度肝を抜くエンジニアがたくさんいる。刺激だらけなのは事実。 〜新卒入社のキャリア〜#1

度肝を抜くエンジニアがたくさんいる。刺激だらけなのは事実。 〜新卒入社のキャリア〜#1

 

ミクシィグループに新卒として入社し、数年のキャリアを構築してきたメンバーに、これまでのキャリアや携わってきた業務について、振り返ってもらうインタビューを実施。入社時の心境、ターニングポイント、そしてこれからのキャリアビジョンについて迫ります。

 

#1は、2008年に入社したエンジニア吉野。10年という月日をミクシィグループで過ごし、キャリアを磨いてきました。転職も視野に入れやすいインターネット業界の特色がある中、なぜ10年を過ごせてきたのか、キャリア年表で振り返りつつインタビューしました。
 
吉野 純平 キャリア年表

 年  主な業務内容
2008年 CDN選定。
ネットワーク修行。
広告システムの運用を担当。
マルチホーム化を主担当として、取締役会にて説明し承認を得る。
2009年 インターネット回線のマルチホーム環境への移行。広告システムのDC間移設。EMA等のシステム関連の環境づくり。
2010年 InternetExchange接続。
運用体制と構成を一致させるように構成変更作業を実施。
2011年 震災時の電力削減活動。
社内で発生する小さなプロジェクト等を隔離して自由に使ってもらうための基盤を作り始める。
2012年 アプリケーション運用チームに異動。
設備の簡素化のためにアプリケーションサイドの作業を実施。
インストール系の自動化をより進めるためにネットワーク変更を要望して実施。サービス系の予定と設備のforecastを作る等の仕事で費用全般に携わる。
リーダーとなって6,7名のチームで仕事を推進。
2013年 CloudIX研究会の立ち上げに参加。ネットワーク系業務も復帰し、サービス影響範囲を分割。アプリーケーションサイドとネットワークサイドを1つのチームでできるよう体制を構築。
モンスターストライクの運用に携わる。
ハイブリッドクラウドを実運用する。
2014年 過去の設備の縮退作業を実施しながら、ゲームの増強を行う。
ゲームの通信等に実装変更を提案し、設備負荷を大幅に削減した。
CDNの制御ロジックを修正依頼し、複数のCDNを同時に使った通信を実装。
JANOGの運営委員になる。
ネットワークにMPLSを導入し、クラウドと親和性のあるネットワークを構築、移行。
2015年 モンスターストライクのサービス継続計画を作成、実施。
モンスターストライクの運用に携わる。
2016年 ネットワーク機器開発を開始する。
モンスターストライクの運用に携わる。
マルチクラウド運用を始める。
2017年 新規事業を推進する。
モンスターストライクの運用に携わる。
2018年 インフラ開発グループと部隊の名前を改め色々やる。
モンスターストライクの運用に携わる。
新規事業に携わる。

すみません、正直キャリアプランはそこまで…

━━━━ネットワークエンジニアとして2008年に入社されたかと思います。ネットワーク専門となると珍しいというか。

そうですね。大学院時代にシステムソフトウェアの研究室に所属していた経緯があったので、興味を持っていました。エンジニアとして入社して、配属はネットワークやインフラを専門に扱う部署でした。

━━━━ネットワークのどのあたりに興味を持っていたのでしょうか。

研究室で実験を行うためにネットワークやサーバを構築運用していました。よりルーティング技術にのめり込んだのは入社してからです。通信経路の集約やコントロールの設計に触れてとても楽しくなりました。

━━━━入社して何をしましたか。

CDNの選定、広告システムの増強、移行や運用をしました。また、インターネット回線のマルチホーム化で、取締役会に説明して承認を得るような金額規模の案件なども担当していました。

━━━━巨額な案件を担当していたのですね。やはり一年目から明確なキャリアを持っていたかと思いますが。

いえいえ、そんなことはありません。むしろそんなに考えてなかったですね。依頼された案件にガムシャラでしたし、キャリアを考える暇がなかったというのが正直なところです。同期と比較してもあまり考えてなかったと思います。

━━━━そうだったのですね。目の前のことに夢中だったと。

データセンター通いと事務仕事、例えば業務委託しているパートナーとの契約書作成などの業務プロセスを習得することで精一杯でした。当時、新しいネットワーク環境の構築となると、外部の業務パートナーとの協力体制が不可欠であったためです。良い勉強になりました。

━━━━非エンジニアっぽい業務ですが、どのあたりが面白かったのでしょうか。

サイクルを回していくことが面白かったですね。見積もりをとり、ランニングやイニシャルなどのコスト、将来のスケーラビリティ、予算などを吟味し最適なプランを検討する。そして会社に承認してもらうために提案する。これは学生時代に直接は触れなかった軸であるお金を扱う仕事でしたし、そのサイクルによってサービス運営におけるコストダウンやパフォーマンス改善につながります。非常に面白かったですね。

 
部署異動とキャリアチェンジ

━━━━二年目以降のキャリアについてですが、何がベースになっているのでしょうか。

2008〜2010年まで主軸として担当したマルチホーム化の業務ですね。例えば、ある回線に障害が起きた場合に、他の回線に自動的に切り替わる仕組みを導入する。その回線を複数持っておけば、通信障害を起こすことなくサービスを安定運用できます。入社して現在10年が経ちましたが、そのスキルのおかげで、今ある様々な自社プロダクトのネットワーク周りに関与することができていますから。

━━━━ずっとネットワーク関連のキャリアを構築しているのですね。

そう言われるとそうでもないんです。実は、ネットワーク周りは入社して数年がメインでして、その後はアプリケーションの運用にシフトしています。

━━━━そうなんですね。

これまでハードがメインだったのですが、ソフトにもチャレンジしていきましたね。サービス内のパッケージのビルドやアプリケーションレベルから見たネットワークへの要望整理、設備リソースの調整、システムのラック図管理とアドレス管理と総務・経理等のシステム連携周りの実装などですね。

しかし、2013年にはまたネットワーク関連もまたやるようになりました。というのも、多くのエンジニアが新規事業の開発等に携わっていき、当時私は残された少人数で運用を回していかねばなりませんでした。この時にネットワークもまとめて面倒をみるようになりました。

━━━━スキルの幅も広がったのですね。

そうなんですけど、仕事としてはこれまた大変でして。コスト効率的を追い求めていろいろな苦労をしました。

━━━━会社としても厳しい時代ですね。

そんな中「モンスターストライク(以下モンスト)」が立ち上がったんです。すぐに急拡大していましたから、ネットワークや物理インフラを活用した対策が検討にあがり、今度はそちらにジョインしていきました。

━━━━SNS「mixi」での経験が活かせますね。

そうですね。サービス拡大に応じた環境を整えていくことは十分に活かせたと思います。

━━━━それから現在は。

モンスターストライクはもちろん、まだ世の中にリリースされていないものも含めて、複数の新規事業のネットワークやインフラ周りに携わっています。

 
レジェンド級の人材だらけ

━━━━入社して10年間ご自身のキャリアを振り返ってみて、いかがでしょうか。

本当に様々なことにチャレンジさせてもらったと思います。サービスの急成長、急拡大のフェーズや、0→1の立ち上げ期など貴重な経験ですね。また様々な挑戦も、偉大なる先輩方のおかげだと思います。

━━━━どういうことでしょうか。

CTOの村瀬は、「mixi」「モンスト」と大規模サービスのそれぞれの急成長を支えるバックエンドを経験しておりますし、未踏エンジニアや技術力の高いエンジニアなど、幸運にも複数のレジェンド達と一緒に仕事をすることができました。このような経験ができる会社は貴重だと思います。

━━━━なるほど。一緒に働く人、環境も大切ですね。

現在も新規事業に携わってはいますが、今後のキャリアに迷いがでることも正直あります。どのような道に進んでいくべきか…。しかし過去を振り返ると、チャレンジしたいと思ったことはほぼ実現できていますし、それによって結果的に納得のいくキャリアを歩んでこれた。10年も在籍しているのもそれが理由ですね。

━━━━ちなみにですが、なぜ、ミクシィに入社を。

同期や先輩エンジニアが面白かったからですね。卒業したメンバーには、起業して会社の代表をやっている猛者が何人もいます。変態がいっぱいいましたから、あ、これはいい意味ですよ(笑)。

━━━━同期や先輩、吉野さんの周りに良い意味で影響を与えてくれた人が多かったのですね。ちなみに、今就活するとしたらどのような基準で選択しますか。

やっぱり一緒に働く人が重要ですね。事業やカルチャーも大事だと思いますが、自身が成長できる要因の一つに、一緒に働く仲間があげられると思いますから。

 

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