投資事業部アナスタシアさんが開拓したい「新たな投資領域」とは?~新卒成長の軌跡、その後 #15~

投資事業部アナスタシアさんが開拓したい「新たな投資領域」とは?~新卒成長の軌跡、その後 #15~

ミクシルでは、新卒スタッフの成長をシリーズでお伝えしています。この「新卒成長の軌跡、その後」は、彼らのその後の活躍を追うシリーズです。どのような成功体験や失敗体験を経験し、どんな風に成長したのか?スキルやマインドの成長に大きく役立ったターニングポイントとは?について迫ります。

今回は、2022年4月に新卒入社したアナスタシアさんです。彼女はインターン時から投資事業推進本部に所属し、国内外の投資プロジェクトを経験してきました。大学時代の恩師やチームメンバーから学びを得、自分なりの強みを見つけていきたいと語るアナスタシアさん。投資プロジェクトを通じて、実現したい世界について話を聞きました。

アナスタシア デニソヴァ
ロシア出身。大学では国際ジャーナリズムを専攻。日本の大学院を卒業した後、MIXIでのインターンを経て、2022年に新卒社員として入社。投資事業推進本部 投資事業部に所属し、国内外の投資案件に携わる。

博士課程へ進むべきかMIXI入社か

━━アナスタシアさんはMIXIに入社する前、どのようなキャリアイメージを描いていましたか?

もともとライフスタイル関連の事業に興味を持っていましたが、配属部署について明確な希望はあったというよりも、新しいことにチャレンジしたい気持ちが強かったです。インターンでは投資事業推進本部に配属となりました。仕事や組織に合うかどうかのトライアルとしてスタートしたんです。実はこの時期は、博士課程に進むか就職をするかで迷っていた時期。インターンで刺激的な仕事に触れたことで、投資関連の専門知識を身に付けたいと思うようになり、MIXIへの入社を決めました。入社後は、もっともっといろんな投資プロジェクトを経験したいと考えていました。

━━これまでどのような仕事を経験してきましたか?

入社以来、国内外のスタートアップ企業やファンドへの投資、投資後の事業支援に携わってきました。初期リサーチから投資実行まで一連のプロセスを担当させていただいています。

━━投資先を決定するためのフローについて教えてください。

まず当社が見ている事業領域や会社のステージと照らし合わせ、対象会社の単体でのポテンシャル及び当社とのシナジーという二つの軸で検討を進めます。市場・競合のリサーチ、対象会社の事業計画やファイナンス情報などの分析を経て対象会社の単体での成長性や優位性について判断します。そして当社として投資する意義を言語化し、部内や対象会社とのディスカッションを数回行います。

部内検討、マネジメントインタビューなどを経て経営会議や取締役会へ議題を上げ、決議が通ったら、契約書の作成やレビューに進み、契約書を調整して最終的に締結して、投資額を振り込むというのが標準的な流れです。ただし、投資した後で仕事が終わらず、投資先のモニタリングやサポートも定期的に行っています。

アメリカの投資プロジェクトで実感した心強いサポート

━━アナスタシアさんは具体的にどのような投資に携わってきましたか?

入社してから国内外のスタートアップやファンドのあらゆる案件に携わらせていただきました。今は主に二つの大きな案件に注力しており、両方とも自分にとって大切な成長の機会となりました。1つは位置情報共有アプリ「whoo your world」を運営するLinQ社への投資と事業支援です。

もう1つはアメリカのスポーツベッティング事業を手掛ける企業への投資です。特に前者のプロジェクトは最も思い入れのあるプロジェクトになりました。

━━詳細を教えてください。

MIXIはファンドではなく事業会社なので、財務的なリターンだけでなく、事業のシナジーや今後協業できそうかというポイントも重要です。このプロジェクトは、サービスが急成長したのみならず、次世代へ新しいコミュニケーションの場や機会を提供するサービスとして、当社のパーパスと合致性が高いです。

両者が目指したい世界観が近く、さらに将来的にサービス間のあらゆる協業の可能性もあるため、投資が決定しました。投資後の支援にも携わらせていただいています。

━━どのようなところが印象に残っていますか?

投資担当として進めさせていただいたので、責任を強く感じましたし、周辺を巻き込む必要性も学びました。それぞれのステージで上長や先輩から手厚いサポートもいただきました。投資検討におけるデューデリジェンス、契約書や投資の特徴についてたくさん学びました。

━━なるほど。

投資検討時も投資後も何かの問題が発生したり、迷ったりしたら、上司の荒木さん(投資事業部 部長)と村上さん(投資事業部 戦略グループ マネージャー)に相談できます。さらに、この案件を通じて、部内だけではなく法務、知財、開発、モンスト、広報などの部署とコミュニケーションする機会が増えて、それぞれの部署の方々にも協力いただいており、全社からの手厚いサポートが本当に心強く、とても感謝しています。

━━そのプロジェクトはどのような結果になりましたか?

投資が無事実施できただけでなく、対象会社と強固な信頼関係を築くことができ、コラボも実際に進められています。私自身については、投資のプロセス全体の理解も深まりましたし、契約書の作成やレビューのスキルも身につき、自信がついたと思います。入社してからの1年半は経営会議や取締役会にも参加し、経営陣と話す機会も比較的多かったので、貴重な経験を積むことができました。

━━経営陣との対話は緊張しませんか?

社長に対してプレゼンをするのは緊張しますが、自分が担当してきた案件なので責任感を持って取り組み、何を聞かれても答えられる覚悟で臨んでいました。

憧れの存在が成長の原動力に

━━アナスタシアさんにとってロールモデルの人はいますか?

私が尊敬している人はたくさんいます。例えば奥山さん(上級執行役員 投資事業推進本部 / ソーシャルベッティング事業本部担当)は幅広い領域についての知見があり、コミュニケーション力やマネジメント力を持ち合わせていますし、荒木さんはファイナンスやガバナンスについての専門知識を持っています。他のメンバーもそれぞれ素敵なところがあるので、いろんな方から学ばせていただいて、自分なりに吸収していきたいと思っています。

また、私の恩師である東京大学の林香里教授も尊敬する人物の一人です。大学院に入学する前から林先生の豊富な研究を勉強していました。研究室に入ってからは、アカデミックな活動を超える学生のサポートにいつも感謝していました。

さらには社会向けの発信もしていて、多様性の問題提起といった活動を通じて、社会に影響を与えている姿にはずっと憧れていました。

━━尊敬する人が周りにたくさんいるんですね。そういう人たちに囲まれるなかで、成長を実感するポイントはありますか?

投資担当として自信を持てるようになったことと、周りを巻き込めるようになったことですね。MIXIに入社する前は、複数のキー局でのリサーチ業務や、大学院での研究などをしてきました。もちろん、その時も周りに相談したり、助けてもらったりすることがありましたが、基本的に一人で動く経験が多かったです。

入社当初は「周りに相談するのは迷惑なんじゃないか」と考えていました。MIXIに入社して先輩やチームの働き方を見ていると、全部完璧にできる人はいませんし、チームやグループとしてのパフォーマンスを最大化するためには異なるスキルや知見を持つメンバーの協力がとても大事だと思うようになりました。

もちろん、他のメンバーに頼りっぱなしになると成長ができなくなると思いますので、自分で考えて解決する課題と周りに相談すべき課題を分けて協力するように心がけています。

チーム内だけでなく、他部署を巻き込んで連携することも増えました。特に法務部や開発本部のみなさんにはお世話になっていますね。執行役員の方もフラットに相談に乗ってくれますし、普段から気さくに声をかけてくれるので、本当にありがたいです。

家族と豊かな時間を過ごせる社会をつくる

━━これからの目標について教えてください。

今、関わっている投資先のグロースをサポートして、成長を見届けたいというのが一つ。また、マネジメント力を身につける必要も感じています。これから後輩も入ってきますし、自分のタスクを少しずつ手放さないと、より難しい仕事に取り組めなくなるので、自分がやるべきタスクと、人にお願いするべきタスクをちゃんと見極められるようになりたいと思っています。

中長期的な目標で言うと、新しい領域の開拓にも取り組みたいと思っています。例えば、ウェルビーイングといった健康領域や、『みてね』のようなファミリー領域にもっと貢献したいと思います。。またアカデミーとビジネスを掛け合わせた活動にも、もっと挑戦したいと思っています。

━━ウェルネスやファミリーの領域に興味があるのはなぜですか?

自分自身、昔から栄養やフィットネスといった健康に気を付けていますし、メンタルヘルスの領域も関心がありました。大学ではソーシャルメディアや社会学についての研究もしていたので、もっと社会を健全にするための活動に取り組みたいと思っていたんです。

いろんな方々が住みやすい社会を作り、世の中の家族のつながりを生み、幸せな時間を一緒に過ごせるように、貢献できたらいいなと思っています。

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