『モンスト』の仕掛けや演出に、エンジニアのアイデアが採用されるって本当なの? ~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #1~

『モンスト』の仕掛けや演出に、エンジニアのアイデアが採用されるって本当なの? ~募集求人をどこまでも深堀りしてみた #1~

仕事内容や応募条件について記載がある求人情報。(ミクシィの採用情報はコチラ)「本当のところどうなの?」「面接官はこのポジションに何を期待しているの?」「応募前にもう少し詳しくわかったらいいのに…」と思ったこと、ある方も多いのではないでしょうか。

 

ミクシルでは、求人情報に記載してある内容の真意を探って、どこまで明らかにできるか検証企画を実施。それによって求人を見ていただいている方や応募を考えている方に求人内容をハラオチして検討いただけるようにと、新たに「どこまで募集求人を深堀りできる?」というシリーズをスタート。面接官と一緒に求人情報を見ながら、募集要項について詳しくお聞きしていこうと思います。

 

今回、話をうかがったのは、『モンスターストライク(以下、モンスト)』のクライアント開発のポジション。

モンスターストライクゲームエンジニア

 

面接の担当でもある開発マネージャーの三ツ木は、「7年運営しているけど、まだまだこれから。新しいモンストの遊び方を提供し、チャレンジしていける領域がたくさんある。だからこそ仲間が必要なんです」と語ります。三ツ木に、求人情報の疑問をぶつけてきました。

 

 ユーザーに支持され続けるには、「新しい挑戦」が必要不可欠

━━ 募集要項の募集背景を見ると、「さらなるサービスクオリティの向上」とあるのですが、具体的にはどのようなことを目指しているのでしょうか?

いきなり突っ込んできましたね(笑)。一言でいうと、「新しい挑戦」のためです。2019年10月で『モンスターストライク』は7年の運用実績があります。ありがたいことに、グローバルに愛されるゲームへと成長し、累計利用者数は5,300万人以上を突破したところです。そして、これだけ多くのユーザーを魅了し続けるためには、当然ながら今ある形を運用しているだけでは、成り立たないと考えています。

━━なるほど。「新しい挑戦」は、今いるメンバーだけでは難しいということでしょうか。

できるできないで言うと、今のメンバーでも充分できます。しかし、それでは各施策のリリースまでのスピードが落ちてしまう。というのも、僕たちがやりたいのは細かいバグの修正や改善といった日々の運用だけではありません。「ストライクショット」の新規作成、新機能の追加、周年企画などボリュームの大きな案件やメジャーバージョンアップにも積極的に取り組んでいます。そうなると、やりたいことは一杯あるのに、スピーディーにユーザーへの提供ができない。

━━確かに、新機能やバージョンアップまでの時間を要することになってしまいますね。

それから詳しくは言えないのですが…これまでの『モンスト』に「新しい遊び方」を加えていこうという動きもあって。「新しい遊び方」というのは単なる機能の追加ではなく…あ、すみません、もうこれ以上は言えないです(笑)。

━━教えてください。

む、無理です。勘弁してください(涙)。

━━そこは、社外秘レベルということですね。気になりますが諦めますね…「サービスクオリティの向上」の真意には、そのような意図があったわけですね。

はい。ユーザーに今まで以上にワクワクしてもらい、もっとファンになってもらうためには、新しい挑戦に向き合ってくれる仲間がどうしても欠かせないと考えています。

━━仲間とは、具体的にはどういった方になるのでしょう?求人情報には「C++でのゲーム開発経験」とありましたが、もう少し詳しく知りたいです。

モンストはCocos2d-xを利用し、C++で開発しています。また、7年も続くタイトルのため、ある程度ゲームロジックを理解している方が好ましいのも正直なところです。そのためC++でのゲーム開発経験は必須とさせていただいています。

 

━━なるほど。では歓迎スキルに「Cocos2d-xでのゲーム開発経験」とありますが、こちらはどの程度求められますか?

『モンスト』は、Cocos2d-xを使ってはいるものの、そのCocos2d-xの機能を多分に使っているわけではないため、正直なところそこまで強い条件ではありません。とはいえ、ゲーム開発経験をお持ちの方であれば、実際に見ていただければ理解いただけるものだと思っています。

━━手掛けていたゲームのジャンルについてはどうでしょうか。

『モンスト』はアクション系のゲームになるので、やはりアクション系ゲームの開発経験をお持ちの方だと嬉しいです。とはいえ、Cocos2d-xのゲームエンジンの機能を使っている場所は多くなく、キャラクターや各種ギミックの挙動を表現するには、必然的に「数学や物理の知識」が重要になります。RPGやシミュレーションゲームと比べるとまた違った知識やスキルが必要なんですよね。アクション系ゲームの開発経験をお持ちであれば、そのあたりの知識にも詳しいでしょうし、ご活躍いただけるのではないかと思っています。

━━なるほど。求人情報に「数学、物理の知識を歓迎」と書かれていた理由が分かりました。

絶対にないとダメというわけではないので、必須スキル・経験にはしていないですが、「数学・物理の知識」が全くゼロの状態だと、入ってからかなり頑張らないといけない部分にはなると思います。

 

エンジニアのアイデアが採用されることは、別に珍しくはない

━━あと、募集要項の「仕事内容」でお聞きしたいことがありまして。

どうぞどうぞ、なんでも聞いてください。

━━「エンジニアからの提案でゲーム内のギミックを作れる」「ゲームの演出や企画にも携われる」と書いてありますよね。エンジニアのアイデアや企画が採用されるって、本当なのでしょうか?

自信を持って本当と言えます!確かにゲーム業界においては、分業で進めているタイトルが多いと聞きますので、ちょっと珍しい話かもしれません。面接でもよく質問をもらいますが、でもモンストの開発現場においては決して特別なことではなくって。

━━たとえば?

たとえば、具体的な開発案件は、企画チームから話を受けて進んでいくわけですが、すべて企画チームが考えた内容というわけではありません。中には、エンジニアやデザイナーから出されたアイデアもたくさんあるんです。『モンスト』の場合、企画は企画チームだけのものというわけじゃないんですよね。

━━そうなんですね。具体的な実例はありますか。

そうですね。もう少し細かいところでいうと、「ストライクショット」や「友情コンボ」「イベントステージの各ギミック」に関してはエンジニアの意見がとても重要で。ゲームの動きを知っているエンジニアだから提案できる企画やアイデアがあると思っています。過去には、エンジニアが日々の業務の中で思いついたギミックをメモし、作業時間の合間に組んでみて動きを企画チームに見せたところ…それが、そのまま新キャラのストライクショットやステージギミックとして採用された、ということもありました。

━━それは、エンジニア冥利につきますね。エンジニアはコードを書くだけ、と仕事の領域が決まっているわけじゃない?

ええ。ですから経験やスキルはもちろん重要なのですが、僕はエンジニアでありながら「エンジニアの領域を超えていけるマインド」も大事かなと思っています。

━━エンジニアの領域を超えていけるマインド?

そうですね…依頼されたものをただ作業として対応するのではなく、自分で考えて、意見して、本当に良いものを作り上げていこうとプロダクトに向き合う姿勢でしょうか。そして、開発現場には、そんな文化が根付いているように思います。こういうストライクショットの演出はどうだろう、こういう仕掛けはどうだろうと、モンストに関わる「全員」で真正面から向き合っていく雰囲気がありますね。だから、企画について話し合いを行なうキックオフでは、かなり熱い議論がかわされています。

━━熱い議論って、どのような感じなんですか?気になります。

企画チームから提案された企画案についても、「はい、対応しておきます」では終わらないといったらイメージ伝わりやすいでしょうか。「どういう目的でこの案になったのか?」「これで、本当にユーザーは魅力的に感じるか?」「だったら、こういう機能のほうが面白いのでは?」と、モンストを開発しているエンジニアは背景や実装理由などをしっかり理解していく傾向があります。そのうえで、どんどん提案をしていく。ユーザーから見てどうなのか、という視点で遠慮なく意見しあっていますね。

━━職種や役割関係なく、意見できるってことでしょうか?

そうそう。モンストをより良くするための意見やアイデアであれば、エンジニアだろうが、デザイナーだろうが積極的に発言してOKだし、何よりそれができる人が活躍できるフィールドだと思います。

 

モンストが好き。だから、より良くすることに本気

━━モンストを作ることに真正面から向き合っていく、エンジニアのみなさんの原動力はどこから来るのか気になったのですが。

それは…シンプルに『モンスト愛』じゃないですかね(笑)。

━━おおお、モンスト愛!

そうです、モンスト愛です(笑)。『モンスト』はやっぱり面白いゲームで、僕自身も大好きなんですよね。といいながら、実は…入社した時はそこまではまってなくて。

━━え、そうなんですか!

すみません(笑)。僕は、入社して周りのエンジニアに影響を受けました。エンジニア仲間を見てみると、みんな『モンストユーザー』としてめちゃくちゃ楽しんでるわけですよ。ちょっとした休憩時間やお昼休みに、集まってモンストで遊んでいる。モンストってすごく楽しい、もっと遊びたい…そんな気持ちを自由に素直に出せるというか。自分も自然と愛が深まっていく感覚がありましたね。

━━休み時間にモンストで遊ぶって、よっほどプロダクト愛がありますよね。……本当ですか?

本当ですよ。信じてください(笑)。だから、みんな「モンストを良くすること」に本気なんです。エンジニアである前に、一人の『モンストユーザー』という気持ちが強い。結果、もっと魅力的なサービスを届けていきたいと強く思うのだと感じてますね。

━━なるほど。さらに自分のアイデアや企画が形になって世の中に出たときには、充実感を感じやすい…?

ええ。自分の考えた企画や大好きなキャラクターとのコラボ企画を作り上げ、世の中に発信できたときは、なんとも言えない達成感を味わうことができます。さらに、それがSNSで大きな反応が得られたときはゾクゾクします。

 

━━ユーザー数を考えると、その影響範囲はとても大きいですよね。

ええ、毎回大きな達成感が得られる瞬間です。僕らは、基本的に深夜から朝5時にかけてサービスメンテナンスを実施するんですが、コアなファンの方は朝5時に待機してくださっていて。リリース直後、新しい機能に関する反応がSNS等で次々に上がってくる場面に出会うと、本当に嬉しくなりますね。世界中たくさんのユーザーから愛されているサービスなんだと、その影響力の大きさを肌で感じます。

━━募集要項にも「ユーザーに向けたサービス作りが感じられる」とありましたが、そういうことでしょうか?

そうそう、そういうことです!現場では毎月新しい機能を作っているので、とても忙しいですが、その分面白さは十分だと思いますね。そして、新しいチャレンジがあったり、規模が大きな案件を担当したり、全体を見て動かしていくような難易度の高い仕事をたくさん経験することで、ゲーム開発のスキルもしっかり磨いていけると思いますし。『モンスト』は7年運営しているけれど、まだまだこれからだと思っています。新しい仲間を迎えて、積極的にチャレンジしていきたいですね。

 

▼求人はコチラ▼
モンスターストライクゲームエンジニア
22卒新卒入社

※記事内容は、2020年10月時点のものです

PAGE TOP