経理の長谷川さんが仕事をスムーズに進めるために「こだわって」いる5つのこととは?~Valueの体現者たち 03 ~

経理の長谷川さんが仕事をスムーズに進めるために「こだわって」いる5つのこととは?~Valueの体現者たち 03 ~

MIXIでは、従業員の行動指針として「発明」「夢中」「誠実」という3つのバリューを掲げています。そしてバリューを体現した = 頑張った従業員を称える「MIXI AWARD」を毎年開催しています。

今回は、MIXI AWARD 2023で個人賞を受賞した経営推進本部 経理グループのリーダー・長谷川純子さんに、普段仕事をする上で意識していることや、MIXIの3つのバリューの捉え方、そして今後トライしたいことについてお話を聞きました。

エンジニア、美術スタッフ…さまざまな仕事を経験してMIXIへ

━━これまでのキャリアと、MIXIでの仕事について教えてください。

MIXIに入る前は「回路設計エンジニア」と「美術スタッフ」の仕事をしていました。「回路設計のエンジニア」については、自分の意志で選んだというよりは工業系の学校出身だった流れで決まった仕事で、5年ほど経験した頃からだんだんと違う仕事をしてみたいなと思うようになりました。

そこからテレビCMの美術スタッフになり、大道具・小道具の調整などの仕事を担当していました。興味のある仕事ではあったのですが、実際やってみると思いのほかハードで……。土日も仕事に追われることもあれば、突然平日に「明日休みでいいよ」と言われることもあるので、休日の予定が何も立てられない。そうした環境で長く続けるのは難しそうだと思い、2007年にMIXIに入社しました。

━━MIXIではどのような仕事を担当してきましたか?

入社当初はSNS『mixi』の企画部門でアシスタント業務をしていました。当時は機能別に部門が別れておらずSNS『mixi』に関することは全て行う組織で、アシスタント業務中心に幅広くいろいろな業務を担当していました。

そこから、「MCC」(ミクシィキャリアチャレンジ)という社内異動制度を使ってゲーム事業部に異動することになり、ここでは分析に関する仕事を手がけました。具体的には、MIXIが展開しているさまざまなゲームごとの売上実績などから現状を把握し、課題の分析を行い、レポーティングする業務です。その後、再度「MCC」を使って経理グループに異動して、今に至ります。

━━かなり幅広い業務を経験しているんですね。経理にはもともと興味があったのでしょうか?

正直いうと、経理にそこまで興味があったわけではなくて、“数字を触る仕事が自分には向いている”ぐらいの気持ちですね。これまで担当していたリサーチや分析は自分にフィットしている感覚はあったのですが、もともと飽きっぽい性格なので、新しい環境で携わったことのない仕事をすることに魅力を感じていました。

━━経理スキルについては、どのように学んでいきましたか?

基本は、チームのメンバーに教えてもらいながら「業務の中」で学んでいきました。他にも、セミナーにいって勉強をしたり、簿記の試験を受けたりしましたけれど、一番学びの時間になっていたのは、実務を通してだと思います。

あらゆる業務をストレスなく、スムーズに進めたい

━━“仕事をする上で大事にしていること”について教えてください。

ストレスなく、スムーズに進めること」です。あらゆるプロジェクトがスピーディに目的を達成できるかどうかはとても重視しているところです。

━━具体的には、どのような取り組みをしていますか?

いくつか意識していることがあって、今回、改めて整理してみると5つありました。

1つ目は【何かを依頼する際は、理由から伝える】です。経理から他の部門にお願いする場面が多くあるのですが、そのときには必ず「こういうことがしたいので、これについて教えてください」と伝えるようにしています。

こう考えるようになった背景には、ゲーム事業部にいた時の経験があります。当時、私は経理の方から問い合わせを受ける立場にあったのですが、経理の方がなぜこのことについて聞いてくるのかを理解できずにいたんです。おそらく良い回答はできていなかったんじゃないかと思うので、異動してからは意識して理由から伝えるようにしていますね。

2つ目は【専門用語を使わない】です。経理・財務領域は専門的な用語が多いので、誰が聞いてもわかる言葉に変換して伝えるようにしています。この姿勢が、アワードで「事業部の声が経理に伝わらない時も、経理の声が専門的すぎて事業部に伝わらない時も、両者の声を汲み取って仲介してくれる」という評価につながったのかなと思っています。

3つ目は【先回りして、注意点を伝えていく】です。MIXIではここまでいろいろな経験を積ませてもらってきたので、その経験や知見を活かして、先回りしてアドバイスできる場面が増えてきたと感じています。たとえば、新しいゲームをサブスクでリリースする、海外展開する…など、サービスによって動き方は変わってくるので「この場合は、ここに気をつけたほうがいいな」と感じたら、部門を越えてお伝えしています。「ここはどこの部門に確認しておいてください」「期日はこういう理由で、少し長めに取っておいてください」など事前にお願いしておくと、トラブルなく進行していくと思います。

━━アワードの推薦理由に「先回りして上司や仲間を巻き込んで、最適なアクションを取ってくれる」「事業側が事業に集中できるよう、丁寧なリマインドなど最大限の支援ができる人」とありましたが、まさにその部分ですね。

そう評価いただけたのだとしたらとても嬉しいですね。
4つ目は【すぐにレスポンス】です。何か問い合わせをもらったことに対しては、すぐにリアクションするようにしています。返事はできなかったとしても、Slackだったら「確認します」「少々お待ちください」などのスタンプをよく使っています。

あとは、すぐに返したい気持ちの根底は、「タスクを自分のところで止めておきたくない」という気持ちが強いです。あまり置いておくと忘れてしまうことが結構あるので(笑)なるべく自分の机の上は綺麗にしておきたいです。

5つ目は【サービスは触っておく】です。理由はシンプルで各サービスに触れておくと、事業部が話している意味がよくわかり、やり取りがスムーズになるからです。触っているのはゲームに限らず全サービスです。最近だと『TIPSTAR』もよく見ていて、監査法人から問い合わせを受けることもあるので、「これはこういうもの」と理解しているのは、仕事を進める上でとても重要だと思います。

コーポレート部門でもPMWVは体現できる

━━これからチャレンジしたいことについても教えてください。

経理の中で、担当領域を広げていきたいですね。経理グループに異動してから売上管理がメイン担当だったので、他にも税金や決算書作成など自分が担当していない分野にもチャレンジしたいと思っています。そのためには、実務で学びながら、かつ自身でも勉強するなど努力を重ねていかないといけないと考えています。

━━「MIXI AWARD」について、どのように感じていますか?

「MIXI AWARD」は、企業理念「パーパス、ミッション、ミクシィ・ウェイ、バリュー」(以下PMWV)を体現した人たちが表彰される場になりますが、私が所属するコーポレート部門、いわゆるバックオフィスの部門から受賞者が選ばれたことは価値があったのではないかと思っています。

3つのバリュー「発明」「夢中」「誠実」は、どうしてもサービス開発にかかわっている部門の話を想起しやすく、コーポレート部門には縁がないように思えてしまいますが、私はどんな部門・部署でも自分なりにPMWVを理解して、自分の仕事に落とし込んで取り組んでいれば、きちんと評価してもらえるカルチャーが、MIXIにはあると思っています。

今回、経理の私が受賞できたことで、それが証明できたと思いますし、今後のアワードでもコーポレート部門の方々がもっともっと受賞して、それぞれの仕事の取り組みや、工夫していることをアピールしてもらえたらと思いますね。

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