MIXI GROUPには、様々な経歴のメンバーが所属しています。それぞれの専門性やスキルを手に転職を決めた方々は、どのような経歴で、そしてなぜMIXI GROUPを選んだのでしょうか。
中途入社した方々に「転職を考えたきっかけ」「入社を決めた理由」「入社後に感じたこと」を聞く『なんでMIXIに?』シリーズ第8回目は、フットサルW杯出場経験を持つ星翔太。元日本代表選手が抱くMIXIへの想いについて聞きました。
星 翔太(ほし しょうた) ライブエクスペリエンス事業本部 事業戦略室 Fanstaグループ
小学校からサッカーを初め、中学では全国中学校サッカー大会で優勝。早稲田大学 スポーツ科学科に入学し、関東大学フットリーグ参加をきっかけにフットサルを始める。ブラジル留学を経て、2009年関東フットサルリーグ史上初の3連覇を達成。2012年、2021年にはFIFAフットサルワールドカップ日本代表メンバーに選出。2021-2022シーズンのFリーグベスト5受賞。2022年3月に現役引退。ビジネス面では、2016年 株式会社エードットでインターンを経験、その子会社として2017年 株式会社アスラボを設立し、代表取締役に就任。2019年に事業譲渡。2022年5月 MIXI入社。
36歳で現役引退。次のキャリアとして“スポーツのMIXI”を選んだ
━━MIXI入社前は、プロのフットサル選手として活躍されていたんですね。
小学生から高校まではサッカーをやっていて、大学で関東大学フットサルリーグに参加したのがきっかけでフットサルを始めました。関東リーグに参加する中で日本代表候補として声をかけられたこともあって、プロ選手の道を少しずつ考えていましたね。ただ大学はちゃんと卒業したいと思っていたので、在学中にブラジル留学を経験し、ここである程度やれるかもという自信を持って卒業とともにプロ選手になったんです。そこから36歳まで、活動の場を海外にも広げながら13年間フットサルに向き合ってきました。
━━星さんといえば、ビジネスマンを兼ねたフットサル選手としても有名でしたよね。
30歳の時に、怪我の影響から戦線離脱していた期間がありまして。選手としての生活を送りながら、広告代理店のインターンに参加して、営業やPRなどの経験を積んでいた時期があります。そこまでは本当にスポーツ漬けの生活でしたから、いろんなことが初めてで。挨拶や名刺交換の仕方もここで学びました。さらに、その会社で新たにスポーツメディアを立ち上げる話があって、自分が中心となって進め、子会社化したタイミングで代表取締役に就任しました。
━━現役引退後のキャリアについて、当時はどのように考えていたのでしょうか?
MIXIが選択肢の一つになったのは、フットサル選手時代にお世話になっていたメンターとのやりとりからです。「選手としての悩み」や「これからの人生」、引退を控えているタイミングでも“今後のキャリア”について話をしていたんです。いま興味を持っていること、チャレンジしてみたいこと…そんな話をしている中で、引退後は規模がそこそこ大きい「メガベンチャー」で経験を積めるといいのかもしれない、と考えていました。
━━「企業規模」を重視していたんですね。
選手生活をしながら営業・PRとして携わっていた企業では、予算や売上目標も一人で見える、自分で全て把握できる規模だったんです。これはこれで経験の一つではありますが、次はもう少し大きな組織に属して、世の中に対してインパクトがある大きな事業で経験を積みたいと考えていました。
そんな中でたまたまメンターがMIXIの木村社長と面識があり、縁をつなげてくれました。当初は3人で食事でもするのかな…程度に思っていたんですけど(笑)。日程調整をしてくれたのが人事部の方だったので「おや?」とは思ったんですけど、就職活動の意識はあまりなかったですね。
━━木村さんとはどのような話を?
それが「面接」だと思っていなかったので、そこまで事前準備はしていなかったですし、気構えることもありませんでした。「スポーツ選手を引退後は、企業に就職したい。これまでの経歴が活かせる企業だと良いな」ぐらいの気持ちでした。あとは、ビジネスに関しては素人ですから、そこは隠しても仕方ないなと割り切っていました。面談では僕が「これから自分がなりたい姿」について話をしたり、そこから木村さんがMIXIが掲げるパーパスについて話をしてくれたり…。ここを目指すにはこういう努力が必要だよね。このスキルが足りないかもね、などのアドバイスをいただいたりしました。
フットサル選手とは違う。『Fansta』の営業でぶつかった壁
━━最終的にMIXIに入社を決めた理由は?
僕は長らくフットサル選手として生きてきましたから、インターンや起業の経験はあるけれど、ビジネスの世界では新人だと自認しているんです。そんな僕が最初の一歩として踏み入れやすいのは、やっぱりスポーツ関連の事業だと思っていて。これまでの自分の人生を振り返ってみても、中心にあったのは“スポーツ”。キャリアと言う意味でもそうですし、会社への貢献度の観点から見ても、スポーツ領域でこれまでの知見を活かしたいと考えていました。
━━スポーツ事業に注力しているMIXIは親和性が高かったんですね。
千葉ジェッツふなばしやFC東京などクラブ運営も手掛けるMIXIは、ここからビジネスキャリアを築くフィールドとして最適だと思っていました。
また、スポーツ業界においてもDX化はどんどん進んでいきますから、その中で自分自身も新しい経験が積めることは魅力に思っていました。この先自身でスポーツ事業における何か新しいサービスを生み出すとしても、ITは切り離せないものでしょうから。そういう意味では、選択肢が「IT企業」であるのは必然だったように思いますね。
━━MIXI入社後はどのような業務を担当していますか?
2022年5月に入社して、ライブエクスペリエンス事業本部のFanstaグループに配属されました。メインで担当しているのは、スポーツバーや飲食店を検索・予約できるサービス『Fansta』の営業です。
スポーツに関わるサービスなので、フットサル選手としての経歴も活かしながら、店舗の方々とコミュニケーションを取っています。感想としては、新しい発見があって面白い。同時に、自分に足りないものがまだまだたくさんあるんだな、と気づかされる毎日です。
━━足りない部分というのは?
もともとコミュニケーションは苦手じゃないので、最初の関係性づくりの部分はわりと得意だなと感じていたんです。しかしビジネスの場合、良い関係性が築けても、そこで終わりじゃない。提案をして、OKをもらって、実際に取り組んで、成果出して…ってところまでが重要で。そういう意味では、営業としての力が足りていないなぁと感じていますね。フットサルでの解決とはまた全然ちがうな…と(笑)
━━全く違う筋肉を使うような?
そうですね。フットサル選手の場合は、課題は自分の中にありますし、それを解決するのも自分だったんですよ。極論でいってしまえば、自分で責任を負うというか。活躍ができなければ、試合に出られないのも自分ですしね。
でも、ビジネスは当たり前ですが「他者の課題を解決する」が基本なわけです。お客さんがどんな課題を抱えているのか?その深掘りができていなかったから、なかなか成約につながらない。入社したばかりの頃は、その部分を見落としがちだったように思いますね。周囲の方にたくさんサポートいただきながら、一つひとつ壁を乗り越えている感覚です。
“アスリートのビジネスキャリア”を提示できる存在に
━━MIXIでは、今後どのようなキャリアを描いていますか?
少し大きな話でいうと、“アスリートのビジネスキャリア”が提示できる存在になれたらな、と考えています。自分自身だけじゃなく、周りの仲間を見ても思うのは、アスリートのビジネスキャリアはとても脆弱で、プロ選手として活動した後、どういう経験を積んでいけばいいのか見えていない人が多くいると感じているんです。そういったアスリートたちが、僕のキャリアを見て、“自分はこういうことがやれそうだ”“あんなことをやってみたい”と、次のステージを描けるようになればいいなと思っています。
━━自身のキャリアがよい事例として活用されるようなイメージでしょうか。
そうですね。プレッシャーは大きいですが、選手にとっても会社にとっても、良いロールモデルになれたらと強く思っています。
まずは目の前の仕事できちんと成果をだし、他の部署からも注目される存在にならないといけない。そして、将来的には千葉ジェッツふなばしやFC東京などのクラブ運営に関われたらいいですね。私のビジネスキャリアは、まだまだ始まったばかりです。MIXIのスポーツ事業とともに、自身もどんどん進化させていきたいと思います。
━━これからの活躍も楽しみにしています。ありがとうございました!