10月27日(金)に、企業経営や事業を牽引したいと考えている学生向けイベント「mixi GROUP Executive Talk Live」の#2を開催しました。当日は「モンスターストライク(以下モンスト)」の生みの親であり、ミクシィ取締役 XFLAG スタジオ総監督の木村こうきと「モンスト」の全部門を統括する同取締役の多留幸祐が学生向けの講演イベントに登壇。スマホアプリの枠を超えて事業領域を拡大し続けるXFLAG スタジオが考える“エンターテインメント”について語りました。
(本イベントの趣旨)
本イベントは、将来「事業を牽引したい」「サービスを生み出し、世の中に広めたい」と考えている学生が増えつつあることから、何かミクシィグループで力になれることがあればと思い実施しています。「企業経営」「事業創造」といったテーマを、学生向けにアレンジした内容でミクシィグループの役員が講演します。
ワイワイ盛り上がる空間を作るために
XFLAG スタジオの紹介ムービーがオープニングに流れ、木村と多留が登壇。まずは当日の講演内容のアジェンダとして、モンストの生まれた背景や、その後どのように成長したのか、またその根底にある事業戦略について話をする旨の説明がありました。
話を抜粋しますと…
・XFLAG スタジオはゲームやアニメを作っているわけではない、みんなでワイワイ盛り上がることができる空間を作っているスタンス。これこそが、XFLAG スタジオが提供できる価値であり、それを明文化した戦略コンセプトが「B.B.Q.(バーベキュー)」である。
・戦略コンセプト「B.B.Q.」を実現の一例として、アニメやグッズショップなどには、友人や家族と一緒になって楽しめる様々な仕掛けを盛り込んでいる。
・モンストは4周年を迎え、150億回のマルチプレイ(複数人でゲームをプレイ)を達成した。サービスとしてトレンドを走り続けることができるのは、友人を誘って遊べるきっかけや一度辞めたユーザーが復帰したくなる仕組みを多数ゲーム内に用意しているから。
・ユーザーの熱量を最優先しているため、売上の増減は、ユーザーの熱量の増減と考えている。
・ゲーム・アニメ・グッズなどマーケットにおいて各単体で勝負する気はなく、一つのコンテンツ、つまりモンスト経済圏として確立させ、アニメ・グッズ・ゲームなどを互いに連動させて付加価値を生み出し、勝負していく。
・上司の発言よりもユーザーを驚かせることができるかという視点が、事業において優先される。つまり、ユーザーファーストでは足りない、ユーザーサプライズファーストをスタッフの行動指針として掲げることで事業を推進する。
途中、木村から参加学生に回答を求めたり、ユーモアを交えた質問があったりなど、インタラクティブな講演だったのが、とても印象的でした。
また、他社のブランディングや戦略の成功事例を引き合いにだしながら、改めてXFLAG スタジオの戦略コンセプトである「B.B.Q.」に触れ、ゲームデザインやアニメなどのサービス単体で勝負するのではなく、「みんなでワイワイできる空間をつくること」がXFLAG スタジオの戦い方、と熱いメッセージで講演は終了。
木村、多留のクロストークは、笑いあり、つっこみありと普段の二人の様子が垣間見えるようなスタンス。参加者からの「どんなメンバーがいますか」という質問に対し、「普段、スーツを着ている人はいない」「親子ほど年の差があるメンバーがいるほど、多種多様な人が働いている」との回答が。また、「新卒社員に求めることは」の質問では、「新卒だからといって甘やかす傾向はない。ベテランスタッフと同様の環境で業務に挑戦してほしい。だからこそ新卒でもチャンスがあるのは事実。」「若い感性を活かして、臆せずに提案してほしい」と、厳しいながらもチャレンジを楽しんでほしい旨のメッセージがありました。
※以下、参加した学生からいただいた感想を一部ご紹介します。
「モンストの事業モデルがどうして成り立っているか知ることかできて満足でした。」
「ユーモア溢れる方がプレゼンターで面白かったです。」
「普段聴くことのできない開発・運営側のトップにいらっしゃる方々のお話を伺う機会をいただけてよかったです。お二人の会話がほどよく緩かったので、堅苦しくない雰囲気で楽しく拝聴できました。」
「XFLAG スタジオがモンスターストライクなどの長く遊ばれるコンテンツを作り出していく戦略や大事にしていることについて理解できました。今回の話を聞いて新しい視点でミクシィグループを見ることができるようになったと思います。」
本イベントに参加された方の良い刺激につながってくれれば、とても嬉しく思います。次回のレポートでは、「mixi GROUP Executive Talk Live#3」で登壇した取締役会長 笠原健治の講演の様子をお届けします。