フルスタック開発?DVDの新機能? 未体験ゾーンが自分を磨く 〜新卒1年目 成長の軌跡 #03 〜

フルスタック開発?DVDの新機能? 未体験ゾーンが自分を磨く 〜新卒1年目 成長の軌跡 #03 〜

2017年4月にミクシィグループに入社して早1年。社会人としても成長を始めた新卒入社スタッフの軌跡を、シリーズでお伝えしていきます。どんな苦悩を乗り越え、成長への一歩を踏み出したのか。リアルな“1年目”の声をお届けします。

三回目は、Vantageスタジオ みてね事業部 開発グループに所属している玄馬。入社当初では想像すらしていなかった領域へのチャレンジを経験したそうです。

この人達と、このチームで働きたいと思った

━━━━まずは、大学時代の専攻から教えてください。

工学部で情報系の学科でした。サーバーの管理や座学ではデータの構造とアルゴリズムについて学んでました。一番テンションが上がるのはプログラミング演習で、プログラミングを学ぶことがシンプルに楽しかったです。もともと、ゲームが好きで、ゲームプログラマーと呼ばれる職業につきたいなとざっくり考えての進学でした。IEやクロームをブラウザと呼ぶことすら知らないような学生でしたけど(笑)。

━━━━アルバイトやインターンなどの経験は?

教育支援系の研究室に所属していたこともあり、大学院生時代にティーチングアシスタント(以下、TA)としてプログラミングを学部生に教えていました。教育効果が高まるような授業を提供したくて、研究していましたね。

演習の中で、学生が回答したプログラムをアップロードすると、正解or不正解がわかるWebシステムを作っており、どういう風に通知を可視化したらいいか、プログラミング初学者である学生のモチベーションをあげるにはどうしたらいいか、などを研究していました。自分もそうでしたが、初心者はつまずくことが多く、モチベーションの維持が難しいんですよね。

━━━━ミクシィグループに入社しようと思った理由を教えてください。

SNS『mixi』を知っていましたので選考を受けました。就活している中で、ミクシィのエンジニアによる現場面談の雰囲気がとても自分に合っていたんです。『家族アルバム みてね』の開発グループにいた当時の先輩方が本音で向き合ってくれて、この人達と働きたいって思えたんです。発言がどれもポジティブで、向上心溢れていて…仕事ってつらいこともあると思うんです。それでも、この人達となら、このチームでなら乗り越えていけそうだ、と思ったのが大きかったですね。TAの経験を通して、モチベーションの大切さはわかっているつもりでしたので決め手になりました。

より良いものをユーザーへ届けたいという責任感

━━━━入社後の希望部署はどこだったのでしょう。

先輩に憧れて、みてね事業部を希望しました。実際に『みてね』ユーザーでもありましたから。遠くはなれて暮らす甥っ子の成長を『みてね』を通して知ることができて、ユーザーの立場としてサービスにももちろん魅力を感じていました。

━━━━配属されてからは、どのような業務を担当しましたか。

『みてね』はスクラム開発という手法を取っています。配属直後は、新卒同期とメンターである先輩方と小さなスクラムチームを作って、実際の開発手法を体験しました。iOS、Android、サーバーサイド…『みてね』のエンジニアはサーバーサイドからアプリ側までフルスタックなので、機能にかかわるすべてを幅広く開発していました。

最初は正直、分からないことだらけでした。『みてね』内の独自用語もありましたし、開発ルールの想像ができないことも多くて苦労しました。
自分で努力したのはもちろん、メンターにお願いをして、毎朝15-30分のコードリーディングの時間をもらいました。キレイなコードの書き方や『みてね』ならではの文化をキャッチアップしていきました。

━━━━業務として一番印象に残っていることは?

DVD作成機能の開発ですね。自分でも想像していないことへのチャレンジであり、そもそもWebサービスを展開しているミクシィグループにとって、DVDの作成サービスは会社としても経験のない未知なる領域へのチャレンジでした。チームで一丸となって取り組んでいたからこそ、乗り越えることができたと思います。

━━━苦労した点を詳しく教えてください。

DVD再生プレイヤーは無数に存在することに加え、再生するプレイヤーごとに挙動が異なっていて‥。しかし、検証端末を揃えるにも限界がある。そこで、社員の方に協力していただき、アナログな部分でも頑張りました。年末年始休暇のタイミングでDVDを持って帰ってもらい、エラーがないか確認してもらう。エラーが出た場合は型番をあげてもらって一つひとつ原因追究・改修…。

━━━途方もない確認作業だったのでは…

やりがいはありましたが、発覚したエラーの中には、こんなのどう処理したらいいんだ?!と悩まされるものもありました。なにより、学生時代とは比べものにもならないくらい大きな責任が伴います。TA時代は、自分の提供したサービスの影響範囲は授業に参加していた学生だけ。しかし『みてね』の場合、国内外合わせてユーザーさんが250万人以上いる状態ですから。失敗は許されないのはもちろん、より良いものを出したい!と必死でした。2017年7月から開発に着手し、2018年1月にiOS版を、3月にAndroid版を無事リリースすることができました。

ユーザーの声がモチベーションに

━━━━エンジニアとして成長できたと思う部分はありますか?

DVD機能のリリースに関するGitのプルリクエストが全体で480件クローズされているんですが、そのうちの120件を担当したのが僕でした。Webサービス独特の運営型開発ではなく、ユーザーさんの手元に完成された商品を届けるような、一つの機能を長期にわたり開発したことはなかったので成長できたと思います。リリースできたときも最初は信じられませんでしたが、リリース初日から、ユーザーさんからの注文が殺到でした。サーバーに「落ちるなー!」とみんなで祈っていました。

━━━━TA時代は学生であるユーザーが目の前にいましたが、『みてね』ではどうですか?

『みてね』では、カスタマーサポートの担当が、ユーザーさんからのご意見やお問い合わせ内容などを今後の開発の参考にしてほしいということで、Slackで開発メンバーに共有してくれるんです。そこで、DVDの反応やリアクションをリアルタイムで感じることができるのでとても身近に感じますし、何よりモチベーションがあがりますね。また、『みてね』アプリのレビューもSlack上で流しているのですが、本当にユーザーさんから嬉しい評価をいただけていて。苦しいことがあっても、ユーザーさんの声を見ていると頑張れるというか、もっともっとこの方々を喜ばせたいなという気持ちになれるんです。そういう意味では、より一層ユーザー目線になれたことがマインド面での成長だと胸を張って言えます。
━━━━今後の課題とスキルアップしたいことなどはありますか。

DVDのタスクに集中していた間は、iOSとAndroidのクライアントまわりを触っていなかったので、きちんとキャッチアップしていきたいと思っています。一つの分野を極めるよりも、広い視野で開発できるジェネラリストになりたいという想いが漠然とあります。だからこそ、DVD機能の開発へのチャレンジも、フルスタックで開発できる『みてね』の環境も自分にはぴったりなんです。スキルを身につけると共に、日々ユーザーさんからいただく要望をひとつでも多く機能として実装し、届けることが目下の課題です。

※下記は、先日玄馬が学生向けに発表した【キャリア×技術LTイベント mixi GROUP Tech Meet !】の登壇資料です。DVD開発で悩まさられた不具合について具体的に触れていますので、是非ご覧ください!

 

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