ミクシィグループでは、次世代育成の取り組みとして小・中・高の生徒のみなさまを対象に「企業訪問」を実施しています。「自分のキャリアを考えるきっかけにしてもらいたい」「IT業界の仕事に興味を持っていただきたい」という想いから、会社に来訪してもらい、実際に働いている社員から仕事内容を聞いたり、社員の仕事の様子を見学したりなどを行っています。昨年は33校を招いての「企業訪問」を受け入れ、今年は40校ほどで実施予定です。
この「企業訪問」では複数のコンテンツを用意しています。その中のコンテンツの1つである「XFLAG アカデミー」では、専用のアプリを使ってお仕事体験をしてもらっています。今回は、夏休みの特別拡大版ということで「XFLAG アカデミー 夏の特別授業」を初めての試みとして開講しました。
北は北海道から南は沖縄まで全国から多数の応募があったため、抽選を行い、選ばれた希望者に参加いただきました。当日のイベントの様子と、運営チームのイベントにかける想いについてレポートします。
将来やりたい仕事をイメージしてほしい
本イベント運営をメインで担当している曽我部と宇佐美に、参加する生徒のみなさんへの想いを聞きました。
━━━━「XFLAG アカデミー 夏の特別授業」の概要について教えてください。
曽我部 通常と大きく異なるのは、講義を行う職種数と時間ですね。通常は1職種限定で時間も90分ですが、今回は特別イベントなので時間は3時間で、エンジニア、デザイナー、ゲームプランナー、動画担当と様々な職種が登場します。
宇佐美 通常は学校単位でのお申し込みになりますが、今回は、中学生のみなさんが「参加したい」と思えばどなたでも申し込みが可能です。北海道から沖縄まで全国各地からお申し込みをいただきまして嬉しい限りです。会場の都合上、抽選になってしまうのは大変心苦しいのですが。
━━━━どのようなイベントプログラムがあるのでしょうか。
曽我部 イベント全てを楽しんでもらうために様々なプログラムを用意しています。会社説明やサービスの説明といった座学だけでなく、社内見学、講師への質問タイムなど。他には、プログラミング、とまではいきませんが、実際に手を動かしゲームを作る実習もあります。「モンスターストライク(以下モンスト)」のキャラの技の一つである友情コンボを角度を応用して設定してみたり、簡単なボタン操作でボスキャラのデザイン設定やステージ制作などをしたりできるので、誰でも楽しめる内容です。
━━━━そもそもこのイベントはどのような趣意があったのでしょうか。
宇佐美 大きくは、生徒のみなさんに将来の働く姿を想像してほしいという想いです。中学生で職業を意識するのは早いかもしれませんが、イベントに参加した体験を通して、将来をイメージしてほしいと思っています。
曽我部 将来何の仕事をやりたいか、エンジニアやデザイナーってどんな仕事内容なのか、社員はどんな環境で働いているのかなど、ざっくりとでも知っていただければと思っています。このイベントの体験が将来の就職活動時に役立てば嬉しい限りです。
━━━━今回のイベントでは、複数の職種内容について学ぶことができます。
宇佐美 長丁場のイベントなので、生徒のみなさんにとっては少し大変かもしれませんが、イベントを飽きずにとにかく楽しんでもらうために盛り上げますので、少しでも体験を持って帰ってもらえたなら嬉しいですね。
特別授業開講!中の人がサプライズ登場
社内のコラボレーションスペースをXFLAG アカデミー仕様に装飾し、当日の準備が完了。
入り口ではぜつぼうくんがお出迎え
生徒のみなさんのお出迎えの準備が整い、鎮座するオラゴン
続々と、生徒さんが来場されます。保護者の方も付き添いとして参加できます
早速、机上の資料を確認する生徒さんも
全国から30名ほどの生徒のみなさんが来場してくれました
そして、いよいよ「XFLAG アカデミー 夏の特別授業」が開講。曽我部が当日の司会進行を務めます。
エンジニア、デザイナー、企画、動画の具体的な仕事内容を説明する講師が登場。今回は、なんと、中の人「りえっくす」が特別に講師として参加してくれました。
ゲーム企画の仕事内容について講義するテルーマン
りえっくすは中の人の仕事内容について説明
動画編集ディレクターの鈴木
※鈴木は【祝4周年】モンスト4周年記念ソング『感謝”アリガト!”』の曲の最後のセリフ「カット」を言っています
デザイナーの古川はモンストの人気キャラクター「マナ」のデザイン制作工程を説明してくれました
エンジニアの柳澤。「企業訪問」専用のアカデミーアプリを開発
仕事の内容を説明した後、社員が実際に働いている執務スペースの見学を実施。どんな環境で働いているのか、生徒のみなさんは気になるところだったかと思います。「パーテーションで区切られていないフラットスペース」「服装が自由」など事前に説明があった通りの光景に、驚きの様子でした。
中の人の職場である撮影スペースも見学。生徒のみなさんに中の人の普段の撮影配置通りに座ってもらい、動画撮影の雰囲気を体験してもらいました。
アカデミーの後半は、いよいよモンストのステージ制作やボスキャラの着彩など制作体験ができる実習プログラムです。
実習では、アカデミー専用アプリを使用します
実習プログラムでは、ボスキャラや障害物を配置するステージの制作やボスキャラの彩色設定などを行います。実習プログラムで使用する企業訪問専用のアカデミーアプリは、エンジニアの柳澤が仕事の休みの合間に個人で開発したものです。開発の背景を聞くと、「せっかくミクシィグループでのイベントに参加してくれたので、生徒のみなさんにここでしかできない思い出に残る特別な体験をしてほしい。」とのこと。
「そもそも、中学生の時にIT企業に職場訪問をしてPCに触れ、社員の方が作ってくれたPCゲームで遊んだことが私の強烈な体験として印象が強かった。それが将来エンジニアになるきっかけに繋がった。」と、自身の体験も語ります。
「アカデミーという短い時間の中で、制作体験をどれだけ楽しんでもらえるか。また楽しむだけでなく、座標や角度など数学の要素を取り入れ、今学校で習っている数学が仕事でも役に立つことを知ってほしい。この体験を通して、学校の授業がんばろう!将来エンジニアになりたい!と思っていただけたら嬉しい限り。」とアプリ開発の想いも話しながら、制作プログラムを説明していました。
また、「普段の業務で目の前にユーザーさんがいるケースはあまりなく、このアカデミーへの参加によって大きな刺激になっている。アカデミーの体験が普段の業務に活かされることもあるから面白い。」と講師を務める楽しさも語りました。
数学を使って友情コンボ(ここだけで設定できる「オラ様拡散弾」)の設計を検討します
ボスキャラのデザインに悩み中?
生徒のみなさんが初めてモンストを作るという体験をしたかと思いますが、講師陣がサポートしながら一生懸命制作していました。
アカデミーアプリを使って実際に制作したステージについて、2名の生徒さんに発表してもらいました。ボスキャラの着色やスキル設定など、工夫やこだわりが詰まっていました。制作物については講師を代表してテルーマンやデザイナーの古川が審査コメントを。「みんなで遊びたくなるステージを作れたか」「ゲームバランスがとれているか」などステージの特長やデザインについてゲーム制作のポイントを説明。「初めて作ったのに素晴らしい」と生徒さんを称えるコメントもありました。
毒攻撃に特長があるため、毒を想起させるようなボスの着色にしたとのこと
アカデミーの最後には、りえっくすよりお土産を生徒さんに手渡し。「握手してください」とファンの要望にも笑顔で応えていました。
アカデミー参加の感想を生徒のみなさんにアンケートしたところ…
・将来のことを考えるきっかけになったので良かったです。
・デザイナーについてよく知ることができました。
・プログラミングについて何となくですが、知るきっかけができて満足しました。
参加の感想を正直に述べてくれました。このアカデミーの体験をきっかけに、「将来の職業を意識してみる」「学校の授業を今よりも真面目に受けてみる」などに繋がってくれれば嬉しい限りです。
ミクシィグループは、様々なサービスを展開していく中で、今後も次世代育成のイベント活動や地域貢献活動などを通して社会に恩返しできればと考えています。
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