート”領域のメンバーも増やしていかなければならないと思っています。
━━事業開発部がサービスUI・UXのディレクションまで担うんですか?
金丸 そうですね。例えば次世代エンターテインメント事業本部では現在、ベッティングサービス、ゲーム、デジタルコンテンツ等、複数の新規事業の開発を行っていますが、そのプロジェクトの担当デザイナーと一緒に膝を突き合わせ、単純に「A案とB案どっちが良い?」という話をするのではなく、「プロジェクト全体のコンセプトにフィットするのはこっちだね」という具合に、一歩引いて全体を俯瞰した視点で検討するといったディレクション業務を行うことがあります。
吉池:そういう意味で、今後はゲームやWEBサービスの立ち上げに「ものづくり」として携わった経験のある人こそ、事業コンセプトと現場を橋渡しする人材として重要な役割を担っていくと思います。
「戦況を変える決定的な仕事」を行う組織とは
━━続いて業務内容について具体的に伺いたいと思います。まず「新規事業立ち上げ」についてですが、実際どれくらいのペースで案件が回っていくのでしょうか?
金丸 サービスリリース迄で捉えると、ゲーム等は非常にスパンが長くなってしまうのですが、仮に「案件を受け取ってから、経営会議にあげて正式な承認を受ける」を1つのセットとしてお話すると、おおよそ1~2ヶ月ほどのスパンで動きます。それを複数案件同時に進行させているイメージです。我々もプロ集団として社内のステークホルダーに「事業開発部にパスすれば、どんなプロジェクトでも着実に進めてくれる」と思ってもらいたいので、初動の2週間は特にドライブをかけてマーケット調査や分析等を行い、1ヶ月後にはある程度のプランとして見せられるようにします。時間をかけて完璧なものを作り上げるよりも、多少粗い部分があったとしても、形にすれば、それを土台にステークホルダー全員で磨き上げていく事が出来るので、スピード感については、チームとして徹底的にこだわっています。
━━プロジェクトの草案は、どのような感じでパスされるんですか?
金丸 「◯◯ができたら楽しいな」「こういうジャンルのゲームが、こんな風にできたらユーザーもハッピーだよね」「◯◯社とこういうJV(戦略的提携)できたら面白いよね」といったアイデアのタネの状態からスタートすることがほとんどですね。前部署名が社長室であったこともあり、文字通り、社長発信の案件を受け取るケースが多いのですが、受け取った時点ではビジネスモデルが明確に定まっているわけではなく、事業開発部の方で「きっと、これくらいの市場規模があるだろうな」、「その中でこれくらいのシェアが取れると非常に魅力的だな」、「そのためには、こういう点がキーになりそうだから、こういう形で具体化させていくのが良さそうだな」という様な仮説を立て、リサーチを行い、実現性のディスカッションを行い、事業案として組み立てていく形です。
━━受け取るアイデアは、まったく新しい領域だったりするわけですよね?
鈴木 「その領域に関して、まったく知見ゼロ!」の状態からスタートする案件も多いですね(笑)。まずその領域やテーマに関して、既に世の中にはどのようなものが存在しているのかを体系的に把握し、どのような変遷をたどっているのか、その業界で勝つためのポイントはどこにあるのか…といった情報をメンバーで一斉にインプットし、共通言語化して、紙に落とし、考えている仮説が正しいのか検証して、ブラッシュアップしていくという作業を行うのが一連の流れですね。
━━仮説が正しいかどうかの検証はどのように行っているのですか?
金丸 リサーチでインプットした情報を基に、まずはメンバー間でディスカッションをします。そこである程度正しそうだと判断したら、次に3~5日程で周囲のグループにいる社員や、その知人・家族ら合計50~100人ほどを対象にグループインタビューやデプスインタビュー等による、より一層深いリサーチを行います。ファクトとして一定の「量」と「質」を集めることで正当性や信頼性が担保できるので、この手法はプロダクトを開発する時のUI・UXテスト等でも同様に活用しています。こうした調査ひとつにとっても、外部に委託することなく、内製で行えるようになったことで、コストを抑えつつ、迅速に仮説検証を回せるノウハウも蓄積できつつあるところが、スピード感という強みに繋がっています
━━大変そうな作業です。
金丸 正直なところ、息詰まる瞬間などもありますが、我々のメンバーには「答えがないところに、答えをつくりにいく」ことを楽しめるタイプの人材が揃っているからこそ、できているともいえますね。
━━では次に「事業支援」の業務内容について教えてください。
吉池 「新規事業立ち上げ」が0→1(ゼロイチ)的な業務であるのに対して、「事業支援」ではそのフェーズを過ぎ、リリースにむけた開発段階で携わる業務です。開発会社を始め外部のステークホルダーと協業をしながら、PMOの立場でファシリテーションをするだけでなく、いちメンバーとしても業務に携わります。
━━具体的には、どのようなことを行っているのでしょうか?
吉池 全体会議体設定やスケジュール管理だけでなく、企画の検討会議に参加したり、受発注手続きの支援など、非常に細かいところまで幅広い業務があります。また、例えば『TIPSTAR』のように、公営競技という性質を伴うものであれば、法律面で問題がないか、企画段階から法務部と何度も議論を重ねて業務にあたる…といった具合に、事業サイドの一員として部門間をまたいだ業務の支援を行っています。
━━プロジェクトの担当者だけでは手が届かないようなところを、積極的にサポートしていくわけですね。
吉池 そうですね。プロジェクトの担当者が手を動かす前段の「前さばき」を支援していくイメージですね。例えば『TIPSTAR』がリリースする前ですと、サービスリリース時期から逆算し、どの関係各所に、いつまでに、どのような説明や手続きをしておくべきか見通しし、事前にどのような問題が発生しそうか想定し対処することも、チームとして対応していました。
求めているのは良い意味で「おせっかい」な人?
━━では次に募集条件について伺わせてください。必須スキル/経験に「新規事業開発や既存事業の成長に向けた事業推進の実務経験」とありますが、具体的にはどういうことですか?
金丸 現在の募集では、年齢的にはいわゆる若手〜ミドル層を想定しているので、3~5年程度の実務経験がある方を求めています。ですが、必ずしもこの条件に当てはまることがマストなわけではありません。
それよりも、その人が培ってきた知見・スキル・ノウハウの棚卸しがきちんと体系的にできているのかを重視しています。ミクシィに入社後に、これまでのキャリアで培った知見・スキル・ノウハウを活用し、沢山の人を巻き込みながら、再現性のある形でビジネスを牽引していく上では、ある程度体系立てていないと他者に説明・説得したとしても、理解・納得して貰う事が出来ません。又、最終的には、仕事の「質」が問われるところ、どんな物事でも、一定の「量」をこなさなくては「質」に変換できませんよね。そういう意味で時間と量の相関関係を考慮すると3~5年以上の経験が望ましいと考えているのですが、人によっては1年間の大規模プロジェクトのオーナー経験等から価値のあるスキル・ナレッジを獲得している方もいらっしゃると思うので、そのような経験をお持ちの方は歓迎したいと思っています。
━━棚卸しされた「知見・スキル・ノウハウ」に関しては、ミクシィでの再現性も重視しますか?
金丸 そうですね。面談では「これまでのキャリアの中でどのような知見やスキルを得て、それを自分独自のノウハウとしてきたか」に加えて、それをミクシイの一員として次なる「ユーザーサプライズファースト」を起こすためにどのように活かせるか、過去の成功体験・その方なりの成功の法則を再現する事が出来るか等を確認させていただきます。
━━ちなみに以前は即戦力のハイクラス層をターゲットにしていたと聞いています。
金丸 そうですね。これまでとはガラッと変わっています。以前と比べると色んな案件をクイックに回しながらでも、メンバーを育成する体系化したナレッジと実例が蓄積されてきましたし、入社後に受けていただく30~50時間のOJTプログラムも用意がありますので、ミドル層の方でも成長しながら充分に戦力になってもらえる体制が整ってきています。この辺りの知見については、一部は、部外の研修等でも共有させて頂いています。
ミクシルの過去記事に登場する田邉(次世代エンターテインメント事業本部 事業開発部)の事例のように、他業種・他職種で活躍してきた若い方にもぜひ意欲的にチャレンジしていただきたいですね。
━━続いて歓迎スキル/経験について伺います。「IT・WEBサービス領域での実務経験」はどの程度求めているのでしょうか?
金丸 ミクシィで働く以上、担当する仕事は必ずコミュニケーションを軸とした、IT・WEBに関する領域になりますし、色んなメンバーと対話することになりますので、まったく素養がないと厳しいとは思いますが、IT・WEBでの実務経験が必須というわけではありません。チーム内には吉池のように第一線のエンジニアとして活躍してきたメンバーもいますし、何が足りなくて、何を習得すべきかは入社後にキャッチアップできるようにフォローできると考えています。…だよね?
吉池 そうですね(笑)必須スキルの方が充実していれば、歓迎スキルの方はチームとしてカバーできると思います。
金丸 そもそも私も金融事業会社とコンサルティング会社出身で、IT領域での実務経験や知見はほとんどありませんでしたし、ミクシィ入社後にプロジェクトをこなすことによって積み上げた部分が大きいです。一方で、これから入ってくる人達には我々の経験をクイックにわかりやすくお伝えできるので、そこはあまり気にしなくて大丈夫です。
━━わかりました。マインドや資質としては、どのような人が向いているのでしょうか?
金丸 私達は仕事に対する「オーナーシップ」「リーダーシップ」「フレンドシップ」の3つを重視しており、さらに全ての前提として心理的安全性を確保する事を追求しています。
特に重要なのは「オーナーシップ」で、プロジェクトを担当する上での当事者意識をどれだけ強く持てるか、自分の業務範囲をどれだけ広く、深く担えるかで、組織への貢献度は大きく変わってきます。そしてオーナーシップを持ってプロジェクトに関わっていく中で、チームメンバーおよび社外の関係者を牽引して全体を成功に導いていく力が「リーダーシップ」です。与えられたミッションを貫徹していく上で、特定の職位のものだけが発揮するのではなく、全員が発揮していくものであると理解しています。「フレンドシップ」は言い換えると関係性構築力なのですが、自分ひとりで実現出来る事は限度がある中で、より大きな成果を出す為には、社内外の人財を巻き込んで、個人の総和以上の力をプロジェクトチームとして発揮していく必要があります。つまりは、信頼関係を築き、どんどん仲間を作っていける力と理解しています。又、難易度の高いボールを受け取る事が多い部署特性上、仕事が困難に直面した時や、想定外のことが発生した時に、「絶対に」一人ぼっちにならずに、気軽に頼れる仲間が同じ部署にいる事は、とても重要であるため、チームとして心理的な余裕・余白・安全性を保てるように振舞えることはプロジェクトを成功に導く上で重要な素養となりますので、この辺りの適性については、非常にこだわって見ていきたいと考えています。
━━そうした素養は、どのように確かめられるのですか?
金丸 次面談の時に「ライフウェイクシート」という、ライフイベントやキャリアの浮き沈みを可視化するチャートを必ず作成してもらうのですが、過去にどういった出来事がプラス方向あるいはマイナス方向に働いてきたのかをアウトプットしていただき、大きな転機を乗り越えた際に、どのような問題があり、どのように周囲を巻き込み、どのような考え方・感情で、どのようなアクションをとったかといったエピソードをお話いただくようにしています。
例えば「オーナーシップ」で言うと、アサインされた担当業務に対して、プロジェクト全体のゴール達成に向けて、どのように貢献すべきと考えていたのか、どのように成果に繋がるアクションをとってきたのか、そして自らの役割や範囲をどのように拡張していったのか…といった点を見るようにしています。
━━いわば良い意味での「おせっかい」な人材を求めているわけですね?
金丸 我々のチームメンバーはほぼ全員、良い意味での「余計なお世話」ができる人たちと言えますね。我々の仕事は、事業部側のメンバーがクイックな成長・成功に向けてアクセルを踏みこみやすいように、体制や環境を構築していくことですから、余計なブレーキを踏まなくて済むように「お忙しいでしょうから、それはこちらでやっておきますね」と、泥臭い作業であっても巻取る力が大事ですね。事業部側からは「そんなところまでやってくれるの?」と言われることもあります。今後の課題としては我々がプロジェクトを抜けた後も、きちんと事業部の組織が回るよう「組織開発」までやることですね。
━━「活躍できる人物像」のところで「どのような分野であれ、何かひとつの事を突き詰めたことのある方」とありますが、本当にどんな分野のことでも良いのですか?
金丸 そうですね。もちろんミクシィの事業内容との親和性があるほどベターだとは思いますが、どんな分野のことであれ、何かひとつのコトに熱狂した経験のある人は「熱量の源泉」を持っている可能性が高いと思うんです。我々のチームでは、社長の弘毅さんを始めとしたトップマネジメント層との距離も近く、すごく魅力的でワクワクする仕事が多い一方で、とてもシビアでハードな局面を経験する事もあるので、そういう熱量の源泉を持っている人に入ってもらえれば、大きな仕事を楽しんで取り組んでもらえるのではないかと考えています。
一方で色んな分野に広く浅く興味・関心のあるタイプの人もいると思いますが、それらに共通する「軸」とか「やりがい」に対話の中で気づいてもらって、長所として今後活かしてもらえれば嬉しいですし、我々はチームとしてお互いの足りないところを補い合って化学反応を起こしていきたいと考えていますし、その人の良いところを探していきたいと思っています。
━━年明けに発表されたミクシイのミッションへの共感度も重視していますか?
金丸 最も重要視していると言えます。なぜ「心もつながる」場と機会の創造に共感できるのか、なぜIT・エンタメ領域を志すのか、その中でなぜミクシィなのか、さらになぜ我々のチームを志望するのかという部分は最終面談までのプロセスにおいて複数人で確認させていただきますし、逆におせっかいかもしれませんが、応募者の方のキャリアの中で、我々のチームにジョインしてくれることが本当に価値のあることなのか、実はもっと「〇〇」の方が、この方の可能性を最大限高められるのではないか?という視点でも見させていただいています。結果として志望動機とミッションが同期していればお互いにハッピーな関係を築けるだろうなと思います。
吉池 面談で志望動機はもちろん伺うんですけど、事前に用意された言葉で語られるよりも、自然体で「これはミクシィでなきゃできませんよね」みたいな感じで深堀りしてくれた時の方が「あ、この人ミッションをわかってくれてるな」と思いますね。
━━事業戦略の方々といえば、みなさん「言語化能力」に長けている印象があるのですが、そうしたスキルも必要でしょうか?
金丸 もちろん言語化スキルが備わっていればベターですが必須ではありません。入社後に受けていただく30~50時間のトレーニングプログラムの中で「ものごとを思考する」「思考した内容をスライド化する」「スライドの内容をプレゼンテーションする」「プレゼンテーションの内容を更に議論する為にファシリテーションする」…といった、いくつかの基礎スキルを体系的、連鎖的に学習してもらうことになりますので、入社時点では、その人のキャリアに応じた基礎スキルが身についていれば問題ありません。
━━逆に言えば、そうしたスキルも積めると。
鈴木 そうですね。金丸さんによる30~50時間の研修プログラムで、前述した思考力・資料作成力・プレゼンテーション力・ファシリテーション力等の基本的なビジネススキルはスキルアップしてもらえると思いますし、何より毎日の業務がトレーニングというか…。
吉池 たしかに。さらに、先に述べたような新規事業のタネからある程度かたちにするまでが、だいたい約一ヶ月。その間に、仮設を立て、リサーチを行い、検証を行って事業の骨格をブラッシュアップしていく…といった作業を繰り返すので、新規事業を立案するスキルは大幅に伸びると思います。
━━さいごに、今回の事業戦略担当のポジションには、どんなタイプの人に来てほしいですか?
鈴木 我々がチームとしてより強くなれるように、新しいプラスワンをもたらしてくれる方に来てもらいたいですね。未完成でも良いので、今後の伸びしろがあって元気なタイプの方にジョインしてもらえたらなと思います。
金丸 ロジカル系・左脳系の人間が集まりすぎても、似たような結論に向かいやすくなってしまうのと、ロジックだけで導き出す事が出来るゴールは、ある程度予定調和的になってしまいます。したがって、予定調和を壊し、ある種のサプライズをもたらしてくれる人、アート系・右脳系の思考ができるメンバーは増やしていきたいですね。とはいえ、何よりも、我々はコミュニケーション創出カンパニーですから、「心もつなぐコミュニケーション」に共感してくれる人たちと、圧倒的な熱量を持ちながらも、優しい温かみも合わせ持つ、ミクシィらしいチームをみんなで作っていきたいと考えています。
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